硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

Windowsが立ち上がらない!

2021-09-27 20:01:49 | 日記
pcのWindowsが立ち上がらなくなった。
色々試したがどうにもならず、ショップに相談。
しかし、復旧出来ず、最後の手段の初期化を試みるが、残念な事にうんともすんとも言わず、我がpcは沈黙を保っている。
新機種導入を検討しつつ、とりあえずスマホからの更新を試みる事にした。

なんとも不思議な感じがするが、入力しながら科学の進化を痛感している。

そして思うのは、人が利便性を突き詰めていくと、最後に行き着く所というのは、脳が肉体を離れて、仮想空間にデジタル情報として存在する事ではないかと思う。

人類はこの先、どうなって行くのかなぁ。

未来は私達の手の中にはないのか・・・。

2021-09-16 16:35:38 | 日記
自民党の総裁選における報道を見聞きしていて気になることを一石。

体調不良を理由におやめになられた元首相の名前をよく見聞きする。
体調不良でおやめになられたのだから、なぜ、名前が出てくるのでしょう。
政治を途中で投げてしまって、周りの人達に迷惑をかけているのだから、残って踏ん張っている人達にあれこれ言うのは、違うように感じるのは僕だけでしょうか。

また、石破さんが総裁選に出れないのは、何故なのでしょうか。
石破さんが総理大臣になれない自民党を改革してゆく事って、果たして可能なのでしょうか。

しかし、半数以上の有権者が選挙権を放棄してしまっている現状を踏まえてみると、関心がないというか、希望が持てないというか、大きく変わることを望んでないのでしょうね。

もしかすると、このまま少子化が進めば、徴兵制度が導入されてしまうかもしれないというのに・・・・。

足音ではなくなったコロナウィルス。

2021-09-11 09:46:38 | 日記
同じ職場に勤めている方の家族さんが感染者となり、保健所の指示で二週間ほど自宅待機となった。
僕たちは、濃厚接触者には該当しないという事なので、会社の方針として、自身の体調の変化に留意しつつ、仕事を継続してゆく事になった。

これまで、コロナウィルスについて、思ったことを色々述べてきたけれど、どこかで、いつかはこうなる時が来るのだろうと、ぼんやり思っていた。

仕方のない事とは思うけれど、未来に向けて、海に向かって小石を投げ込むほどの微力ですが、問題提起をしておこうと思います。

まず、日本は島国であるのに、水際対策が上手くいかなかったのは、なぜなのでしょう。
政府は事あるごとに「水際対策」を強調していたのに、次々に変異したウィルスの侵入を許してしまったその原因はどこにあったのでしょう。
検証されないまま、うやむやになってゆくのでしょうか。

メディアを通した注意喚起が、出力される側によって、食い違う事が多かったのは何故でしょう。そこに、何があったのでしょう。メディアの人達は、この事をどう感じておられるのでしょうか。過ぎた事だから、いちいち拘るなと考えられているのでしょうか。

感染拡大の初期段階において、感染した人を誹謗中傷した人々は、同調圧力によって感染者を抑制できたと今でも思えているのでしょうか。正義の行いだったと、今でも信じておられるのでしょうか。

科学力が発達した世の中で暮らす私達は、ウィルスと言う小さな生き物に翻弄された事実を、検証なしに未来へと進んでゆくのでしょうか。

加藤洋子さんは「それでも日本人は戦争を選んだ」で、

「そのような時に、類推され想起され対比される歴史の事例が、若い人々の頭や心にどれだけ豊かに蓄積されファイリングされているかどうかが決定的に大事な事なのだと私は思います」

と、述べておられます。
しかし、加藤さんは日本学術会議の任命を拒否されています。
それがテーゼだとしても、この事実が何を示唆しているのかを、今一度、立ち止まって考えなければ、同じ過ちを繰り返してしまうのではないかと思うのです。

緊急事態宣言延長に思う事。

2021-09-09 10:53:21 | 日記
緊急事態宣言が延長されるそうである。そこで、思ったことを一石。

僕がよく通る道の一つに、国道に通じる道がある。田舎道であるので、国道と交わる場所の道の両脇は、この時期草が生い茂っている。
それは、仕方のない事であるが、問題なのは時間によっては渋滞が起こるため、長い停止が余儀なくされるのであるが、その中の心無い人の行為によって、道路わきにゴミが捨てられる。

草が駆られ、ゴミが拾われると綺麗になるのであるが、時間が経つと、またごみは捨てられている。
ゴミはごみ箱に捨てましょう。ポイ捨てはやめましょう。街をきれいにしましょう等、子供のころから擦り込まれてきているのだから、公共心が育まれてくると、ゴミをポイ捨てしなくなるようになってゆくのではないかと思われるが、ポイ捨てはなくならないものである。

