山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

剣ヶ峰ダイヤモンド再び 竜ヶ岳  平成28年12月31日

2016年12月31日 | 番外編
 昨日の剣ヶ峰ダイヤモンド富士は狙った座標点通りのところから撮影したにもかかわらず左に寄り過ぎたようで、割れるダイヤにはなったものの割れ方が小さく全く満足できるものでは無かった。2日連続の早朝3時半起床は疲れるが、これでは気が済まず竜ヶ岳に連登する。

 途中の精進湖から見上げる富士山は暗闇の中ではっきりとは見えないが、雲が巻いているように見える。しかし星が綺麗に見えているのできっと富士山は見えるはず。5時10分から山頂目指して歩き始め、休まずに東屋まで行く。そこには、雲海の上に顔を出している富士山が待っていた。


    雲海の上の富士山


    さらに上に登ると霧氷になっていた。


    雲海と樹氷の富士山、思いもよらぬ素晴らしい景色が待ち受けていた。


    霧氷の向こうの御坂山塊に朝日が射し出した。

 霧氷と雲海、さらにここでダイヤモンド富士になるならば・・・霧氷の木を前景に真ん中あたりから出るダイヤでも良いのではないかと、山頂手前での撮影も頭をよぎったが・・・やはり剣ヶ峰ダイヤの軌道を確定して決着をつけたいので、予定通り山頂を越えて向こう側の撮影ポイントに行く。しかし、前日の反省を踏まえて割り出した本日の撮影ポイントは笹が深くて富士山の眺望が得られない。止む無く笹をかき分けて中に侵入してみたが、この日は霧氷と霜が著しく、胸から下は真っ白になってしまった。とてもではないが撮影など出来ず、あきらめて前日と同じポイントに三脚を構える。


    おそらく左に寄り過ぎだろうと思っていたが、予想通り左から光が現われた。


    しかし、ここまで左に寄るとは思っていなかった。


    一応割れるには割れたが・・・


    これでは到底満足できない。


    近日再訪を誓う。


    本日の座標点から再計算した太陽軌道。ここまで左では無いので、カシミール3Dの軌道はやや左寄りに出るらしい。

 この日は霧氷の景色が素晴らしく、ダイヤが終わったからといってすぐに下山する気には到底なれなかった。山頂裏側はほとんど人が来ずほぼ独占状態となった。三脚とカメラを担いでうろうろする。


    霧氷の向こうに南アルプスがずらりと並ぶ。絶景!


    霧氷と白根三山


    霧氷と荒川・赤石岳


    竜ヶ岳の霧氷。何度も登っている竜ヶ岳だが、こんな綺麗な霧氷は珍しい。


    山頂の霧氷


    霧氷と富士山


    同上。あっという間に霧氷は風に飛ばされて消えて行く。

 東屋の展望地までは三脚を担いだまま、この霧氷の景色を存分に楽しみながらゆっくりと下りた。東屋で三脚をたたみ、ザックを担いでから富士山を見上げてみると、山頂に奇妙な薄い雲が広がり始めていた。これはひょっとして・・・彩雲になるのではないか?しかし太陽の角度が悪く、出来るだけ北側(下山方向)に回り込んだほうが良さそうだ。雲の様子を見ながら下山して行くと、うっすらではあるが雲が虹色に輝いているのが見える。


    富士山頂に現れた奇妙な雲、辺縁が虹色に輝いている。


    富士山頂に現れた彩雲


    形を変えながら小さくなり、休憩ベンチに着いた頃にはもう雲は消えてしまった。

 剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士の撮影は満足できるものではなかったが、雲海あり樹氷あり、さらには彩雲まで見ることが出来た盛りだくさんの竜ヶ岳だった。今年最後の山行は十分に満足することが出来た。

 年が明けてからも、竜ヶ岳のダイヤモンド富士攻略はまだまだ続ける予定である。

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富士山頂に沈む本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星 大平山  平成28年12月30日

2016年12月31日 | 番外編
 前日長池山にこの彗星の試写に出かけたが、予想していた通りに7等級あるかないかの明るさの彗星は小さくて撮影が難しい。今まで撮影してきた彗星は4~5等級のものばかりで、ファインダー越しに彗星を探すとなんとか見えるものが多かったのだが、今度の彗星はファインダー越しには全く見つけることが出来ない。しかし、追尾装置スカイメモSとBorg300㎜天体望遠レンズを駆使すれば撮影は出来るのではないかと考えた。しかし、問題なのは山に持ち上げる機材の重量である。カメラ2台に三脚2本、レンズは1.4㎏ほどの300㎜と70-200㎜、それにスカイメモSが加わるわけで、ちょっとしたテント泊装備の重さに近い重量となる。遠い山の上まではとてもではないが持ち上げられる自信は無く、本日予定していた丹沢の大室山は中止してこちらに変更した。

 今回使うルートは長池から大平山に直登するルートで、以前から歩いてみたいと思っていたのだがなかなか機会が訪れなかった。湖畔の長池駐車場に車を止めて午後3時に出発する。1時間少々あれば到着するだろうと思っていたのだが、やはり荷物が重く途中でバテバテ、遠い山頂となってしまった。


    太陽はもうすぐ富士山に沈もうとしている。午後3時、長池駐車場を出発。


    案内板有り、ここから入る。しばらくはアスファルトの道。


    途中から登山道に入る。その先の右手に建物が立っていて、そのあたりから道が少しわかりずらくなってきた。


    登って行くと林の中の広場のようなところに出た。ここで道はどっちに行っているのかわからなくなった。

 途中まで看板を確認していたので道が間違っているとは思えないが、このまま真直ぐ登って良いものやらどうか?GPSで位置を確認し、左手に道(林道)があるらしいので道無き斜面を左手に登ると、明瞭な林道に出た。少し林道を進むと右手にルートを示す看板とやや不明瞭な道が続いていたので、どうやらあのまま真直ぐ進んでもこの林道に出たらしい。あとはこの林道に沿ってひたすら上に登るだけだが、足がクタクタ、息が切れ切れになってきた。


    立派な林道に出た。


    見えてきた大平山、山頂に電波塔が立っているのが見える。だいぶ歩いた気がするが、まだ遠いじゃないか!


