山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ベニ・シュスランと着生植物観察会 山梨県県南部の里山へ  平成27年7月25日

2015年07月29日 | 番外編
 今年3度目となる富士山自然学校の植物観察会に参加させていただいた。今回は静岡県まで行かないと見られないだろうと思っていたベニ・シュスランが山梨県にもあるということ、さらに今年の課題であった着生植物を観察出来るということだ。今まで参加した観察会では最多となる20人ほどの人数が集まった大観察会となった。県外から来られた方がほとんど、かつ、毎度のことながらハイレベルの人たちばかりだ。

 車に分乗して移動、山梨県県南部の川に向かう。川の両岸には苔の生した岩壁があるが、その苔の中を探すと・・・あった、ベニ・シュスラン。しかしもう花は終わってしまっている。8月に咲くものかと思っていたのだがこの場所は意外と早い時期に咲くようだ。


    苔の中に埋もれて隠れるように葉を出す。


    ベニ・シュスラン(ラン科シュスラン属)。若干時期が遅かった。


    もう花は終わってしまっている。


    咲き残っていた一株。


    別角度から。

 ベニ・シュスランはやや湿った場所で苔が生しているような場所を好んで生えるらしい。おそらくこの周辺の川沿いを探すと他にも自生地があるのだろう。

 場所を移動し、次も川沿いの梅の木が生えた場所に行く。着生植物が自生するには空気湿度が高いことが条件で、霧や雨の多い場所や今回訪れた場所のように川沿いのモヤが発生して空気湿度が高い場所が生育する条件となる。意外にも、梅の木にその着生植物は足を延ばしていた。


    梅の木に着生したスパイダー・プラント。


    クモラン(ラン科クモラン属)。まさに蜘蛛が這うような植物。


    緑色の小さな花を付けるが、既に花は終わっている。


    別の木に着生していた植物。


    ヨウラクラン(ラン科ヨウラクラン属)。

 さらに別の場所に移動。こちらも先程と同様に川の近くにある梅の木林だ。視線と同じ高さでクモランだけでなくカヤランも観察できる好条件の林だった。


    梅の木の枝を這うスパイダー。左上はカヤラン。


    緑色の小さな花を付けるクモラン。


    梅の木に着生したカヤラン。


    細長い種を付けたカヤラン(ラン科カヤラン属)。


    こちらは梅の木に着生したヨウラクラン。

 ベニ・シュスランも着生ランたちも今回初めてお目にかかるものばかりで、特にクモランが梅の木に好んで着生するとは驚きだった。私の住む甲府市積翠寺は梅の木が多く植えられており、近くには相川という川が流れている。今回廻った場所に環境は似ているのだが、霧が発生していることは少なく空気湿度は低いように思える。しかし、ひょっとしたら意外と近場にも着生植物は存在しているのかも知れない。
    

 
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十二ヶ岳の短絡ルートを登る  平成27年7月19日

2015年07月28日 | 御坂・毛無・天子山系
 久しぶりに参加する山岳会嶺朋クラブの山行である。予定では山梨県東部の山のニョ峰・チドリを見に行くはずだったのだが、もう花は終わっているらしく、また午後から天候が崩れる予報なので近場の山に行くことにした。大淵谷の林道を一番奥まで入る十二・節刀ヶ岳の最短ルートを行く。メンバーは私を含めて4人である。

 久しぶりに走る大淵谷の林道は砂防ダム工事が終わってダンプカーが走らなくなったため、道がえぐれてかなり荒れている。そのうえ途中に倒木があって、4人で引っ張って道脇にどかそうとしたがどかし切れず、枝をくじいてなんとか車が通過できる幅を確保して進んだ。


