第2次安倍内閣の顔ぶれが決まった。派閥を気にしながらの人事は
苦肉の策であったに違いない。ぜひ、しっかりとやっていただきたい。
さて、「しっかり」と言えば、安倍首相のお得意の口癖である。
記者会見、政策発表の場などの答弁には、必ず何度も出てくる
フレーズだ。昨年9月に内閣が発足して、初めて官邸に向かう
第一声も「しっかりやります」だったと言う。
先の参院選で惨敗し辞表を持ってきた中川幹事長にも、「敗戦処理を
しっかりと…」と言葉を投げかけたそうである。
それ以外にも、「しっかりと議論を…」「改革をしっかりと実行し…」
などなど、我々の記憶には数多くの「しっかりと…」が記憶されている。
よほど、幼い時から「しっかりしなさい」「しっかりやりなさい」と
しつけでもされてきたのであろうか?
それとも、自らがしっかりしていない事を自覚していて、実は
自分自身にでも言い聞かせているのであろうか?
最近はめっきり笑顔の減った安倍さんである。笑っている場合では
ないにしても、神妙な顔ばかりしていても、好感度は下がるばかりであろう。
「反省すべき点は反省をして…」という反省の上にできた新内閣である。
閣僚の方々はしっかりとした説明責任ができなければ、更迭される内閣
でもある。
しかし、当の本人は「反省すべき点は反省をして…」の一体何について
反省したのか、まだそれについての説明がなされていない気がするのは、
私だけであろうか?
しっかりやっていただけるのか、かなり疑問な内閣ではある。