後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

山林の中の小屋のフォトアルバムへ写真5枚追加しました

2008年01月18日 | 写真

このフォトアルバムの写真は質が良くないうえに 「質素な小屋」だけに焦点を当てすぎたと反省しています。アクセス数が1160件以上になりました。有難う御座います!

そこで小屋の近所の「美しい冬景色」の写真などを5枚追加しました。近所には甲斐駒と地蔵岳の沢水を集めた川が西から尾白川、大武川、石空川、小武川とあり釜無川へと合流しています。

釜無川は甲府盆地の南東の端で笛吹川と合流し富士川となり静岡県へ出て、太平洋へ注いでいます。筆者の小屋の前庭の小川は里の水田を潤した後に大武川へ流れています。

考えてみると日本全国どこにでもある景観でしょうが、少しは楽しんで頂ければ幸いと思い追加しました。  草々、 藤山杜人 


山へ上がったクルーザーヨットの写真

2008年01月17日 | 写真

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20年ほど前かと思うが筆者の山林の小屋の近くへ写真のようなクルーザーが上がってきた。34 Feetくらいの外洋航海用のヨットである。船体は強化プラスチックで、キャビンがマホガニーの木造。船体を白いペンキで塗りなおし、キャビンの屋根はニスを塗り新品同様に輝いていた。持ち主と晴天のときも、荒天のときも運命をともにしてきた艇である。年老いてヨットが無理になったので別荘へ運びあげたものに違いない。

持ち主の話を聞こうと思いつつその機会を逸した。10年くらい前から持ち主の姿を見ない。

その後ヨットは淋しく朽ち行くばかり。久しぶりに昨日行ったら蔓草が絡み、キャビンの入口が風で飛ばされたか無くなっていた。何気なく覗くと炊事用のコンロや流しと大きなテーブルが有る。航海のあとの数人のパーティーの楽しそうな雰囲気が立ちのぼってくるようだ。持ち主はとうに亡くなられたのだろうか?別荘のログハウスもいつの間にかなくなっている。冬の甲斐駒はいつも青く輝いているが、歳月の流れは人もヨットも押し流して行く。

これも昔のことながら長野県の山のスキー場でヨット好きで有名な俳優のKさんが乗っていたという大型クルーザーヨット見た。手放す気にならず山の上に運び上げたに違いない。

それで思い出したが府中から新宿方面へ行く甲州街道が環状八号線と直交する交差点の手前の左側にも40 Feet以上の大型クルーザーヨットが飾ってあった。「見学自由。パーティ用に貸します」という看板が出ている。見せて貰うとキャビンが大きく、楽しいパーティーも出来そうだ。楽しい空間なので何度も見に行った。数年してそのクルーザーの姿も忽然と消えてしまった。甲州街道を通るたびにあの楽しそうな雰囲気のキャビンを思い出す。まぼろしであったのであろうか。(終わり)


山林の中の小屋のフォトアルバムへ写真10枚追加しました

2008年01月17日 | 写真

昨日、冬の陽が明るく輝く山道を散策してきました。

山林の中の小屋というテーマの写真集ですので、少し他の山林の中の別荘や山荘の風景を追加しました。どの写真も樹木や山林の景観を大切にしているようすが伺えます。人々の心の豊かさを示しています。それぞれが個性的で景観の生かし方もみな違います。

このフォトアルバムへのアクセス数が853件にもなりました。

ご覧頂いた方々へ感謝の気持ちをお送りいたします。藤山杜人


山林の中に小屋を作る方法(6)

2008年01月14日 | うんちく・小ネタ

@周囲の人々へ呼びかけて管理組合をつくろう!

