山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月光ダブルダイヤモンド富士 田貫湖  平成31年1月24日

2019年01月24日 | 月富士
 今宵は月齢17の月で形が歪んでしまってはいるが、田貫湖に行くとちょうど富士山の上に月が昇って来る。月の紋様を出しながら富士山を撮るのならば剣ヶ峰のシルエットを狙うしかないのだが、場所が田貫湖なので月の光を拡散させて撮るのであれば月光のダブルダイヤモンド富士が撮影出来る絶好の日でもある。精進湖に立ち寄った後、田貫湖に到着したのは6時半ごろ、もう暗くなっているが富士山のシルエットははっきりと見える。3台のカメラと4本の三脚を担いで湖畔に向かう。既に10本以上の三脚が並べられており、スタンバイしている人も数人居た。


    夕暮れの田貫湖


    本日狙うのはこの構図での月光ダブルダイヤモンド富士。剣ヶ峰の上に月が昇って来る位置でカメラをセットする。


    もう1台は剣ヶ峰の建物の上に昇って来る月を420㎜望遠で狙う。暗い中でのピント合わせは非常に難しく、何度も星に照準を合わせて調整する。

 2台のカメラは並べてセット、さらにもう1台は訳あって30mほど離れた位置にセットする。暗い中での望遠レンズのフォーカス合わせは非常に難しく、まずは遠方のライトで合わせた後大き目の星であわせ、さらに小さめの星で合わせ直すという手間がかかる。それでも合っていないことがしばしばあるため、何度も富士山を撮影してみてきっちりと合っているかどうかを確認する。月の出まで1時間ほど準備時間があったのだが、3台のカメラのセットが終わったのは月の出の15分前だった。


    山頂が輝き出した。


    月が現われる。


    風が止み、湖面も穏やか。美しい月光ダブルダイヤモンド富士を見ることが出来た。


    同上


    こちらは420㎜望遠レンズ。剣ヶ峰に昇って来た月。


    剣ヶ峰に昇る十七夜の月


    トリーミング。空気のゆがみで月の辺縁が波打っている。


    30m離れた位置にセットしてあったのは月光ティアラ狙いの800㎜望遠レンズ。


    予想はしていたのだが、17夜の月だと上部が陰って変形しているために輝いてくれない。


    やはり17夜では月光ティアラの撮影は難しそうである。

 17夜の月の月光ティアラはおそらく撮れないであろうと予想していたのだがやはり今回のレンズとカメラの設定では困難であった。月が右寄りに出たように見えるのだが、これは上部の欠けた部分が暗くて写らないためで、満月ならばおそらくちょうど良い位置だったのではないかと思っている。月光ティアラを狙うのならば15夜の月ということになりそうである。


    今時珍しい6枚羽根絞りの12㎜広角レンズ。


    素晴らしい月を堪能させていただきました。

 湖面が揺れず普通のダイヤモンド富士を含めてこれほどの好条件でダブルダイヤモンド富士を撮影できる日はあまり無いであろう。良い日に訪問することが出来て素晴らしい景色を見ることが出来た。
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夕暮れの精進湖  平成30年1月23日

2019年01月24日 | 番外編
 朝は雲が広がっていた甲府盆地だがお昼過ぎからスッキリした青空が広がった。この日の夜は田貫湖に撮影に出かける予定であるがその前に夕暮れの精進湖に立ち寄った。


    残照のダブル富士。少し凍り付いた湖面に美しい富士山が映し出された。


    12㎜広角レンズ。

 さて、この日は日没10分から15分後くらいに富士山の上空を弧を描いて飛ぶ国際宇宙ステーションが見られるはずである。問題なのは時間帯で、日没間もないまだ明るい空の中でISSが輝いてくれるのかどうか?これはテストである。


    計算では富士山の2個分から3個分くらい上を飛ぶはず。17㎜レンズでギリギリの画角のはず。


    もうそろそろ富士山の真上あたりを通り過ぎているはずだが・・・?何も写らず。


    同じく12㎜の視野。こちらにも何も写っていない。


    もう通り過ぎて沈んでいる時間である。残念ながらISSは捉えられず。

 うまくすれば写るのではないかと思っていた日没10分後のISSだが残念ながら写らず。飛ぶ高さにもよるかもしれないが、狙うならば日没30分後くらいからが良さそうである。またチャレンジしたい。
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今宵の月はスーパームーン? 思親山のパール富士  平成31年1月21日

2019年01月22日 | 月富士
 スーパームーンとはその年に最も地球との距離が近い満月というものだと思っていたのだが?新聞やネット、さらにテレビでもこの日の月がスーパームーンと報道されていたようだ。私が今年のカレンダー用に調べた情報では今年のスーパームーンは2月20日の満月になっている。まあ、どちらでも大きい月であることには変わりない。

 パール富士を狙うならば前日夕方の富士宮あたりから狙ったほうが時間的には良かったのだが混雑が予想されるうえに良さそうな駐車場が無い。さらに天候も悪く出かけなかった。この日は思親山の山頂でパール富士になるのだが、日没後40分ごろのパール富士のため写真撮影には露出が難しい。月に合わせれば富士山が消えてしまい富士山に合わせると月が吹き飛んでダイヤモンド富士のようになってしまう。何度か狙っているが15夜のパール富士撮影はうまく撮れたことは無いと言って良い。佐野峠までの林道が心配だったが幸いにして凍結箇所は無く車も全くすれ違わなかった。さらには平日ということもあってパール富士を狙っている人は居ないようで、佐野峠には1台も車は止まっていなかった。本日は林道、山頂とも独占である。


