山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

目的の花は探索失敗 大月市 令和6年4月26日

2024年04月29日 | 山に咲く花
 甲府市や北杜市の低い山中ではツクバキンモンソウの葉が展開し始めている。これとよく似たニシキゴロモという花があるのだが、日本海側に多く生育する花で山梨県ではほとんどがツクバキンモンソウである。しかし、大月市の山の中にはニシキゴロモと思わしき花が生育している場所があるらしい。果たして本物のニシキゴロモなのか、それともツクバキンモンソウの誤認か?まだ少し時期が早いかも知れないのだが、たぶんこの辺り、と目星を付けて山に登ってみる。

    途中から見る富士山

    オドリコソウの群生

    オドリコソウ

    長い林道を歩く。

    林道脇の法面にリョウメンシダが生えていた。結構どこにでも生育しているようである。

    林の中に咲いていたエビネ

    キンランを見つけたがまだ蕾だった。

    もう終盤のジュウニヒトエ

    キランソウのようだが地面を這わずに立ち上がっている。おそらく交雑種のジュウニキランソウであろう。

    やっと林道の終点。ここからが本番の登山道になる。

    モミの実がたくさん落ちていて絨毯のようになっていた。

    峠のあたりで一旦は平らな道になるが、ここからまた登りが始まる。

      
    頂上付近の平らな尾根。この辺りに生えているのではないかと予想していたのだが・・・

    これか?

    いや、これはアザミの葉の若葉であろう。

    桜の花が咲き残っていた。

    花を見てみると花柄に毛が生えている。これはカスミザクラではないかと思う。

    広い山頂に到着

    雲ってはいるが富士山がお出迎えしてくれた。

 期待していたニシキゴロモ、あるいはツクバキンモンソウはまだ時期が早かったようで、それらしき葉も確認出来なかった。いずれかは尾根の感じから生えてくるであろうが、おそらく5月下旬から6月ごろになるのではないだろうか。

 全く収穫が無かったわけでは無い。少し珍しいスミレに出会えた。

    薄いピンク色のタチツボスミレ

    たくさん生えているナガバノスミレサイシンの葉

    葉が見当たらないがおそらくこれはナガバノスミレサイシンの花

    これはアケボノスミレの葉か?

    しかしアケボノスミレは普通こんなふうには群生しない。これは交雑のスミレではないだろうか?

    奇跡的に2輪だけ咲き残っていた。このふっくらした花は交雑種のナガバノアケボノスミレであろう。

    下山途中で見かけたミヤマキケマン、だと思う。

    見慣れているミヤマキケマンよりも少し葉の幅が広い気がする。

 ニシキゴロモの探索には失敗したが、ナガバノアケボノスミレの群落に出会えたことは大きな収穫だった。元気があれば、来年の桜の花が咲く頃に訪れてみたい。ニシキゴロモは今年のうちに再訪してみたいのだが、元気が出るかどうか??なにせ今回の探索では8時間という長時間を要してしまった。もし来るならば、次はもっと短いルートを登ろうと思う。