山林の中に小屋を作った1973年当時は周囲に人家や別荘が無かった。しかし電気を引いた1975年頃から別荘が少しずつ増えてきた。そこで付近の20軒くらいで別荘管理組合をつくり、毎年の懇親会へは地元の村長さんも招待した。組合の仕事は車道の修理と別荘地内の草刈である。この組合は順調に続き、お陰で車が四季を通して上がれるようになった。地元の人々も友好的である。

山林の中に小屋や別荘を作るとその維持管理が大変である。専門の管理会社へ委託すると管理料金が少なくない。自分達で組合を作ると年会費が1万円以下で道路の管理補修、草刈、懇親会などをすべて行っても繰越金が貯まる。

運営の鉄則は入会したくない人を無理に誘わない、お互いの都会での生活について質問をしない、個人的な干渉をしない、山遊びのことだけの話題で交流する、などを守ることなど。すると入会する人も次第に増える。都会でどんなに偉い人でも山へ来れば完全に平等でお互いに尊敬しあう雰囲気を作るのが組合を成功させる条件であろう。

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@樹木や清流は皆の財産と思い大切にする

人跡まれな山の中である。自分の土地なら樹木を切ろうが汚水を流そうが自由だ。しかしそんな人は初めから居なかった。炊事の排水は地下の浄化槽へ出す。間違っても清流へ直接流すような人は皆無であった。

樹木も大切にする。薪は落ちた枯れ枝で作る。ゴミは都会へ持ち帰る。誰も注意しないし組合規則でもない。全員が30年間当たり前のように守っている。

山林の中に小屋を作るのは、道がある限り地元の建設業者がしてくれる。しかし電気・ガス・水道が無い。ところが組合があったせいか東京電力が電柱を何本も立てて長距離の配電をしてくれた。工事費は不要という。

ガスは地元の金物屋がプロパンの大型ボンベを運び上げてくれる。

水道は井戸を掘ってポンプをつけて自家水道施設を作る。自分で作る人も居る。決論を言えば「山林を買って小屋や別荘を作ろうとする人々」は初めから自然を愛している、大切にする、自分の手で何でも作りたい、他人を尊敬する、そんな傾向がある。良い傾向なので組合を作り、順調に続けることが難しくない。

唯一、非常に重要な事は「誰かが言い出して、皆に呼びかける」事である。

我々の場合は今は無くなったがSさんがその役をした。筆者もSさんと一緒に皆へ呼び掛けたのも思い出として残った。(続く)


フォトアルバム「山林の中の小屋」へ写真を追加しました

2008年01月13日 | 写真

12月の終わりころ厳寒の山小屋へ泊まってきました。男の隠れ家のような雰囲気にするためデスクを作り、書き物用の電灯をつけました。外国へ送るクリスマスカードを数葉仕上げ、山の里の郵便局で美しい切手を組み合わせて貼りました。外国の恩人、友人も次第に亡くなっていきます。送るカードの数も次第に少なくなります。

夜は地元の地酒の「七賢」を熱燗にして独りでゆっくり飲みました。

その時撮った小屋の様子の写真を5枚ほど追加しました。このフォトアルバムへのアクセス数は496にもなりました。内容が良くないと思うので恐縮しています。

恐縮ついでに申しますと、「中古ヨットの見分けかた写真集」21枚へのアクセス数が1013件になりました。これも有りがたい事と存じます。

見て下さいました方々へ感謝とお詫びの気持ちの両方をお送りします。

                         敬具、藤山杜人


中古クル-ザーヨットの買い方(13)

2008年01月12日 | うんちく・小ネタ

@外洋航海用のヨットはプロのコンサルタントへ依頼しよう

クルーザーヨットを購入して外洋長距離航海をしようとする場合には大型ヨット専門のコンサルタントへ依頼した方が良い。前回ご紹介した森下氏 http://www.usedboat.or.jp/ はそのようなプロのコンサルタントである。アメリカではプロのコンサルタントへ依頼するのが一般的らしくヨット関連の雑誌にはコンサルタントの広告が料金表とともに非常に多く掲載されている。

筆者の書いているこの記事はプロの判定に任す場合でも、少し自分でも知っておいたほうが良い項目をご参考までに書いている。

風が適当に吹いている昼間だけセイリングをして夕方はマリーナへ帰ってくる。

そんな楽しみ方のみをして、危険な外洋長距離セイリングをしない場合に限定した中古のヨット選びの参考情報である。

外洋に出るヨットには救命ボートや緊急無線送受信装置、精度の良いコンパスと海図、そしてGPS装置と長距離レーダーなど危険防止の諸々の装備が欠かせない。このような装備は信頼出来る専門家に調整してもらうべきである。