    佐野峠から見る富士山。峠を出たのが4時10分ごろだったので日没までに山頂に到着できるかどうか危うい時間。


    思親山山頂から見る富士山。黙々と歩いてなんとか残照の時間に間に合った。


    富士山の裏側に巻き付いていた雲が消えてスッキリとした夕富士が現われた。


    残照富士


    アースシャドウの富士山

 本日も3台のカメラと3本の三脚、レンズは4本を担ぎ上げてきた。距離が短いことと食料は不要なためにこのくらいは担ぎ上げることが出来る。3台をセットして画像をモニターで確認して露出を考えつつ、月の出を待つ。


    55㎜。山頂に月が現われた。


    インターバルタイマーにしてカメラにお任せでシャッターを切る。


    少し暗めに撮影してパソコンで明るく補正している。これくらいの感じで撮れていれば上出来だと思う。


    ボーグ200㎜。ダイヤモンド富士用の絞りを入れて暗めの露出で撮影。


    パール富士であるが、見方によってはダイヤモンド富士のようにも見えてしまう。


    15夜パール富士の撮影の難しいところである。


    シャッタースピードを遅くして明るめに撮影。どのくらいの露出で撮れば良いのか未だにわからない。


    こちらが今回いちばん撮ってみたかったボーグ400㎜望遠レンズの画像。モニターで確認しつつシャッタースピードを変えながらいろいろ撮影してみた。


    月が現われた。やはりダイヤモンド富士のように見えなくも無い。


    もう少し暗めに撮影。


    露出を月に合わせると富士山の形は完全に消えてしまう。


    これくらいが月の形と富士山を同時に撮影するギリギリの露出だろう。


    月が富士山から離れて視野から外れる。

 月に露出を合わせて撮るならば、やはり剣ヶ峰の裏側に現れる月を超望遠で狙って剣ヶ峰のシルエットを浮かび上がらせる撮影になるだろう。月と富士山を同時に撮影しようとするには、日没前後10分がベストということになるだろう。この15夜のパール富士は写真で撮るよりも自分の目で見たほうが遥かに綺麗である。


    三脚を担いで撮り歩きながら撤退する。植林帯から垣間見る月と富士山。


    冬の森に昇る月。妖艶な月の輝きが森を照らす。


    佐野峠の月と富士山。駐車している車は私の車だけ。誰にも会わなかった。

 写真の出来はさておいて、本日眺めた月と富士山は天候が良かったこともあって心が洗われるような美しい景色だった。パール富士だけでなく、月夜の森を歩くのもなかなか楽しいものである。
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忠霊塔と月光の富士山 新倉山浅間公園  平成31年1月19日

2019年01月22日 | 番外編
 桜の花が咲く頃には訪問者がたくさんで近付くのも難しい新倉山浅間公園であるが、混雑が嫌いな私は未だにこの公園を訪れたことが無い。月光が富士山を照らすこの日ならばきっと忠霊塔と富士山のコラボレーションが見られるはずだ。道順もネットで調べてきたことだし、ちょっと立ち寄ってみることにする。

 広い駐車場に車を止めて、ちょっと歩けばすぐに到着できるのだろうと思っていたのだが・・・何だこの階段は!?石割神社にでも登るような長い階段が続く。カメラ3台持って来たのは失敗だったか?


    ライトアップされた忠霊塔と月光の富士山。ライトの明かりが強過ぎるため右側のライトは塔で隠し左は手すりで隠して撮影。


    富士山右裾から予定通りの時刻に現れた白い筋。


    この白い筋は国際宇宙ステーション。


    月光の富士山と国際宇宙ステーション。6枚を比較明合成。今回狙っていたのはこの忠霊塔と月光富士とISSのコラボレーション。


    富士山を狙って構えたカメラは思っていたよりも右から現れたため、画像の右上に一部しか写っていなかった。山頂の光は飛行機。3台目はセットに間に合わず。

 カメラをセットして試し撮りしていると若者たち5人組が展望台にやって来た。一緒にベンチに座って7時5分に現れるISSを観察することにした。私の肉眼では残念ながらISSは見えなかったが、若者たち5人は皆見えたようでそれなりに喜んで下山して行った。


    忠霊塔と月


    おそらく向こうが北になるはず。廻る北天の空が撮れそうだが、ライトアップが強過ぎて星を撮るには工夫が必要だろう。


    垣間見る月光富士


    桜の花の咲く頃ならば・・・

 初めて訪れた新倉山の忠霊塔だが、思ったよりも階段が長いこと、思ったよりもライトアップが強いことがわかったが、それでもISSはなんとか撮ることが出来た。桜の咲く頃、出来れば人の少ない夜を狙って訪問できたらと思う。
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ダイヤモンド富士と夕暮れの空 石割山  平成31年1月19日