    大淵谷の登山道入り口。使う人が少ないためか、草がだいぶ繁ってきた。


    ヒヨドリバナが咲く登山道。


    こんなものを食べても鹿は大丈夫なのか? これはハシリドコロ。テンニンソウも食べられていた。


    急登の斜面だが、1時間かからずに稜線に抜ける。

 急登の斜面を登ると十二ヶ岳と節刀ヶ岳の中間点あたりの稜線に抜け出る。砂防堤工事に伴ってルートが整備されたので道は明瞭である。反面、かつてはこの登山道沿いにたくさん咲いていたツルシロカネソウやササバギンラン、フタバアオイなどは激減し、テンニンソウとバイケイソウの草地に様変わりしてしまった。


    展望岩場から見る富士山と十二ヶ岳。


    山頂到着。昼食をとって休憩していると、あっという間に富士山に雲が巻き始めた。


    鹿に食べられずに残っているミヤマママコナの群落。これはあまり食べないのかもしれない。


    ?


    Oh,No,Yehランはもう結実している。今年はかなり咲いたようだ。

 山頂周辺を散策した後、昼食をとって大休憩していると11時半ごろから急速に空模様が悪くなり、富士山はあっという間に雲隠れ、さらに自分たちのいる場所にも黒い雲が迫って来た。雷が鳴ってもおかしくないような真っ黒な雲だ。余裕があれば節刀ヶ岳も考えていたが、ここはさっさとげざんすることにする。


    ヒヨドリバナで吸蜜するミドリヒョウモンとアサギマダラ。雲がかかっているのは山頂だけで、下は穏やか、暑い。

 他の御坂山塊の山と同様、この山も鹿の食害がかなり深刻と言える。コイワザクラをはじめとする稀少な植物の宝庫であるだけに心配ではあるが、幸いなことはここは御坂山塊きってのアルペンコースで、鹿が近寄れないような岩壁に花が咲いていることだろう。今年は花の時期を逃してしまったものもいくつかあるが、これからも咲き続けてくれることを願う。

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富士山樹海の森散策  平成27年7月中旬

2015年07月27日 | 番外編
 植物観察会の時に初めて訪れた富士山の樹海の森だが、様々な植物の宝庫であることを知った。その後も何度か訪れてみたので、まとめて掲載する。


    ツルアリドオシの群落


    ツルアリドオシ


    その中に混じるようにこれが咲く。


    アリドオシラン


    コイチヨウラン


    苔の中から顔を出すコイチヨウラン。


    コイチヨウラン


    キソチドリ


    同上


    結実しているヒトツボクロ


    腐生植物キヨスミウツボ


    接写

 別の腐生植物ランを探して5時間ほど森の中をさまよったが、とうとう発見できなかった。今年はもう終わってしまうだろうから、来年の課題になる。

    
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ホザキの一ッ葉が咲く御坂山塊の山へ  平成27年7月15日

2015年07月22日 | 御坂・毛無・天子山系
 山梨県では南アルプスをはじめとする数か所の山でこの花が咲いているとの情報を得ているが,最も近いのが御坂山塊である.ホザキの一ッ葉の草は数が少なく,ほとんど固まって咲いている場所は無く,単発的に散在して数株のみ咲いているのが現状である.環境の変化によってはすぐにでも絶滅してしまうのではないかと大変危惧している花のひとつである.

 この山にはこのほかにも稀少なラン科植物が咲くが,保護柵やロープは張られていない無法地帯のため,鹿の食害が著しいだけでなく人の踏み荒らしも目立ってきており,今年は盗掘もあったと聞く.この一ッ葉の草もいつまで咲いてくれるのか,保護しなくて大丈夫なものなのか,かなり心配な状況にある.


    この山ではテンニンソウまでが鹿に食べられており,草を食べ尽くして鹿の食べ物が相当無くなっていることが伺える.


    草地の中に一株だけ咲いているのを見つけたホザキの一ッ葉ラン.


    別角度から撮影.あたりを探したが葉も見つからず,この株だけ.


    少し離れた場所で発見した株.近くにはこれと同じような小葉が一枚あった.