そこで思ったのは、その原因は、一定数の公共心の希薄なドライバーがマナーを重んじず、ポイ捨てをするからと考えるのであるが、感染者数が0にはならないのは、同じ構造を有しているからではないかと思った。

車から、ゴミを外に捨てる行為に躊躇いのない人と言うのは、ごみを棄てに行くのが面倒と思う人、自分の車の中を汚したくない人である。つまり、自己の利益を優先し行動する人である。
そんな人も、社会の一員なのであるから、ごみを棄てた人のゴミを、個人や集団の善意、もしくは社会で拾ってゆかなければならない。それが自治であるし、共同体だからだと思うが、比喩として、マナーを重んじないドライバーと表現したけれど、その中には議員や官僚、学者、医師、報道機関の人等、公的立場な職業の人も含まれている。
もし、その職業に就かれている人が、ポイ捨てする側の人であったら、個人や集団の善意は、やがて疲弊し、いたるところにゴミの山が出来てしまうのではないかと思う。

恋物語。あとがき

2021-09-07 20:07:04 | 小説
恋物語。これにて終了です。
ようやく着地出来て、今、安堵しているところです。

物語りを始めようと思ったのは、街で偶然見かけた、高校生の男の子と女の子の別れる際の姿が、映画のワンシーンのように観えたことがきっかけでした。
そして、ちょっと、妄想を働かせて、短編でいいから、文字に起こしてみようかなと思ったのですが、ずいぶん長くなってしまいました。

世の中は、すごい勢いで変化していて、生きづらさを感じる事もありますが、恋物語を通して、読んでくださっていた皆様の心に、ほんの少しでも、ホッとする気持ちが生れれば幸いです。

いつもながらではありますが、拙い文章に最後までお付き合い頂き有難うございました。




恋物語。最終話

2021-09-07 19:49:02 | 小説
「きらら。どうかしたの? 」

私の右斜め前で昼食を摂っていた彼が、優しい微笑みを湛えながら、尋ねてきた。

「あっ、ごめんなさい。」

「時々、遠くを見るような目をして、ぼんやりしてるよね。何か考えているのは分かるけど、僕で良かったら力になるよ。」

「ありがとう。ちょっと過去の事を想い出していただけだから、大丈夫だよ。」

「そう。よかった。」

そう言うと、食べかけのカツサンドを、むしゃむしゃと頬張りだした。

コロナウィルス・パンデミック下の大学は、週2回の登校と、オンラインで授業を進めていたが、感染者数の増減の度に出される政府の方針に追われていた為か、大学側も手探り状態が続いており、課題を提出するにも、煩雑さがあり、学びのモチベーションを保つのが難しかった。しかし、環境に順応してゆく事はそれほど難しくなく、オンライン授業が中心の環境は、時間管理を個人個人に委ねられている状態でもあったから、消費活動には、あまり興味のなかった私にとって、コロナストレスという言葉が世に出回っていた三年弱の期間は、川島君と共に過ごせる時間と、読書する時間が確保でき、とても充実した楽しい日々であった。

しかし、多くの犠牲を払ったコロナウィルス・パンデミックは、様々な問題を抱えたまま、症状を抑える新薬の登場と、ワクチン接種と、自然による抗体、免疫獲得によって、発症者が緩やかに減少し、科学力と政治力の勝利というアナウンスで、終息宣言がなされると、私達大学生は、初めて、学校が中心となる生活を送る事となり、街行く人々の生活様式が変わり始めると、彼も海外留学を行うために、アルバイトを始め、私も、ゼミに入り浸る日々が続き、すれ違いも増え、互いに進むべき方向が異なることに気付き始めた。

恋愛と素晴らしさと煩わしさに窮した私は、母に助けを乞うたが、実に母らしい、「恋の痛みって言うのはな、恋している時だけにしか分からん痛みなんやから、一度は経験しときっ。」という、抽象的な答えを前に、戸惑いを隠せず問いを求めたが「自分で考えやな、成長できひんよ。」と念を押され、突き放されてしまった。
当時は、今でもと言うべきか、恋愛初心者だった私は、距離や時間は問題にならないと考え、互いに抱える違和感を解消するべく、何度も話し合ったが、お互いに、肝心なところで妥協できず、ついには、交際3年目の春、彼のイギリス留学を機に、離れることになった。

校舎裏で川島君に告白した時の気持ちは、嘘偽りのない感情であったが、悩み抜いて離れる事を選んだのは、今思い返すと、確かではない「愛」は、「愛」というより、依存に近いという考えを払拭できなかった事と、ハムレットの劇中で発せられる、

「己に誠実であれ」

と、言う、シェークスピアの言葉が、私の中心に、しっかりと根を張っていたからだと思う。

AIの研究をしていると、異性と交際する術は、私よりAIの方が人間らしいのではないかと錯覚する時もあるが、人はAIとは違い、自我の選択によって、失敗をしながら、未来を切り開いてゆくものであると理解できるようになった昨今では、悩む事も成長を遂げる為の大切なプロセスなのだと思えるようになってきた。