    1時間半で山頂に到着。ちょうど日没の頃だった。

 山頂のベンチに重い荷物を降ろしてまずは休憩、息を整える。この日は月齢0.8という極細の月が日没後10分位で富士山山頂に沈むはずだったので、4時45分ごろからシャッターを切り始めたが、全く痕跡さえ写すことは出来なかった。月齢1以下の細い月はもっと距離を離して遠い山の上から写さないと撮影は難しそうだ。


    陽が暮れて金星が輝き始めた。


    山中湖の夕暮れと金星

 簡易赤道儀のスカイメモSをセットするには北極星を使って極軸を合わせなければならない。なかなか北極星が輝いてくれず、5時半過ぎにようやくセットが完了した。彗星が富士山頂に沈むのが6時18分ごろ、追尾撮影できるのは20分ほどしか無い。しかし、彗星の軌道と思わしき場所を再三撮影してもその姿をなかなか捉えられない。ようやく捉えたのは5時55分、あと10分少々で富士山の上に来てしまう。


    ようやく捉えた本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星。Iso1600、30秒追尾。しかし冷え込んだ山頂は霜が降り始め、あっという間にレンズが結露し、数カットしか撮れず。


    富士山頂に来たところを撮ろうとしたが今度は富士山が見つからず。ようやく視野が合った時はもう沈む直前だった。


    こんなこともあろうかと保険をかけておいたのが200㎜レンズ。こちらは富士山頂で完全に視野を固定しておいた。山頂左上に小さな緑色の光が出現。


    あっという間に富士山頂。


    なんとか撮影することは出来たが、それにしても小さい。


    彗星が沈み、富士山頂付近まで金星がやって来たところで本日終了。下りは林道を使って別荘地の中を下山した。

 やはり6等級より暗い彗星の撮影は天体マニアの世界であり風景と一緒に写すのは難しいということがわかる。あまり追いかけても面白い画像は得られそうにないので、この彗星は無理に追うのは止めようと思う。現在夜明けの空でネオワイズ彗星というのが予想以上に増光しているらしく、うまくすれば5等級あたりまで明るくなりそうだ。年明けはこちらの彗星の撮影が出来ればと思うのだが、低空であり短期間で暗くなってしまううえに月明かりに邪魔されそうな様相である。撮影機会が訪れるかどうか、微妙である。
    

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剣ヶ峰で割れるダイヤ ステージを変えて竜ヶ岳へ  平成28年12月30日

2016年12月30日 | 番外編
 高下のダイヤモンド富士は完全決着というわけではないがもう太陽の位置が白山岳から外れてしまい、割れるダイヤは終わりである。ステージを変えて今度は竜ヶ岳から剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士の挑戦である。高下よりも富士山との距離が近くなるため、割れるダイヤを撮影できる範囲も狭くなる。一度で成功するとは到底思えないが、データを集積すれば必ず撮影できる・・・はずだ。るたんさんを誘って出動する。


    珍しく予定時刻よりも早起きできたので、夜明け前の空を撮影しながら昇る。もうさそり座が昇って来ている。富士山右側の赤い星はアンタレス。


    薄明の空の美しいグラデーション。裾野には雲が巻いている。


    山頂間近。南アルプスが赤く焼けた。左側には影富士が見える。


    竜ヶ岳山頂。年末はまだ人はまばら。


    撮影地到着。裏側にはくっきりと影富士が見える。

 本日の撮影地は竜ヶ岳山頂を越えて端足峠側に行ったところだ。笹薮が多いのだが富士山山頂だけならばなんとか見ることが出来る。撮影しながらゆっくり登ってきたら、ダイヤの時間まで残り15分となってしまい、急いで2台のカメラをセットして準備する。間もなくるたんさんが到着し、三脚3本並べて撮影に取りかかる。


    雪煙が少なく、本日のダイヤ撮影条件は良好。


    いよいよ剣ヶ峰が光って来た。秒読み開始、連写スタート、その約10秒後に太陽が現れた。


    しかし・・・予想に反して出たのは剣ヶ峰の右側からだった。


    やはり、一発ではうまく行かない。


    一応割れてはいるが・・・こんなもんでは全く満足できない。


    こちらはティアラ狙いのテレコンバーター装着600㎜レンズだが、改造絞りを持って行くのを忘れて星型の光芒が出ず。重ねて失敗。


    虹色のゴーストが出て少し面白いダイヤモンド富士になった。

 ということで今回は見事に(予想通り)失敗した。高下の時もそうだったが、カシミール3Dの軌道は少し右寄りに出るらしい。軌道を修正して再挑戦だ。


    本日の撮影地から再計算した太陽軌道。左から出るはずだったのだが・・・??
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富士山頂に沈む本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星 長池山  平成28年12月29日

2016年12月29日 | 星空
 2016年年末から2017年年始にかけて7等級前半まで増光すると予想されている彗星だが・・・7等級まで明るくなっているのかどうか?小さくて捉えるのが大変。


    Borg300㎜望遠で捉えた富士山頂。右側に小さく青い光が輝いているのが本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星。


    200㎜望遠レンズ。F2.8の明るいレンズなので写り易いが、まだ小さい。


    追尾装置スカイメモSを装備して偶然写ってくれた1カット。モニターで確認したはずだが気付かななった。何となく長い尾が見える。

 再挑戦の予定。   
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白山岳で割れるダイヤモンド富士 高下最終章  平成28年12月28日

