広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

大雪から10日

2021-01-19 23:50:22 | 秋田の季節・風景
10日前に積雪60センチになった秋田市。その後、徐々に減って、18日には22センチ。
19日には再び寒くなって、吹雪き、36センチに達した。最高気温は早朝3時に1.3度、朝以降下がって、最低気温は18時台の-5.8度。
目立った被害はなかったものの、朝はひどく、高校などは休校、鉄道ばかりでなく路線バスも一時運休した(バスは午後までに再開)。
常緑広葉樹も針葉樹も、壁も窓も網戸も真っ白
【20日補足】上の写真手前左はもみの木みたいなの、左奥はツバキ、右はアオキ。アオキは葉が垂れているのに着雪した。その後ツバキでは積もったままで、アオキは滑り落ちた。
全方向から雪が吹き付けた感じで、どの向きもほぼ着雪。それが低温なので落ちない。信号機も同じ。
旭川・二丁目橋たもと「那波家の水汲み場」跡
岸側の水面は凍結している。【翌20日には融けていた。】
あさって・木曜以降はまたプラスの気温。


ここからは19日の降雪前、60センチの後の続き。
雪が収まって、道路の除雪、というより排雪(路肩などの雪をよそへ運び出すこと)は進んでいたが、まだ状態が良くない箇所もあった。
路線バスの運休や迂回運行も、徐々に解除。週明け18日には太平線だけになったと思いきや、19日の追加積雪などで、再度迂回したり、手形山など新たな迂回も発生している。
商業高校グラウンド前経由割山線の朝日町への迂回が続いていて(船場町経由は再開)、秋田商業高校の通学需要に応えられていないことになる(高校止まりの便もあって通常運行されているが、便数が少なく、割山線の補完が欠かせないはず)。迂回経路から遠くなり、代替交通機関がない、勝平小学校~松美ガ丘周辺の住民の足としても。
※平常時から、歩いて勝平新橋を渡って、対岸の秋田営業所(大川反車庫)発着のバスを利用する生徒もそれなりにいる。本数が多く、安く、混まないし、歩くのが大変でなければ賢い選択だ。

もう1つ主要路線で迂回が長く続く(一瞬、解除された)のが、神田線・添川線の桜町~天徳寺地下道~天徳寺前の市道。
泉踏切を渡る県道へ迂回している。迂回により神田線は若干距離が伸びるが、添川線は三嶽根をショートカットしてしまう。
【20日画像追加】(再掲)雪がない時の桜町、下の写真とは逆方向

先週後半の桜町付近
車道中央は路面が見え、乾きつつあるが、端は雪。
左・泉側は歩道で、歩くことはできる。白い棒(デリネーター)が立っているのが、車歩道の境だから、寄せられた雪で50センチほど車線が狭くなっている。
右の保戸野桜町側は歩道なしで雪がたまっているから、狭いだけでなく歩行者は車道に出ないといけない(雪がなくてもそれに近いけど)。
秋田東中学校前なども同じような道路、雪の状態だが、この時点で路線バスは通っていた。
こっちのほうが距離が長く、車の通行量も多いから、バスを走らせるのは危険という判断なのは分かる。
下り桜町バス停の迂回の告知
添川線の言及がないのが不親切。発生直後ならばやむを得ないが、この時点でないのは。
「悪路により交差が困難なため安全運行ができません」「除排雪作業が終了し、安全運行が確保でき次第通常運行」とある。
迂回区間では乗降を取り扱わない、つまり臨時停留所を設けるなどせず、走り抜けるだけ。これは秋田の他の場合でも、弘南バスでも、近年は同様の対応を取ることが多い。事故防止のためとか、警察や運輸局からの指導とか、理由付けされるのだと思う。
でも、ここの場合、期間も歩かされる距離も長く、困る人は少なくないと思う。

写真の状況では、普通自動車の通行にはほぼ支障がない。だから、秋田市役所も急いで路肩の雪山を崩す排雪をしていないのだろう。住民の多くも、自家用車で通ることできれば、それで満足なのだろう。
でも、歩行者や路線バスのことをもう少し考えてくれても。
最近は「雪に強い街づくり」を行政も住民も理想としがちだが、それを「普通乗用車が通れる状態に除雪する」で済ませてしまっているのではないだろうか。
バス会社は必要に応じて、道路管理者に対して除雪の要望はしているらしいが、それはどういう形なのだろう。まさか担当者が(市道の場合)コールセンターへ電話して、と市民と同じ形じゃないでしょうね。市民の足を担う公共交通機関なのだから、社長とか営業部長の名前で、市長や建設部長に対して申し入れをして、しっかりとやってもらうべきだと思う。

ところで、上の桜町の掲示。黒マジックで消されている箇所がある。悪路区間として「菊谷小路~すわ町」、迂回先として「通町~聖園短大前~附属校園前」。
つまり、先日、2006年の大雪の例で示した県道233号線が通れない場合の対応だ。
やはり中央交通としても、大雪当初は、桜町とともに、菊谷小路も通れなくなると想定して、掲示を作っていたようだ。今回は思いのほか早く、菊谷小路が除雪されたのだった(にしても早くはないと思う)。


片方向の車道半分近くをふさぐ形で雪山が放置されていた、市道・大町通りの秋田ニューシティ跡地前は。
削られた【20日補足・撮影位置は日銀前。先方の跡地まで同一直線に削られている】
路肩には雪山が残るが、車の通行には支障がなくなった。

【バス迂回のその後】
週後半には太平線などの迂回は終わり、神田線添川線の桜町と、商業経由(本数が少ない県庁経由も)割山線の松美ガ丘だけになった。24日・日曜には桜町の迂回がやっと解除、割山線はまだ続くようだ。
割山線の迂回は26日・火曜日昼前についに解除。やっと全路線が通常運行に戻った。

※その後2月に入ってからの雪の状況
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雪道さまざま2020

2021-01-14 00:00:00 | 秋田の季節・風景
【実際には13日22時59分初回アップですが、1日に複数本の記事をアップすると分かりづらいため14日0時00分付とします。】
大雪が落ち着いて、暖かくなった秋田市。12日は3.3度、13日は5.9度まで上がり、晴れたり、少々雨が降ったりした。
道路は最悪の状態になるかと予想したが、実際にはおそれたほどではなかった。生活道路はシャーベット状のところもあるが、幹線道路は支障がないレベル。
現状では直ちにどうしろと文句を言うほどではないと思う。前回述べたバス運行状況の提供や、県道の除雪など、今後のために後で検討すべきことはあるけれど。
2006年と比べるととてもスムーズに雪が少なくなりつつあると感じる。それだけ2006年のほうがひどかったらしく、男鹿線や五能線が4日間運休したり、秋田市では、スーパーに商品が納品されなかったり、ごみ収集ができなくなったりしたそうだ。すっかり忘れていた。

前回に続き、12・13日の秋田市中央地区の状況。
前回危惧した、県道233号の菊谷小路。
12日

(再掲)未除雪の11日
路面の雪が寄せられ、路肩の雪山も削られた。13日には、路面が露出しはじめ、雪山も少し小さくなった。
この調子なら、融けてもさほど路面状態は悪化しないと思う。バス運行も継続できそう。

