硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

Rの法則の彼。

2018-04-26 21:32:01 | 日記
朝テレビをつけると6時のニュースでいきなりTOKIOの山口さんの事件が報じられていた。被害者は高校生と報じられていたので、「その接点はどこだろうか。まさかRの法則じゃあないだろうな」と考えていたら、7時台のニュースで「Rの法則」という言葉が出てきた。

現在の十代の少年少女たちの思考や言葉使い、価値観などはどんなものだろうかと、気になるテーマの時にはチャンネルを合わせていた。その中で、自由奔放な少年少女たちの長所をうまく引き出し、且つ、自身の感情を上手く自制していた山口さんの立ち居振る舞いに感心していて、尊敬という気持ちを懐いていたから、この結果は言葉にならないほど、残念で仕方がない。

メディアではセクハラ行為を厳しく弾圧する潮流になってきていただけに、このタイミングでのわいせつ行為は今後の活動に多大な支障をきたす事になると思うけれども、身から出た錆であるので、仕方がないとも思う。また、山口さんのお子さんが中学生という多感な時期にあるのに、子供たちに近い年齢の少女を性的対象としてしまったことは、子供たちの心に大きな傷を残すことになるのではと思う。

そして、子供たちは残酷であるが故に、子供たちへの誹謗中傷も避けられないだろう。

彼はお酒におぼれる人だったのか、それとも多重人格の持ち主だったのか、それともトラウマになるようなことが彼の幼少期にあったのだろうかと考えるが、それが解明されたところで時間を戻すことは出来ない。

また、セクハラやわいせつ行為は人を傷つける事であるので、男女平等社会では赦される事ではないと、メディアが先頭に立ち正義感をもって世を変えようとしているように見えるけれども、この事象を斜に見てみると、正義の皮を被った拝金主義者達によって、上手く利用されているだけではないだろうかとも思える。

形はともあれ、男女が平等になる為には、誰かがその痛みを引き受けなければならないのが、社会が成熟してゆく為には必要な過程であるけれども、男女の立場が逆転しかかった時、男たちは無意識化で復権を欲望し、戦争という暴力を行使してしまうのではと危惧するのです。

さらに深読みすると、このタイミングのリークは、国民の視点を変える為だったとしたら、僕たちには知る事のできない大きな力が働いているのかもしれない。

ナタリー、悲しまないで。

2018-04-22 21:36:01 | 日記
ナタリー・ポートマンさんがジェネシス賞を辞退された。ジェネシス賞はユダヤ人コミュニティーに貢献した人に贈られる賞なのですが、パレスチナで起こった事件に心を痛めてしまっている事が辞退された理由なのだそうです。

神と格闘する人々は、この先も格闘し続けるのであろうか。エジプトで奴隷として苦役を担っていた方がよかったのであろうか。それとも、金の子牛を崇めてしまった人が神の怒りを買ってしまったからだろうか。カナンの地に戻ることが出来なかったモーセは、神の右座で何を想われているだろうか。

アメリカという国で公私にわたり充実した生活を送られているナタリーさん。今でも心のふるさとはエルサレムなのでしょうか。余りにも複雑すぎるので僕たち日本人には到底理解できない感覚であるけれども、いつか笑顔でジェネシス賞を受け取れる日が来ることを、小さな島国から祈っています。

名探偵コナン。

2018-04-21 21:31:29 | 日記
昨日録画しておいた「名探偵コナン から紅の恋歌」を観る。テレビ版は時々見るのだけれど、劇場版は敬遠していてほとんど見ていないし、記憶にも残っていない。だからどんなものかと録画しておいたのですが、劇場版はやはりすごかった。

ビルの爆破予告の後に、ハリウッド映画のようにビルが爆破される設定には「ええっ」と驚いた。コナン君と服部くんの脱出劇にもググっと力が入る。その後も立て続けに爆破されてゆくのにも驚きつつも、謎解きの奥深さや、服部くんの女性問題等、ストーリーを並行して引っ張ってゆくものだから、飽きることなく、ちょっとハマりかけている自分に驚いたくらいです。

その後、夕食を戴きながらテレビシリーズを観ていると、「から紅の恋歌」ではスマホで、LINEを使っていたのであるが、テレビシリーズでは、jフォンタイプのものを使い、蘭のお母さんが、MDプレイヤーやフロッピーディスク対応のPCを使っていたので驚いてしまった。しかし、よく考えてみれば、再放送バージョンであり1996年からテレビ放送が始まっているのだから、こういう事も出てくる。