2016年12月28日 | 番外編
 月齢28の細月が早朝東の空に昇って来るこの日は、端足峠から見ると富士山の白山岳の上に昇って来るはずだった。予定では端足峠経由で竜ヶ岳・・・だったのだが、前日風邪をひいたらしく、1日中鼻水と涙が止まらずにひどい思いをした。この日の早朝にはだいぶ回復していたのだが、さすがに山に登る気にはなれず、高下からこの細月を眺め、さらに割れるダイヤモンド富士を狙うことにした。月の出の1時間前に現地到着できるように目覚まし時計を午前4時にセットしたが、3時過ぎに目が覚めてしまう。もはや二度寝入りできるような時間では無く、そのまま準備して3時半に自宅を出る。

 4時45分ごろに目的地に到着すると、駐車場はまだ数代の車しか止まっておらず、GPSで位置確認して座標点通りのところに三脚を構える。若干雲が出ているがおおむね眺望は良好、しかしその後どうなるかはダイヤの時間まではわからない。


    10㎜広角レンズで捉えた星空。右上の明るい星が木星、その下にある明るい星はおとめ座のスピカ。


    新しく調達した70-200㎜f2.8レンズの調整を行う。解像度は申し分無さそうだ。


    富士山の裾野から月が昇って来た。 


    朝焼けの空に追われるように昇って行く月齢28の地球照の細月


    17-55㎜ f2.8 レンズ


    夜明けの明かりの中に地球照は次第に消えて行く


    やがて細い月も夜明けの明かりに消える。

 地球照の細月が夜明けの明かりに消えた後、ダイヤモンド富士の時間まで約1時間ある。寒いので車の中にいったん戻ってエンジンをかけて暖をとって時を待つ。しかし、その後富士山の周辺に暗い雲が出始め、時々富士山の山頂を隠してしまうようになってしまう。タイミングが悪いと撮影が難しい状況になってきた。さらに、この日は富士山の裏側に大きく雪煙が舞っており、割れるダイヤの撮影は難しい状況になってきた。


    雲が出始めたうえに、富士山山頂は雪煙が大きく出始めてしまった。


    こんな雲が湧いてしまってはダイヤモンド富士は無理か?と一時は思ったが、ダイヤの時間には雲が通り過ぎてくれた。


    白山岳が輝き出した。左側にはもう太陽が出ている。


    右側にも光が漏れているところだと思う。


    完全に2つに割れているはずだが、やはり雪煙が邪魔してしまっている。


    それでも、白山岳で割れていることは明らかにわかる。


    新調した70-200㎜レンズ(200㎜で使用)。


    8枚羽根の絞りは期待した通りに8方向の光芒が出てくれた。


    見事に割れてくれた。注目してほしいのは緑色に出ているゴーストの部分。白山岳の頂部に朝日が現われているのがわかる。


    もうそろそろ終わり。


    新調したレンズもフレアが出てしまうが、このくらいなら良しとしよう。


    一方、Borg300mm はレンズの構成が前後に2枚だけの単純な構造なので、フレアがほとんど出ない。ダイヤの撮影にはこちらのほうが有利である。

 何度か軌道修正し、高下ならば今回の軌道でほぼ確実に割れることが証明された。欲を言うなら、あと3~5mほど右に寄っても良いかも知れない。

 高下で割れるダイヤモンド富士が撮影できるのは明日の12月29日までである。本日はまだ激混雑とまでは行かなかったが、明日以降はきっと相当混雑することが予想される。高下での今年の撮影はここまでとして、明日は天候が許せば別の場所から割れるダイヤを狙ってみたいと思う。今期7度通い、撮影出来たのは3回、3勝4敗の負け越しだが、負けたうちの1回は完全に軌道計算のミス、2回は天候不良、1回は軌道は合っていたものの雪煙に邪魔されて撮れなかったもので、これは引き分けといっても良いかも知れない。納得の行く画像が撮れたわけでは無いが、軌道の計算と撮影の感触はほぼつかめたと言える。来期は気象条件さえ許せば、確実に撮影できると確信している。今回の高下攻略はこれにて終了である。
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綿帽子雲のダイヤモンド富士 今期6度目の高下へ  平成28年12月24日

2016年12月26日 | 番外編
 高下で撮影する、白山岳で割れるダイヤモンド富士の軌道修正もほぼ完了し、いいかげんに決着をつけたいのだがなかなか思ったように撮らせてくれない。この日も朝からスッキリと晴れる予報で、確かに早朝からスッキリとした青空が広がった。連日の早朝4時か5時起きでさすがに疲れてきたが、折角の好天の日を逃すわけには行かない。連休で混雑が予想されるのでいつもよりも30分早く現地に到着するが、既に撮影ポイントは車がいっぱいでだいぶ外れたところに車を止め、三脚とカメラを担いで撮影ポイントに入れさせてもらった。

 到着した時はスッキリとした富士山だったが、ダイヤまで1時間を切ったあたりから山頂に雲が出始めた。もはやこの時点で割れるダイヤはあきらめたが、綿帽子雲の上に出る面白いダイヤモンド富士が撮れそうだ。周囲に居たカメラマンたちとレンズの話や割れるダイヤの話などで盛り上がりながら時を待つ。2人分ほど離れたところに居たカメラマンの方は高下のダイヤモンド富士が毎年恒例の行事だそうで、昨年は割れるダイヤモンド富士の撮影に成功し、今年の年賀状に使うそうだ。