13日付 秋田魁新報 秋田市地域面が、県道の除雪状況を報道した。
今回の大雪による除雪を、12日までに「対象としている車道計282キロを3巡した」とのこと。菊谷小路は最後の最後に1巡だけだったのでしょうかね…
「昨年12月1日から1月12日までに34件の苦情や要望が寄せられた。」秋田市のコールセンターへの件数と比べるまでもない少なさ。(秋田市などから取り次がれたものはカウントしているのだろうか?)
34件の少なさは県の除雪がしっかりしているからではなく、「秋田県では秋田市のような手厚い受付態勢がない」「しかも秋田県が受付窓口の周知をほぼしていない」「そのため、県道への苦情も秋田市のコールセンターへ行ってしまう」「そもそも県道と市道を区別できない住民が多い」といったことが理由だろう。


以下、しばらく秋田市道の状況。
2013年の大雪では、めちゃくちゃな凸凹だった、大町通り・赤れんが館通り。
12日。大町五丁目
歩道がない路肩に雪山ができてしまっているが、車両通行には問題ない路面。中型バスとごみ収集車がすれ違い可能。
その1本東、川反通り。
13日。左の空き地が旧大町交番
たいして車が通らないし、通学路でもない(住人は極めて少ないだろうし、学区の端)のに、とてもきれいに除雪されていた。

旭川を渡って、少し南。池永小路。
13日。土手長町通り・四丁目橋側から。奥が中通・市民市場方向
わだちによって路面が出ている。川反の除雪をこちらへ少し振り分けても良かったのでは。

また対岸・北へ戻って、大町二丁目側の大町通り。秋田ニューシティ跡地前。
路肩に雪山が!
2017年もこの状態でしばらく放置されて、バス通りなのに実質1.5車線対面通行になってしまっていた。シーズン後に、道路管理者の秋田市へ指摘したところ、連携がうまくいかず云々の説明があったのだけど、まただ。
4年前同様、ニューシティ跡地の敷地内には雪が行かないように配慮して積み上げているから、“確信犯”【14日補足・というか、これで差し支えないと判断して意図的にやっている】だろう。
通町方向へ北進する車も困るが、こちら側を歩きたい歩行者のことは何も考えていない。ここを歩きたがる歩行者など、よほどの物好きだから問題ないけど。
自動販売機へはたどり着けない?
【14日追記】寄せた雪によって自販機が使いづらい状態になっているのは、行政による民間に対する“営業妨害”とも考えられる。
バス停部分は道ができていて、日銀の敷地へ抜けられる。

大型バスと軽自動車はかろうじて交差
川反の除雪をこちらへ(以下同文)。

ニューシティ跡地の大町通り側は、イベント広場という名目で、普段は空き地(いつまでこのままなの?)。
現在は、出入口周辺の一部だけが路面が出るまで除雪され、車が何台か停まっている。辻兵関連の従業員か何かの臨時駐車場にでもなっているのだろうか。
結局使っていないスペースもあるのだから、道路の雪をそこへ置いていいですよ、と辻さんに心の広いところを見せてもらえたらな…

通町を越えて、保戸野中町通り。
13日。ざらざらざふざふ
これは今後が心配。幼稚園の前で、保戸野小、附属学校とも近く、車もそこそこ通るのに。
ところで、この通りは古くからのお屋敷町。辻さんもお住まい。
除雪に関してホントかウソか「議員や役所幹部の家の前の道路は、除雪が優先的または丁寧に行われる」という雪国あるある話がある。秋田経済界を代表する人物の家の前にも、同様の“忖度”があっても良さそうなもの。でも、この状況を見れば、少なくとも秋田市と辻さんの間には、それはないようだ。
この付近は、13日夜になって除雪作業が行われている模様。


最後はまた南下して、再び県道へ。28号「南有楽町通り」。
12日。奥の橋は下新橋
車道は雪なし、歩道との境に雪山。歩道もロードヒーティング(融雪装置)で歩きやすいのだが、100メートルほど融雪が機能していない。
おそらく先に歩いた人たちが踏み固めてくれたであろう、少々不安定な道ができていた。
冒頭の魁の記事では、県道の秋田市内の「歩道102キロ」は「13日早朝までに1巡する見込み」とのこと。
ここは融雪があるから、そもそも102キロに含まれないのかもしれないが、この状況は把握しているのだろうか。直ちにはやらなくてもなんとかなっているけれど、いずれはやってもらったほうが。

そのほか、横断歩道の車道と歩道の境目だけ、同じような所もある。近隣の人達が寄せてくれることも多いが、できない場所もある。前も指摘したけれど、県外で事例があるように、スコップを設置して、通行人が信号待ちの間に寄せられる態勢を作ってほしい。その程度の自助・共助ならば、喜んでやりますよ。

【14日追記】翌14日の泉地区は、道路状況が悪い道が多かった。ぐしゃぐしゃだったり、寄せただけで雪山が点在したり。
続きはこちら
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大雪から2日

2021-01-11 19:58:48 | 秋田の季節・風景
突然の60センチの大雪から2日。
11日の秋田市は、これまでよりは気温が上がってギリギリ真冬日(最高気温-0.4度)、たまに強めに雪が降ったものの晴れ間もあって、積雪は43センチまで減った。それでもまだまだ「多い」積雪だけど。
大町・旧下米町の通り
小さい道は路面が白く、路肩に雪の山。
段階的に除排雪がされてはいるものの、まだのところも多く、わだちや凹凸になっている箇所も。
上の写真の道は雪山があるから排雪はまだだけど、そんなに凹凸はなさそうで、除雪はしたのだろうか。比較的状態はいいほう。
通町橋から旭川下流方向。目立って凍結はしていない

通町橋の東詰から南方向。右が橋
今回以前で、直近の秋田市での大雪といえば2006年1月5日の74センチ。その4日後の同じ場所。
(再掲)
2006年は元の積雪量が多い上、6日以降も少しずつ新たに積もったようで、たしかに現在よりも多く見える。でも、今も多い。

今のここは排雪はされていなそう。車道側の雪山を削ってくれれば、道路幅が確保できて、スムーズになる。
路線バスも一部運行再開
9日、10日と全面運休となった、秋田市内の路線バスは、11日朝から一部路線で運行再開。
11日は、中心市街地循環バスのほか、両車庫方面(長崎屋経由もテレビに写っていた)、県立プール線、新国道経由(朝はセリオンのみで、後から五城目、追分も含めて再開)、泉ハイタウン線、赤沼線、手形山経由大学病院線、通町経由将軍野線、赤沼線、広面御所野線。
循環バスは定刻、泉ハイタウンの戻り(上り)もわずかな遅れで運行されていたが、遠距離路線は遅延がありそう。

新屋や牛島方面は運行再開されず。
意外なのは、手形山と将軍野線。手形山の坂は融雪が入っているものの、狭くカーブが多い。将軍野線は旧国道~寺内、土崎港北(先日の交差点の記事)と、雪がなくても大変そうな狭い道ばかりなのに、よく再開に踏み切ったものだ。しかも、途中まで同経路のサンパーク線や寺内土崎線は未再開なのに。
泉ハイタウン線も最後の最後、泉北二丁目前後だけ不安な区間。除雪がしっかりされたのだろうけど。

異例の大雪の中で、除雪の進捗、融け方や事故など、状況は刻々と変化するので、運行状況の告知が直前にならないと分からないのは仕方がない。
ただ、秋田中央交通による告知は、自社公式ホームページか電話で問い合わせるしかないようだ。駅前以外のバス停に掲示などはなさそう。
秋田市役所や一部マスコミのホームページで「バス運行状況」を告知していることになっているが、それもバス会社のホームページへのリンクが張ってあるだけで、同じこと。

