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2つの小惑星、間もなく地球付近を通過

2012-09-21 22:30:14 | 
インターネットのニュースに出ていました。
残念ながら、日本スペースガード協会のHPには掲載されていませんでした。
地球に最接近する際の距離が270万kmと月までの距離の約7.5倍あります。
過去には、地球と月の間を通過した小惑星がありました。
これに比べると、今回の小惑星の接近は、かなり離れています。

ナショナルジオグラフィック ニュース
2012年9月14日13時55分

 2つの小惑星が地球のそばを通り過ぎる、ダブルフライバイと呼ばれる珍しい
現象が間もなく起きる。
片方の天体は比較的大型の望遠鏡があればアマチュア天文愛好家でも観察できる
ほど地球に接近する。また、カナリア諸島の天文台からのインターネット中継も
実施される。

 これらの小惑星は、それぞれ「2012 QG42」「2012 QC8」という名で呼ばれて
おり、2012年8月26日、アリゾナ州で実施中の観測プロジェクト「カタリナ・ス
カイサーベイ(CSS)」で用いられている自動望遠鏡により最初に発見された。
2つの小惑星は速度を増しながら地球と月のある方向に進んでおり、間もなく地
球に最も近づく予定だ。

 2つの小惑星のうち、QC8は直径約1キロで、地球に最も近づいた際の距離は約
870万キロと推定される。これは地球と月の間の距離の23倍に相当する。
一方、QG42は直径190~430メートルと比較的小型だが、かなり近くまで地球に接
近するので、天体観測者にとってはより見ごたえのある観察対象となるだろう。

 QG42はおおむね14階建ての建物ほどの大きさで、かなり地球に近づくことから、
地球に衝突する恐れのある小惑星(PHA)として正式に認定された。

 米東部夏時間9月14日午前1時10分(日本時間14時10分)、QG42は地球に最も近
い位置を通過するが、その際の距離は月の公転軌道までの距離のわずか7.5倍の
280万キロにすぎない。

 軌道の計算を見る限り、QG42が今回のフライバイ(接近通過)で地球に危険を
もたらす可能性はないが、この小惑星にとっては過去100年間で最も地球に近づ
いた事例であり、今後脅威となる可能性はあると、カリフォルニア州パサデナに
あるNASAジェット推進研究所(JPL)で地球近傍天体(NEO)プログラムの責任者
を務めるドン・ヨーマンス(Don Yeomans)氏は指摘する。

「我々が把握している(QG42と)同サイズ、あるいはそれ以上の大きさを持つ
PHAは1700個ある。このサイズの小惑星は平均して4万年に一度、地球に衝突する
ものと考えられている。衝突した場合、そのエネルギーはTNT火薬換算で140メガ
トンに相当する」と、ヨーマンス氏は述べている。「このような小惑星が衝突し
た場合、直径約3キロのクレーターができるはずだ」。

 あと数時間のうちに、QG42は地球に最接近し、最も明るく見えるようになる。
天空での位置を突き止め、観測するには、少なくとも口径12インチ(30センチ)
サイズの望遠鏡が必要だ。しかし、インターネットを用いた天体観測サービス、
スロー(SLOOH、www.slooh.com)が、カナリア諸島に置かれたロボット望遠鏡で
この小惑星を追い、Web上でフライバイの様子を中継することになっている。
この中継は米国東部夏時間午後7時(日本時間午前9時)から始まっている。

 地球の軌道を横切る1キロ以上の大きさの天体のうち90%は記録されており、
その中に当面脅威となるものはないと、ヨーマンス氏は解説する。そのため、
現在の焦点は、QG42のような、140メートル以上の大きさの地球近傍天体の追跡
に移っているという。

「このグループでも、40%程度の天体が特定されており、今のところ脅威とな
るものは1つもない」とヨーマンス氏は言う。「その結果、地球近傍小惑星が地
球に衝突するリスクのうち95%以上は、現在では退けられている」。
Andrew Fazekas for National Geographic News


(Photograph by Cantalina Sky Survey)

三角点・太田山・蔵王町

2012-09-21 21:32:35 | 標石
今回の四等三角点は、刈田郡蔵王町大字遠刈田温泉にあります。

点名:太田山(おおたやま)
種別:四等三角点
基準点コード:TR45740144701
緯度: 38度07分22.6118秒
経度:140度35分17.5113秒
標高:329.49m
所在地:刈田郡蔵王町大字遠刈田温泉字太田山3-54
備考:昭和56年7月に標石が設置されている。
撮影:2011年5月14日