2019年01月22日 | ダイヤモンド富士
 石割山からキャッツアイを狙うならば翌日の1月20日であるがちょうど同じ日に丹沢の大室山でもキャッツアイが狙える。先日二十曲峠でキャッツアイの撮影に成功しているので今度は距離を離して丹沢山系から狙いたいのだがそこまで登る元気が出るかどうか?その前に明日は天気が悪そうである。何度も撮影に出かけている石割山のダイヤモンド富士だが霞が出ていることが多く、未だにチカリと輝くダイヤの撮影には成功していない。朝から澄んだ青空が広がったこの日ならばきっと夕暮れのキラリと光るダイヤが撮れるだろうと出かけてみた。


    二十曲峠。本日は1台も車が止まっていない。お昼を過ぎた頃から少し雲が出てしまった。


    石割山山頂。やはり1日中スッキリと晴れてはくれず、だいぶ雲が広がってしまった。


    石割山のダイヤモンド富士。ダイヤの頃には富士山の後ろに雲が出てしまったが、それでもかなり輝いてくれた。


    次第に裏側の雲が高くなる。


    あと1日遅ければ白山岳に沈んだはず。


    ダイヤの後の雲


    200㎜望遠。


    右寄りに沈む。


    白山岳ギリギリ。明日ならばキャッツアイになるはず。

 速攻で下山の予定だったのだが富士山の裏側に出た雲の他に面白い雲が次々に流れてくる。夕焼けが期待できそうだが彩雲も見られるかも知れない。日没時間近くまで待ってみることにする。


    夕焼けの雲


    富士山の上を流れる雲が少しだけ彩雲になった。


    プチ彩雲


    十分に楽しめた夕暮れの空。

 日没の5時ごろまで待って下山開始する。薄雪が積もって滑りやすくなっている登山道は下山の時のほうが滑って転倒し易い。かなり気をつけて歩いたのだが途中で見事にスリップして転倒したが軽く肘を打った程度だった。次第に雲が晴れて澄んだ夕空が広がってきた。三脚を担いだまま取り歩きながら下山した。


    途中から見る澄んだ夕空


    二十曲峠の夕景

 1時間近くかけて下山し、5時50分ごろに二十曲峠に下山した。この日の二十曲峠は私以外の訪問者は居なかったようだ。石割山山頂も思っていたよりも人が少なく、ダイヤを見に来た女性3人組の他はカメラマンは居なかった。素晴らしかった石割山山頂からの夕焼けの空も独り占めである。

 さて、本日はこれからもう1ヶ所立ち寄ってみることにする。月明かりが照らす富士山とのコラボレーションが楽しめるはずだ。

 
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甲府盆地の夜景とISS 甲府市白山  平成31年1月18日

2019年01月19日 | 番外編
 ステライメージというソフトで国際宇宙ステーションISSの軌道を正確に割り出し、富士山を貫いて飛ぶ位置を計算して撮影に出かける。甲府盆地の町灯りが眩しい白山山頂から町灯りに負けないくらいの明るさで飛んでくれるのかどうかは未知である。しかし、2等級くらいの明るさがあるISSならば写ってくれるはずだが?富士山頂付近をISSが通過して行くのは6時22分だ。5時半に白山山頂の八王子神社に3台のカメラを担ぎ上げセットする。


    夕暮れの甲府盆地と富士山


    今宵は月が富士山を照らしてくれる。


    まだ夕焼けが残っているがISSが飛んで来る頃には夕焼けの空は終わっている。


    富士山の右側、王岳の辺りからISSが現われた。


    比較明合成。想定していた通り剣ヶ峰を貫通してISSが通り過ぎて行った。富士山頂を通り過ぎた後にISSの輝きはフェードアウト。


    300㎜望遠で捉えた富士山剣ヶ峰を貫くISS

 もう1台70㎜望遠レンズをセットしてあったのだがこちらはシャッターボタンが作動しておらず連写に失敗し、残念ながらISSは写っていなかった。今回のISSは肉眼では見えなかったがカメラではきっちりと捉えることが出来るくらいに明るいことがわかる。夜景を入れても撮影は可能ということがわかる。    

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竜ヶ岳林道のダイヤモンド富士  平成31年1月14日

2019年01月14日 | ダイヤモンド富士
 朝霧高原で金星と木星の脇を通り過ぎる国際宇宙ステーションISSを観察し、時刻はまだ午前5時半である。日の出まで時間はあるが竜ヶ岳のダイヤモンド富士には時間が足りない。朝霧高原からダイヤを狙うには単調過ぎる。ならばその中間点にある竜ヶ岳林道から狙ってみることにしよう。林道は年間閉鎖されていて車は入れないが、以前に何度か歩いていて展望地の下見は済ませてある。記憶が正しければこの時期ならば林道の奥のほうでダイヤモンド富士になっているはずだ。ゆっくり歩いても1時間くらいのはずである。林道ゲートの前に車を止めて出発する。


    木の切れ間から富士山が見える。その上には金星と木星が輝く。


    下に富士本栖リゾートの竜神池を見下ろす展望地。金星の輝きももうすぐ消えそうである。


    別の展望地。金星の輝きはほぼ消えた。


    ガードレールの切れ間、竜ヶ岳林道のいちばんの展望地に到着。たぶんこの辺でダイヤモンド富士になっているはず。

 展望地を確認しつつGPSのログを拾いながら1時間少々歩いて7時15分に目的地のガードレール切れ間の展望地に到着した。竜ヶ岳のダイヤが7時40分ごろだったはず、竜神池は8時ごろ、そうするとこの場所だと7時50分ごろにダイヤになるだろうと予想して2台のカメラをセットしてダイヤを待つ。