そのため、日曜や振替休日であっても、朝などはホームページにアクセスが集中して見られなかったり、知らずにバス停で待つ人がいたりしたとのこと。
せめて上りの乗る客が多いバス停にだけでも告知を出すとか、運行状況の公式ツイッターを開設する【12日補足・要は自社サーバーとは別の場所での情報提供】とか、したほうがいい。
以前の秋田市公共交通政策ビジョンで、そんな告知方法に関する項目があったので、「突発的、計画的(行事や工事)どちらも含めて、バス運行状況がネットの1か所で分かる仕組みを作って欲しい」と要望したのだが、実現できていない。

明日以降は運行再開路線が増えると思うが、過去の例を見れば、雪が融けて路面状況が悪化する可能性も高い。区間短縮、経路変更、再度運休があり得る。もちろん遅延も。
バスの話はまた後で少々。いったん通町へ戻ります。
通町バス停付近
ここも過去と比較。
(再掲)2005年12月25日、羽越本線いなほ脱線事故の日だ
2006年はドカ雪の前から、こんなに積もっていたのか。
広い歩道にごつごつした氷の塊の山ができたのに驚いて撮影したのを思い出した。
(再掲)2013年1月。この時点では50センチ弱
通町の雪山は、沿道のお店に出入りする車のため、車道と歩道の境目付近の間口を除雪することでできるようだ。歩道自体にはロードヒーティングが入っているので。広い歩道だからジャマではないが、見通しが悪いので注意。

ちょっと場所を変えて。
千秋トンネル通り。奥が鷹匠橋・トンネル、右が菊谷小路・通町方向
ここは車の通行が多かった。除雪はよく分からないが、凹凸もなく、路面が露出しかけている所もあるほど。

雪が舞う保戸野みその通り。奥左が通町
泉ハイタウン線のルート。対面1車線ながら、元から広めなので支障ないが、赤白のスノーポールが車道端なので、ここも狭まっている。いずれ削らないと。

通町へ戻って。
地元スーパーというか食料品店「せきや」
今日は駐車場の車も少なく、客も少なそうだった。せきやは日曜は休むが、祝日・振替休日は営業するので、元から休業日だと思って来ないのかもしれないけど。
通町の道路は車は少なめで、歩いて買い物する人はいつもよりほんのちょっとだけ多く感じられた。

ところで、これまで紹介した各所のうち、通町橋~せきやの区間だけが秋田県道233号。そのほかは秋田市道。
ここまでの各所の現状では、極端に道路状態が悪くはない。※千秋トンネル通りのわずかな区間も県道ではあるが、そこの除雪は市がやっている?

上の写真奥、せきやの西の交差点では、通町通りは直進して続く(旧・大工町)ものの、道路管理者が代わって市道になるので、除雪態勢が異なる。昔はここを境に市道側がガタガタの悪路になることもあったが、今は問題なし。歩道のロードヒーティングは(工事があったためか)止まっていたが、お店のみなさんが除雪してくれている。
県道としては、右折して北、菊谷小路へ続く。
その南端。かつて菊谷という酒屋があったので「菊谷小路」、勝平得之の版画に描かれる

千秋トンネル通り側の北端
写真では分かりづらいかもしれないが、菊谷小路の路面状態が悪い。同じ県道でも、通町商店街の区間とは違う。
中ほどの車道。粉状の雪でざふざふ
おそらく一度も除雪車が来ておらず、柔らかいわだちができている。車高の低い車は、わだちの間の高い部分にバンパーをこすりながら走っていた。
このままでは、凍結しても、融けても、さらにひどい状態になること間違いなし。隅に寄せるだけだと一時的にはいいが、幅が狭いのでそれが融けてまた悪化する。排雪しないと。

菊谷小路はそこそこ車は通る。しかもバス通りで、それも(泉外旭川駅開業前の現時点では)秋田市街地と外旭川地区を結ぶ唯一の交通機関であり、乗客も本数も多い、神田線の。
それなのに、今回に限らず、菊谷小路はいつも除雪が後回しにされる(あるいは「市道よりも着手が遅い」と表現すべきか)気がしている。2006年の大雪の時も同じで、神田線は運行再開後しばらくは、みその通りへ迂回していた。
現在の神田線は、外旭川地区では全便が旧道経由からバイパス経由に変わったので、そこでの雪による障害は激減したはず。となると、この菊谷小路の区間が、神田線の運行再開を阻止する大きな(唯一の?)要因になってしまっているのかもしれない。

秋田市道では除雪の方針の1つに「バス路線を優先的に除雪する」としていて、まあそこそこできている。だから一部路線が再開されたのだろう。
一方、秋田県道ではどうなのだろう。バス通り優先の方針はないのか、こんな菊谷小路など、後回しでいいと思っているのか。たしかに、(県が管轄する)3ケタ番号の国道や新国道などと比べれば、重要ではないのだろうが。
※繰り返しになるが、マスコミがよく報道するコールセンターは秋田市役所のもので、秋田市道の除雪だけを受け付けるのが原則(国・県道も取り次いではくれるだろうが、本来の業務ではなく、国や県へ直接言うべき)。GPSで出動状況が分かるのも、市道分だけのはず。秋田市内にそれなりの距離がある、県道の除雪は県(の出先の地域振興局)が行っているのだが、県自身もマスコミもあまり取り上げていない。

異例の大雪であり、今は待つしかないが、春以降の長期的な課題として、県道の除雪体制、大雪でも影響を受けにくいバスルートの確立、運休や変更の周知方法などは検討してもらわないと。雪は融けても、次のために。

明日からはついに平日。小中学校も冬休み明け。加えてさらに気温が上がって、雨が降るかも。路面の悪化が怖い。
あと、屋根等からの落雪、巨大つららの落下(道路の真上の建物の高い位置に、見事かつ可能ならば落としてあげたいつららをいくつも見かけた)にも、ご注意を!

【翌12日以降の状況】
12日には菊谷小路では、車道と歩道の除雪とともに、車道側の雪山が削られて、路面状況は改善した。
幹線道路では、雪が融けて水たまりができた所もあり、水はねと横断時の足もとに要注意。

路線バスは多くが運行再開。運休は本数が少ない9路線(大野、二ツ屋福島、南大通り日赤、添川、大住・みなみ野等)だけだが、再開した路線で迂回運行が多かった。バス停にある程度は掲示が出された。
主な迂回は、神田線が天徳寺地下道→泉踏切、割山線がすべて朝日町経由、新屋西線栗田神社前経由→栗田町(分かりづらい表記。県営住宅経由のこと)、牛島旧道→13号線、横森→城東消防署など。

13日もあまり変わらず。割山線は朝日町のほか、大悲寺~市立病院前→御休通り~市立病院西口の迂回も発生。
14日でまだ運休なのは、大野、二ツ屋福島、南大通り日赤、大住・みなみ野、大回り、茨島環状、秋田高校~御所野。迂回は解消されたもの(割山線の市立病院前など)もあるが、まだ多く、四ツ谷~サンパークなど新たな迂回も発生。
15日でまだ運休は、大野、二ツ屋福島、茨島環状となった。迂回もだいぶ減ったが、天徳寺地下道、割山など継続。
3路線はもともと運休する土日をはさんで18日には運休路線はなくなった。迂回運行は天徳寺地下道、新屋高校方面(田尻沢)は昼で解除。割山も昼でいったん解除されたものの17時前から再度迂回。太平線の本町下丁~下野のバイパスへの迂回は継続。
19日には新たな積雪があり、天徳寺地下道、商業経由など再び迂回。手形山など新たな迂回も。続きはこちら

