「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【日 光】黒檜岳とシゲト山

2008-06-11 12:48:01 | 道不明瞭
                  西ノ湖から見た黒檜岳、シゲト山方面

低公害バスを利用して千手ヶ浜のクリンソウを見物してから黒檜岳、シゲト山とその西の三俣山へ続く尾根を歩くつもりでしたが、時間切れで途中の1928mピークの北東に伸びる尾根から南沢を下降して西ノ湖に出ました。黒檜岳からシゲト山を経由して1928mピークに至る道は目印や踏み跡はあるものの不鮮明で3度もルートミスをしてしまいました。また南沢の中流部は土砂崩れが心配になる所もありましたが難しくなく、下流部は歩きやすい広い草原状になっています。

【日 程】2008年6月10日(火)日帰り
【山 域】日光
【山 名】黒檜岳、シゲト山(1,835mピーク)
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図13日光
【コース】黒檜岳登山口(10:00)→黒檜岳(12:00)→シゲト山(13:30)→1928mピーク(14:45)→西ノ湖(16:30)→竜頭滝(18:10)

低公害バスは千手ヶ浜のクリンソウを目当てとする人が集中して、平日にもかかわらず満員になった。乙次郎橋を渡って右側に囲いのある群生地に寄って見ると、まだ少し早かったうえに本数も少な目でこれだけを目的にしてきた人にはかわいそうな感じだった。

黒檜岳への登山道はシャクナゲが多いが、下の方は完全に散ってしまっていた。しかし半分ほど登ったところから上ではシャクナゲやシロヤシオを見ることができた。また、わずかに雪も残っていた。社山方面の分岐のすぐ先の木に黒檜岳の山名板が打ち付けてある。何か音がしたので振り向くと鹿がいた。こっちに気づいているのに逃げる様子もない。×印を無視して分岐から西に進むとしっかりした山名標識が立っており、さらにその少し先の木には裏に「山部ヤブ人」と書かれた山名板もかかっている。ここまでずっと展望が無かったが、すぐ先の「黒檜岳雨量観測局」から北西方面の展望があり、三俣山や錫ヶ岳から白根山方面が見えた。

ここから先は少し藪っぽい道になり、目印も少な目になる。シャクナゲが咲いている尾根を進み、「字シゲト」と記された標石がある1,919m峰に至る。ここから安易に西へ進んだところ目印を見失い、どんどん下ってしまった。地図を見直して南に進路を変更し、沢状を越えて尾根に登り返した。タイムと体力をロスしてちょっとがっかり。尾根にあがると所々展望の開ける所があり、歩いてきた1919m峰、大平山から足尾方面が見える。尾根を気持ちよく歩いて1,835m峰に着く。「シゲト山」の山名板が三枚あった。ここからまたうっかりと気が緩んだまま歩いて、どうやら南に伸びる尾根に入ってしまったようだ。少し見通しの利く場所で目指す三俣山が見えて間違いに気づいた。

北に軌道修正して広い笹原を下ったところで、また北東の尾根に引き込まれかかる。今度はすぐに気づいたが、我ながらあきれてしまった。皇海山方面の展望があり、シロヤシオの花も見ながら何とか1928m峰にたどり着いた。三俣山まではまだ遠く、当初から選択肢に入れていた比較的安全そうな南沢から西ノ湖を目指すことにした。しかし沢支度はしていないので、可能な限り尾根を辿って下る。尾根の下りではムラサキヤシオと思われる花も見られた。南沢に下るとひどいガレ場になっており、なるべく沢筋は避けて尾根に絡んで下るようにした。水量はけっこう多くなりそうで心配だったが、下流に至って逆に減ってきて伏流になる。やがて水流のない砂利だけの沢の両側に広い草原が広がって歩きやすいが、西ノ湖までけっこう距離があって時間がかかった。

西ノ湖はこれまで見てきたうちで最も水量が多くて広かった。低公害バスの最終時刻はとっくに過ぎ、車道歩きはいやなので千手ヶ浜から中禅寺湖岸を歩いて竜頭滝バス停に出ることにした。中禅寺湖岸のヤマツツジがちょうど見頃で綺麗だった。


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