ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

歴史って

2007-08-08 08:02:47 | 時事(国内)


毎年、8月のこの時期になるとテレビや新聞でこぞって過去の戦争を
取り上げる。

この時期は、テレビドラマでも戦時中を題材にしたものが多くなり、
ドキュメンタリーなんかでも戦争時のものが数多く放送される。
戦争を知らない世代にとって、またとない良い時期となっている
ことは確かである。
しかし、若い世代がそういうものを、どれだけ見ているのかは疑問であるが…。

ある在米日系三世の映画監督が原爆についてのドキュメンタリー映画を撮る際、
10代の若者に「8月6日は何の日か?」と尋ねたところ、誰ひとり答えられ
なかったという。尋ねた場所が渋谷のセンター街だったから、というのも
あるのかもしれないが、まぁ他の場所だったとしても、同じようなものであろう。
中には「ハムの日」と答えた人もいたという。

また最近10代の若者の中には、日本がアメリカと戦争をしたことすら
知らない人達もいるという。

以前からの疑問なのであるが、中学からの歴史の時間になぜ、
近代史をもっとやらないのか?とつくづく思う。
縄文時代や弥生時代なんて、ほとんど必要ないのではないか?
もし時間がないのなら、鎌倉時代くらいから始めて、明治から
昭和にかけての近代史に最も時間を割くべきなのではないか?
そうしないと、今現在の日韓関係、日中関係などの、世界を取り巻く
様々な問題が理解できないのではないのか?と思うのである。

高校時代の歴史の先生が、なぜ歴史を学ぶのか?という問いにこう答えていた。

「歴史の中には、未来をより良くするヒントがたくさん隠れている。
だから年号そのものを覚えることよりも、その出来事の原因を知ることが
大事なのだ」と言うようなことを言っていた記憶がある。

確かに戦争があったことだけを教えても、なぜ戦争が起こったのか?
を知らなければ歴史を学ぶ意味がない。

日本の外交下手と言われる所以も、実はこういうところに遠因があるのでは
ないかと、勝手に思っている。




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