12~13日の道路の状況
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秋田市も大雪

2021-01-09 19:56:06 | 秋田の季節・風景
豪雪で自衛隊が出動している秋田県内陸南部も、「顕著な大雪」に見舞われている北陸・新潟、青森市も、あと新型コロナウイルスで2度目の緊急事態宣言に入った首都圏も、どこか、ひとごとだった秋田市もついに。
年末から続く例年よりは多い積雪と低温の中、強風が吹いた後、さらに大雪に見舞われた。
9日午後。西武秋田店前のポスト

これまでの経過。
7日(木曜)の早朝にあられのようなつぶつぶの雪がいくらか積もって、朝は晴天。
午後以降は暴風。秋田市では秋から初冬にかけてたまにある天候だが、今シーズンはまだなかったし、1月としては異例。
暴風で停電が多発。県内沿岸部で散発的に電線が切れてしまったそうだ。秋田市内でも8日夜以降まで停電が続いた所もあった。例えばイオン土崎港店やグランマート泉店は、金曜は終日営業できなかった。
【14日追記】その後、給湯器が壊れた家庭が多かったことが判明。ガスや灯油の給湯器も電気を使っていて、低温時に内部で水が凍結するのを防ぐのも電気の力。今回は低温時の停電だったので、凍結してしまって故障する給湯器が多発。修理や交換も追いつかず、長期間お湯が使えなくなってしまった家庭が多いとのこと。その影響で、秋田市内の入浴施設の客が増え、回数券がよく売れているという、皮肉な状況。
風による信号機への影響

風で屋根が飛ぶような被害は、台風の時と比べると思ったよりなかったような気もする。
8日は秋田市内の私立高校3校(明桜は前日に実施済み)の入学試験があって、予定通り実施されたが、急きょホテルに前泊した受験生もいたとのこと。
秋田県内で販売される朝日新聞は、青森県の東奥日報の工場に印刷を委託しているのだが、その輸送ができず、8日付新聞は、県内ほぼ全域で配達できなかった。ネットで紙面を公開(おかげでいつもより遅い版や夕刊も見られる)し、9日付といっしょに配達(9日も配達は大変だったでしょう)。
8日夜は風が収まり、積雪もあまり増えず、停電も解消しつつあるようだし、秋田市はあとは寒さだけかとひと安心したら、9日・土曜朝にドカ雪。

8日は朝から夜まで26~28センチで推移。※今期から機械観測になったそうで、気象台も停電したらしく、早朝の積雪期は欠測になっていた。他の要素は観測できている。
9日になると雪が降り続け、5時に43センチ、8時に52センチ、11時には60センチに達した。最低気温は-6.2度と寒いので、乾いた雪。午後は少しずつわずかに減って、19時で53センチ。

秋田県五城目町は40センチ前後、青森県弘前市は60センチ弱などと、秋田市より少なく、秋田市周辺がピンポイントで降って積もったのだろう。天気予報でもこんなに積もるとは聞いておらず、予想以上の雪だったようだ。
秋田市の12時間積雪量としては、観測史上最大。
50センチ以上積もるのは、この20年では2000、2006、2012、2013、2017年(いずれも1~2月)にもあった。当時秋田にいた人は記憶に残っているであろう、2006年1月は74センチ。

県南に比べれば3分の1の積雪量だけど、秋田市にしては雪が多すぎて、道路の除雪はまったく追いついていない。秋田市内の路線バスは全路線運休。3連休ということもあり、静かな雪の街。
午後の秋田駅前から大町周辺の光景。
仲小路・アトリオン裏。右は天面が平らな植え込みで、その上に積雪

広小路。車道との間に雪の壁。奥が秋田駅
歩道のロードヒーティング(融雪装置)は、年越しの記事同様、平年以下の寒さと劣化で追いつかないが、思ったよりずっと融けていた。融雪が入っていない横断歩道の車道との境目は、普段の積雪量でも雪が放ったらかしにされていることも多いが、今日はなぜか、どこも道がつけられていて、ほぼ苦労しなかった。市街地に限れば、長靴でなくてもなんとかなる。そのほか、来るはずのないバス停でも、人の幅分だけ除雪された箇所もあった。おそらく、近隣のお店や家の人たちがやってくれたのだろう。感謝。
日本銀行秋田支店前。左右が竿燈大通り
明らかに車を動かしたくない状況ながら、大通りはけっこう車が走っていた。いつもの土日並みか。車庫や家から車を出すだけでも大変なことだったでしょう。
車道は、大きな道でも路面が見えず、ざふざふ(粉雪で圧雪にならない?)だったり、凹凸やわだちができかけたり。

前後方向の大町通りは歩道がないので、歩行者は車道に出るしかないが、車の通行はほとんどなくて、問題なし。
生活道路も、午前中のうちに通った車や歩行者が道を作ってくれたおかげで、歩くのにはさほど苦労しなかった。
ただし、今回積もった雪の下に、以前からの雪が凍ってツルツルになっていた。今シーズン初転倒したけど、周りが柔らかい新雪で痛くなかった。
車も徒歩も充分気をつけて。

大雪前、8日の日銀前の西向き信号機
上の写真では、西に向かった信号機も、柱も、表示板も白くなっている。強風で雪が吹き付けられ、低温で融けていない。その後、今日は、
そこにプラスして積雪

信号機といえば、秋田駅西口交差点。
電光ニュースではバス運休を伝える
この大雪の中、オーパ前で工事中。
リボン会館跡の拡幅・対面通行化される道路開通を控え(といってもまだけっこうかかりそう)、交差点の信号機を対応させる工事が行われている。
昨年11月頃から断続的に行われ、年明け後は連日、柱を立てて歩行者用信号機を新しくする準備をしていて、今日も。
何もこんな日にやらなくてもと思ってしまったけれど、人員と機材をやり繰りできれば、車や人が少なくてジャマにならずにやりやすいのかも。おつかれさまです。

バスは運休の中、JRはがんばっていた。羽越本線は運休で、それ以外各方面は大幅な遅れながらも新幹線も在来線も運行。それだけ秋田市周辺がピンポイントで積もったということか。
そのほか、我々歩いて来た人もけっこういたし、車で来た人もいたようで、駅周辺を歩く人は思ったより多かった。店の商品が売り切れる・入荷しないということは、なさそうだった。
秋田駅自由通路
秋田犬バルーンはしぼんでいた。
こういう場合、みどりの窓口には払い戻しや振替の客の列ができるものだが、今回はなし。新型コロナで予約が激減しているからか。【11日追記・後続列車への振り替え乗車の案内放送も聞こえてきたが、現在の予約率ではそれも問題なく済みそう。】

この時点では、路線バス運休を知らない人はいないようで、バス乗り場は無人。でも、大きな表示を出せばより分かりやすいだろうし(案内表示装置を常設してもいいのでは)、いつもと同じように照明を灯す必要もないのではないだろうか。
西口の大雪原?
タクシー乗り場・待機場所には、1台だけ。待機場所は除雪されていないようだ。5人ほどが列を作って待っていたけれど、いつ乗れたでしょうか。