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タニヘゴはまだ葉を開いていなかった 令和6年4月23日

2024年04月25日 | 山に咲く花
 昨年見つかったタニヘゴがそろそろ新緑の葉を展開しているのではないかと思い、訪問してみた。

    タニヘゴが生育する湿地。湿地というよりも沢の源流部といったほうが良いかも知れない。

    まだ葉を全部は展開していなかった。

    葉を展開しつつある新鮮なタニヘゴ

    こちらはまだ葉を丸めている。イワヘゴは常緑だがタニヘゴは冬に枯れるようである。

    苔の生えた岩を覗き込んでみると小さなシダが生えていた。

    これはカラクサシダであろう。

    葉に細かい毛が生えている。

    こちらは葉を展開し始めたばかりのコウヤワラビ

    これは葉を展開し始めたゼンマイ。胞子葉と栄養葉が分かれている。

    別のゼンマイの仲間が生えていた。

    栄養葉と黒い胞子葉が同じ茎から出ている。これはオニゼンマイ。こんなところで出会えるとは思ってもいなかった。

    水際に生えていたランと思わしき葉
    固まってたくさん生えるこの感じはカモメランではないかと思う。

    草地にはキクの仲間と思わしきものがたくさん生えていた。

    おそらくこれはハネミギクではないかと思う。

    ウワミズザクラが満開になっていた。

    クロモジも満開

    途中の公園に立ち寄ってみる。しだれ桜が咲き残っていた。

    セイヨウタンポポの綿毛がたくさん。

    キランソウがまばらに生えていた。

    草むらの中に生えていた濃い紫色の小さなスミレ

    葉は三角形で矢筈型に切れ込んでいる。

    花の側弁には毛が生えている。

    おそらくこれはヒメスミレであろう。山梨県ではあまり見かけないスミレである。

 まだ葉を展開していない新鮮なタニヘゴを観察することが出来た。この場所は御坂山系の一角にあるのだが、ここでオニイノデに出会えるとは全くの想定外だった。山梨県では珍しいヒメスミレにも出会えて、午後の短時間ではあったが有意義な植物探索が出来た。


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新たに見つかったヒロハハナヤスリ 令和6年4月22日

2024年04月23日 | 山に咲く花
 花仲間がスミレを見に行った際にヒロハハナヤスリと思わしきものを見つけて連絡してくれた。山梨県では現在1ヶ所しか生育を確認しておらず、新たな生育地ということになるであろう。スミレや他の花を楽しみつつ現地に行ってみる。

    倒木だらけの森林軌道跡を行く。

    イブキスミレは葉がたくさんあるが花はもう終わっていた。

    ゲンジスミレも葉はたくさんあるが・・・

    花はもう終わっていた。

    結実しかけているゲンジスミレ。パッと咲いてすぐに終わったようである。

    これはエゾノタチツボスミレだと思うのだが側弁の毛が確認出来ない。

    別株。こちらはしっかりと毛が生えていた。

    白いスミレも終わっていたが・・・

    辛うじて一輪だけ咲き残っていた。

    ウワミズザクラが咲き始めていた。

    これはクロモジであろう。枝が緑色をしている。

    花と葉を見るとカナクギノキとほとんどそっくりである。

    カナクギノキは根元が1本の幹になっているものが多いが、クロモジは根元から分かれて生えるようである。

    ヒロハハナヤスリと思わしきものが生育する林床。たくさん生えている。

    まだ出始めのようで、胞子穂が見えていない。

    ようやく胞子穂が出て来たものがあった。

    葉が胞子穂の茎を抱いている。これはヒロハハナヤスリで間違いないだろう。

 教えていただいたヒロハハナヤスリはまだ胞子穂が十分に伸びておらず、見ごろになるのは1∼2週間先になりそうである。シダの師匠とともに再訪してみたいと思う。


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咲き始めたセンダイタイゲキ 令和6年4月19日

2024年04月22日 | 山に咲く花
 今年のスミレはハズレ年のようで、どのスミレもあまり花を付けておらず個体数も少ない。しかも暖かくなってきたかと思うと春を通り過ぎてあっという間に初夏のような気温となり、スミレの花はあっという間に終わってしまったようである。センダイタイゲキが生育する敷島カタクリロードの一角で昨年多数のゲンジスミレが咲いている場所を発見した。今年はどうだろうか?

    カタクリが花全開

    盛期を過ぎてしまっていたが、今年は花も葉も少ない。

    アズマイチゲはもう花が終わっている。

    周囲の木が伐採されて日当たりが良くなり過ぎた場所のアズマイチゲはだいぶ減ってしまっていた。

    アスファルトの隙間に咲いたアカネスミレ

 
    アカネスミレは小型のものが多く花数が少ない。

    満開のアケボノスミレ

    マルバスミレも例年に比べると数が少ない。

    一株だけヒゴスミレ

    ここが昨年ゲンジスミレがたくさん咲いていた草地。イノシシの掘り返しが凄まじく、今年は一株も見つからなかった。

    センダイタイゲキはさらに生育域を広げてたくさん生えている。

    センダイタイゲキの花


    まだ咲き始めたばかりだが、今年もたくさん生えてくれた。

    たくさん生育するのは良いことだが、他の花がこの植物に侵襲されてしまうのではないかというほどの勢いである。

 期待していたゲンジスミレは周辺も探してみたが一株も見つからなかった。どこかで生きていてくれることを期待したい。


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やっと出会えたジロボウエンゴサク 南部町 令和6年4月14日