    緑色で地味な花だが,すらりと伸びるその姿は森のプリンスといった感じを受ける.


    接写.精巧な造りをした小さな花かたくさん並ぶ.


    近くにあったオオヤマサギソウはもうすぐ咲きそうだ.


    こちらは林道脇に咲いていた大株のクモキリソウ.


    クモキリソウ

 クモキリソウ属の植物は花が咲き終えた後に根元付近に小さな芽を出し,自力で株分けして増殖することができる.そのため必ずしも受粉せずとも自力で株を増やすことができ,このように周辺に小葉を含めてたくさんの株を増やすことができる.しかし,アツモリソウはそのような増殖能力は基本的に持っておらず,確立の低い種子からの増殖が主体となる.そのため盗掘されてしまうと自力で増えることはきわめて困難となってしまう.このホザキの一ッ葉のランはどうなのだろうか?散在的に咲いているところを見ると,自力の株分けによる増殖能力はきわめて低いように見える.


    こちらは南アルプスの山で見つけた一株.うれしいことに,根本には別の小葉がひとつ出ている.


    すっかり踏み荒らされて通路が出来てしまっている稀少な花の咲く場所.これはもう保護に乗り出すしか無いだろう.

 鹿の保護柵も人の保護ロープも設置されていないほとんど無法地帯のこの山は,保護対策を講じないとやがて裸山になってしまうのではないかと心配している.場所を隠すだけが保護ではなく,積極的な対策が必要であることを三つ峠の植物観察会・勉強会以来痛感している.目指しているのは開かれた保護であるが,果たしてそんなことが出来るのかどうか?難しい問題である.



    
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急斜面の岩場に咲く可憐な薄紫の花  平成27年7月13日

2015年07月14日 | 番外編
 かつてはあちらこちらにたくさんあった花らしいが、高値で取引されたために徹底的に採取され、今では全国的にほとんど見られなくなってしまったこの花。急斜面の崖でこの花を採取しようとして滑落し、命を落とした人もいると聞く。

 ネット上の記録を見ると、渓谷の岩壁の上などに咲いているという記事を散見するが、昨年この花を発見した環境は渓谷では無くてむしろ尾根に近い場所のやや日当たりの良い岩場である。ザイルで下降して危険な岩場から採取したなどという話を聞く限りでは、おそらくは多くの場合そのような岩場に咲いていたのではないだろうか。おおよその環境がわかったので、今回は似たような環境にある別の岩場を探してみることにした。急峻な崖が予想されるので10mザイルを携帯して行く。それ以上に下降しなければならないとすれば、その時点であきらめるしかない。

 登山道から外れて岩壁の脇を覗き込んでみると、紫色の花が目に付いた。近付けるところまで近付いてみると・・・あった。探していた薄紫色の可憐な花、ウ・チョウ・蘭だ。


    急峻な斜面に薄紫色の花が見える。


    今回の目的の花、ウ・チョウ・蘭(ラン科 ハクサンチドリ属)。 


 この場所は切り立った崖になっていてこれ以上近付けない。木の根につかまりながらトラバース気味にさらに上の岩に登ってみると、さらに数株発見できた。


    さらにその上でも発見。


    接写。この日は風が強く、花が揺れてなかなか撮らせてくれない。もちろん、三脚を立てられるような場所では無い。

 持って行った双眼鏡でさらに遠くの岩壁を見てみると、数株花を咲かせているのが確認できた。

 さらに次の岩場はハズレ、次も無し、さらにその先の岩場はやや傾斜が緩く、足場も比較的しっかりしていた。ここにも数株咲いている。さらに別の場所はかなり急峻、上から見下ろすとちらほらと咲いているのが見える。ザイルを出すことも考えたが近場のものだけと決めてザイル無しで下降する。観察を終えて登り返す時、右手でつかまっていた岩が30㎝大の大きさで脆く崩れ落ちて行った。全加重をかけていたら滑落間違い無し、危ないところだった。


