「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】真名井北稜と曲ヶ谷沢の左岸尾根

2008-02-08 21:27:02 | 道不明瞭
           真名井北稜から見た赤杭尾根(林道が尾根まで上がっている)

真名井北稜を登り、曲ヶ谷沢の左岸尾根を下りました。雪はかなり多く、ストックにスキー用のリングを着けて使いました。真名井北稜はごく一部を除きトレースがあり、緩い登りが主体なので比較的楽です。曲ヶ谷沢の左岸尾根は最後が急な下りになります。トレースは全くありません。ここではカモシカを見かけました。

【日 程】2008年2月8日(金)日帰り
【山 域】奥多摩
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】奥多摩の尾根と沢(奥多摩山岳会編、東京新聞出版局)
【コース】上日向(7:30)→真名井沢の頭(11:20)→曲ヶ谷沢出合(13:30)→林道(14:10)→川井駅(16:20)

川井駅前から清東橋行きのバスは他に誰も乗っていなかった。上日向で下車し、橋を渡って真名井沢林道に入るともう雪道となる。すぐに右に斜上する細い道があり、「新秩父線No.38へ至る」の標柱がある。この道は下のほうは雪が付いてなかったが、尾根に上がるあたりから雪が出て来た。雪の上にはかなりはっきりとトレースが付いている。送電線の巡視が冬でも行われているのだろうか?

やがて日当たりが良くて雪も消えている伐採地に出た。赤杭尾根が良く見え、林道が尾根まで登っているのが見える。尾根を乗っ越して向こう側まで伸びているのだろうか?登山道はどうなったのだろうか?本当に必要な林道なのだろうかと疑問が次々わいてくる光景だった。真名井北稜で展望が大きく開けるのはここだけで、あとはまた樹林の中に入り、雪もだんだん深くなってくる。トレースも薄くなり、場所によっては新雪の下に消えてしまった所もあった。

赤杭尾根のトレースと合流する場所に立っている標識の裏に真名井沢頭と書かれている。ここから赤杭尾根に沿って登り、川苔山のピークを左に見て右の鞍部に下る。ここには工事用の木材とヘルメットが整理して置いてあった。こんな雪のある時期に標識の取替え工事をするようだ。ここから正面の小ピークへ登り返し、曲ヶ谷沢の左岸尾根に沿って下った。途中にある「新秩父線No.47」の下は展望が良く、日向沢ノ峰から棒ノ折山に続く尾根が目の前に、その奥には有間山の稜線も広がっている。

この尾根はトレースは全く無く、雪の深い部分もあるがルートをうまく取れば比較的歩きやすい。登るほうが多分大変だと思われる。尾根に沿って下っていくと大丹波川の曲ヶ谷沢出合に下って行くが、最後はかなり急斜面になり、立木に掴まりながら慎重に下る。それでも滑りやすく、軽アイゼンを着けた方が良かったかも知れないが省略してしまった。ところがこの斜面を逆に登ってくる小動物・・カモシカがいた。小柄でまだ子供だろう。ひょこひょこ登ってくる様子がカワイイ。残念ながら写真は撮り損なった。

下りついた曲ヶ谷沢出合から大丹波川沿いの登山道を歩く。トレースは見られないが、どうにか登山道は見分けがつく状態である。やがて車道に上がるところに標識があり、今来た道は崩壊して通行止めだったことが分かった。沢沿いは雪が深いことが予想されるのでもともと通るつもりはなかったけれど、尾根を下って正解だった。本数の少ないバスの時刻に合わず、長い車道を川井駅まで歩くことになった。


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