「優しいね。ディビッド。」

イスラエル国籍を持つ、イスラエル人の父親と日本人の母親のもとに生まれたディビッドは、残りのカツサンドを口に入れると、左手の親指を突き立てて微笑んだ。


恋物語。109

2021-09-06 21:22:09 | 小説
卒業を迎えた二月の下旬は、初夏を思わせる日もあり、春の象徴である桜も、三月の中旬には、葉桜に姿を変えていた。気がかりだったコロナウィルスの感染者数の動向は、私達の願いが届いたのか、偶然にも減少し、大学入試試験や卒業式も、無事、終えることが出来た。

今、改めて振り返ってみると、あのクリスマスの夜のLINEとその後に続く出来事は、とても思い出深く、私の周りの人たちにとっても、大きな岐路になったのではないかと思っている。
あの後、綾乃は、心理学科のある大学へ進学すると言い出し、猛勉強を始め、綾乃と親交の深かった村主さんは、社会学部のある大学へ、君塚さんは、体育大学へ進路を変更し、三人共に無事進学を果たした。
彼女達の選択は、先生も含めてかなり驚いていたが、私は、彼女達の背後に浮かび上がる、とても明るく輝いている色を見て、うらやましく思っていた。
川島君も、語学力を向上させるために、外語大学へ進学したが、私と言えば、ハンソン・ロボティクス社が開発した「ソフィア」の動画に感動した時の僅かな気持ちにすがるように、辛うじて、ロボット工学科のある大学へ滑り込んだ。

川島君の親友の松嶋君は、卒業式後、正門前で、卒業生やその両親、先生方が、記念写真やおしゃべりに講じている事を気にも留めず、大きな声で水野櫻子先生にプロポーズをして、周りにいた人達を驚かせていた。告白された水野先生は、学校では見せたことのない笑顔を浮かべ、松嶋君からのプロポーズを受け入れ、2人とも、とても幸せそうだった。
川島君はプロポーズの事を知らされておらず、とても驚いていたが、これからどうしてゆくのかを聞くと、松嶋君はネットでは少し有名で、その活動を本格的に本職とし、主夫もしつつ、水野先生をサポートしてゆくのだと話してくれた。

綾乃たちや松嶋君の行動は、私に、私が思い込んでいた正しさとは、他に依存しているものでしかない事と、自立とは、共助とは、こうあるべきなのだと、行動をもって教えてくれた気がしたのだった。

恋物語。108

2021-09-01 21:28:44 | 小説
(きららは、どうなの? )

しばらく、返信を待つ。さすがに悩んでいるんだなぁ。きらら、大丈夫だったかな。

(私からも報告です。無事、告白できました。泣いちゃったけど。)

ああっ、号泣している姿が目に浮かぶ。ここは励ましてあげなきゃ。

(えらい! えらいぞきらら。よく頑張りました)

(川島君、好きな人がいるからって言ってたけど、私、それでも待ってますって言っちゃった)

(wwwwwww)

(笑うなよぉ。はずかしいじゃないか)

(ごめん。けど、これでいいんだね)

(もちろんです)

(おkです)


(私、川島君の事が本当に好き。だから、彼の事、待ち続けようと思う)

うわぁ~。純粋。きららって、こんな事言える人だったんだ。ちょっと茶化しとこかな。

(熱いねーwww)

(うっさいよ)

(wwwwwww)

(綾乃。本当にありがとう)

きららなら、受験も恋も、きっと上手く行くはず。

(どういたしまして。受験に恋愛にがんばんなよ、きららは両立できそうだから羨ましい)

(そんなことない。いっぱいいっぱいですwww)

(www応援してる)

(ありがとう。綾乃も、参考書開いてねwww)

ふふっ。じゃあ・・・。

(ここにも川島が~www)

(wwwwwww)

(じゃあ、また、学校でね)

(うん。じゃあまたね)

((‘’◇’’)ゞ)

((''◇'')ゞ)

二人とも、分かってくれた。すごく、ホッとした。年が明ければ、卒業式までほとんど顔を合わさないから、こじれてしまったら、ずっと、言葉にならない気持を引きずったまま、受験日を迎えてしまう。それじゃあ、良い結果なんて望めない。
私からの告白じゃないから、そこまで、気にしなくていいんだろうけれど、私の性格じゃあ、とても無理。
だから、告白されたのが、川島君ときららの二人で、本当に良かった。

「綾乃―! 早くお風呂に入ってしまいなさい! 」

また、お母さんから催促されちゃった。私って、いつまでたっても、子供なんだよなぁ。

「わかってるー! 今から入るよぉー! 」

バッテリー容量が10%を切った携帯を充電器に戻す。私も、心身ともにローレベルだ。お風呂に入ってチャージしなくちゃ。