    真ん中よりも右寄りから出るのではないかと予想しているが??カシミールで確認していないので全くの予想である。


    ほぼ真ん中から出た。


    剣ヶ峰ばかり狙っていたので久しぶりに見る中央のダイヤモンド富士。


    しかし、上方向に光芒が出ず露出オーバー。若干霞も多かったようだ。


    シャッタースピードを速くして露出を変えてダイヤモンド富士。


    もう1台はダイヤモンド富士用の200㎜望遠。


    富士山真ん中の突起でもチカリと割れる。


    さらに3分割。


    もう少し位置を考えればもっとうまく3分割するかも知れない。

 富士山真ん中の突起で割れるダイヤモンド富士は身延山から撮影した際に偶然ひょうたん型のダイヤモンド富士が写っており、ひょっとしたら割れるのではないかと思っていた。今回も少しだけ割れたのは偶然であるが、緻密に位置を計算しさらに富士山中央にある隆起と2個の突起の方向を考えて撮影すれば、もう少しきっちりとした3分割ダイヤモンド富士の撮影が可能なのかも知れない。ちなみに左側にある雷岩で割れることはわかっているが、以前に挑戦して失敗しておりそのままになっている。、まだまだ面白いダイヤモンドが輝きそうである。

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金星・木星と国際宇宙ステーション 朝霧高原  平成30年1月14日

2019年01月14日 | 星空
 一昨日から本日にかけて夜明けの空で国際宇宙ステーションISSを観察するのに良い日だった。特に接近している金星・木星の近くをISSが通過して行くためそれなりに良い構図になる。比較的天候の良かったのが1月12日だったが、未明に起きて富士山ライブカメラを見てあきらめて寝直したところ、その後天候が回復した。昨日は雲で不可。そして本日も早朝3時に起きて富士山ライブカメラを見てみると雲が巻いている。しかし天気予報と雲画像の様子から見て回復してくる可能性が高い。準備して朝霧高原に向かう。


    本日の撮影地は朝霧高原県境付近。上空にはまだ雲が多いが富士山は姿を現した。この場所は電柱の明かりが明る過ぎるため場所を移動する。


    雲間から金星が姿を現した。


    さらに富士山の右上に木星が姿を現す。そろそろISSが舞って来る頃だ。


    ほぼ真上から姿を現したISS


    肉眼でもしっかりと確認した。


    金星の脇を通り過ぎるISS


    14㎜レンズ、12コマを比較明合成


    17㎜レンズ、10コマを比較明合成


    金星と木星が輝く富士山。14㎜単焦点ニューレンズの試し撮りも兼ねたが、Canon純正では無いが想定していた以上に写りが良い。


    14㎜をステライメージでコンポジット


    17㎜画像をステライメージで比較明コンポジット

 前日ならば別の場所から富士山を越えるISSが撮れるはずだったのだがなかなか天候に恵まれない。機会はこれからいくらでもあるので、良い星と良い構図が得られる時にまた挑戦してみたいと思う。愛用していた17‐55㎜ f2.8 のレンズがガタつくようになり周辺の収差が大きくなってしまった。既に3度修理に出しており使い方が荒いうえに山に持って行ってしばしばぶつけている。故障しても止む無しといったところだろう。明るい単焦点レンズを探していたが純正のレンズは中古でも10万円以下のものは無く、ネットでいろいろ探していたところEosMシリーズに搭載できるMレンズが見つかった。最近売り出し中のSamyangというメーカーのものだが、想定していたよりも写りが良く周辺収差も少ない。何よりもEosM用なので小型で軽いところが良い。山の上の星空撮影に大いに活躍してくれそうである。
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今度こそキャッツアイ 二十曲峠  平成31年1月11日

2019年01月12日 | ダイヤモンド富士
 何度か成功している農道公園から二十曲峠、石割山にかけてのキャッツアイだが、雲に阻まれたり霞で光が拡散してしまったりと満足な画像はととんど撮れていない。午後からのキャッツアイは雲が広がり易くなかなか良い条件にはならないのが最大の難点である。この日は朝は雲が広がっていたものの、午後からは真っ青な青空が広がり絶好のダイヤモンド日和となった。二十曲峠でキャッツアイになるのは既に調べてあったので急いで出かける。先客は2人で予定のポジションは楽勝で確保でき、3台のカメラをセットする。


    太陽が富士山頂に迫る。


    改造絞りを入れたBorg200mmだが、シャッタースピード最速の1/4000で切っても明る過ぎる。このレンズに装着するNDフィルターは持っておらず今後検討が必要。