2024年04月19日 | 山に咲く花
 今年になってから本格的に探しているジロボウエンゴサクであるが、それらしき葉は見かけているものの花はまだ見ていない。花が咲いた時に花柄の付け根に付いている苞葉の形を確認しないとジロボウエンゴサクかどうかは確定できない。しばしば情報を提供していただいている頼もしい花仲間が長い林道を探索してきてくれて、ジロボウエンゴサクの生育場所と開花状況を教えてくれた。たぶん満開になっているはずである。

    これか?いや、これはムラサキケマンだろう。

    こっちが探していたジロボウエンゴサク

    ややピンク色がかった薄紫色の可愛らしい花。苞が見えているが切れ込みは無い。

    この場所はあまり個体数は多く無かった。

    さらに別の場所に車で移動する。そこには結構たくさんあった。

    ちょうど満開の良い時期に訪問出来た。


    苞は先端部が尖っていて切れ込みが無い。

    これは間違い無くジロボウエンゴサク

    可愛らしい花は細長いマメの花のように見える。

    葉は2回3出複葉、葉は不規則に2~3裂し、先端部は小さく尖る。

    やっと出会えたジロボウエンゴサクの花

 今年の重要な課題だった花のひとつジロボウエンゴサクに、これまた熱心な花仲間のおかげで出会うことが出来た。何から何までお世話になりっぱなしである。


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武田の杜植物観察会に参加 令和6年4月13日

2024年04月17日 | 山に咲く花
 武田の杜で植物観察会(勉強会)があるとの連絡を花仲間から受け、当日参加でも良かったようだが事前に申し込んで参加してきた。十数名の植物好きな人たちが集まって講師の先生に解説を受けながら桜の花を中心に武田の杜を歩いて巡った。本日は特別に許可をとってくれてあり、桜の木の枝を一部採取して花を手に取って観察することが出来た。

    ソメイヨシノが満開の武田の杜駐車場

    天気が良くて富士山が見えている。

    ヤマザクラと富士山

    ニオイタチツボスミレが満開になっていた。ゲンジスミレは終わっていた。

    さて、定刻に桜の観察会(勉強会)が始まった。

    まずはヤマザクラ。この桜は花の開花と同時に赤茶色の葉を展開させる。

    ヤマザクラの花柄は無毛、萼は本来は全縁なのだが、これにはわずかに鋸歯がある。こんなヤマザクラもあるのだろう。

    次はオオシマザクラ

    花を展開すると同時に黄緑色の葉を展開する。花はやや大き目である。

    オオシマザクラの花柄は無毛、萼には鋸歯がある。

    今度はカスミザクラ。花期は少し遅く、まだ咲き始めたばかりである。花と同時に葉を展開する。

    カスミザクラの花柄は有毛である。萼は全縁。

    これはオオシマザクラであろう。なんとなく遠目でも区別出来るようになった、気がする。

    ヤマザクラと南アルプス

    これはマメザクラの仲間と思われるが・・・

    花がやや小さい。

    花柄は有毛で萼は全縁、萼の先端部が急に細くなり今まで見てきたサクラとは形が違う。


    次に八重桜の仲間。これらは植栽のものである。

    薄ピンク色の八重桜

    花弁の辺縁が細かく分かれている。

    萼は全縁。これはショウゲツという種類と思われるがイチヨウとの区別が難しい。

    こちらは花の色が濃い八重桜

    カンザン(関山)という種類の八重桜と思われる。

 他にフゲンゾウ(花の中央にある「変わり葉」が太くて象の鼻や牙に似る)とウコン(緑色の花が咲く)の木があったのだがまだ開花していなかった。

 間違って認識したものや聞き漏らしたものも多数あると思うが、苦手な桜の木の勉強には十分過ぎるくらいの勉強会だった。まだ葉の形は観察しておらず、今後の課題であろう。

    これは後日南部町で見つけたウコンと思われる八重桜


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トウゴクサバノオが満開 令和6年4月11日

2024年04月16日 | 山に咲く花
 午後の仕事を早急に終わらせてトウゴクサバノオが生育する場所に向かうが、歩き始めたのはもう午後3時近くになってしまった。この花は陽が陰ってしまうと花を閉じてしまうので、もうギリギリの時間であろう。他に探したい花もあるのだが見つかるかどうか?

