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和食認定で困るのは誰か

2007-03-15 11:14:00 | 社会
http://www.chunichi.co.jp/00/tko/20070315/lcl_____tko_____003.shtml


普通に考えれば全米にある日本食全部を検証出来るものでもない。恐らくだが相当本格的な日本食の店でないとマークはもらえないだろう。日本の役人がお墨付きを与えておきながら食中毒でも出されたら、と自身のリスクを考えればまず第一段階として日本の衛生基準を超えている店しか対象としないと考えるのが普通だ。

恐らくこの時点で日本食を名乗っている店の大部分が落選だろう。(あくまでも俺の推測でしかないがな。)

人のところの店に対して採点をするといった場合、それが個人の感想なら「おいしかった、それに安いし雰囲気もよかったし」で済むのだがお墨付きを与えるという場合、採点するほうもアバウトには出来ない。本来なら理屈めいて各項目に分けて評価するなどあてにならない採点方法なのだが(各都道府県の住みやすさランキングみたいな)まじめにやると結局この方法になっちまう。本当は個人の感覚で言った評価の方が正確なのだが。

そうなると評価項目には「店のインテリアに品があるか」「接客態度(が日本の標準を満たしているか)」「味付けで和食のソース基準(ダシ、醤油、味噌などの品質)を満たしているか」「刺身の切り方は正しいか」等々素人の俺でも結構出てくるわけで恐らく相当多項目になるだろう。

そしてこういったものに合格出来る店と言ったら日本で修行を積んだ和食専門料理人の経営する店だけだと思う。その結果としてこういった店で食事をとった外国の人がこれが和食というものだ、と認識すればいい。

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日本人にも本格的なフランス料理がどういったものかという探究心はある。近々ミシュランが日本版(フランス料理だけではないらしい)を出すということで非常に興味がある。星の数ほどある日本のフランス料理店がこれで戦々恐々となるのかと言われれば極一部(まさに三ツ星の様に宣伝している店)だけのはずだ。

要するに我々は「本物」を知ることが出来るという事だ。客が本物を知れば次には自然淘汰が待っているだけである。それでも創作料理は生き残るはずだ。おいしければだが。結果、おいしい創作フランス料理店と本格的なフランス料理店が残る事になるわけで客にとっては良いことだと思うのだが。

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