    やや大きめの株が花を付けている。


    別角度から


    草むらの中にひっそりと咲いていた。


    別株


    別の場所。ここは足場がきわめて悪い。


    風に揺れてなかなか撮らせてくれない。

 おそらくかつては登山道脇の岩場にもたくさん咲いていたのだろうが、今ではほとんど人が近付かない(近付けない)ような急峻な岩場にしか残っていないのだろう。鹿が立ち寄るような場所でも無いので、盗掘さえ無ければこれからも咲いてくれることと思う。できるだけそっとしておいてあげたいと思う。


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植生の再生著しい櫛形山 山梨県山岳連盟植物観察会  平成27年7月12日

2015年07月14日 | 南アルプス
 富士北麓の森、三つ峠に続いて今季3度目となる山梨県山岳連盟植物保護グループ主催の観察会に急遽参加させていただいた。

 今回歩くのは何本もある櫛形山登山ルートの中でかなり長いルートとなる丸山登山道コースだ。2週間ほど風邪症状が続いて体調がいまいちだったので、付いていて行けるかどうか、それよりも登れるかどうかにかなりの不安があった。案の定ピッチの遅い私が足を引っ張ることになってしまったが、なんとか目的地まで登ることができた。今回も三つ峠に続いて講師を仰せつかったが、全く役に立たず、登り始めからいきなりわからない花ばかりだ。


    登山口の脇に咲いていた白い花、これは何じゃ?? たぶんシロバナイナモリソウ(アカネ科イナモリソウ属)。


    カラマツ樹林帯の中にシャクジョウソウが一本。(イチヤクソウ科シャクジョウソウ属)


    未だに正体がわからない花。葉の分岐あたりから花が咲いている。


    別株を見るとツルのように地面を這っており、ツル性の植物ではないかと思うのだが、正体不明。


    サワギク(キク科 キオン属)


    丸山山頂。あまり訪れる人が居ない静かな山頂。


    こちら側のルートも他のルートと同様に徹底的に鹿の食害に遭ったようだ。バイケイソウばかりが残る荒れた森と化している。


    唐松岳山頂。

 3時間半ほどかかってようやくアヤメ平に到着した。すっかり汗だくであるが、アヤメ平まで登って来るとさほど暑いといった感じでは無く快適な温度だった。昼食をとってアヤメ平の中を散策する。保護柵が設置されて今年で5年目になるだろうか、昨年にも増して植生の再生は著しく、驚くほどのキンポウゲのお花畑や、テガタチドリ、キソチドリなどのラン科植物が再生しており、さらに昨年はお目にかかれなかった絶滅危惧種の植物にも何種類かお目にかかることができた。


    黄色い絨毯と化した櫛形山アヤメ平のキンポウゲお花畑。


    元気の良いテガタチドリがたくさん咲く。


    アオスズラン(エゾスズラン)は確実に数を増やしているが、柵の外で昨年見つけた株は今年は見つけられなかった。(ラン科カキラン属)


    一方、保護柵設置前から囲われていた場所はハンゴンソウだらけの荒れた草地に変わってしまっている。やはり手入れしないで囲っておくだけでは植生の維持ができないことを思わせる。

 アヤメ平1周し、裸山に向かう。こちらは新たに裸山全体を覆う柵が設置されていた。昨年訪れた時は一面がピンク色に染まるほどのテガタチドリ大群落だったが、今年はそれに加えてアヤメがだいぶ復活してきた。ちょうど南アルプス市の植物調査隊が見回りしていたので、種を蒔いて増やしたのかどうか尋ねてみたところ、そうではなくて自然に出て来たものだそうだ。鹿の食害で激減してしまったアヤメだが、根は残っていたようで予想していたよりも早く復活しそうな様相を呈している。