    例年ならばもう柴焼きが済んでいる頃だが、まだ焼き払われていない。

    キスミレが咲き始めていた。

    トウゴクサバノオ。時間が少し遅くなってしまい花が閉じてしまっている。

    だが、日が当たっている場所のものはまだ辛うじて花が開いていた。

    それなりの数があるのだが、固まって咲く花では無い。

    この場所のトウゴクサバノオは薄黄色をしている。

    トウゴクサバノオの花

    日陰のところは花が閉じてしまっている。

    探し物はこれか?

    たぶんエンゴサクの仲間だと思うが、花が咲いていない。これはヤマエンゴサクか、それとも探しているジロボウ??

    こちらはたぶんジロボウエンゴサクの葉だと思うのだが??花が咲いていないと分からない。

    これは少し葉が大き目。アズマイチゲの葉ではないかと思う。

 トウゴクサバノオも見たかったのだが、探していたのはジロボウエンゴサクである。たぶんこのあたりに生育しているのではないかと思うのだが、それっぽい葉は見つけたのだが花が咲いておらず確定は出来なかった。3~4週間後に再訪できれば良いのだが、時間がとれるかどうか?


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ゲンジスミレが咲き始めた 北杜市明野 令和6年4月9日

2024年04月14日 | 山に咲く花
 桜の開花が1週間ほど遅れたようにスミレの開花も遅れている。おそらくはハズレ年ではないかと思っている。この日は午前中いっぱい雨が降っていて、都留市に出張だったのだが午後の天候の回復はあまり望めなそうだったので甲府に戻ることにした。すると、午後2時を過ぎた頃から西の空に青空が見えるようになってきた。ならば、北杜市明野に咲くゲンジスミレに会いに行ってみよう。まだ時期が少し早いかも知れない。

    咲き始めたばかりのヒトリシズカ

    シュンランは背丈を伸ばして花を全開の状態


    林の中に結構な数が咲いていたシュンラン

    ゲンジスミレは葉はたくさん見かけるが花はあまり咲いていない。

    これはまだ蕾である。

    こちらはおそらく閉鎖花で花を咲かせないのではないかと思う。

    雨と風で花弁が傷んでしまったようである。

    こちらは開花したゲンジスミレ。葉が傷んでいる。

    花の中を覗き込んでみる。側弁に黄緑色がかった毛が生えている。

    まだ咲き始めたばかりのゲンジスミレ

    沢に下りてみる。

    ヤチボウズが生えていた。

    おそらくこれはタニガワスゲであろう。

    気になっていたこの白いスミレ。まだ蕾が多い。

    雨と風で花弁が傷んだようである。

    紫色のほうのスミレがだいぶ入り込んできていた。いずれは白花が無くなってしまうのではないかと心配である。

 ゲンジスミレはまだ咲き始めたばかりで花数が少なかった。見ごろは1~2週間後ではないかと思う。アカネスミレの白花、コボトケスミレは生育範囲、個体数ともだいぶ減ってしまったように見受けられる。かつてはほとんどが白花だったところに原種の紫色のアカネスミレが入り込んできており、交雑して白花が無くなってしまうのではないかと心配である。


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カイイワカガミはまだ蕾 甲府市八王子山 令和6年4月5日

2024年04月10日 | 山に咲く花
 イヌノフグリの大株を見た後、まだ天気が持ちそうだったので千代田湖に移動し、八王子山周辺のカイイワカガミを見に行ってみる。例年ならば見ごろを迎えている頃であろうが今年は開花が遅れていると予想され、まだ咲いていないかも知れない。

