山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ギョウジャニンニク (ヒガンバナ科) Allium victorialis L. subsp. platyphyllum Hultén

2024年01月13日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯~亜高山帯のやや湿り気の林下に生育する多年草である。全草に強いニンニク臭がある。鱗茎は披針形で、褐色の網状繊維に覆われる。葉は長楕円形で、長さ20 ~ 30㎝。花茎は 40 ~ 70㎝で、茎頂に淡黄白色の小さな花を多数散形状につける。花期は 6 ~ 7 月。 山菜として採取されたことと環境変化により個体数は大きく減少している。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2004年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)   2017年環境省カテゴリー:なし

    ギョウジャニンニク  2021年6月 南アルプスで撮影。 ロープの張られた保護地の中で生育している群落。

    もうすぐ花が咲きそうであったが、開花にはまだ早かった。

    側面から見るギョウジャニンニクの群落

    山梨県では自生のものは極限られた場所でしか見ることが出来ない。

 かつては北岳の白根御池小屋周辺に生育していたと聞いているが現在は消滅しているようである。





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キチジョウソウ (クサスギカズラ科) Reineckea carnea (Andrews) Kunth

2022年11月25日 | その他の絶滅危惧種
 関東以西に分布し、やや湿り気のある日陰の林床に生育する多年草である。この花が咲くと吉事があるとの言い伝えから吉祥草の名がある。群生することが多く、葉は根元から束生し、無柄で葉身は長さ10 ~ 30㎝の線形である。10 ~ 11 月ごろに葉の間から高さ8 ~ 13㎝の花茎を出し、上部に淡紅色の花を穂状に付ける。花被は長さ8 ~ 10㎜でやや肉厚、花被片は中部まで合着し筒状になり、先端は反りかえる。果実は径 6 ~ 9㎜の球形。山梨県では身延町以南に生育しており、寺院や神社で多く見られる。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:なし


    キチジョウソウ 2022年10月 南部町で撮影


    キチジョウソウの花。紅紫色に花を穂状に付ける。


    キチジョウソウの花


    花被片は6枚で中部から下は筒状になっている。


    群生していることが多い。


    根元から束生する葉の中央部から花穂を出す。


 ⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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マツグミ (オオバヤドリギ科)  Taxillus kaempferi (DC.) Danser var. kaempferi

2022年11月19日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯のマツ類、モミ、ツガなどの針葉樹に半寄生する常緑小低木である。高さ30 ~ 50㎝。葉は対生し倒披針形で全縁、先は丸い。基部に向かって狭くなる。花は 両性花で、7~8 月に葉腋に赤い筒形の花が1~4個集まって着く。果実は直径5㎜程度の球形で、秋に実を付けて越冬し、翌年の3~5月ごろに橙色~赤色に熟す。山梨県では甲府市、山梨市、昇仙峡などに点々と生育している。

  2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    アカマツの木に寄生したマツグミ 2022年8月 甲府市で撮影


    富士山とマツグミの花


    真っ赤な花を咲かせるマツグミ


    たくさんの花を付けたマツグミ。枝先には花は付かず中間部から付く。


    マツグミの花。葉腋から数個の花を固まって出す。


    花の拡大。花被は4裂して先端部が反り返る。


    2022年11月に撮影したマツグミの実


    秋の実はまだ青い。


    2022年3月に撮影したマツグミの実。


    越冬して春になると黄色~橙色に色付く。

 ⇒その他の山梨県の絶滅危惧の植物

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ツルガシワ (キョウチクトウ科) Vincetoxicum macrophyllum Siebold et Zucc. var. nikoense Maxim.

2022年11月13日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林床に生育する多年草である。草丈は 50 ~ 100㎝で先端部分は蔓状、無毛または僅かに毛を生じる。葉は対生し有柄で、下部に付く葉は大きく葉身は長さ12 ~ 25㎝で卵形から広楕円形で鋭頭、先端に行くほど葉は細く小さくなる。ツル性の植物であるが通常はからみ付かない。花は葉腋につき、花冠は径 6 ~ 8㎜で5裂し、暗紫色の花を固まって付ける。果実は線状ひ針形で双生する。花期は 7 ~ 8 月。山梨県での生育地は限られており個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ツルガシワ 2022年8月 丹沢・道志山系の山で撮影


    ツルガシワの葉。基部の葉は大きく、先端部は尖る。


    葉腋に小さな暗紫色の花を固まって付ける。


    ツルガシワの花


    ツルガシワの花


    風通しの良い林縁を好んで生育しているようである。


    先端部の葉は小さくなるか、あるいは無い。

 ⇒山梨県絶滅危惧のキョウチクトウ科植物一覧

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 ⇒2018年版山梨県レッドリストの植物 ~絶滅危惧ⅠB類(EN)~

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ヒオウギ (アヤメ科) Iris domestica (L.) Goldblatt et Mabb.

