「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】小坂志川トウノ木沢↑醍醐川↓

2004-07-03 23:34:44 | 
(注)このブログのスタートは2005年4月8日ですが、それ以前に@nifty「山のフォーラム」に投稿したレポを日付を遡って転載しました。

南秋川流域小坂志川トウノ木沢を遡行して醍醐丸に登り、北浅川流域醍醐川へ下りました。トウノ木沢は出合付近の倒木が多く、上流部にある岩場を除けば平凡な沢ですが、他の遡行者の足跡を見ました。こんな沢を登る物好きが私以外にもいるとは驚きでした。醍醐川は上部がひどい薮で、下流は川歩きといった感じで釜やゴルジュ帯での水遊び向きです。しかし沢の中にドラム缶や電気製品などが捨てられているのを見てしまいました。

【日 程】2004年7月3日(土)日帰り
【山 域】奥多摩
【沢 名】南秋川小坂志川トウノ木沢(遡行)、北浅川醍醐川(下降)
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【参 考】地形図 http://watchizu.gsi.go.jp/
【コース】小坂志川本流入渓点(9:15)→醍醐丸(11:55-12:05)→醍醐川沿い林道(14:00)

笹平から小坂志川沿いに林道をひたすら進み、車止めの先で本流に下る。透明な水を湛えた広い釜が陽光を浴びて美しい。魚影もあり小さな野鳥の姿も見られる。沢の歩き出しはいつも心をうきうきさせてくれる。しかし蜘蛛の巣が多く、本日の先行者はいない様だ。深く広い釜を持った3m滝は左から越える。トウノ木沢との出合から眺めてみると倒木が多く荒れた感じがある。大きな倒木を切断した物の様で、苔むしており古くから放置されているようだ。このあたりで人の足跡を見つける。2段7mほどのナメ滝、多段のナメ滝や小滝が現れるが大きな滝はなくて単調。ガレ状になって木の枝が沢を覆い、早くも水が涸れる。

突然沢の傾斜が全体に急になり、左手に岩場が現れる。取り付いてみるが岩が脆くホールドとした岩が剥がれ、さらに大きな岩も剥がれてきそうで退却。右手から巻くことにするが急斜面で手がかり少なく苦労する。途中まで登ってトラバースしながら左手の岩場の中段に戻る。下を見ると10数mありそう。上を見るとやはり10数mありそうだが、傾斜はきつくなく滑りにくい岩質でホールドもしっかりしており、安心して登れる。ここを超えると思い出したように水流が戻り、小滝と穏やかな流れになる。水流が涸れたり戻ったりするなだらかな窪状を行く。

左に二俣を見送って進むとついに前方に沢形がなくなり左手の緩やかな傾斜を選んで登る。これまでも足跡らしいものを見てきたが、ここで足跡を確認してやはり遡行者がいたことがはっきりした。蜘蛛の巣が多かったので今日ではないだろうが比較的最近と思われる。尾根状に出て、高みを目指して行くと縦走路のピークに出た。これは醍醐丸より二つ手前のピークで10分で三叉路となっている醍醐丸に登りつく。頂上からは大岳山方面だけが開けている。八王子市最高峰867mとの表示板がある。ベンチは三つあるが誰もいない。少し休憩してから東へ向かって植林帯の急斜面を下る。

いったん山道を横切り、薮っぽくなったと思うと舗装された林道に出る。さらに突っ切る予定だが上から眺めるとげんなりするほどの薮に覆われている。しかしここまで来ては強引に下るしかない。下りやすそうなところを選ぶが猛烈な薮に苦しめられる。薮の中に電気洗濯機が捨てられているのを見つけた。ようやく沢に水流が現れ、薮を抜ける。沢の水で顔や首筋を洗ってすっきりする。沢はいつも水があってリフレッシュできるのがいい。いったん伏流となった部分にドラム缶数本が捨てられているのを見る。かなり古いもののようですっかり錆びている。さらにしばらく下ったところにも何やら金属製品が放置されていた。

右岸から沢を合わせた所に第一の堰堤があり、右から下る。続けて第二の堰堤も右から下る。滝は3mと2m程度のものがあるだけだが、ゴルジュ状の部分もある。丁寧に下るのはやめて、釜に飛び込んだりして水と戯れながら行く。やがて左手上に林道が見え、前方には大きな橋が見えてくる。橋の手前の踏みあとを利用して林道に登った。ここは林道三ツ沢線起点とある。廃棄物不法投棄禁止の看板が目に付く。ここでゆっくり着替えてから林道を50分ほど歩くと関場バス停に着く。バス停近くの雑貨屋でビールを買って飲みながらバスを待った。