    富士山山頂に雲が出始めてしまった。朝日で赤く染まっている。


    時間とともに形を変え色を変えて行く雲。


    太陽が出現する頃には綿帽子雲になった。白山岳左側に小さく太陽が現れているように見える。


    白山岳の真後ろに太陽のシルエットが見えている。雲が無ければこの時点で2つか3つに割れていたはずだ。


    光芒が現われたのは雲を抜けて太陽が現れてからだった。


    綿帽子雲の上に輝いたダイヤモンド富士。


    狙いは外れたが、あまり見かけないダイヤモンド富士を見ることが出来た。


    もう1本のレンズ。円形絞りのためにダイヤが星型では無くてだらりとした円形になってしまう。


    ダイヤモンド撮影には不向きなレンズだ。

 ということで、またしても割れるダイヤは失敗し、これで2勝4敗、来られる日がもうほとんど無いことを考えると、今期の負け越しはほぼ決定である。しかし軌道はほぼ確実に修正できているのが今回確認できたので、あとは天候次第ということになる。1度だけでも狙い通りのカットを撮りたいが、果たして天が許してくれるかどうか・・・この場所で撮影可能なのは12月29日までだ。
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2匹目のドジョウは釣れたか?? 再び高尾山へ  平成28年12月23日

2016年12月25日 | 番外編
 12月21日の冬至の日は、高尾山で素晴らしい夕焼けを見ることが出来た。もうあれで十分に満足し、今シーズンの高尾は行かないつもりだったのだが、雨上がりのこの日の朝はすっきりした青空が広がった。天気予報でも、雲画像を見てもこの日は1日中好天が続きそうだ。高尾山で心残りなのは富士山白山岳に夕陽が沈んで、そこで夕陽が2つに割れるキャッツアイという現象である。私の計算上ではこのキャッツアイが撮影できるのは冬至を挟んで前後2日、つまりこの日が最終日となる。高尾山のダイヤモンド富士ならばもう数日間は見られるが、キャッツアイは軌道がわずかにずれると撮影出来なくなり、21日の日と本日23日でも立ち位置が数十メートル変わる。3連休ということもあって場所取りが難しいことが予想され、午前中に山頂に到着できるように、高下でダイヤモンド富士撮影後そのまま高尾山口に向かう。

 ケーブルを使って、今回は名物の天狗焼きを買ったほかは寄り道せずにひたすら山頂を目指し、11時半に山頂到着した。その時間でも通常のダイヤモンド富士撮影にベストな場所は既に三脚が立てられていっぱいになっている。GPSで座標を確認し、狙っていたいちばん端のポジションは容易に確保することが出来たが、その1時間後にはもう場所取りの三脚でいっぱいになってしまった。


    11時半、高尾山山頂到着。21日の時よりはかなり人が多い。


    朝は綺麗に見えていた富士山なのに、この時間には雲隠れしてしまった。

 まだ4時間以上も時間がある。1時間ほど山頂付近をぶらぶらして時間をつぶしたが、さすがに飽きてきた。カメラバックとカメラと水を1本持って周辺の散策路を散歩してくることにする。


    ここから先は「奥高尾」と呼ぶらしい。ソバ屋があった。


    もみじ台。ここも三脚が並んでいてほとんどいっぱい。富士山の写真を撮り忘れた。


    その先にも少し富士山が見える場所があるが、スペースが狭い。


    富士見台展望台の休憩東屋。


    富士見台とは言うものの、富士山の眺望はあまり無い。


    林の隙間から少し富士山が見える場所もあった。

 小仏城山を往復するくらいの時間はあったのだが、それだけの根性は無く、途中で撤退してきた。脇道でカメラを構えて木の上を狙っている人が居た。このような撮影をしている人はバードウオッチングか植物マニアのいずれかだ。話しかけてみると、キジョランを撮影しているのだそうだ。今年は花が少なく、さらに前夜の雨でだいぶ落ちてしまったそうだ。高尾の植物についても教えていただき、白花だけでは無くてピンクや緑のハナネコノメが咲くのをカメラ画像を見ながら教えていただいた。いつか見に来る機会があればと願う。


    キジョランの綿実。望遠が足りない。


    見慣れないシダが生えていた。これはフユハナワラビか?


    この手の草(低木?)はさっぱりわからない。

 山頂に戻るとだいぶ人が増えてきていた。まだ1時間以上あるので山頂の向こう側にあるソバ屋で食事をとる。戻って時間が1時間を切ったところで三脚にカメラをセットする。直前になってセットを始めると周りでカメラを構えている人たちの迷惑になってしまいそうなくらいに人が増えてきた。


    一時は姿を現した富士山。


    これはいけそうだと思ったが・・・


    その後は再び雲が巻いてしまう。


    夕陽が迫って来た。富士山は現れてくれるのか・・・。


    富士山を巻いた雲が彩雲になっていた。しかし肝心の本体が姿を現さない。


    夕陽が迫って来た。


    もう少しで山頂。


    わずかに白山岳が見える。


    もう沈みかけている。


    同上    


    シルエットだけわずかに見えたが、富士山の形を成さない。


    白山岳のシルエットの裏に太陽の形が透けて見える。うまくすればキャッツアイの軌道だけでも確認できるかどうか・・・


    残念。暗い雲に阻まれてしまい、肝心のところは確認できず。


    富士山は雲に巻かれたまま陽が沈んで行く。

 前回が素晴らしかっただけに、さすがに2匹目のドジョウはゲットできなかった。写真はいまひとつであったが、彩雲が巻いた夕暮れ富士のハラハラドキドキ感を存分に楽しむことが出来て、これはこれで満足だった。最終的な確認は出来なかったが、おそらくキャッツアイの軌道はかなり近いところに迫っていると思う。また来年チャレンジだ。


    夕焼け雲

 東側の空がピンク色に焼けた。夕焼けに染まった雲を見ながら、沢沿いルートの6号路を下った。稲荷山コースのような幅広い道とは違って一応は登山道の様相をしていて、花の咲く時期の昼間に歩いてみたいと思った。

    
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軌道修正し高下へ  平成28年12月23日

2016年12月24日 | 番外編
 12月21日の自信を持って撮影に臨んだ高下の白山岳ダイヤモンド富士は見事に失敗に終わり、太陽軌道をカシミール3Dで再計算し直して再び撮影に臨んだ。前日は深夜まで雨が降り、おそらくは朝までには回復しないだろうと思ったのだが、コタツでうたた寝して朝5時に目が覚めて富士山ライブカメラをチェックしてみると見事に富士山が姿を現している。眠いし、だるいし・・・しかしここで決着をつけないと来年に持ち越しになってしまうやも知れない。高下から白山岳で割れるダイヤが撮影できるのは12月29日までだが、年末が近付くにつれて混雑してくるのは目に見えている。出動する。