    さらにもう1台のBorg300mm。こちらも光が強過ぎるのでNDフィルターの代わりにPLフィルターで減光する。


    二十曲峠のダイヤモンド富士。今までに無い好条件だ。太陽の光が強過ぎて拡散してしまうためNDフィルターを装着した。


    白山岳に太陽が迫る


    同じく200㎜


    同じく300㎜


    ど真中のキャッツアイ撮影に成功。


    ほんの数秒で終わる。


    300㎜。減光したほうが太陽の形は良く見える。


    今度こそ綺麗に分かれた。


    あっという間に終わり。

 良さそうな雲が流れて来たので彩雲にならないかと期待しながら眺めていたのだが・・・彩雲にはならず、西の空に出た雲で太陽が遮られたためにあまり焼けることなく日没を迎えてしまう。


    富士山頂付近に雲が流れて来た。


    彩雲を期待したが染まらず。


    夕焼けの雲もあまり染まらずに暗くなる。

 何度も通っている二十曲峠、石割山界隈のキャッツアイだが、今回がいちばん良い条件で撮影出来たと思う。しかし難点は富士山との距離が近く、猫の目が小さいことである。山上から狙うのならばやはり丹沢山系がベストだろうと思っているのだが、南側に回り込んでしまうと今度は白山岳が後ろ側に隠れてしまうために撮影が難しくなってしまう。撮れるのは3月3日の大山までだろうと思っている。週末に日程が当たってくれて天候が許すならば、丹沢山系からのキャッツアイに挑戦したいと思っている。
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キャッツアイならず 石老山ダイヤモンド富士  平成31年1月9日

2019年01月10日 | ダイヤモンド富士
 以前から狙っていた石老山のキャッツアイだが日程的な問題と微妙に位置がずれることがあってなかなか行けずにいた。この日は午後から時間が空き、さらには朝は雲が少し巻いていた富士山もお昼近くにはすっかり晴れて今までに無いスッキリとした姿を見せている。石老山から見るダイヤモンド富士は午後4時20分ごろのはず、山頂まで2時間と見て午後2時にスタートすれば間に合うはずだ。中央道を使って登山口の相模湖病院駐車場に1時45分に到着し、2時を少し過ぎた頃から歩き出す。上にある顕鏡寺まで参道があると思っていたのだが・・・いきなりルートを間違えたようでずいぶん細い道だなと思っていたら途中で道が消失、強引に突き進むと車道に飛び出した。GPSで位置を確認すると顕鏡寺に至る途中の車道だった。これを歩いてお寺に至り、石老山登山道に進んだ。


    相模湖病院駐車場。病院の駐車場内に登山者用の駐車場が7~8台確保されている。


    いきなり道を間違えた(半分は故意)が無事に顕鏡寺に到着。ここから石老山登山道に入る。


    小天狗岩


    吉野岩(弁慶の力試し岩)


    擁護岩(雷電岩)。登山道沿いには奇岩がたくさん散在している。


    八方岩と高塚山(石老山の東にある山)


    シュンラン?


    もう花芽が出始めている。

 道を間違えたうえに奇岩の撮影に時間がかかり、時計を見ればもう午後3時である。まだ行程の半分も来ていない。少し急がないとカメラのセッティングの時間が足りなくなってしまう。三脚を担いだまま道を急ぐが展望地があるとついつい立ち寄ってしまう。なんとか4時5分に山頂に到着した。


    休憩ベンチのある融合平見晴台。


    相模湖が見える。


    石老山山頂(ダイヤが終わった後に撮影したもの)。


    カメラ2台のセットが終わった頃にはもう太陽が富士山の山頂に近付いていた。


    もう1台はボーグ400㎜。

 カシミール3Dの計算では本日のダイヤモンドは約2~3割が沈んだあたりで富士山山頂真ん中にかかるはずだ。そして山頂から右に30mくらいの場所でキャッツアイになるはずだが山頂の展望地からだとギリギリ割れるかどうかの位置になるはずだ。右寄りの展望地を探してみたが残念ながら木に邪魔されて良い展望は得られず山頂から狙うことになる。先客が2人居たがカメラマンでは無くダイヤを眺めに来られた方だった。許可をいただいて一番良さそうな場所にカメラを構えさせていただいた。


    富士山山頂にかかる夕陽


    計算通りの約3割が山頂に隠れる。


    白山岳に夕陽が傾く。


    キャッツアイなるか?


    残念。わずかに左に沈んだ。


    少しは割れてくれるだろうと思っていたのだがなかなかうまく行かない。

 やはりこの日にこの位置からのキャッツアイはわずかな位置のずれで難しかった。しかしこれほど好条件でこの距離からのダイヤモンド富士が見られることは滅多に無いわけで、それなりに素晴らしい景色を見られたことは良かったと言うべきだろう。

 陽が沈むと急に寒くなってきた。先客の2人はダイヤを見てすぐに下山して行ったが私はもう少し夕暮れを待つことにする。


    ちょっと周囲を散策。地図上だと隣に小ピークがあるように見えるのだが、その場所には三角点が置かれていた。残念ながらこの場所は眺望無し。


    待っていたのは月齢3の三日月。


    夕空に輝く三日月


    地球照の三日月


    暗くなって地球照の月が写りにくくなったところで撤退。

 5時50分まで山頂で月を眺めて下山した。下山時は中腹で分かれる桜道ルートを下り、夜景を眺めてから下山した。


    桜山展望台。


    さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの観覧車。


    東京都の町灯り。真ん中が新宿高層ピル街だと思う。

 顕鏡寺からは登りに予定していた参道を下った。この参道もいろいろと奇岩があったり小滝があったりと面白い道のようだったが真っ暗な中を下ったのでほとんど何も見えず。抜け出たところは病院の脇、駐車場の一段下のところだった。7時10分に無事下山した。

