「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【妙義山】大沢コースから相馬岳コース

2007-11-14 21:26:48 | 道不明瞭
                   相馬岳コースの「穴場」

紅葉の時季になると妙義山に行きたくなります。今回は大沢コースを登り、相馬岳コースを下りました。紅葉は麓に近いところまで下りて来ていました。天気が良く暖かで気持ちのいい一日でした。

【日 程】2007年11月14日(水)日帰り
【山 域】妙義山
【山 名】相馬岳
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】山と高原地図15西上州・妙義
【コース】松井田駅(7:20)→大沢橋(8:15)→相馬岳(11:45)→国民宿舎(13:50)→横川駅(14:50)

毎年一度は紅葉の時期に行きたい妙義山、まだ歩いてない大沢コースと相馬岳コースを繋げることにした。黒門からの「関東ふれあいの道」と合流後、すぐ先の大沢橋で右岸の林道に入る。林道はすぐに大沢から離れていくので、大沢に沿った藪っぽい踏み跡に入る。すぐに沢に下ったあとは踏み跡がはっきりしない。やがて同程度の水量で沢が分岐する。多分、先でまた合流していると思われるが、右の方に目印が付いていたので右を取った。

ここから左岸に明瞭な踏み跡が現われたり消えたりする。これを探しながら進んでいるうちに、気が付くと沢音がかなり遠くなっていた。登りやすい所を選んで登っていたが、上部に岩場が現われて行きづまったので大沢に向かってトラバースすることにした。ところが急な崖が現われて大沢に戻るのに高度をかなりロスするはめになった。戻った大沢は大石がごろごろしている。水量もかなり少なくなっていたのでこの後はなるべく水流に沿って登っていった。振り返ると妙義富士が良く見える。頂上に人が居るようにも思えたがどうだったろう?

やがて仙人滝と思われる長いナメ滝が現われる。大沢にはもっと手前に乙女滝があるが沢に戻る前に通り過ぎてしまったようだ。仙人滝は右岸を登っていった。沢靴であれば流心を楽しく登れそうである。やがて水流が消えて左に一つ枝沢を見送り、また現われた二俣は左に踏み跡が見られたのでこれを辿った。踏み跡は消えたが窪状を辿ると上部に標識が立っているのが見えてくる。大沢コースに入らないように張ってあるロープを潜ってタルワキ沢のコルに着いた。

休んでいるとタルワキ沢から男性が一人登ってきた。また相馬岳に登り着く手前でも7人のグループとすれ違った。相馬岳では雪を被った浅間山を背景に裏妙義の眺めが素晴らしい。しかし縦走路上の狭いピークなので長居はできない。相馬岳コースに入って鎖場の上にある「のぞき岩」でお昼の休憩とした。ここからは裏妙義と浅間山はもちろん、鷹戻しから星穴岳に連なる岩峰群も良く見える。ぽかぽかした陽気で、抜けるような青空の下、誰も居ないピークでのんびり景色を眺めるのは何と贅沢な時間の過ごし方だろうか。なぜか妙義山に来た時に限ってこういう気持ちになる。

40m鎖場は期待したほどの迫力はなかった。それでもさすがに妙義山だけあって、つい鎖に頼らずにはいられない。相馬岳コースを下っていくと左手の星穴岳の眺めが良く、二つの穴も良く見える。ところがこのコースにも岩場に小さな穴が開いている場所があった。その穴から覗くと相馬岳北稜の紅葉が綺麗に見える。さらに下った見晴らしからも相馬岳北稜の岩峰群と眼下の紅葉が美しい。国民宿舎も見えてくる。コース上の紅葉はさらに下ったあたりが綺麗だった。

ここでとんでもないことに、登山靴の片方の底が剥がれパタパタしだした。やむなく持っていたビニール袋を紐代わりに縛って応急手当とした。国民宿舎から横川駅への長い道を歩いていると途中で車に乗せてくれる人がいた。妙義山周辺では初めてのこと。登山靴にビニールが巻きつけてあった効果のようだ。国道に出るまでの短い区間だったが、おかげで横川駅からの電車にちょうど間に合って有り難かった。

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