 現地に到着すると、想定していた以上にスッキリと美しい朝富士が撮ってくれと言わんばかりにたたずんでいる。甲府盆地を含めて低いところには昨夜の名残の霧が巻いているのが見える。紛失してしまったCanon200㎜望遠レンズの代わりに以前使っていた70-300㎜望遠ズームを使うが、これは焦点が若干甘いという難点がある。


    スッキリと晴れた朝。低地には昨夜の名残りの霧が巻いている。


    軌道を修正したことだし、これならば行けるだろうと思ったが・・・


    日の出の前ごろにはうっすらと雲が広がっていた。


    雪煙も少なく、条件は良好。そしてダイヤになる10秒前から連写を開始。約30秒間ひたすら切りまくる。


    予定通り、白山岳左から太陽が出現、しかし光芒が出ない。


    右の突出した岩の下にも太陽が現れているが、やはり光芒が出ず。


    ようやく少しだけ輝き出したが、想定したよりも輝きが半分ほどしか出ない。


    もう1台のカメラ画像


    白山岳にも薄雲が巻いているようだ。


    想定していた軌道通りに太陽が現れたが、後ろ側に出た薄雲でどうやら光が減弱してしまったらしい。


    太陽が完全に現れてもこの日はあまり輝かなかった。


    なかなか思うようには行かないものだ。

 軌道の修正は出来てダイヤモンドを割ることには成功したが、この日は薄雲に阻まれて思うような画像にはならなかった。満足なものはまだ1枚も撮れていないが、割れるダイヤは今回を含めて2回撮影に成功しており、これで高下のダイヤは2勝3敗となった。太陽軌道の計算はほぼ出来たのであとは天候の条件だけということになるのだが、年内中に満足なものが撮れるかどうかはかなり危うくなってきた。そろそろこちらではなくて、竜ヶ岳の剣ヶ峰と雷岩のダイヤのほうにステージを移したい。
(と言いながら、実は翌日も高下に行ってしまいました。)
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夕焼けのダイヤモンド富士 高尾山  平成28年12月21日

2016年12月22日 | 番外編
 冬至の時の高尾山には特別な思いがあった。山頂から見る夕暮れのダイヤモンド富士がほぼ真ん中あたりを通って白山岳に沈んで行く。さらに、立ち位置を工夫すると白山岳で2つに割れるダイヤの撮影が出来るかも知れないということだ。週末は激混みだろうから、計画的にこの日は休みをとらせてもらったのだが、予期せぬ事情で短時間ながら出勤することとなってしまう。

 朝の高下ダイヤモンド富士は見事に失敗し、かなりへこんでいた。さらにもうひとつ、もっとへこんでしまう失敗をやらかしていた。愛用していた200㎜望遠レンズが・・・どこを探しても見つからない。どうやら2日前に高下でダイヤを撮影した時に置き忘れてきたらしい。その時の撮影場所に足を運んでみるが、残っているはずもない。ダブルへこみでさらに天候はこれから下り坂、この日の高尾は止めようかとも思ったのだが、週末に行って撮影できる保証も無く、とにかく行ってみることに意を決して、仕事を片付けて高尾山口駅に向かう。


    ダイヤの時期だから駐車場は満車・・・と思いきや、ガラガラじゃん。場所を間違ったか?駅前にも駐車場があった。


    30数年ぶりの高尾山、本日は正面から正攻法で攻める・・・って、ケーブル使います。


    このケーブルは日本最大傾斜を誇る凄いケーブル。お~!と思いきやわずか6分で上の駅に到着。


    30数年ぶりで以前のことはほとんど覚えていない。ほぼ全面舗装の道。


    仏舎利塔。眺望無し。


    これが薬王院?


    う~ん、ヤクルト院?


    やっぱり薬王院。左の階段はなんとなく見覚えがある。これを登って山頂へ。


    山頂は激混み!? ではなくてガラガラだった。

 右往左往しながらケーブル駅から50分ほどで高尾山山頂に到着した。時刻は午後1時45分、ダイヤモンド富士の時間までまだ2時間半ある。平日ということもあって、想定していたよりも山頂は混雑していなかったが、大見晴らし台前方の良い場所は既に三脚が立ち並び、場所は確保できず一番左端になんとか一度は三脚を立てた。しかしこの場所、左側の木がどうにも邪魔で広角系のレンズはほとんど使えない。GPSを取り出して本日の割れるダイヤを撮れそうな場所を確認すると、三脚を立てた場所は12月23日のポジションで、本日はもう少し右寄りであることがわかった。場所を移動して階段の上のスペースに、前方の階段に座っている昔のお嬢様に許可をいただいて三脚を立てさせていただく。この場所は下方をカットすれば富士山の撮影には絶好の場所で、さらに右側にある木が前景となって山の高度感も出せる抜群のポジションだった。横に居た写真に詳しい男性とカメラやレンズの話にふけりながら時を待っていると、ダイヤの1時間前あたりから続々と人が集まり始め、私の周辺は私より少し年配の昔のギャルたちでいっぱいになった。高下のダイヤや竜ヶ岳のダイヤの話、高性能なEosMシリーズのカメラなどの話をしながら、朝のへこんだダイヤ撮影失敗などどこへやら、本日は舌好調!