そして、青山先生の作品との初めての出会いは「少年サンデー増刊号」の「まじっく快斗」であるから、(たしか1980年代後半だったと思う)なんだか不思議な感じがする。

再び連載を始められたというネットニュースで観て、休まれていた事を知るほど漫画からは遠ざかってしまったけれど、コナン君の最終回は、何十年かぶりに少年サンデーを買って読みたいと思う。 黒の組織との決着、灰原との関係、同級生たちとのお別れ、そして蘭との再会。

青山先生、楽しみに待ってますよ。 

温度差。

2018-04-19 22:28:57 | 日記
朝日さんの財務省への抗議をテレビで観る。目を閉じてお話を聞いていると、会見のタイミングについての質問に対して、事前に計画されていたものではなく、辞任が予想より早かったので、慌てて話を合わせた感じがした。
おそらく「何か」を逃がしたくなかったのだろうと思う。

でも、現場とそれを取り上げるメディアだけがヒートしているだけで、情報を受信する僕たちとの温度差は広がるばかりであると思う。

事務次官さんも、この事案が外に漏らすことが出来ない事だと分かっているなら、最悪の状況を考え、食事の誘いなど断り、欲望を制御すべきだった。
女性記者さんも、リスクを考えたうえで録音という手段を取ったのだと思うけれど、後味の悪い記憶として残り続けるのではないだろうか。
そして、二人とも使われている感が否めないのです。

ヌスパウムさんは言います。
「人間の肉体的、感覚的本性、情念、性欲などすべては人間を危険と変化の世界に強く結びつける」「これらの傾向を助長する事は、無秩序と狂気の危険に自己をさらすことにほかならない」

そこにも忖度があったのかな。

2018-04-17 21:44:36 | 日記
イラク日報の詳報を読んで思ったことを一石。

隊員の方々の現地での苦悩が読み取れた。そして、痛みや恐怖を感じる想像もせず、本土で好き勝手に言い争っている人達にがっかりした。

しかし、こうも思った。イラクという国は紀元前から多くの民族や多宗教間での争いが絶えず、渇いた大地に多くの人の血が流されてきた。そこには、断ち切る事の出来ない念が生じている上に、暴力によって権力を得る魅力に取りつかれている人々や、武器売買や人身売買を生業とする商人が暗躍している。

それは、朝、窓を開けると目の前で突然戦闘が始まる可能性が日常にある土地ともいえるのではないかと思う。政府はそんな国に部隊を派遣する前に、中東を研究する学者さんに派遣に問題はないか尋ねなかったのだろうか。それとも、そこにも忖度があったのだろうか。

知性を軽んじた文明はいずれ滅び行く運命にあるという事を歴史から学ぶことはしないのであろうか。それとも同じ轍を踏むはずがないと思い込んでいるのだろうか。
人は、そうやって滅んで行った文明があることに目をつぶってしまうのだろうか。

いや、歴史はこのようにして繰り返されてゆくものなのかもしれません。


知性は何処にあるのでしょうか。

2018-04-16 20:01:20 | 日記
事務次官さんと女性記者さんの会話の音声を聴いて、なんともやるせない気持ちになった。

あの会話を僕なりに解釈すると、女性記者さんは、

「私は真実を知りたいの。だから私はあなたと対話しているの」。

である。一方、事務次官さんはというと、

「そんなこと君に話せるわけないだろう。そんなことより、僕は君とセックスがしたいんだよ。わかるでしょ」。

である。

議論する際は言葉巧みに話されるのに、女性との会話は、著しく品を欠いた中学生のようであった。

人は万能でないけれど、なんだかがっかりである。

プロに任せたらいいのにね。

2018-04-11 20:57:17 | 日記
着地点が分からなくなってきた衆院予算委員会。ふと思う、もし、今大きく取り上げられている問題が法を犯しているのなら、国会で議員さん同士が対話するよりも、起訴し、司法に任せたほうが確実に真実に迫れるのではないだろうか。ドラマならそこにも圧力が掛かり真実は闇に葬られるという結末が待っているのであるが、実際はどうなるのか観てみたいのです。