各地とも豪雪の中、秋田市街地程度ならば、雪国としては仕方がない量でしょう。
もし、新型コロナがなければ、秋田市では「新成人のつどい」、曜日配列によっては大学入学共通テストが実施されていた時期。この雪を思えば、ずれてよかった。
ただ、来週から学校の冬休みが明けるし、週末は共通テスト。気温はプラスになる予報で、道路はさらに大変なことになりそう。

【10日昼追記】翌10日朝にかけて、目立った積雪の増減はなし。道路の除雪作業が始まったが、引き続き市内の路線バスは全面運休(空港リムジンバスのみ運行再開)。
・11日(成人の日)に予定されていた「市民一斉除雪デー」は中止になった。これは学校の冬休み明け直前に、市民ぞれぞれの地域や家の周りで除雪をする催し(?)。近年はこの時期に雪が消えてしまって寄せる雪がなくて中止になることは多かったが、今回は雪が多くて危険という、皮肉な理由。

・9日午後には、秋田市が「市長から市民のみなさんへ報告とお願い」を出した。除雪をスムーズにするため、不要不急の外出を避けるなどの協力を市民に求めた。でも、その市長のメッセージは、市長がしゃべり続ける2分29秒の動画を、You Tubeで公開(市サイトトップにリンクを掲載)するのみ。映像では市長がカメラに向かってしゃべるだけで、字幕類は一切出ない。
急いで撮影・アップしたのは分かるが、これでは耳の不自由な人や音が出ない機器を使う人、動画を見るのがまどろっこしい人には伝わらない。
もちろん、ネットを使えない人には伝わらない。マスコミは土日でローカル番組が少ない(NHKは県域ニュースにも切り替えず、仙台発のみ=それだけ大したことではないのだろうけど)ので伝わりづらい。魁のサイトや10日付紙面には軽く載ったものの、どれだけの市民が市長のメッセージを知ることができただろうか。
せめて、動画内で市長が読み上げている手元の原稿をそのままコピペして、市サイトに上げてくれればいいのに。

・以前から何度か触れているが、除雪作業は市のコールセンターで受け付けるのは基本的には市道。国道や県道はそれぞれへ伝えるべきなのだが、その連絡先は? 休日対応は? 国や県のせいで、秋田市やコールセンターが余計な業務をさせられているのもまた事実。
今回でなくこれまでの経験で個人的には、県道の除雪体制が悪いと思っている。ネットなどで除雪状況の批判をする時は「道路管理者が誰(市、県、国)か」を確認してからにしましょう。

その後の状況
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旧大島商会 移築

2021-01-06 00:27:32 | 秋田の季節・風景
1901(明治34)年に秋田初の百貨店として造られ、秋田県内最古のレンガ造の建物である「旧大島商会」が、道路拡張のため、大町六丁目から大町一丁目へ移築されることになった。
昨2020年9月時点では、新たな鉄筋コンクリート造の建物の形はできて、レンガはまだ貼られていなかった。
その後、12月には、
姿を現した(逆光ですみません)
移築前と比べると…
(再掲)移築前
以前より若干大きく見える気がするが、これは周辺環境や後述の色合いによる錯覚のはず。
移築前は錆びていたのか赤っぽかった屋根が、黒くなった。
アーチ状の1階の窓周りや、角のレンガでなく石の部分は、黒くなった。
そしてレンガの色合いが変わった。
正面。工事看板が撤去され、説明板らしきものがある
レンガの違いは2点。
まず目地の色。移築前の目地は白かった。レンガ造りにしては珍しい感じがしていたが、移築後は白くはない。
明治から白だったのか、途中で白くなったのか知らないが、誤差の範囲かもしれない。

もう1つ。
向かって右の角。左が正面側

工事途中の左角。右が正面
正面と側面とで、レンガが違う。
移築前はそんなことはなかった。そして側面のレンガは、なんか新しそうで現代のレンガではないだろうか。あと、正面のレンガは以前よりも1枚1枚の色の違いが激しいような気もする。

裏面は未確認だが、おそらく、移築前のレンガが再使用されたのは正面側だけ。その正面も以前とは違う配置で、ランダムに貼ったのではないだろうか。
となると、移築前のレンガが余ったことになる。余ったレンガの行方が気になる。状態が悪くて再利用できないものもあったのだと思うが。
そしてこの状態で、引き続き国登録有形文化財でいいのだろうか。

弘前城の石垣のように、以前と完全に同じ配置にするのは実質不可能にしても、古いレンガを使い回すのは可能なはず。でも、それなりの手間や費用がかかるのだろう。どのくらいか知らないが。
これじゃあ「移築」ではない(復元? レプリカ?)という考えもできるだろう。でも、古くて貴重だからと言って、税金を際限なく使うわけにはいかない。
特に秋田では、貴重なのにあっけなく壊された建物も多い。今残る武家屋敷なんかでも、現代の建材が使われていることも多い。
一時は解体の危機にあった大島商会が、こんな形ででも残ったことを喜び、大事に有意義に使っていくべきだと思う。

欲を言えば、側面もよく見える北面には、あるいはその正面寄りだけでも、以前のレンガを使ってくれても…
裏手の民間の駐車場との間には高低差があるが、そこに小さな数段の階段が見えたので、行き来できるようになるのか。また、上写真の後ろに写っているが、黒い小屋風の建物もできた。
北(通町・星辻神社)側から。雪が積もって屋根が白くなった
通町から来ると、存在はよく分かる。
南(一丁目橋・あくら)側から
引っこんだ位置にあるのと、手前の建物のため、秋田駅方向から来ると分かりにくい。ねぶり流し館に行くのに迷う人もいる場所なので、ここに道案内を設置してほしい。

2022年には、通町側に案内看板が設置された
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泉外旭川駅工事2020.12

2021-01-04 23:31:12 | 秋田の季節・風景
秋田市内の奥羽本線に今年3月に開業する、泉外旭川駅の進捗。前回は2020年10月

まずは鉄道側。駅の存在を象徴するであろう、駅名標が、12月下旬頃に設置された。思ったより早期の設置。
上下ホームとも、屋根のない場所に、照明のない看板タイプのものが1枚ずつ。これだけってことはないはずだから、今後、屋根の下に横長のLED照明付きが設置されると予想する。
下りホーム(木のすき間から撮影)
全体の微妙な配置、中国語とハングルが最初から印刷されている点では、既存各駅のものとは違うが、別段風変わりではなく標準的かな。日本語は太いモリサワ「新ゴ」。あと、枠のパイプが極太に感じる。
「土崎」のほうが「秋田」より少し大きい文字なのは、「前の駅」より「次の駅」のほうを大きくしているらしい。上りでは「秋田」が大きい。
ローマ字では「Izumi-Sotoasahikawa」と間にハイフンが入る(例えば上飯島なども同様)。ハングルではわずかにスペースを入れているようだ。日本語の「いずみそとあさひかわ」だとちょっと分かりづらい。JRのルールもあるのだろうが、区切りを入れたほうが良かったような気もする。