    本日の撮影場所はこんな視野。下をカットすれば撮影には問題無し。


    雲が出ているが富士山は綺麗に見えている。


    ダイヤの時間まであと30分ほど、だいぶ人が集まって来た。


    迫るダイヤモンド富士。


    オレンジ色に焼けた夕空に大きな夕陽が富士山頂めがけて沈んで行く。


    感動的な夕焼け空のダイヤモンド富士になった。


    山頂にかかる夕陽


    白山岳でおそらくは割れてくれたと思うのだが、この日の雲では撮れない。


 10年ほど前に丹沢の大室山にダイヤモンド富士を撮影に出かけた時の夕暮れもこんな感じだった。いつかまたあの夕陽を見てみたいと思いながらもう何年も経ってしまい、ここであの時の夕陽が眺められるとは全く思ってもいなかった。感動的な夕焼け空のダイヤモンド富士だったが、この日はこれだけでは終わらなかった。


    夕空が赤く染まって来た。パトカーがやって来て、すぐに暗くなるので早く下山するようにと放送しているが、こんな夕焼け空を見て早く下山など出来ない。


    真っ赤に焼けた夕焼け空


    富士山の右には竜が舞うような飛行機雲が出た。


    凄い空


    う~ん、凄い!


    もうそろそろ終わり。 

 夕焼けの空が終わった夕方5時、撤収する。折角の高尾山なので稲荷山コースを歩いて夜景を見てから下山することにする。ちょうど稲荷山コースを本日登って来たという方が山頂におられたので、コース状況を聞いてから下山開始する。山道かと思いきや、林道のような広い道幅の登山道があることに少しばかり驚いた。


    稲荷山展望台から見る東京都の夜景。この日は霞んでしまっていて夜景の輝きはいまひとつ。


    東京スカイツリー


    新宿か?

 稲荷山で写真を撮っていると、この時間に単独で登ってこられた人が居たのには驚いた。昼間の高尾山は混雑するのでたいてい夜に登っているという方だった。写真家では無さそうだが、私と似たようなことをしている人が居ることに妙な親近感を覚えた。山頂から1時間40分かけて、無事に下山した。

 それにしても、朝の失敗をすっかり忘れさせてくれる素晴らしい景色にめぐり逢うことが出来た。山は本当に出かけてみないと何が起こるかわからないということを改めて思い知らされた。キャッツアイは撮影出来なかったが、今年の高尾はこれで満足、とも思う。しかし、天候が良ければ年内中にもう一度行くかも知れない。
    
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何故に割れないのか? 高下のダイヤモンド富士  平成28年12月21日 

2016年12月21日 | 番外編
 天候は良好、ポジション取りも問題無し。絶対的な自信を持って撮影に臨んだ高下のダイヤモンド富士。しかし・・・何故??


    本日の撮影地は前方に邪魔者が無い好展望地。ほぼ狙い通りのポジションに三脚を構える。


    若干の霞が出ているものの、雲も無く雪煙がほとんど巻き上がっていない、割れるダイヤ撮影には最高の条件が揃った。


    絶対に割れる、と信じて時を待つが・・・


    先に白山岳左側に光が現われるはずだったのに出たのは右側、しかも予測していた場所よりも中央寄りだ。


    何故にここから現れるのか??頭の中はクエッションだらけ。


    完全に失敗。ポジション取りを間違ったか、カシミールの計算を間違ったか?


    しかし、撮影地のログから再計算したカシミール3Dで見る軌道では間違っていなかった。

 これは偶然なのか、必然なのか?今まではほぼ正確に軌道計算が出来ていただけに、また振り出しに戻った気分だ。

 それでも、綺麗な丸く出た高下のダイヤモンド富士は撮影出来た。


    真ん中に昇る高下のダイヤモンド富士


    同上

 この日で決着をつけて次のステップに移るはずだったが・・・決着つかず。もう少し通います。
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山梨県最果ての夕暮れダイヤモンド富士 鳥井立  平成28年12月19日

2016年12月20日 | 山梨無名山
 冬至が近くなり、太陽の位置はいちばん低い南側の軌道をとる季節である。道志村の奥、秋山村との境に鳥井立というマイナーな山があり、その山が冬至の時期にダイヤモンド富士となる一番北側、かつ山梨県で一番東側に位置する山となる。マイナーな山であり、歩く人も少なく、果たして富士山の眺望が得られるのかどうかが疑問だったが、ネットで調べてみると山頂付近で富士山の見える場所があることがわかった。カシミール3Dで計算してみると、冬至の前後3日間くらい、白山岳をかすめて夕陽が沈んで行くことがわかる。珍しく午後になっても雲が湧かずに富士山がスッキリと見えており、仕事を片付けて午後から出かけてみることにした。

 高速を使って都留まで行き、峠を越えて道志村から登山口の巌道峠に入る。この林道は全面舗装ではあるが道幅が狭く、しかも蓋がされていない側溝が道路脇にぱっくりと口を開けている。対向車が来ないでくれと祈るしかない。午後2時45分に巌道峠到着し、ここから鳥井立まで1時間弱、ダイヤの時間が4時ごろなので急がないと間に合わなくなってしまう。準備していると、車の近付く音が聞こえたかと思ったらガコンという音が響いた。何かと思えば、峠のところの側溝に軽自動車がタイヤを落としてしまった音だった。しかも前輪・後輪とも側溝にはまり込んでしまっている。脱出を手伝って車を押してみたが、タイヤは側溝の中で空回りするだけで全くビクとも動かない。あきらめてJAFを呼ぶこととなり、私は山に登らせてもらうことにした。時間はもう3時を過ぎている。急がないと間に合わない。


    巌道峠駐車場。右下に見えるのが側溝に落ちてしまった車。後ろ髪引かれる思いで山に登る。


    峠のすぐ上にある鉄塔が立つ展望地。


    富士山が見える。ここからも、時期を選べばダイヤモンド富士が見られる。


    鉄塔をくぐって上に登る。結構な急登の道、息が切れ切れ。


    傾斜が緩くなって小ピークを越えると電波塔の立つピークが見えてきた。あれが鳥井立。


    快適な道が付いているが・・・


    快適ならぬ最後の登り。


    電波塔が立つ鳥井立山頂に到着。


    山頂に掲げられている看板の文句が素晴らしい。そうです、今日は夕陽を見に来たのです。


    しかしこの山頂は展望が得られない。

 必死に登って40分ほどで山頂に到着。速い!と思ったが、GPSに書かれているコースタイムを見ると40分と書かれていた。つまり必死に登ってようやく並のスピードということだ。山頂は展望が得られず、富士山が見えるのは少し戻った斜面の切れ間だ。大きな夕陽が富士山頂に傾いていた。


    少し戻ったこの場所が富士山展望地。狭い。


    木が少し邪魔になるが・・・


    ズームをかければあまり気にならない。300㎜レンズ。


    ここまで距離が離れると夕陽が円く写ってくれる。


    ほぼ真ん中に着地。そして・・・


    白山岳で割れてくれるかどうか・・・?


