あるガス会社の支店長奮闘日記

ガス会社支店長を務める男の日記です。
リフォーム専門部署時代に始めたブログを続けております。

塩素ガス

2009-06-15 20:18:36 | Weblog
とある業者さんから「5年でキッチンのシンク下(ステンレス製)が錆びてきた」との相談を受けました。

(当社の施工ではありません)

そのお客様宅へ訪問してみると・・・

わおっ 



シンクだけでなく、止水栓・水フレキや引き出しのレールまで錆びでボロボロです・・・


いろいろ現場で調査してみました。

おそらく今回の原因はこれでしょう。
     
① このお客様の家では合併浄化槽を使用しております。

② キッチン部の排水マスにトラップマスが使用されておりませんでした。

③ シンクの排水ジャバラと床からの排水管の接続部で、臭気止めキャップ(ゴム製)が外れていました。


合併浄化槽では消毒剤から塩素ガスが発生しております。

その塩素ガスが排水管を伝って、キッチンのシンク下キャビネット内へ充満してきた為、早期でこんなに錆び錆びになってしまったのだと考えられます。


ちなみに、今回の件に関連した情報をご提供します。

ホームセンター等で市販されている 「排水口のヌメリ取り剤(塩素系)」 にもご注意下さい

塩素ガスにより、シンクやシンク周辺のステンレス等を錆びさせてしまします。

最近は塩素系でない製品も出ております。

それではまた。

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2 コメント

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トラップ (春夏秋冬)
2009-06-16 05:15:45
ちょっと考えさせられますね。
↑(シンクだけに)

合併浄化槽の第一槽は嫌気処理だと思います。
ここでも腐食性のガスが発生します。

>排水マスにトラップマスが使用されておりませんでした。
シンクの排水口はトラップ構造になっていませんか?
ダブルトラップですとゲボッ・ゴボッってスムーズな排水が出来ませんよね。

それにしてもこの錆、銅合金特有の色をしていますね。
このような部品には使いやすい素材なのですか?
Unknown (山下)
2009-06-18 20:18:37
春夏秋冬さん

(シンク)上手ですね。

トラップマスの件、その通りです。
解りやすくなるかなと思い、あえて記載しました。

水廻りで使用する止水栓等の部材は、銅合金にメッキという製品が多いです。

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