2022年10月05日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の草地に生育する多年草である。葉は広い剣状で扇形に並ぶ。茎は直立して上部で分岐し、高さ50 ~ 120㎝になる。花は黄赤色、花被片は 6 個で楕円状へら型、全て同じ大きさである。花被片には濃黄赤色の斑点がある。1日花で花被片は捩じれながら萎む。種は縦縞が入り表面が波打つ。山梨県では主に山中湖周辺の山域に生育しており、本来は暖地性の植物でこの地域に生育しているのは珍しい。新たに北杜市でも生育が確認された。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし


    ヒオウギ 2022年8月 北杜市で撮影


    黄赤色の鮮やかな花を咲かせる。花被片には濃黄赤色の斑点がある。


    花は1日花で花被片は捻れながら落ちる。


    ヒオウギの全体像


    葉は広い剣状で扇形に広がる。


    実は緑色で表面が波打ち、筋が入る。


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チシマゼキショウ (チシマゼキショウ科) Tofieldia coccinea Richards. var. coccinea

2022年10月05日 | その他の絶滅危惧種
 高山帯の岩礫地や岩場に生育する常緑の多年草である。根生葉は剣状で先が尖り、長さ3 ~ 10㎝。花茎の高さ5 ~ 15㎝で、1∼2個の小さな葉があり、数個~10数個の総状の花を密に付ける。花被片は白色または帯紫色になる。朔果は球形で斜め下向きに付く。花期は 7 月。山梨県では南アルプスと八ヶ岳に生育しているが、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:なし  2017年環境省カテゴリー:なし


    チシマゼキショウ 2022年6月 八ヶ岳で撮影


    小型の植物で見落としやすい。


    葉は細長くて先端部が尖る。


    総状に多数の花を密に付け、花は白色か赤紫色を帯びる


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キタダケトラノオ (オオバコ科)

2022年09月26日 | その他の絶滅危惧種
 北岳周辺の山地帯上部の草地に生育する多年草である。高さ50 ~ 70㎝になり、葉は対生し三角状披針形で先は尖り、辺縁には鋭い鋸歯がある。葉には短い柄があり、茎や花序には曲がった毛がある。ツクシトラノオの変種とされており、ツクシトラノオの葉は広卵形なのに対し、本種の葉は三角状披針形である。茎の先に細長い穂状花序を出し、青紫色の小さな花を多数つける。筒部は花冠の 1/2くらいの長さである。花期は 8 月~9月。山梨県・長野県に生育しており、主に石灰岩を含む場所を好んで生育している。個体数はきわめて少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    キタダケトラノオ 2022年9月 南アルプスで撮影


    青紫色の小さな花を多数付ける。


    岩壁に生えていたキタダケトラノオ


    細長い穂状花序を出すが、訪問時期が遅く既に大部分が結実していた。


    咲き残っていたキタダケトラノオの花。花茎や萼に屈毛が生える。


    結実した実


    葉は対生し、葉柄があり、三角状披針形で先は尖り、辺縁には鋸歯がある。


    茎には屈毛が密生する。


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マメダオシ (ヒルガオ科) Cuscuta australis R.Br.