三角点への道は、この橋を渡ります


点の記によると、送電線の鉄塔付近とあります。
常盤幹線No.49 の案内看板です


5分ほど歩くと、No.49の鉄塔が見えて来ます。


三角点は、高圧電線の下、付近です

   
GPSによるとこの付近です
丸太の下をさがしましたが、見つかりません


【四等三角点(太田山)・亡失】
点の記によると、2010年3月5日、亡失となっています
国土地理院の方が現地調査を行い、確認できず、亡失と判断したものと思います
管理人は、2011年5月14日撮影です



プロメテウスの罠

2012-09-21 20:46:38 | その他
少し古い話です。
日本新聞協会は、9月5日、2012年度の新聞協会賞を発表しました。
http://www.pressnet.or.jp/about/commendation/kyoukai/works.html
朝日新聞が、長期連載企画「プロメテウスの罠」で編集部門賞を受賞しました。


2012年9月6日付け朝日新聞1面






長期連載企画「プロメテウスの罠」
朝日新聞社
特別報道部取材班
(代表) 東京本社報道局特別報道部次長 宮崎 知己
     東京本社報道局編集委員    依光 隆明
授賞理由
 朝日新聞社は、深刻な放射能汚染をもたらした東京電力福島第一原子力発電
所の事故にさまざまな角度から切り込み、長期的かつ多角的に追跡、検証する
連載企画を平成23年10月3日からほぼ連日、紙面展開している。
 徹底した現場主義と調査報道で、住民の避難に緊急時迅速放射能影響予測シ
ステム(SPEEDI)が活用されなかった具体的な過程を特報するなど、連載を通し
て国民に知らされていなかった数々の事実を明るみに出した。一人の記者が一
シリーズを通して克明に検証し、取材対象をできる限り実名で書く報道手法は
斬新で、さまざまな現場の実態を、迫力を持って読者に読ませた。
 現在も継続中のこの連載は、国民の知りたいという思いに応え、社会に大き
なインパクトを与えた報道と高く評価され、新聞協会賞に値する。

「原発事故を掘り下げる」
東京電力福島第一原発の事故について、人々の動きを中心にさまざまな角度か
ら光を当てる連載企画。
昨年10月3日にスタートし、朝刊3面で今も続けている。

大きな特徴は
1.事実を掘り下げる
2.匿名を排す
3.伝わるように書く

シリーズ名は次の通り
1.防護服の男
2.研究者の辞表
3.観測中止令
4.無主物の責任
5.学長の逮捕
6.官邸の5日間
7.原子力村に住む
8.英国での検問
9.ロスの灯り
10.長安寺の遺骨
11.遅れた警報
12.脱原発の攻防
13.病院、奮戦す
14.吹き流しの町
15.除染の悩み
16.カワセミ日記
17.がれきの行方

連載は、現在も続いています。
2012年3月19日から始まった「ロスの灯り」が4月13日まで26回に
亘り連載されました。担当は宮崎知己さん。
新シリーズ「ロスの灯り」は、開発と人々の幸せを考えます。と連載に当って
書かれていました。



このシリーズでは、青森県六ケ所村に原子力関連施設が建設されるまでの経緯
が詳しく記述されていました。
六ケ所村から数十kmのところにある十和田市出身の管理人として、興味深く
読ませていただきました。

また、朝日新聞では、「原発とメディア」を昨年秋頃から連載を開始しました。
5月8日から新シリーズ「青森・下北半島」が始まり、編集委員・隈元信一さ
んが担当しました。



原子力船「むつ」について開発から廃船までを詳細に書いてありました。
また、メディアということで、青森県八戸市に本社がある「デーリー東北」新
聞社が何度となく、登場します。懐かしい記者の名前を見かけました。
7月7日の45回まで連載されました。
なお、このシリーズも9月20日で238回を数え、現在も続いています。

青森県十和田市出身として、日本の原子力政策の変遷、再処理工場、最終処分
地の問題等今後も注視していきたいと思う管理人でした。

プロメテウス:人類に火を与えたギリシャ神話の神族
映画「プロメテウス」が公開されています。
http://www.foxmovies.jp/prometheus/
管理人は、未だ見ていません。