@トラブルの少ない中古ヨットにするには

昼間だけのセイリングをしようとするクルーザーでも中古を購入すると色々な故障やトラブルが起きる。それを修理するのも趣味の楽しみであるが、仕事が忙しく出来ない人も多い。

その場合は船底に貫通孔の開いていないヨットを選ぶのが良い。エンジンが船外機で船尾に固定されているタイプの中古艇が良い。スクリュウ軸が無く、水洗トイレも無し、炊事用の流しも無し、スピードメーターも無い型のクルーザーならトラブルが極端に少なくなる。船外機の多くは5馬力から15馬力と小さく取り扱いが簡単至極である。ただ船外機の場合は船の長さが限定されて、おおよそ26フィート止まりである。28フィートでも船外機で走っているヨットを見ることもあるが数は少ない。

@船外機エンジンつきヨットのトラブル例

筆者は5馬力ヤマハ船外機つきのヤマハの19フィート艇に10年間乗っていた。船底には貫通した穴が一切無い。いつ行っても船内はカラカラに乾いていて水漏れのトラブルは一回も無かった。雨漏りも無かった。

エンジンのトラブルも皆無に近かったが船外機は混合油を用いるので点火栓が汚れやすく、自分で交換しなければならない。簡単な作業であった。

それと前進、後進のギヤチャンジが入り難く困ったことである。これは後にギヤ棒に長い木製の棒を継ぎ足して解決した。

船外機で唯一、気を使ったことは常に冷却水がエンジンから排出されているのをチェックしなければならないことであった。船外機ではバッテリーが不要であり、手動で起動するので、10年間故障らしいことは一回も無かった。

お仕事に忙しい方々へは船外機付きのクルーザーが良いと思う。

(続く)


山林の中に小屋を作る方法(5)

2008年01月11日 | うんちく・小ネタ

          @スウェーデンの人に薦められて小屋を作る

1972年スウェーデンへ集中講義に行った。先方の大学教授は郊外にサウナ室のある小屋を持っていて招待してくれる。「これが人生というものだよ。仕事ばかりしていると人生の質が自然に下がるよ」と言う。帰国してみると日本列島改造論さかんなころで北海道、長野、山梨などの山地を別荘用に大々的に宣伝していた。スウェーデンで見たような質素な小屋を建て毎週末に通うことを考えると、近い山梨県が良い。

@山梨県に小屋を作ることにする

新聞広告で知った不動産屋へお願いし山梨県の韮崎から日野春、長坂、八ヶ岳山麓まで幾つかの土地を見て回る。最後に行ったのは武川村の柳沢上から雑木林の中を数キロも登った人里離れた山林の中であった。時あたかも紅葉の真っ最中。秋の日差しに雑木林は錦色に輝いている。目を西に転ずれば蒼く輝く甲斐駒の主峰が美しい。敷地の中を清流が流れている。土地は安いので即座に購入した。道路区画作業中の土建屋さんへ早速6畳と4・5畳の山小屋を建てる依頼をする。

Dscn0087 @湿気がひどいので鉄筋・防水コンクリートの小屋にする

土建屋さんは甲府盆地の東側の中道というところの小父さんで色々アドバイスをしてくれる「清流の側は水に困らない。岩魚も住んでいるし楽しいよ。でも湿気がひどいから防水鉄筋コンクリにしたほうが良いが、どうしますか?」。とにかく郷に入れば郷に従えと思い、言う通りに頼む。色々な打合せで時の経つのも忘れる。秋の夕日はつるべ落としで間もなく雑木林は漆黒の闇。近所に人家の明かりが無い。

慌てて小父さんの道案内で田圃の中の自動車道路に出る。視界が急に広がったので空をみあげると満天の星空。鳳凰三山の峰、甲斐駒、八ヶ岳の山並みが星明りで暗い藍色に染まっている。東の遠方に甲府の街の灯が瞬いている。

