硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

ぽそりと呟いてみる。

2018-02-27 22:31:01 | 日記
2月ももう終わり。今月は言葉が出なかった。いろいろ考えてはみるけれど、それを主張した所でどうなるのかという想いが、本を開く意欲も奪い、全てを億劫にさせていた。
でも、今日の朝刊の記事を読んで、「ああこれだ」と腑に落ちた。

「沈黙は、単に人間が語るのをやめる事によって成り立つのではない。沈黙とは、単なる『言葉の断念』以上のものである」

これは、ドイツの思想家、マックス・ピカートの言葉だそうです。

小欄の記事は、シリアでの絶望的な状況を伝え、思想を述べているものなのですが、(その記事を、私事に引用するのはとても気が引けてしまうのだけれど)「言葉の断念」という言葉は、今まで出会ったことがなく、とても衝撃的でした。

いつも、思い悩むとき、言葉はその先を照らしてくれる。

中日春秋の記者さんが案内してくれた、マックス・ピカートの言葉は、言葉の断念はまだ早いよと、僕の心に染み入ってきたような気がしたのです。

浮上できるといいなぁ。