2022年09月25日 | その他の絶滅危惧種
 山野の道端や荒れ地あるいは湖の湖畔に生育する1 年草である。蔓性の寄生植物で黄色い針金状の茎で他の植物にからみつき、 寄生根を出して養分を吸い取る。花冠の長さ2㎜で5 裂し、花柱は 2 個ある。花弁は先端部が尖らず、開いても水平程度で反転しない。蒴果は球形で中央部の雌しべの部分が窪む。花期は 7 ~ 10 月。山梨県では東部富士五湖方面の湖畔に生育している。人里近くで見かけるものは少なく、ほとんどが良く似たアメリカネナシカズラである。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)


    マメダオシ 2022年8月 東部富士五湖地方で撮影


    湖畔の草地に群生している姿が見られた。


    つる性植物で葉が無く、他の植物にからみ付いて養分を吸い取る寄生植物である。


    マメダオシの花


    花は5裂し、花弁の先端部は尖らず、開いても水平程度で反転しない。

 良く似たアメリカネナシカズラは花弁の先端部が尖り、反転するところが異なる。蒴果の中央部は窪まない。小さな花なのでマメダオシと区別するのはなかなか難しい。


    アメリカネナシカズラ 2022年8月 北杜市で撮影。こちらのほうがシート状に密に花を付ける。


    花弁の先端部は尖り、水平に開いて反転する。花弁には透明感が無い。


    蒴果の中央部は窪まない。


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ミソハギ (ミソハギ科) Lythrum anceps (Koehne) Makino

2022年09月25日 | その他の絶滅危惧種
 湿原や湖畔などに生育する多年草である。茎は 4 稜または 6 稜あって直立し無毛、草丈は 1mくらいになる。葉は対生または輪生し無柄、葉身は長さ3.5 ~ 4.5㎝の長披針形で鋭頭、基部は細くなり茎を抱かない。花は茎の上部に集散状につき、花弁は紅紫色で 6 枚あり長楕円形 、雄しべは12本で、そのうちの6本が長い。花期は 7 ~ 8 月。類似のエゾミソハギ(Lythrum salicaria L.)は葉の基部が心形で茎を抱く点で見分けられる。山梨県では主に東部富士五湖地方に生育しているが個体数は少ない。植栽のものは多く見かけられる。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:なし


    湖畔の草地に生えていたミソハギ 2022年8月 東部富士五湖地方で撮影


    個体数は少なく、この湖ではこの場所しか発見出来ず。


    ミソハギの花。花弁は6枚で雄しべは12本あるらしい。そのうちの6本が長い。


    葉は対生し、基部は細くなり茎を抱かない。


    河口湖大石公園の植栽のミソハギ


    山梨県では自生のものでこんな大株はまずお目にかかれない。


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トダイアカバナ (アカバナ科) Epilobium platystigmatosum C.B.Rob.

2022年09月24日 | その他の絶滅危惧種
 日当たりの良い砂礫地に生育する多年草である。石灰岩地を好んで生育する。高さ7 ~ 30㎝。茎は上部で細かく分枝し、稜線はなく全体に曲がった白い毛がある。葉は長楕円形~卵状披針形、長さ1 ~ 4㎝、幅 1.5 ~ 5㎜で、縁には突起状の細かい鋸歯がある。花は淡紅色か白色、柱頭は棍棒状、花弁は4弁で先端は2裂する。花期は 8 ~ 9 月。茎や葉は紅葉することが多い。山梨県では釜無川で発見されており、石灰岩地に関連する河川敷で多く見られる。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    河川敷に生育するトダイアカバナ 2022年8月 釜無川で撮影


    茎や葉は紅葉することが多い。花は一斉には咲かず、ポツポツと咲いて行く。


    花は小さい。


    葉は長楕円形ないし卵状披針形で細かい鋸歯がある。


    2022年9月 南アルプスで撮影


    小さな花と細長い蒴果


    花は淡紅色ないしは白色で4弁、先端部が2裂する。


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アオホオズキ (ナス科) Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda

2022年09月24日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の湿った樹林下に生育する多年草である。茎は柔らかく、まばらに分技し 40 〜 70㎝になる。葉は互生し、長楕円形で1㎝程度の葉柄がある。花は葉液に下向きに1、2個つき、垂れ下がる。花冠は直径約1.5㎝の広鐘形で淡緑色、短毛が密生し、先が5つに浅く分かれる。液果は楕円形で長さ1 〜 1.3㎝。花後に緑色の扁平な壷形の萼に包まれ、萼の表面に刺状の短毛がある。花期は 6 ~ 7 月。山梨県での個体数は少ない。

 2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2017:環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    雨に濡れたアオホオズキ 2022年8月 山梨市の渓谷で撮影


    アオホオズキの葉と花。葉は互生し長楕円形で柄がある。


    花は葉腋に下向きに付く。


    アオホオズキの花。釣鐘型で先端は5裂し、表面に短毛が密生する。


    別株


    花と蕾


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イトモ (ヒルムシロ科 )  Potamogeton pusillus L.