近所に人家のない淋しい山林の中である。東京の満員電車で通勤の毎日から武川村へ行くと別天地。

それから30余年、毎週、毎月、山梨へ通った。清流は岩魚が住んでいて楽しいが湿気がひどくで木製のものは何でも腐ってしまう。防水・鉄筋コンクリートの小屋にしてくれた中道の小父さんへ今でも感謝している。(続く)


森下一義様、有難う御座います

2008年01月10日 | うんちく・小ネタ

森下一義様、コメントを頂きまして本当に有難う御座います。早速、http://pcc-gardendesign.cocolog-nifty.com/weblog/ と http://www.usedboat.or.jp/ の両方を拝見し恐れ入りました。ヨットのプロであられ、その上、マリーナを建設、運営されていた輝かしいご経歴を拝見し感動しました。

小生のヨットは全くの素人です。

このような方からコメントを頂けるのは非常に光栄に思います。これもブログのお陰と思いますが、今後も折にふれてご教授頂ければ幸いです。

ヨットだけでなくガーデニングのプロであられ、そちらのページも楽しみながら拝見しました。

小堀遠州氏はかねがね小生も天才と尊敬していました。

どうぞ宜しく御願い申し上げます。敬具、藤山杜人


中古ヨットの選び方の写真集へ写真を追加しました

2008年01月10日 | うんちく・小ネタ

今日セイリングに行きました。中古ヨットを購入する時にチェックした方が良い部品や局所の写真を撮って来ました。追加し、余分な写真を削除し全部で21枚に致しました。ご参考になれば幸いです。


ブログ人へ感謝し、敬意を感じています!

2008年01月09日 | 社会・経済

@ブログ人へ感謝し、敬意を感じています!

昨年11月の初旬にブログを始め丁度2ケ月になります。今朝で総アクセス数が4008件になりました。このつたないブログを訪問してくださった方々へ深い感謝の気持ちをお送りいたします。有難う御座いました。

この2ケ月の間に14の写真集をフォトアルバムとして掲載しました。そのそれぞれの総アクセス数も分かりまいた。アクセス数の多い写真集は、2つでした。(括弧の中の番号は総アクセス数の多い順序をしめす);

(1)「中古ヨットの見分けかた」、458件

(2)「山林の中の小屋」、421件

一方、アクセス数の少ない写真集は3つでした;

(12)「人影のない八ヶ岳アウトレット風景」、68件

(13)「昭和天皇陵、大正天皇陵の写真」、63件

(14)「冬の蒼穹と清春白樺美術館風景」、53件

それぞれの写真集の掲載を始めた時期が違いますので断定的なことは言えません。

しかし自分の長年の体験から滲み出すような気持ちで撮影した上記の(1)と(2)が多かったことに驚き、そして嬉しく思いました。

14の写真集の大部分の題目は多くの人々の興味をひくように無理して綺麗なテーマにしました。そういうのは題目だけ見て、内容は平凡、見る価値無し、と判断されたらしく見て下さいませんでした。それで想像出来ることが幾つかあります。ブログを見る人々は独自の価値観を持っている。平凡な内容のものには関心が無い。たとえ写真が下手でも撮る人の気持ちが込っているフォトアルバムは開けてみる。その判断が題目だけを見て瞬時に出来る。

このような価値観と能力を持っているブログ人へ深い敬意を感じます。

自分への反省もしています。写真を撮るときは魂を込め、心の目で撮る努力をする。

人々の興味を引くような題目を無理して作らない。深い内容の写真集を企画すべきである。

「北杜市・自然の中で」というブログをしている鬼家雅雄さんのお勧めで、2ケ月前にブログを始めました。お陰でブログ人とはどの様な人々なのか、少し分かりかけました。

このブログを見て下さる方々へ深い感謝と敬意をお送り致します。

敬具、 藤山杜人


zebra1192さん、コメント有難う御座います。

2008年01月08日 | 社会・経済

zebra1192さん、コメント有難う御座います。

確かにインターネット文化は古来の伝統的な日本の文化を破壊する傾向があると思います。

このzebra1192さんからのコメントは深い、そして重要な意味を持っていると思います。

短兵急に反論する気持ちは毛頭ありません。それよりもこのブログをみている方々のご意見を頂ければ幸いと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。敬具、藤山杜人