上の駅名標背後に写っているのは、既存の元車庫か何かだった空いているはずの建物。上りホーム側は駅着工前に部分解体されて、きれいになった。下り側はボロっちいままだったが、窓だけアルミサッシを入れ替えたようだ。にしても、何に使うのだろう。
10月に触れた、下り線の中継信号機は、昨年のうちに点灯して作動している。下りホーム屋根下には、同様に信号機に連動する、車掌が見るための「レピーター(出発反応標識)」も設置され、点灯している。

泉側では、駅前広場の工事が進み、線路沿いの通行止めにされていたわずかな部分を、歩行者は通り抜けられるようになった。そこから下りホーム先端がよく見える。
右が秋田駅方向。ホーム向こうの駅舎の建物も外観はでき上がった
列車の停止位置について。下りホームには2つしか目標の標識(目印)がないようだ。
写真右の屋根の端と、ホーム先端。間はワンマン運転用のミラー。
【5日補足】鉄道会社や支社によって若干異なるが、白いひし形に赤い縁取りのあるものが停止位置目標で、それに(基本的には)列車先頭部を合わせて停まる。秋田支社などのワンマン運転では、開くドアが制限されることやミラー設置の都合なのか、別に専用の停止位置が設定される。
屋根下は「5」とワンマン
1~5両編成までは、先頭が屋根の端で停まることになる。先端の目標は数字なしだから、6両以上はここが先頭。

上り側は、ホームの後方に屋根があるので、違う扱い。
着雪で数字が隠れています
屋根先端が2・ワンマン、以降秋田に向かって、3(駅名標付近)、

4、5、先端近くに数字なし。以上、細かく5枚設置。1両編成(単行列車)は「2」に停まることになる。

男鹿線ではEV-E801系導入と同時に、4両編成でもワンマン運転(中編成ワンマン)を実施する。この停止位置からすると、4両のワンマンはワンマンの位置でなく、4両編成の位置に停まることになる。「ワンマン」位置だとお尻がはみ出るし、車載カメラがあるからミラーは関係ない。

そのほかには、ホーム周辺では屋根下にスピーカーらしきものが設置された程度。出口への誘導サインなど、まだ設置されるものはあるはず。


上りホームの500メートルほど手前になるだろうか。八幡田地下道の上付近。
秋田貨物駅の中に当たる
黄色い標識が立った。赤で斜め線が入っているのは、開業前だから無効ということだろうけど、支柱が仮設っぽい。

他でもわりと見る標識だと思うが、株式会社保安サプライの資料によれば、上の縦長四角の黄色地に黒斜線は「停車場接近標」、下の「泉外旭川」の駅名は「駅名表示標」。要は誤って駅を通過したり、ブレーキが遅れたりさせないためのもの。ここは一直線で沿線の風景も特徴がないから、ブレーキのタイミングは難しいかも。
なお、防音壁があって自転車歩行者道から見えづらいが、さらに駅寄りにも同じようなものが設置されているかもしれない。【5日訂正】防音壁付記は「Psc」と書かれた違う表示だった。
【5日追記】上り列車では、秋田貨物駅の出発中継信号のすぐ先に、上の停車場接近標、その少し先に出発信号、その先が泉外旭川駅。ホーム付近から秋田寄りには、特に信号や表示は見当たらなかった。


あとは駅前広場側。泉側は、上記の通り一部が開放されるほど、進んだ。照明設置や舗装も済んでいる。
右が下りホーム屋根付近。工事途中では歩行者も向こうへ抜けられなかった

反対側から。謎のドームがフェンスで囲まれる
駐輪場や車を誘導する(道路標識ではなく)表示も、舗装より早く11月中にすでに設置されている。横断歩道の道路標識もあるが、横断歩道自体はまだ微妙な存在(標識を隠すほど、現段階では車も人も通らない)。

奥左右が線路。中央の建物が地下通路下り口
上の画像は左から車道(と歩道?)・駐輪場・雪が積まれた部分・歩道・車道。雪が積まれた部分は何になる?
【5日追記】完成予想図の1つに、雪が積まれた部分らしきところに路線バスが停まっているものがあったので、ここがバス乗り場になりそう。ぐるっと回って、駅に背を向けて停車しているので、その右の「歩道」とした部分に乗り降りしそう。縁石も切れている。

「泉外旭川駅前広場ご案内」という立派な表示板も設置されていた(奥の仮設トイレの右の青い部分)が、シートで覆われていて詳細は分からず。


外旭川側。
かつての地下道下り口。奥が駅入り口
雪が積もってよく分からないが、表示や照明は未設置だし、泉側より進んでいない。

開業まであと2か月ちょっと。※開業1週間前の隣の駅名標やアクセス道路について
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厳寒の年越し

2021-01-01 19:46:43 | 秋田の季節・風景
あけましておめでとうございます。2021年もどうぞよろしくお願いします。
昨年12月下旬に急に真冬になり、クリスマスには緩んで、秋田市では雪が消えた。
そして12月30日から再び真冬。「数年に一度」レベルの寒波で、西日本でも雪が積もった。秋田県内陸南部もさらに積雪、横手市は150センチを越えた。年越し寒波だ。

秋田市は積雪としては(少なくもないが)なんとかなる量。だけどもとても寒い。
大みそかは最低-6.7度、最高-2.3度。元日は朝の最低が-5.0、最高-2.0。大みそかはたまに晴れ間が出て、元日のほうが風はやや強く、両日とも吹雪くこともあった。積雪量は10~15センチ。降っても融けないものの、締まって目減りして、さほど増えないのか。
秋田市らしい正月の天候ではあるが、寒すぎる。自称寒さに強い人間としては、12月下旬の濡れた冷たい吹雪よりはマシな感じがするけど、やっぱり寒い!
大みそか。一丁目橋から旭川下流・大町公園橋。左が広小路・秋田駅方向
幹線道路の車道も真っ白。積雪量がこの程度では除雪車は出ていない。
ずっとマイナスで融けない分、ぐしゃぐしゃ→再凍結でガリガリということはない。でも、圧雪がタイヤで磨かれるのか、氷になってツルツルの部分がある。わだちの凹凸もそろそろできてしまうかも。
【2日追記】2日には積雪が一時20センチを越えた。中央地域の歩道や生活道路では除雪が入った場所もある。

大みそか。土崎駅1番線。2番線を出るEV-E801系電車【4日補足・2番線発着の旅客列車は少ないので、やや珍しいシーン。接近放送は流れないので乗車時は注意】
3月に全面更新される、男鹿線の新車両。写真のG1編成には、ホーム確認用カメラは未設置だった。
そして、泉外旭川駅が開業。ボロっちくなった駅名標も書き換わることだろう。

元日。広小路から千秋公園・穴門の堀
中土橋をはさんで隣の大手門の堀は、一面真っ白(凍結した上に積雪していると思われる)。
穴門の堀はまだら。昔はスケートリンクになったという穴門の堀。今は大手門の堀よりも凍結しにくいはず。大手門の堀にはない噴水(水質改善のための循環?)があるせいかもしれないが、正月休み(???)なのか噴水が止まっている。
後ろの秋田県民会館跡の新しい文化施設「あきた芸術劇場」も、だいぶ組み上がってきた。今年末に竣工予定。オープンは来年2022年6月予定。※3月に愛称が決定