    裸山のお花畑。テガタチドリに加えてアヤメがかなり数を増やしている。


    テガタチドリとアヤメの群落


    こちらはアヤメが主体の群落


    うーさんの手にとまって逃げようとしないコヒョウモンモドキ。クガイソウを食草とするこの蝶はかなり数を増やしており、植生復活の証拠でもある。


 昨年よりもさらに復活した櫛形山を存分に堪能した植物観察会であった。毎年姿を変えて行く櫛形山のお花畑、これからが楽しみである。

 下山は車をデポしてあった平成峡に下りた。午後4時、下山。
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富士山麓の着生植物 植物観察会  平成27年7月11日

2015年07月14日 | 番外編
 着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)とは、土壌に根を下ろさず、他の木の上、あるいは岩盤などに根を張って生活する植物のことである。木の幹に付着しているのを良く見かけるノキシノブなどもその中のひとつであるが、中にはめったにお目にかかれない植物もある。今年のうちにどうしても見ておきたかった花の中にフガ・ク・鈴虫・草があるが、これも着生植物のひとつで、富士山樹海の中にあるということだけは知っているが場所だけでなく咲いている環境や着生する木の種類、高さなどがわからないとやみくもに探し歩いてもただ樹海の中を踏み荒らすだけになってしまう。今回は富士山自然学校の主催する植物観察会があり参加させていただいた。参加者は10数名、知っている顔が数人と有名なブロガーの方が数組、私のブログファンという方もおられた。

 車に分乗して樹海の中に入る。初めて知ったのだが、富士山2合目から下のツガの樹林帯は大部分が植林されたものなのだそうだ。杉や檜は積雪の多い富士山裾野には不向きでツガが植林されたそうで、どうりで整列したように綺麗に並んでいるわけだ。フガ・ク・鈴虫・草は広葉樹林に好んで着生し、ツガの森で見かけることはまず無い。着生植物は木の上に着生するわけだが、水分を補給するために雨や霧の多い森を好む。朝霧高原とは良く言ったもので、富士山は南から流れ込んだ海風が朝霧高原と山中湖周辺で渦を巻き、その界隈には霧が発生し易く空気湿度が高く保たれている。この環境こそが着生植物が生息するに絶好の環境を生み出しているのである。


    思っていた以上に高い場所に着生していたフガ・ク・鈴虫・草。


    ほら、あの上に赤っぽいのが・・・と言われても近眼の私には全く見つけられない。


    これは比較的低い位置に着生していた株。


    かなり高い位置に群生していた株。200㎜+エクステンダー×2倍=400㎜で撮影。三脚で固定してもブレまくる。


    白っぽい花にもめぐり会えた。


    スギラン。といってもラン科の植物では無くシダの仲間(ヒカゲノカズラ科)。


    シダ植物オシャグジデンダ(ウラボシ科)。上側左右に2本ずつ、および画面下のほうに出ている細葉の植物はマツノハマンネングサ(ベンケイソウ科マンネングサ属)。


    ヤシャビシャク(ユキノシタ科スグリ属)。花期は4月で既に種になっている。

 花の名前はなんとなく聞いたことはあるのだが、実際に見るのは全てが初めてのものばかりの着生植物たち、大感激してさらに次の場所に移動する。そちらにもまた初めてお目にかかる素晴らしい着生植物たちが居た。


    右側と幹の上右寄りにぶら下がっているのがカヤラン、左側に着いているのがマツラン、別名ベニカヤラン。


    カヤラン(ラン科カヤラン属)


    マツラン、別名ベニカヤラン(ラン科マツラン属)。この画像では分かりにくいが、葉に赤紫色の斑点がある。


    赤っぽい種をつけたカヤラン。

 今回のいちばんの目的が着生植物、特にフガ・ク・スズ・虫ソウであったが、その他にもこのような様々な着生植物を見ることができた。富士山樹海の中がいかに植生に富んだ素晴らしい森であるかを改めて見直すことができ、感心させられた。



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