 石老山は道の整備されたハイキングコースと聞いていたがところどころ段差が大きかったり木の根が張り出していたりと、ルート的には竜ヶ岳よりは歩きにくいように思う。夜中に歩こうというのならばあまりナメてかからないほうが良いのではないだろうか。キャッツアイ成らずとも抜群のダイヤモンド富士を眺めることが出来た。
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雲に阻まれた部分日食 甲府市舞鶴城公園  平成31年1月6日

2019年01月06日 | 番外編
 今年は1月6日と12月26日の2回部分日食を見ることが出来る。1月6日の部分日食は北に行くほど欠ける面積が大きく12月26日は逆に南に行くほど欠け、シンガポール、グアムまで行くと金環日食が見られる。今回の部分日食は東京での最大食分が0.42(直系の42%まで隠れる)、面積にして約30%が欠ける。欠ける面積が少ないので空は暗くはならないが観察するのには面白く、かつ将来撮影に出かけるであろう日食撮影の良い練習になる。予定では富士山を入れた構図での撮影だったのだが夜が明ければ富士山は完全に雲の中、富士山に近付くほど雲が多くて観察条件が悪い。前景になる良いものがある場所を考えて甲府駅界隈と舞鶴城公園で撮影することにする。1台のカメラは簡易赤道儀に400㎜望遠レンズをセットして太陽を追尾するのだが、そもそも日中なので北極星が見えず極軸が合わせられない。アストロレーサーという簡易装置を使うのだが正確に軸を合わせるのは困難なので太陽の位置がずれるのは必須だが、それでもカメラに付きっきりで視野を合わせて撮影するよりは遥かに手間が省ける。もう1台は完全に固定して日食の行程を撮影する予定だが、これは雲が多くてほぼ絶望的だ。もう1台は適当にあちらこちらを撮影して歩くという、今回も3台のカメラを駆使しての撮影を行う。


    400㎜望遠レンズ。雲が切れて太陽が現れた頃にはもう太陽が欠けていた。


    最大食の10時10分ごろ。雲の切れ間からなんとか見えた。


    想定はしていたが太陽の位置が次第に視野の下に移動。そのまま放置してあちらこちらで撮影していたらこの後は視野の外に出てしまっていた。


    位置を直した頃にはもう日食が終わりかけていた。全行程の撮影は出来なかった。


    固定撮影していたカメラは露出が合わずほとんど欠けた太陽が写っていなかった。しかも、天守閣の上を越えるはずだった太陽が天守閣の屋根に隠れてしまうという位置のミスもあり。


    雲に隠されて見えた部分日食の太陽


    上の2枚を合成するとそれなりの画像が出来上がった。


    別のカメラ。天守閣の屋根をズーム。


    城壁と部分日食の太陽。可変式NDフィルターで光量調整しながら撮影したが太陽と景色の両方に光量を合わせるのはほぼ困難だった。


    甲州夢小路にある古風な建物と部分日食


    建物を撮ると光が拡散してしまう。


    日食に合わせると建物は全く写らず。これだけ光量の差があると合成も難しい。


    城壁と日食の太陽


    同じく日食の太陽。もうすぐ終わりそうだ。


    もうすぐ終わりそうな部分日食


    トリーミング


    このカットを最後に部分日食は終わりを告げる。

 30%欠けた程度の太陽だと明る過ぎるために景色と一緒に1カットで撮るのは困難である。むしろ雲が出てくれたおかげで撮影出来たと言っても良いかも知れない。可変式NDフィルターは使い始めの時はうまく使えなかったが後半になってからようやく要領がわかってきた。雲が無ければ画像の合成は難しく無いかも知れないが雲があると形や光り方がそれぞれ違うためなかなか合成するのは難しいように思う。簡易赤道儀の極軸修正の方法も撮影を終えてから方法が分かってきた。画像自体は満足なものが撮れなかったが、次回に向けて大きな収穫があったと思う。
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月齢28.8の細月は写るのか? 富士川町林道  平成31年1月5日

2019年01月05日 | 月富士
 月齢28を超える細い月は過去に何度か撮影に挑戦しているが、富士山の上にこの極細の月を出そうとしても夜明けの空に負けてしまい撮影は困難だった。撮るには撮ったがいずれも富士山の山腹に出た月である。今回は距離を離して富士川町の林道の上にある伐採地からこの極細月を狙ってみた。しかも今までに無く細い月齢28.8という月である。予想では日の出の約30分前に富士山頂に姿を現すはずである。十分に撮れるだろうと思うのだが・・・。


    先日下見をしておいた富士川町林道沿いの伐採地から見る富士山。残念ながら山頂に雲が巻いてしまった。


    同上。


    肉眼では全く見えなかったが・・・


    ブログの画像でも良く見えていないが・・・


    400㎜望遠レンズ。雲を抜けて右端に・・・


    極細の月が写っている。


    トリーミング画像

 この日は富士山の山頂に雲がまいてしまったことと、薄くもやがかかっていて空気の透明度が悪かった。かつ、この雲の厚みを抜け出てきた月は実際に富士山頂に月が現われてから5分を経過している。この時間の5分というのは空の明るさにかなりの差が出る長さである。おそらく条件が良ければ、富士山の山頂でひっそりと輝く極細の月が撮影出来たのではないかと思っている。なかなかうまく行かない難しい撮影ではあるが、可能性は十分にあると確信した。