    残念。若干右だった。


    赤く染まった富士山の夕空。


    雲が流れて行く。「私の心に浮かんだ風景はあなたと同じこの夕陽です」。

 美しい山梨県最果ての夕暮れダイヤモンド富士を堪能させてもらって下山する。巌道峠に到着するとちょうどJAFの車が到着したところで、10分ほどで簡単に車を引き揚げていった。軽自動車の運転手さんにダイヤが撮れたかと聞かれたので、カメラのモニターに撮影した画像を出して自慢して帰路についた。夕方までほとんど富士山に雲が巻かない日はそう滅多にあるものでは無いので、この日は素晴らしい景色にめぐり逢えて良い日だったと思う。
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薄雲に昇るダイヤモンド富士 懲りずにまたまた高下へ  平成28年12月19日

2016年12月19日 | 番外編
 この日の高下も白山岳で割れるダイヤの撮影にはポジションが悪いことは承知だったが、翌日からの天候があまり思わしくないこともあって再訪することに決めた。家を出るときは空がまだ真っ暗なのでどんな空模様なのかわからないが、増穂町に入ったあたりで空が明るくなってようやく雲の様子がわかるようになってくる。この日は広範囲の薄雲が出ている。飛行機雲もかなり目立っており、これはいまいちだ。たぶん割れないだろうと思いつつも、現地にダイヤの40分前に到着してスタンバイする。一旦は三脚を柵際の位置に立てたが、GPSで座標を確認するとどう見ても少し左寄りだ。しかしそこから右に寄ると植林に阻まれて富士山が見えない。道を渡って向こう側の畑(らしきもの)に行くと座標点上でなんとか視野が確保できる。そこに三脚2本立てて太陽が現れるのを待つが・・・この雲では・・・。


    本日も撮影場所は眺望がいまいちの場所。富士山の下のほうは植林帯に隠れ、上には桜の木の枝が出てしまう。しかしズームレンズならばこの程度のスペースがあればなんとかなる。


    しかし今日は富士山の裏に薄雲が出てしまっている。おそらくチカッとは光らないだろうと思いつつも、ひょっとしたらと期待しつつ時を待つ。


    左側が光って来た。


    時間的にはもう太陽が現れているはずだが・・・わずかに右から漏れるだけ。


    もう完全に出ているはず。


    やはりこの雲では割れるダイヤには無理がある。


    しかし、こんな雲を通して出るダイヤモンド富士も悪くない。


    満足・・・とは言えないが


    こんなダイヤモンド富士も有りだと思う。

 現地に到着した時にもはや無理だと思って真ん中から太陽が現れる位置に移動することも考えたが、うまくすればこの霞んだ雲のおかげで円い太陽が富士山頂に現れるのではないかとあえて移動せずに撮影に臨んだ。肉眼では円い太陽が見えたのだが、カメラで撮影すると太陽は吹き飛んでしまった。しかし、これはこれで写真で見ている以上に美しいダイヤモンド富士が見られたと思っている。まだまだ通います。
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白山岳で割れるダイヤモンド富士 再び高下へ  平成28年12月18日

2016年12月18日 | 番外編
 この日の高下は白山岳から昇る朝日はちょうど植林帯の中の眺望が悪い場所に当たってしまうために不可で、別の場所を予定していたのだが、止むごと無き予定が昨日、本日と入ってしまい、10時には自宅に戻らなくてはならない。朝のダイヤ狙いはここか、本栖ハイランドの池に映るダブルダイヤかのいずれかしか選択肢が無かった。良い場所が確保できないのは承知の上だったが、昨日撮影に失敗しているだけになんとか目星だけでもつけておきたかったので、高下を再訪することにした。

 ダイヤの1時間前に高下に到着したが、真ん中あたりから太陽が出るはずの南側駐車場は既にほぼ満車状態だ。私が行く場所はその上の林道のところにわずかに開いている隙間から狙うダイヤモンドだ。太陽軌道が若干左寄りになってしまうが、それでもおそらくは割れるはずだ。200㎜と300㎜のレンズをセットしてスタンバイ、時を待つ。


    本日のダイヤは駐車場の上にある林道のところにわずかに開いたスペースから狙うダイヤモンド富士。左右に笹と木の枝がある。


    こちらがBorg300mmレンズの視野。ようやく使い慣れてきた感じがする。


    そしてCanon200mmレンズ。フレアが出やすいのが難点。

 カシミール3Dで計算した太陽が現れる時間の約10秒前から2台のカメラを連写モード全開でシャッターを押しまくる。時計を秒針まで正確に合わせておくと、1分以内にはまず太陽が現れてくる。この撮影法にもだいぶ慣れてきた。


    予定より数十秒遅れて太陽が出現。予想通りまず白山岳の左側が光り始めた。


    左側が光を増し、そして右側の岩の下からも光が漏れ始めた。


    割れ方は小さいが、右側からも光が現われている。


    なんとか割れてくれた。よく見ると3つに割れているように見える。


    ほんの5秒くらいで終わってしまう。


    こちらが200㎜レンズ。


    小さいながらもしっかり2つに割れている。


    3つ割れ?