    センボンヤリが満開

    林の中はまだ若葉が出ておらず殺風景な感じがする。

    予想していた通り、カイイワカガミはまだ蕾である。

    斜面に群生するカイイワカガミ

    たくさんあるが花は見当たらない。まだ咲いていないようである。

    探してみるとまだ蕾の花が付いている。

    見ごろになるのは1週間くらい先になりそうだ。

    ミツバツツジが咲いている。

    雄しべが5本、普通の道葉ツツジであろう。

    薄黄色いヒカゲツツジが満開になっていた。

    満開にヒカゲツツジ。華奢で傷み易い感じがする。

    ウグイスカグラはもうすぐ満開

    マツグミ

    果実はまだ青くて赤みがついていない。

    桜も見て回る。これはソメイヨシノというのはすぐに分かる。しかし、細かいところまではあまり観察したことが無い。

    花付きが良くて枝先にたくさん花を咲かせる。

    花柄と萼に毛が生えている。画像では見えないが萼片に鋸歯がある。

    湖のほとりに咲くシダレザクラ。これはエドヒガンザクラである。

    花柄と萼は有毛で、萼筒はつぼ型に膨れるのが特徴。

    林の中に咲いていた白い桜

    花柄と萼は有毛で画像では分かりにくいが萼片は鋸歯がある。

    湖のほとりに咲いているものとはだいぶ感じが違うが、これはソメイヨシノではないかと思う。

    桜色のサクラが咲いている。

    花柄と萼は無毛で、萼片は鋸歯が無く全縁である。これはオオヤマザクラであろう。

    折角の桜満開なのに天気が悪くて色が映えない。

 桜はまだ同定に全く自信が無い。葉の形にも特徴があって覚えることがたくさんある。花の観察を終えて車に戻る頃に小雨が降り出してきた。半日ではあるが、なんとか天気が持ってくれて花観察をすることが出来た。


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満開のコシノコバイモ 令和6年4月1日

2024年04月03日 | 山に咲く花
 武田神社の桜がようやく咲いて見ごろを迎えた。この場所の桜と同じ時期に咲くのがカイコバイモとコシノコバイモである。午後から恒例のコシノコバイモに会いに行ってみる。

    ヤマエンゴサクはまだ咲き始めたばかり

    まだ開いていないヤマエンゴサクの花

    ニッコウネコノメソウも咲き始めたばかりでまだ数が少ない。

    葯が黄色か黒で花が平開している。

    ミヤマエンレイソウはまだ蕾である。

    アズマイチゲが咲く場所はまたまたイノシシの掘り返しに遭って酷いことになっている。

    今年は葉も花もひとつも見当たらない。

    お目当てのコシノコバイモが咲いている。

    2つ並んで咲いていたコシノコバイモ

    谷を望む斜面に咲いた花

    岩の隙間から咲いた花

    今年は当たり年のようで例年に無くたくさん咲いている。

    逆光のコシノコバイモ

    お顔を拝見


    たくさんの花を咲かせてくれて存分に楽しませてもらったコシノコバイモ

    ハヤザキヒョウタンボクの花がまだ咲いていた。

    満開で全開である。

    白いハヤザキヒョウタンボクの花

    ダンコウバイが満開。アブラチャンの花もほぼ満開だった。

 穏やかに晴れた春の1日、たくさん咲いてくれたコシノコバイモを満喫させてもらった。


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これがジロボウエンゴサクか? 令和6年3月28日

2024年03月29日 | 山に咲く花
 例年より1週間ほど遅いのではないだろうか、ようやく武田通りのサクラが一部だけほころび始めた。この桜が咲くのと同じ頃にカイコバイモやコシノコバイモが咲き出す。探していたジロボウエンゴサクの情報も花仲間からいただいたので、南部町まで探しに出かけてみる。

    雨が上がって本日は真っ青な青空が広がった。白い富士山がひときわ美しい。

    カタクリはまだ葉を出したばかりで花芽が見えない。

    気の早いキクザキイチゲが蕾をふくらませていた。

    しかし、甲斐の姫君は・・・

    幼弱な葉は見つけたがまだ時期が早く、花はひとつも見当たらなかった。

    たぶんこれが探しているジロボウエンゴサクの葉であろう。

    意外とあっさりと見つかった。


    別の場所。それなりの個体数があった。

    葉先が少し尖っている。

    しかし、枯れている草の根元付近に生えている。これはマツカゼソウではないだろうか?まさか、幼弱なマツカゼソウの葉か??