元日。竿燈大通り・ダイワロイネットホテル秋田前。奥が二丁目橋
写真の部分には、ローソンダイワロイネットホテル秋田店があったが、昨年8月で閉店。今は空いている。※ホテルは営業しています。
その空き店舗の前に雪が吹き溜まっている。そしてその奥の歩道。
ツルツル
見た目ほど滑らないものの、注意。ここはロードヒーティング(融雪装置)が入っているはず(2009年度に更新工事がされていた)なのだけど…

記事最初の写真の旭川沿いの土手長町通りは、ロードヒーティングが稼働して、雪が消えている。ありがたい限りだが、こんなに順調なのは局所的。
老朽化のせいもあるだろうし、平年以下の厳しい寒さで追いつかないこともあるだろう。
大手門の堀沿いの広小路
ここ数年でロードヒーティングが更新された場所。北と西に向かって開けているので、条件的には厳しいはず。
そこそこ融けてはいるのだが、主に点字ブロックの上には、ザクザクに砕けた氷が載っている。路面と密着しておらず、氷砂糖をまき散らしたような状態で、足で蹴散らすことができる。
積もった雪が、装置の熱で融けたものの、水になって流れる前に再度凍ってしまったのだろう。他の部分と比べて、点字ブロックは凹凸がある。凸の部分には、ブロックの下に埋められた配管の熱が伝わりにくいので、こうなってしまうのだと思う。【2日追記・装置を作動させる、水分/路面温度センサーの埋設位置との関係もあるだろう。】
タイル・ブロックの種類や施工方法でも違うと思う。これと同じタイプのブロックの別の場所でも、同様の事象が毎年発生している。
別段危険なわけではないが、きれいに融けてくれたほうが歩きやすくはある。

週間予報では、3日辺りは気温がわずかにプラスになるが、以降も真冬日のほうが多そう。当分は寒そうで、2012年1月などのように旭川、雄物川が凍るかもしれない。
その前に、年末年始留守にしていた家庭や事業所では、正月明けに水道管が凍結しているかもしれません。
年明けには大雪に
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八橋の懸垂信号1つ消滅

2020-12-27 23:43:01 | 秋田の季節・風景
道路の交通信号機の話。
11年前=2009年に「十字路の4方向分の車両用信号機を1つにまとめて、交差点中央に吊り下げて設置」するものを紹介した。
狭い道路で、1基ずつ信号機(を取り付ける柱)を設置するスペースがない場合に用いられる。
公式な呼称は「懸垂式」または「懸垂型」のようだが、愛好家などは「集約式」と呼ぶこともある。「懸垂~」だと、ワイヤーに1基だけぶら下げる設置方法とまぎらわしいのだけど。

懸垂信号は、1灯の赤/黄点滅のものを含めれば、秋田県を含めて各地でそこそこ存在するかと思う。赤青黄3色のものでは名古屋市大須や仙台のものが有名だが、全国的にはあまり多くない。皆無の県もあるのではないだろうか。
秋田市内には2か所だけ、3色信号の懸垂式があった。雪国仕様の縦型信号機を集約しているので、横型の愛知、宮城とはまた違った雰囲気がある。
※秋田とほぼ同一のものを、2010年に鹿児島県庁裏で見た。2019年時点でも変わらず。横型でも良さそうな環境だけど、なぜか縦型。南国のみなさんにはことさら違和感があることだろう。

秋田市の2つは近い場所。市立八橋小学校がある八橋大沼町の北西角(イサノ、大畑との境)と南東角(三和町、鯲沼町、田五郎との境)。
2009年の記事で取り上げたのは南東のほうだった。2013年に電球式からLED式のフードがないフラット型に交換され、さらにまた独特の姿になって、現在も変わらず。

北西のほうは、新しい道路開通の記事の中で2012年に紹介
こちらも、もともとは南東と同じ電球式信号機なので、2か所同時に設置されたと思われる。
2012年の道路開通時には、その交差点のわずか100メートル弱のところに、新しい道路との信号機付き交差点ができた。
それにより、東西方向の既存の道では、信号機付き交差点が短距離で連続することになり、誤認するおそれがあるため、対策がなされた。
懸垂設置の4台のうち、東進車が見る西向きの1台だけを、LED式に交換。さらにその青灯には、一定の距離まで近づかないと点灯していること分からない「視角制限」のひさし(フード)が取り付けられた。
懸垂式で部分的に信号機が交換されるというのは、大変レアなケースではないだろうか。
【28日補足】愛知や宮城の横型や、古い赤黄点滅の懸垂式では、4方向の信号機が製造時点から一体化した構造で、部分的な交換は困難だと思われる。一方、秋田や鹿児島の縦型や、近年の点滅式では、単体設置と同じ通常の信号機4台を“専用の台座”に固定したような造りなので、交換自体は容易なようだ。
南から。左を向いた信号機だけLEDで、その青だけ視角制限
残る3方向向きの3台は、その後も電球式のままで稼働を続けていた。
そして、新しい道路ができたため、並行する南北方向の既存の道の交通量はかなり少なくなり、小学生など歩行者も新しい交差点のほうを横断することが多くなっていたはず。そんなわけで…
現状
おそらく12月20日前後に、懸垂式信号機が、柱ごとそっくり撤去されてしまった。上の写真右の赤白のパイロン(コーン)が柱の跡。
北から。真新しい停止線と隠された標識
信号撤去後は、より狭い南北方向の道側が「止まれ」となった。南側は駐車場のジャマになるためか、停止線より前方に標識が設置されたけど、それでもいつか倒されそう…
上の写真にも写っている通り、撤去工事のだいぶ前から、止まれの標識が設置され、紙で隠されていた。
標識とジャストサイズの紙を丁寧に貼っていた
そのわりには、止まれ運用開始後は、
裏面にテープが残ったままですよ
ここから南がゾーン30。従来は信号機の柱に付いていた30キロ制限の標識が、止まれの裏側に移設された。

撤去前。東から
東西方向の道には「信号機あり」の警戒標識が、「信号注意」の補助標識とともに設置されていた。新しい道ができる前からあったのではないだろうか。「信号注意」の道路標示(路面のペイント)がされたこともあった。
西から
でも、上の写真の東進側は、車が引っかけてしまったようで、道路と平行に向きが変わってしまっていた(2012年のストリートビューでも同じ状態)。西進側も、右隅が少し変形している。。

「信号機あり」は、少々珍しい標識かな。秋田市内では、ほかには千秋トンネルの手形側出口の先(カーブ手前)などにある。信号機自体は縦型でも、この標識は横型。
警戒標識は道路管理者(ここでは秋田市)が設置する。信号機は県警が撤去するわけだから、標識については秋田市と調整が必要。うまく連携が取れるか心配したが、同時に支柱ごと撤去されたようだ。

信号機時代から、横断歩道がペイントされていたのは、西側1本のみ。こんな狭い道で信号機があるんだから、4本あっても良さそうなものだけど、設置条件や規定があるのでしょう。
撤去後は、その横断歩道が信号機なしの横断歩道として存続。信号機を廃止して、信号なし交差点に格下げということになろう。
そのため、既存の電力柱/電信柱に「横断歩道あり(これは警察管轄)」標識が設置された。
西から
場所柄、子ども2人が渡っている学童版の絵柄でも良さそうなのに、帽子男の一般版。(標識の意味・効力は両者同じ)
【28日追記】信号廃止直前時点でも、現地に信号撤去や撤去後の横断について周知する立て看板のようなものは見当たらなかった。地元町内会や小学校では知らされた可能性はあるが、突然、信号機が消えて戸惑う人(特に歩行者)はいなかっただろうか。道路はさまざまな人が通るのだから、配慮が必要だったかも。