 この日は天候さえ恵まれれば同じ場所から剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士も狙える日だった。しかしこの雲では困難なので伐採地の出来るだけ左に寄って雲を抜け出てくる朝日を出来るだけ中央に寄せようと試みる。


    裾野と雲が赤く染まる。


    光のストライプが出る。


    同上


    朝日が現われたのは想定していたよりも右だった。


    思っていたよりも富士山頂にかかった雲は厚みがあるようだ。


    ダイヤモンド富士とは言い難いが・・・


    それなりに楽しめた雲上に昇る朝日


    この場所からはまだ真ん中から出るダイヤの撮影は可能だが、剣ヶ峰から昇るダイヤはこの日で終わりである。

 富士川町林道からの剣ヶ峰で割れるダイヤは次のシーズンに持ち越しとなってしまった。今期の割れるダイヤは満足の行くものはほとんど撮れずに終わってしまいそうである。昨シーズンが良過ぎたのであろう。


    別の場所にちょっと立ち寄る。


    林道の途中から見る笠雲が彩雲になっているように見えたのだが・・・わずかに染まっているのみ。

 また挑戦。
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四分儀座流星群は流れたか? 精進湖  平成31年1月4日

2019年01月05日 | 星空
 過去に何度か狙ったことがある四分儀座流星群であるが、ペルセウス、ふたご座と並ぶ三大流星群に数えられているもののあまり流れたのを見たことが無く撮影したカットも少ない。調べてみると四分儀座流星群を発生させる宇宙の塵は分布が地球の軌道とほぼ垂直に交差しているらしく、短時間で活動が終わってしまうらしい。今年の四分儀座流星群のピークは1月4日の午前11時ごろである。狙うならば1月4日の明け方4時ごろからが良さそうである。かつ、金星と木星が輝いている空に5時半ごろには細い月が昇って来るという天体現象も加わる。これだけでも十分に良い景色であるがそれに四分儀座流星群が加われば・・・期待に胸ふくらませて前日の夕方に精進湖湖畔に車で乗り付け車中泊する。1月4日は仕事始めなので寝ておかないと翌日の仕事に支障が出てしまう。この夜は撮影も然ることながらいかに寝るかも重要な課題である。


    富士山頂に輝くシリウスと四分儀座流星群。前夜寝る前に仕掛けたカメラで撮影したもの。850カット撮影してまともに写ったのはこの1カットのみ。


    未明からの放射点追尾撮影のために簡易赤道儀をセットしておく。ついでにウィルタネン彗星を撮影する。現在5等の明るさ。60秒×9枚をコンポジット。

 1時間ほど撮影を行って1台のカメラはインターバル撮影を行ったまま車の中で寝る。なかなか寝付けず9時過ぎにようやく眠りについたが熟睡できずしばしば目が覚めてしまう。目覚まし時計は未明2時半にかけておいたが2時前に目が覚めてしまい、そのまま起きて撮影を開始する。


    赤道儀に乗せて北斗七星と北極星のあたりを追尾撮影。約2時間追尾したが写った流星は3個のみ(1個は人工衛星か?)。流星雨になるはずだったが全く期待外れ。


    金星が昇って来た。拡散フィルターを使うと明るい金星は不自然に大きく写り過ぎる。


    それっぽいのが写ったが残念ながらこれは人工衛星。


    拡散フィルターを外して撮影。しかし、こちらのレンズは微妙に全てピンボケだった。


    もう1台のカメラ。小さいが今度は本物の四分儀座流星群。


    富士山右上を流れた流星。広角レンズだとさらに小さく見える。


    これもそれっぽく見えるがおそらく人工衛星。


    何故ならば次のカットにもその続きが写っている。このように、時として流星のように部分的に輝く人工衛星がある。


    比較的大きな流星。この流星は肉眼でも確認した。金星、木星、さらに月が昇り、狙っていたのはこんなカット。


    もう1台のカメラもしっかりとこの流星を捉えたが残念なことにピンボケ。さらに月を追尾していた3台目のカメラもピンボケ。


    薄明の富士に輝く金星、木星、細月。十分に良い情景だったがこのカットは流星を意識し過ぎて湖面に映る富士山頂が切れてしまっている失敗作。


    こんな感じで撮ったほうが絵になったと思う。


    地球照の月


    日の出を迎える。これを見て速攻で撤退し出勤。

 3台セットしたカメラで実に2,700カットも撮影し、写った流星は10個ほどだった。自分の目で見た流星も3個ほど、いちばん大きかった流星は頭の上を流れ、カメラの視角の外だった。ふたご座流星群に比べて四分儀座流星群がいかに飛ばず、効率が悪いかということがわかる。しかし、流星の撮影とは運試しのようなもので、狙った構図の中を1個でも飛んでくれればバンザイである。月と金星と木星が昇ったところを流れた流星は狙い通りの今回のベストショットと言える。しかし3台のカメラのうち2台がピンボケとは大失態である。1台はレンズのネジが緩んでガタついているところを自分で締め直したのだが、周辺収差が大きくなっており光軸がズレた可能性もある。
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新年恒例の竜ヶ岳ダイヤモンド富士  平成30年1月3日