    マツカゼソウの根元を調べてみると幼弱な葉が出ていた。茎の太さが全く違う。

    葉の形も違う。こちらは葉先が尖っておらず、厚みがある。

    やはりこれはジロボウエンゴサクで間違い無さそうである。

 他県ではおそらくジロボウエンゴサクはそれほど珍しい花ではないかも知れないが、山梨県では生育地が限られていて絶滅危惧種に入っている。本物かどうかは花が咲く時期に再訪して花茎の下に付く苞を確認しないと確定できない。今回見た様子では花が咲くのはまだ1ヶ月くらい先になりそうである。今年はなんとかこの花を見てみたいと思っている。


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少し早かったハヤザキヒョウタンボク 甲府市 令和6年3月24日

2024年03月26日 | 山に咲く花
 甲府市の山の尾根筋にハヤザキヒョウタンボクが生育しているらしく、そろそろ咲き出しているようである。この日は天候がいまひとつで、雨が降り出しそうな曇り空のうえに山を見上げると尾根筋に雲がかかっている。尾根筋の雲が晴れてきたのは午前11時ごろからで、お昼頃から出発する。

    広い防火帯の尾根を登る。ここを歩くのは10年ぶりくらいではないだろうか?

    平らなところに出た。目指す尾根が向こう側に見える。

    ダンコウバイが咲いていた。

    満開のダンコウバイ

    チョウジザクラはまだ咲き始めたばかり。

    チョウジザクラの花。花筒が長い。

    こちらは咲き始めたばかりのウグイスカグラ

    まだほとんどが蕾である。少し毛が生えていてヤマウグイスカグラになるのだろうか。

    目指す尾根に到着。

 尾根に登り付く途中に目的のハヤザキヒョウタンボクが10本ぐらい生えているらしいのだが、それなりに探して登って来たつもりだったが1本も見つからない。よほど探し方が悪いか、それともまだ花が咲いておらず見つけられないのか?帰りにもう一度探してみることにしよう。尾根筋をさらに上に登ってみる。

    やっと1本目のハヤザキヒョウタンボクを発見。

    まだほとんどが蕾。花が咲いていないこの状態で発見するのは難しい。

    その近くに見ごろを迎えているハヤザキヒョウタンボクを発見。

    八分咲といったところだろうか。花付きはあまり良いとは言えない。

    綺麗に咲いていたハヤザキヒョウタンボク

    別株

    見ごろを迎えていた花

    まだ花粉を飛ばしていない新鮮な花。少し黄色味を帯びている。

    花粉を飛ばして全開の花。白っぽくなる。

    さらに別株。今年は花付きがあまり良く無いようである。

    広いピークに到着。ずいぶん久しぶりにこの場所に来た。もっと先まで尾根道は続くがここまでで引き返す。

 下山しながら花が見つからなかった防火帯尾根をもう一度探してみると、今度は5~6本見つけることが出来た。

    花が咲き始めたばかりのハヤザキヒョウタンボクを発見。

    まだほとんどが蕾で、登りでは見落とした。

    花付きが悪く、探すのは難しかった。

    たくさん咲いた年に再訪してみたい。

 今回見つけたハヤザキヒョウタンボクの木は10本くらいだったが、満開の時期に歩けばもっとたくさん見つかったのではないかと思う。富士山と一緒に写真が撮れる良い木が無いかと探したのだが、樹林の中で咲きしかもあまり大きく無いこの木はなかなか周辺の山と一緒に撮影できる場所は見つからない。花付きが良い年にまた訪問して良い場所と木を探してみたいと思う。


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ハヤザキヒョウタンボクがほころぶ  令和6年3月13日

2024年03月17日 | 山に咲く花
 ここ数年は春になると観察に出かけているハヤザキヒョウタンボクを今年も見に行ってみる。そろそろ満開になっている頃ではないかと思う。その前に、マツバランが生育している竹藪を覗いてみる。

    水桶のマツバランはどうなっているだろうか?

    こちらはトラノオシダ

 
    反対側のマツバラン。いちばん大きかったところは枯れてしまっているが周辺にはまだ残っていた。

    なんとか生き残っていてくれたマツバラン。結構しぶとい。

    竹林の中に入ってみる。

    大株は見当たらないが小さなものはそれなりに生えていた。

    胞子嚢は付いていないように見える。小さな新しい株も数株見つけたが、どうやって増殖しているのだろうか?

 場所を移動してハヤザキヒョウタンボクが生えている山の斜面に登ってみる。

    毎年観察しているシュンランは今年は花芽が見えない。

    ここにこの場所ではいちばん大きなハヤザキヒョウタンボクの木があったはずだが・・・?