2022年09月23日 | その他の絶滅危惧種
 池や沼地、流水中に生育する沈水性の多年草である。茎・葉ともに非常に細い。葉はすべて沈水葉で狭線形、葉柄は無く先端部は尖る。葉の内側に茎を抱く托葉がある。托葉は両縁が重なり合い、筒状にはならない。長さ1~2.5cmの花茎の先に、1まとまりにかたまって長さ3~5mmの花穂を付ける。花期は 6 ~ 8 月。山梨県では生育地、個体数とも限られている。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2017年環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)


    池の中に生育するイトモ 2022年6月 韮崎市で撮影


    水底のイトモ


    2022年8月 同じ場所で撮影。


    水量が少なく、葉の一部が空気にさらされていた。葉・茎とも細い。


    花穂が見えているが残念ながらフォーカスが合っていない。托葉の観察までは至らず。


    空気にさらされていたイトモ。この年は条件が悪かったのか花穂はほとんど確認出来なかった。

 ➡山梨県の絶滅危惧の水生植物一覧

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ウラシマソウ (サトイモ科)

2021年10月20日 | その他の絶滅危惧種
 竹林や藪などの陰地に生育する多年草である。雌雄異株で、若い個体は雄株で、成長すると雌株に変化する。地下に球茎があり、葉は長い柄があり上部で 2 叉し放射状に披針形の小葉をつける。花柄は直立し、葉柄より低く、先端に肉穂花序をつけ、花序の先につく濃紫色~紫褐色の付属体が異状に長く伸び、あたかも釣り糸を垂らしているかのように見える。花期は 5 月。山梨県では広範囲に生育しているがあまり見かけるものでは無い。

 2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ウラシマソウ 平成26年4月 甲府市で撮影


    付属体が細く長く伸び、あたかも釣り糸を垂らしているかのように見える。


    令和3年4月 北杜市で撮影


    葉よりも低い位置に仏炎苞が出る。


    釣り糸を垂らすウラシマソウ

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ヤマシャクヤク (ボタン科)

2021年10月20日 | その他の絶滅危惧種
 山地の林床に生育する多年草である。根は太く、茎は直立し、草丈は 30 ~ 40㎝。葉は互生し柄があり、葉身は長さ5 ~ 12㎝の 2 回 3 出複葉で裏面は無毛または稀に散毛があり、小葉は楕円形から倒卵形。花は茎頂に上向きに 1 個つけ、花弁は白色で 5 ~ 7 枚、花柱は短く外に曲がる。花期は 5 月。本州中部以西、四国、九州に分布し、山梨県では御坂山系、富士山麓、南アルプス、八ヶ岳など広範囲で生育が確認されている。林内に散在性に生育しており群落を形成している場所は稀である。

 2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:なし


    ヤマシャクヤク 平成26年5月 杓子山で撮影


    純白の美しい花


    まだ蕾のヤマシャクヤク


    令和2年5月 富士山麓で撮影したヤマシャクヤク


    群生していたヤマシャクヤク。身延町で撮影。まだ花は確認していない。

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カイフウロ (フウロソウ科)

2021年10月19日 | その他の絶滅危惧種
 山地帯の草地や林縁に生育する多年草である。葉は掌状に 5 中〜深裂し、裂片は先端が尖る。イヨフウロの変種とされており、イヨフウロに比べて、全体に毛が少なく顎片にはほとんど毛がない。花は紅紫色で、花弁に入る濃い赤紫のスジがはっきり入る。花期は 7 ~ 9 月。かつては御坂山系の黒岳や三ツ峠で普通に見かけられたが、鹿の食害で激減している。

  2018年山梨県カテゴリー:準絶滅危惧(NT) 2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    カイフウロ 平成29年8月 黒岳で撮影


    カイフウロの花。紅紫色で濃い赤紫色の筋がはっきりと入る。


    平成29年8月 三ツ峠で撮影。


    時として花弁の切れ込みが深い個体がある。


    平成26年8月 黒岳で撮影


    花弁の切れ込みが明瞭なタイプ

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