コメント

代々木高等学院なるユニークな教育機関についての紹介拝読致しました。今までの教育のあり方、或いはいまの教育のあり方に対する一色氏なりの考えに基づき、インターネットを活用することにより、新しい形の教育を試みておられることには、充分評価に値するものでもあり、大したものだと思うものです。ただ基本理念の中で、生徒はお客様的考えがある点には、だから古いのだと言われるかも知れないが、今の若者達の精神構造に迎合するものの様に思われてならない。その良い例示を出されているが、修学旅行での記念写真の際に教師が中央に座るのはおかしいとの指摘、確かに自分から中央に納まるのはどうかと思うが、生徒達が、先生に敬意を表して座らせる様な雰囲気が生徒達に身についている様、育成・教育するのが、真の教育ではないのか。そうでないからこそ、教師を教師とも思わない(まるで友達)とか、親を親とも思わぬ若者が増え、今の荒廃を招いているのでは。必要なのは、こうした現在の状況への対症療法ではなく、その根本原因を取り除かねばと思うのですが。その為にはやはり小さい時からの教育と言うことになるのでは。新年早々老人丸出し論で悪しからず。


ブログとベンチャー企業の隆盛(4) 

2008年01月08日 | 社会・経済

@インターネットによる地方経済の活性化

以前、茨城県庁の商工労働部へ経済産業省からT氏という行政官が部長として出向していた。地域経済活性化とベンチャー企業の育成に情熱を持ち数々の施策を実行していた。良い情熱を持った人と感動し、筆者もその一部のお手伝をした。

その折に幾つものベンチャー企業を訪問した。新しい計測器を開発、販売している会社、店舗用のソフトの開発会社、DNAを用いて家畜の販売ルートを明確にするサービスを試みている会社、高速コンピューターの新システムを試みている会社、などなどへ行ってみるとどれもが元気一杯であった。

経営者に会っていろいろ聞いてみて分かったが、これらの会社はインターネットを用いて新商品や新サービスを全国へ販売している。東京へ出て行かないで地方に居て営業活動をしている。良いものを創造すればインターネットを通じて全国へ売れる。

@インターネットによる松前町の活性化に実例

先日、松前町の六郎さんからこのブログへコメントを頂いた。そこで六郎さんのブログを見る:http://kohjin.web.fc2.com

彼は松前に住み着いて音楽家として作詞、作曲、演奏活動を活発にしている。

とくに最近ヨットの曲、Sailingという曲を発表し全国でよく歌われるようになっているそうである。

また松前町観光協会の理事として地域の活性化のために尽力している。

このような方々が地方に増えている。

その原因が幾つもあろうが、一つには大都市圏に出なくてもインターネットで広報、営業活動が出来るからである。

広報・営業のような経済活動だけでなく、その派生的効果も大きい。六郎さんのような方は単に地域経済を活性化をするだけでなく、地方の生活の質を上げ、若者を地域に定着させる効果がある。彼のように全国で有名になりつつある音楽家や芸術家が地方に分散し、その地域の生活を芸術的な面でも魅力的にしている。そうすれば自然に若者も定着する。

ブログをされている人々は個人として独自の境地を開いている。組織や都会になんとなく頼るという精神風土から離れることが容易である。

インターネットは経済活動の強力な武器の一つではあるが、筆者が強調したいことはその精神風土への大きな影響である。組織優先的精神風土からの脱却の促進こそが衝撃的な影響ではなかろうか?功罪両面はあるがあまりネガティブな影響や効果のみを強調するのは建設的な結果にならないと思う。(続く)



「ブログとベンチャー企業の隆盛」(3)

2008年01月07日 | 社会・経済

@インターネットとベンチャー起業の密接な関係の実例

ベンチャー企業の隆盛のために必要な社会構造や文化的背景はインターネット、とくにブログの普及によって醸成される。その因果関係を論述する前に筆者の個人的な体験をご報告したい。