    もうおしまい。


    竜ヶ岳と違うのは距離が遠くて朝日の現れる時間が早いので、ダイヤが少しオレンジ色がかって現われるところだろう。


    撮影場所のGPSログから再計算した本日の太陽軌道。

 予想通り、軌道が若干、おそらくは10mほど左寄りだったので太陽が現れた位置も左に寄ってしまった。しかしこの日は風が無くて雪煙が少なく、割れるダイヤモンド富士の撮影条件としては絶好の朝だったと思う。そしてカシミール3Dで計算した太陽軌道がほぼ正確に現されていることが確認できた。これで満足したわけでは無いので、年内はまだまだ通い詰めることになるだろう。

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白山岳で割れるダイヤモンド富士は失敗 高下  平成28年12月17日

2016年12月17日 | 番外編
 竜ヶ岳からさらに距離を離して、増穂町高下から割れるダイヤモンド富士を撮影するのはさほど難しく無いであろうと思っていたのだが、そう簡単には行かなかった。

 この日の高下ダイヤモンド富士は7時20分ごろだ。1時間ほど前に現地に到着すると、駐車場は3分の2ほど埋まっていた。ほとんどのカメラマンが富士山中央あたりから昇るダイヤ狙いなのだが、私だけ駐車場の展望地から外れて別の場所に三脚を構える。冬型の気圧配置となり雲ひとつない晴天となってくれたが、風が強く富士山頂から左裾にかけて雪煙が舞っている。この雪煙は昨年朝霧高原で割れるダイヤを狙った時に再三悩まされた代物で、雪煙が多いと肝心のダイヤの時間に光が漏れて来ない現象が起きてしまい、肝心の時間に太陽が輝いてくれないのだ。心配しながらカメラ2台をセットして時を待つ。


    高下から見る富士山。展望の良い場所では無くて、あえて家の屋根越しに富士山を狙う。


    スッキリとした富士山。しかし・・・


    棚引く雪煙が山頂の裏に厚く出てしまっている。


    あちらの駐車場前だと真ん中あたりから太陽が出るはず。7時にはもう満車。


    そろそろダイヤになる時間だが・・・? おそらく光っている雪煙の裏には太陽が出ているはず。


    ピカリと輝いた時には、もう太陽はだいぶ出てしまった後だ。


    残念。雪煙に邪魔されて割れるダイヤモンドの撮影は失敗。


    高下のダイヤモンド富士。距離が離れた分、光の拡散が大きく、これでも十分に綺麗なダイヤ・・・だと思う。



    こちらが300㎜レンズ画像。


    おそらくもう太陽が現れていると思われる。


    白山岳の左側があまり光っておらず、もう少し左寄りに構えたほうが良いのかもしれないが、まともな写真を撮ってみないことにはわからない。


    もう完全に昇っている。

 太陽軌道の計算と立ち位置は間違っていなかったと思うが、雪煙に阻まれて今回の割れるダイヤは撮影失敗に終わった。年末・年始は激混雑が予想され、まずこの場所までたどり着けないであろうから、なんとか年内中には決着を着けたい。竜ヶ岳もまだ決着がついていないのだが、撮影日が限られている高下のほうが優先されることになるだろう。


    本日の立ち位置から再計算した太陽軌道。雪煙が無ければ割れたはず。


    また挑戦!!
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薄雲に隠されたパール富士 田貫湖  平成28年12月12日

2016年12月13日 | 番外編
 今年の2月にも田貫湖でパール富士撮影の機会があり、その時はまずまずのパールを撮影することが出来た。今回もあの時とほぼ条件は同じで、日没の10分か15分くらい前に富士山の山頂に月が現れる計算だ。残照の時間には若干早いのだが、今回のパールは富士山の白山岳あたりから昇って来るはずで、富士山の真上に月が来た頃に赤く染まった残照富士になり、湖面に映るダブルパール富士になる計算だった。夜から天候が崩れてくるので、夕方まで持ってくれるかどうか心配していたが、なんとか富士山は姿を隠さずにいてくれた。

 しかし問題だったのは空を覆った薄雲だ。朝霧高原を車で走りながら富士山を眺め、裏側に雲が出ていたのでひょっとしたらもう少し富士山に近付いて月が金色に輝き出す時間帯のパールを狙ったほうが良いのでは?とも考え、富士宮道路とその1本田貫湖側の道路を回って撮影場所をチェックして回る。すると、富士宮道路は撮影場所が無く田貫湖側の道路は既に路上に15台以上の車が止められていて場所の確保が難しい状況になっていた。仲間も既に田貫湖に集結していることだし、予定通りに田貫湖で撮影することにする。

 午後3時半、パールの時間の約1時間前に田貫湖に到着したが、平日ということもあるのか予想外にカメラマンの数が少ない。楽勝で駐車場に車を止めることが出来た。仲間と雑談と打ち合わせをした後に予定した撮影場所に向かい三脚を構えるが、ここも簡単に場所が確保できた。


    300㎜をセットし、試し撮り。


    そろそろ月が昇って来る時間のはずだが・・・とファインダーを覗き込むと何やらうっすらと白いものが見える。撮影してモニターで確認すると、薄雲の向こうに月が昇っていた。


    ここまで昇って来るとハッキリと月とわかる。


    こちらが200㎜レンズ。この時間には残照富士になっているはずだったが、西空に出た雲で焼けず。


    いまいちのパール富士となってしまった。


    いちおう月の紋様はうっすらと見える。


    ダブルパールも富士山が焼けない上に月が輝かない。


    ようやく月が輝き出したのはここまで昇ってから。


    富士宮道路よりもっと近付いて人穴あたりまで行かないとこの日のパールは輝かなかっただろう。

 狙った作戦プランは悪くなかったと思うが、空模様を見て臨機応変に対応する力と撮影場所を熟知していないと、折角のパールも台無しになってしまう。まだ修業が足りない。


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