2019年01月04日 | ダイヤモンド富士
 昨年は元日に訪れた竜ヶ岳だが、今年は混雑を避けてこの日に登ることにした。もちろん剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士も狙ってはいるのだが、もうひとつ、この日は金星と木星の間に細い月が輝くという注目の天体現象が起こる日でもあった。それなりの混雑が予想されるので早めに歩き始める予定だったのだが、目覚まし時計を止めてから2度寝してしまい気がつけばもう4時になっていた。急いで出かけるが登り始めは5時15分になってしまい、これではいつもと変わらない。しかも、本栖湖のキャンプ場を通り抜けたあたりで気付いたのだが、GPSを車の中に置き忘れてきてしまった。もはや取りに戻る時間は無く、剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士は諦めることになる。おおよその場所はわかっているが、幅約5mの範囲内に正確にカメラを構えないと撮影は難しい割れるダイヤモンド富士は、適当にこのあたりからと撮影しても撮れるものでは無い。本日は焦らずにゆっくり登って適当な場所でダイヤを撮ることにする。


    金星と月と木星が輝く富士山。休憩ベンチから。


    夜明けの空に輝く月と金星・木星


    夜明けの地球照の月


    もうすぐ消えそうな月の輝き。東屋から。

 東屋のあたりからダイヤモンド富士が撮れるはずだが、おそらくこの位置だと左に寄るはずだ。もう少し上へ、しかし山頂まで行くには時間が足りなそうである。出来るだけ上まで行って時刻が7時半に近くなったところでカメラを構えることにする。途中で三脚を構えている人に聞いたところ、昨日もう少し上から狙ったら右に寄ったので今日はこの位置から狙うと言っていた。ならばその近くで良いのか?もっと上だと思うのだが??と思いつつも時刻は7時20分となり眺望の良い場所でカメラ2台を構える。


    裾野まで見渡せるこのあたりで、とカメラを構える。


    構図的にはいまいちだが、フレアを避けるために山頂を視野のど真中に持って来る。ずいぶんと左側が輝いている。


    もう1台は割れるダイヤ用のボーグ200㎜レンズ。雪煙が出ているが山頂の上にうっすらと笠雲のような雲が出ている。


    これは完全に左寄り。


    想定外に左からの日の出となった。


    それでも、それなりに美しい竜ヶ岳のダイヤモンド富士。


    もう1台のカメラ。


    トリーミングすれば・・・それなりのダイヤモンド富士。

 位置は大きく外したがそれでも天候に恵まれてそれなりのダイヤを見ることが出来た。器械に頼りっきりの撮影をしているので、GPSが無ければこんなものである。本日はこれで十分に満足である。


    花見隊御用達の笹の中の展望台はすっかり笹薮になってしまっていた。


    山頂に立ち寄る。それなりに人が居たが続々と下山して行った。


    南アルプスと八ヶ岳には雲がかかって来ていた。

 例年ならば凍えるほどに寒い新年の竜ヶ岳だが、冬型の気圧配置で寒くなったとはいえそれほど寒さを感じない。登山道は凍っているものの雪は全く無くアイゼンも今のところ不要である。これも温暖化の影響なのだろうか?

 今シーズンは高下に続いてこの竜ヶ岳も満足な割れるダイヤを撮影することなくシーズンを終えてしまう。とりあえずは昨年12月24日に訪問した際に割れるダイヤの軌道は正確であることが確認されたので、次のシーズンに期待したいと思う。
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朝もやの立つ本栖湖  平成31年1月2日

2019年01月03日 | 番外編
 朝霧高原で見た月と金星は富士山から離れてしまった。夜明けの空で富士山の上に輝く月と金星を撮影するため本栖湖に移動する。トンネル手前の展望台は混雑するであろうから、今回は本栖湖を廻る道路の途中から湖畔に下りることにする。ヘッドライト点灯して湖畔に下降を試みるが下りる場所を間違えて回り込むことになってしまい、茨の藪に突っ込んでしまう。新年早々に本栖湖の湖畔で藪漕ぎである。


    富士山頂に昇る月。この撮影だと金星は月の明かりに負けて見えなくなってしまう。


    同上。富士山の左に昇っているのは木星。


    水平線が明るんで来た。


    夜明けの明かりに月明かりが消え出すと金星も見えてくる。


    薄明の月と金星


    同上


    もうすぐ消えそうな月と金星


    日の出が近付く


    湖面には朝もやが湧き立つ。


    日の出


    同上


    レンズが結露し奇怪な光が出る。これも有りか?


    朝もや燃える


    同上

 いちばんのお目当ては富士山頂に昇った月と金星だったのだが、湖面に朝もやが湧き上ったために想定外の幻想的な景色となってくれた。高下をはじめとして年末から思うような写真が撮れなかったが、朝もやに朝日が差し込んで湖面が燃えるような景色になってくれて、ようやくそれなりの写真が撮れたように思う。
コメント (2)
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