13、4年前に代々木高等学院というところで4年間ほど働いた。理事長は一色真司氏で、現在もJRの代々木駅の北側に看板が見える。彼が考え出した大変ユニークな高等学校である。

http://www.yoyogi.net/

国民学校、新制市立中学校、県立高校、国立大学の教育しか受けなかった筆者にとっては驚くべき体験の連続であった。一色氏の信念は「学校は生徒のために有るもの。決して先生や経営者のためにあるのではない」というものであった。

学校は立身出世のため、そして国家繁栄のためにあると考えていた筆者は一色氏とよく議論した。ある日、彼は自分の家からコンピューターを持ってきて「これで、インターネットで広く情報をとる方法を覚えて下さい」と言う。

彼はインターネットを駆使し不登校に関する情報を集め、どの様な学校が必要とされているかという問題に一つの結論を出した。

中学校までは個人的な理由であまり勉強出来ず高校へ進学出来ない生徒。しかし高校は卒業したいし大学へも進みたい。そんな若者も多い。そこで通信教育制の高校と提携し、交通の便の良い代々木で実質的には普通の高校と同じ学校を続けることにした。

不登校の原因は複雑で簡単には解明出来ない。しかし学校で成績を重視しすぎているのが不登校を増加させている一因であろう。

「生徒のための学校」を実現する具体的な方法は多岐にわたる。まずそれを実行しようとする先生を集めなければならない。採用試験は一色氏の考えに共鳴し、かつその変革への実行力が有るか否かできめる。

日常の教室での先生と生徒の関係の築き方、職員室での机の並べ方、生徒の自由な出入りとある種の規制、などなど多い問題を一つ一つ解決しなければならない。ある時、修学旅行で行った観光地での集合写真を持ってきて一色氏が言う、

「この写真では先生が真ん中に座って居るでしょう。これでは従来の学校の考え方です。先生は端の方に映っていて丁度良いと思いますよ」またこうも言う「学校はある意味ではレストランと同じでお客が生徒です。お客の好みの料理を出さないで、シェフの好みで料理をだすレストランは良くない」

先生が偉いから集合写真では真ん中に座る。生徒は何を勉強すべきか分からないから先生の考えで教える内容を決める。こんな考えが従来は強すぎたのではないでしょうか?このような事業が成功し、もう15年も続き卒業生も1500人になるという。これは一色氏の個人的な企画・実行になる一種のベンチャー企業であり、その企画と生徒への広報活動においてはインラーネットが非常に重要な役割を果たしたことが明白である。(続く)


昭和天皇陵、大正天皇陵のフォトアルバムを出しました

2008年01月06日 | 写真

フォトアルバム「昭和天皇陵、大正天皇陵の写真集」を出しました。

晴天でしたが気温の低い日でした。静かにお参りして来ました。

JR高尾駅から徒歩15分。都心から車の場合は国道20号線(甲州街道)の八王子バイバスを通り抜け、銀杏並木を西進し、「町田街道交差点」の手前の交差点、「多摩御陵入り口」の交差点を右折する。御陵の近くの左手に広い無料駐車場がある。


zebra1192さんへの感謝

2008年01月06日 | 社会・経済

コメント

最新ブログ拝見、貴殿の好奇心の旺盛さ、以前にも記しましたが、今回のスポーツ・カーも然りです。海(ヨット)と言わず、山(別荘・登山・トレッキング)、今回の陸ですか、結構資力・体力が必要と思いますが、決して皮肉でなく、これだけ人生を思う存分楽しめれば、言う事ありませんね、羨ましき限りです。おそらく小生の周りを見渡しても貴殿以外は見当たりません。生きる楽しみと言えるのかも。
 ブログ論についてですが、今や猫も杓子もと言う感じですが、やはり時代の生み出した、新しい文化と言うことになりますかね。我々世代のようにIT化以前の文化も経験している人間は、これによって行過ぎたり、過ちを起こす事は少ない(勿論中にはいる様だが)と思うが、IT文化しか知らないで(教育でしっかり教えれば別だが、どうも心もとない)、これが全てだと思って、育って行く様では、先が思いやられる。いみじくも作家柳田邦男氏が著書「壊れる日本人」でも述べられているが、その通りだと思う。下らぬコメント悪しからず。