ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

毎度のこと

2007-08-19 12:46:09 | 生活

お盆と正月に帰省する度、必ず学生時代の友人たちと集まって
飲むことになっている。かれこれ17年以上も続いている飲み会である。

年齢は上が40代半ばから一番下が私の37歳。今ではさほど歳の差を感じないが
学生時代は皆先輩であり、当時はずいぶん歳の差を感じたものである。

出会ってから20年、今では数人を除いて皆家庭を持ち、子供もいる。
職業は自営業者、サラリーマンと様々で、自覚症状はないが、すでに立派な
プチおやじ軍団である。

しかし、年に数回のこの日ばかりは皆、精神年齢が学生時代に戻る。
それぞれの仕事などの固い話は、最初の5分程度で終わり、後は昔の話で
盛り上がる。誰かがトイレに立てば、置いて行ったグラスに、塩、醤油
などの調味料を入れられるのはお約束である。物は平気でこぼすし、
店員さんをネタにして笑いを取るなど、この上なく迷惑な客であるに
違いないが、本人たちは楽しくて仕方がないのである。

そして飲んだ帰り道は、いつも決まって昔に戻りたくなる瞬間がやって来る。
「あの頃は、毎日が本当に楽しかったなー」という一種の現実逃避に近い想いが
頭の中をぐるぐると駆け巡る。あの頃には、もう絶対に戻れないという絶望感と、
また明日から始まる現実生活の煩わしさでいっぱいになる。
ちょうど祭りの後の静けさのような憂鬱な気分である。

しかし、こんな気分も一晩寝るといつもすっかり忘れている。
毎度の事である。

私の里帰りは、どこか現実逃避に近いものがあると思っている。



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