    別の木

    花付きはあまり良く無い。開花してはいるがまだ少し早く、花の色が黄色っぽい。

    いちばん花付きが良かったのがこの木

    抜群というわけでは無いが、そこそこに花が付いている。

    花は開いているが色が黄色味がかっていて少し早かったようである。

    それでもとても美しくて上品なハヤザキヒョウタンボクの花

    開いたばかりでまだ葯が赤くて花粉を飛ばしていない花

    こちらは半分くらいが花粉を飛ばしている。

 若干早かったが十分にハヤザキヒョウタンボクの花を楽しませてもらった。無くなってしまった木は大きく斜面が崩れているわけでは無く、他にも小さな木があったはずだがそれも見当たらない。おそらくは盗掘されたのではないかと思っている。とても残念である。


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早春の里山散策  令和6年3月9日

2024年03月11日 | 山に咲く花
 山梨県でも早いところではもうハヤザキヒョウタンボクの花が咲き始めたらしい。甲府市周辺の里山に咲くハヤザキヒョウタンボクはまだ少し早いのではないかと思うのだが、雪が降った影響で花の咲く時期がだいぶ読み難くなった。他の花の様子も含めて、見に行ってみたいと思う。

    今年はだいぶ綺麗に整備されているように見える遊歩道。

    岩の上にはまだ葉を巻いているイワヒバがたくさん付いている。

    イワヒバ

    遊歩道周辺にはオオイタチシダがたくさん生育している。

    似ているがこちらはベニシダ

    途中の石垣にはトキワトラノオが生えていた。

    気の早いタチツボスミレが・・・と思ったが近付いてみると雰囲気が違う。

    側弁に毛が生えていた。これはイブキスミレであろう。

    エビネの葉と昨年のガラ。なかなか大きくなって来ない。

    カタクリの葉

    まだ花芽が出たばかりで咲くのは1ヶ月くらい先になるのではないだろうか。

    アズマイチゲの葉が出始めていた。

    花はまだ全く見えていない。2週間くらい先になるだろうか。

    咲き始めたばかりのウグイスカグラ

    まだほとんどが蕾である。

    ダンコウバイもまだ咲き始めたばかりである。

    目的のハヤザキヒョウタンボク。テープの目印があるのでそれと分かるが無ければ見落としてしまうだろう。

    花はまだ蕾である。開花は1週間以上先になりそうである。

    別の木。昨年見つけてあるからそれと分かるが、花が咲いていないと探すのは難しい。

    こちらもまだ蕾である。

    だが、別の木では少しほころびかけていた。

    あと3日もすれば咲きそうである。

 予想通りハヤザキヒョウタンボクはまだ蕾で、咲くのは1週間くらい先になりそうである。昨年花仲間が別の山の尾根道にたくさん咲いているのを見てきており、今年はそちらの山に行ってみたいと思っている。来週末は仕事が入っており、訪れるのは再来週になりそうだが、時期的にはちょうど良いかも知れない。


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六郷町のミスミソウが満開  令和6年2月28日

2024年03月03日 | 山に咲く花
 身延町に出張があり、仕事が終わったのは午後4時だった。近隣の六郷町の里山に咲くミスミソウが咲いている頃であろう。なんとか間に合いそうな時間だったので急いで移動して訪れてみる。

    ミスミソウが咲いている。

    山の下のほうではもう痛み始めていた。

    山の中腹の斜面はところどころ踏み跡が目立つ。看板の右脇に咲いている花を撮影するためであろう。

    100㎜マクロレンズで斜面に踏み込まずに撮影。スマホだとどうしても斜面を登って近付かないと撮れないのであろう。

    崩れ落ちている斜面

    かろうじて残っているミスミソウ

    いつ脱落してしまってもおかしくない環境にある。

    登山道脇に咲いていたミスミソウ。広角レンズで接写。

    少し離れて100㎜マクロレンズで撮影。どちらが良いかは好みだろう。

    双子のミスミソウ

    時々見かけるピンク色の花

    登山道脇の斜面に咲いていたミスミソウ。可愛らしい。

    もうすぐ日没。梅の木越しの少し赤く染まった富士山を眺めて下山する。

 初めてこの場所のミスミソウを見に行った10数年前から比べると数は半分以下になってしまっているのではないかと思う。下草が無くなり山肌が乾燥して生育環境が変わってしまったのが一番の原因であろうが、訪問者が斜面を踏み荒らしてしまっていることも原因になっていると思う。


コメント (2)
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