月日を経て・・・・・・。

2018-04-09 17:36:21 | 日記
彼女はとてもモテる人だった。離婚原因は旦那さんとの価値観の違いや、他人には分からない諸事情を抱えていたからであるけれど、彼女の存在は稀有で男性からのアプローチは途切れることはなかった。

その彼女と何年かして連絡を取る機会が出来きたので、LINEで連絡を取り、やり取りの最後に結婚の話をさりげなく出してみると、選べる立場だった彼女は、選ぶことをせずその後も独身を通していた。
そして、結婚する事で本当に幸せになれるのかなという疑問を僕に投げかけた。

その問いに対して僕は、もっともらしい言葉を紡げたとしても上面を滑る言葉にしかならない確信があったので、お互いに頑張りましょうという当たり障りのない言葉を返信した。

「選べる立場」にいることが出来る彼女。それでも幸せになれるのかという問いを投げかける。彼女から以前、彼氏になる条件として「私が好きにならなければいけない」という、気持ちを聞いたけれど、あれから誰一人としてその条件を満たす事がなかったのだろうか。しかし、それは結婚して幸せになれるのかという問いに答えるものではないように思う。

彼女の思う幸福とは何だろう。「普通が一番難しいんだよ」。「普通の生活を送る事ならだれでもできるでしょ」。と言った彼女は何をもって幸福とするのだろう。

色々考えてはみたけれど、十数年をかけてようやく、僕には分かりっこない事だけは解った。

なぁるほどっ!

2018-04-05 17:49:52 | 日記
新聞の一面に、日報の隠蔽という字。気になりふむふむと記事を読む。文民統制がとれていないのではということらしいけれど、そんなことは今に始まった事ではないので別に驚く事ではないし、むしろ組織とか人は善より利己的に動くものなのだなと改めて思った。

そして、この一件が明白にしたのは、稲田さんには防衛大臣をやってほしくなかったんだなという事であるように思う。

行く河の流れは絶えずして・・・・・・。

2018-04-02 18:37:39 | 日記
「とんねるずのみなさんのおかげでした」が終了し、「めちゃめちゃイケてる」が終了し、「ガチャピンとムック」が引退してしまった。「ポンキッキ」も「みなさん」も「めちゃイケ」も一時期は欠かさず観ていたし、生きてゆく上での唯一の楽しみが「みなさん」であったときもあった。でも、何かをきっかけに観なくなり、(多分、不快に感じたことがあったからだと思う)時々チャンネルを合わせては「まだやってるんだなぁ」と位にしか思わなかった。

「人を笑わす」。とてもシンプルな事が確実に誰かを救っていて、その一方で、紙一重の笑いは、理解できない人を傷つけてしまっていた。
改めて「笑わす」とは、とても難しい芸術であることを知る。

その事を理解できず、離れては仕舞ったけれど、とてもお世話になりました。

サイドコーナーの未来。

2018-04-01 23:05:31 | 日記
自治会の総会に出席する。地方都市のサイドコーナーである僕の住む町では、少子高齢化に歯止めがかからず、ついに自治会の役員の選出や、小学校も維持が難しくなってきたという話が出た。

しかしこれは、急速な時代の転換期に、既存メンバーに固執し、戦後から高度成長期に入るまでの生活がこのまま続くだろうと見込んだ先人の考えが形となって表面化してきたのではないかと思う。

資本主義社会で、豊かな自然を維持するという事は、人がいなくなる事であり、美しい里山風景を維持するという事は、小作で生計が立てられる経済でなければ成り立たないという事である。また、大きな都市と大きな都市を結ぶインフラの推進は、地方都市の小さな町を置き去りにしてゆくことだという事だった。

街道を、徒歩や馬、牛車などがのんびり行き交い、疲れた人々はしばし足をとどめ、分岐点であった街であったから、そこから伊勢神宮や、海路へと向かい、この街を気に入った人は根を下ろし、町が形成され、城が存在するほど、豊かになっていったのですが、その経過を知らない人たちは、物の動きと人の動きを感情論で止めてしまったようである。

現代では、新しい道ができ、沢山の車が通ってゆくけれど、もう、誰も立ち止まってはくれないのである。

長期的計画を立てられ、且つ、鳥俯瞰的な視野を持つ人が現れないと町はこのまま自然消滅してゆくのではないかと思うのですが、それも、誰かの思いなのかもしれません。