今となっては、ただの小さな横断歩道。ここに信号があったとは、知っていても見過ごしてしまう。
東から。黒い車の位置が信号機跡
上の写真で奥に見える信号機が、新しい道路との交差点。懸垂式の東進側と同様に、写っている西進側の信号機にも、青に視覚【28日訂正】視角制限がされている。
今回の撤去とは別発注で、この視覚【28日訂正】視角制限フードを取り外す工事も予定されているようだが、現段階では未施工。したがって、上の写真の位置やさらに手前からでは、青信号の時は光が見えず、そこに信号機があると認識しづらい状況。
信号機や交差点の存在は、できるだけ手前で気づかせたほうが安全ではないだろうか。早めに撤去してほしい。
在りし日の懸垂式信号機
工事の入札資料によれば、撤去した一式のうち、LED式信号機だけ県警へ返納する旨が注記されており、再利用されるのだろう。
これで、秋田市内の3灯の懸垂式は1か所だけになったはず。



直接の関係はないが、廃止される信号機があれば、新規設置される信号機もある。それも、この近くの新しい道で。
新しい道の最後に北側が2019年春に開通し、新国道の野村交差点とつながり、交通量が増えた。
既存の小さい道と交わる交差点では、小さい道側が止まれになったのだが、守らない車も多かったのかもしれない。あるいは、新しい道からの右折待ちで危険だったり滞ったりしたのかもしれない。
その1つ、寺内字イサノ、三千刈橋~秋田基準寝具前~日産サティオ横の既存道路と交わる箇所。2019年の開通区間の南端でもあった。
(再掲)東側から。止まれ、止まれ、トマレと3重
そこに、最近、信号機が設置された。
南から
押しボタンや感応式でない普通のサイクルで、北側(新国道寄り)を除く3方向に横断歩道付き。信号機自体も標準的な低コストタイプ最低限の一式。
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中央局サンタ/駅犬バルーン

2020-12-26 19:34:14 | 秋田の季節・風景
この記事この記事、さらにこの記事で取り上げた、秋田市内の郵便局の一部で行われた、ポストのサンタクロース装飾。

20日頃に確認した時は装飾していなかった郵便局の1つを、25日に見ると、新たに装飾されていた。これで、少なくとも市内10郵便局で実施したことになる。

「郵便差出箱 13号」の新しいバージョンで、脚は短い。
2019年4月に新しくなった、秋田中央郵便局前のポスト。【27日補足・脚が太く短いのは、先代の脚を流用しているため?】
ポスト番号010726、1日8回取集
新しく、手入れも行き届いているようで、きれいなサンタポスト。

新国道局や土崎東局と同じ、目が真ん丸のパーツを使用。
目は左右とも笑って、ヒゲの中の口はなし。土崎東局と同じく、ピンク色のほおもある。
年賀郵便投函の注意書きシールを先に貼っていたため、それを避けてパーツを貼らざるを得ず、まゆと目が離れている。

サンタポストは土崎周辺に集中し、秋田市中央部では少なかった。その中で、“総本山”の秋田中央郵便局が、遅れて実施したというのが、おもしろい。
クリスマスが過ぎた26日午後でも、そのままだった。※翌2021年の状況



秋田駅自由通路の話題も。ちなみにフォンテ前のクリスマスツリーも、26日午後でもそのまま。
中央改札口周辺には、秋田犬の巨大バルーンが置かれていた(直近の記事)が、自由通路の天井耐震工事のため、2019年末頃から、姿を消していた。
改札口周辺は年末に工事が終わって、現在(おそらく12月下旬以降)は、
復活!
いちばん新しい【2021年1月5日訂正・自由通路への設置は3番目であった】起毛タイプが久々に登場。
斜め向かいはびゅうプラザ跡
「JR東日本 駅たびコンシェルジュ」への改装工事は年明けだろうか。

【2021年1月5日追記】2021年年明けには、伏せた起毛タイプに代わって、4番目に登場していた胸・前足より上だけの常時送風ツルツルタイプが設置。
【2021年1月15日補足】起毛タイプは4月から始まる東北デスティネーションキャンペーンPRのため、八王子駅みどりの窓口へ行っていると、秋田魁新報にあった。1月8日から31日まで。
2022年にこの犬バルーンが分裂?!
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サンタポスト コレクション

2020-12-24 00:16:19 | 秋田の季節・風景
この記事この記事に続いて、秋田市内の郵便局のサンタクロースポスト紹介。
前回の通り、少なくとも9郵便局で実施されているのを確認。うち8局が土崎地区と周辺に集中。将軍野~土崎~飯島一帯では、2簡易郵便局を除く、すべての郵便局が実施していた。【25日追記・遅れて実施した局を1つ発見。秋田中央郵便局。計10局となる】
おそらく、地域ごとに(旧)特定郵便局の局長の団体みたいなのがあって、土崎のそこが取り組んでいるのだろう。

まずは、2019年までは集配も行っていた、旧国道沿いの土崎郵便局。今も、配達や営業の拠点にはなっている。今年春、宅配ロッカー「はこぽす」が、秋田県内で初めて設置された場所でもある(ポストの背後に少し写ってます)。
北から。右方向が国道7号~港
最初に見た時の姿。
まゆ毛と目のみ?
右上と下にテープの跡がある。風が強くて取れてしまったらしい。後日改めると、
サンタポスト
元集配局だからか、土崎では珍しい投函口2つの「郵便差出箱13号」。
ポスト番号は年賀状のシールで見えず。取集はこんな局でも1日2回。平日9~19時は「店内ポスト」へどうぞとのラベルあり。※この記事中で紹介するポストは、すべて1日2回取集だったので、以下略。

いちばん最初に紹介した、土崎港郵便局と同じパーツ。左目がウインク。
ひさし右上に帽子がある(港局ではなかったが、取れていた?)。その白い部分に「年賀状はお早めに! 12/15~差出できます」と告知。これも全国的に見られる仕様。


土崎郵便局から旧国道を北へ進んだ土崎港北七丁目にも郵便局がある。飯島郵便局。頭に「秋田」などは付かない。
2015年のストリートビューでは、投函口1つの10号ポストだったが、現在は2口の13号に替わっていた。更新で大型化されるとは珍しい。ポスト番号011908。
土崎郵便局とうり二つ。背後のガラスにも装飾がある


線路を越えて南へ飛んで、秋田外旭川郵便局。
ここも13号。ポスト番号010411
ひさしが分割した前期型。あと脚が太くて長い?
基本的には土崎局、飯島局と同じ。ただし、まゆ毛とヒゲが小さく、まゆ毛は内側に寄っている。
それと帽子の位置。右寄りだが、ひさしでなく天面に貼っている。
貼るのが大変そう
裏に回ると、
裏面にも色と年賀状の告知がある


また線路を越えて、少し北へ。将軍野南四丁目にある秋田将軍野郵便局。※前回取り上げたのは、線路東側の将軍野東にある土崎東局。
局名が板に毛筆で書かれる
番号011204の10号ポスト(扉形状から前期型)は、局入口の真正面に鎮座。
道路と玄関の間に高低差があることもあって、設置方法が特徴的。
超短足
サンタクロースも、また別の仕様。これも全国的に見られるタイプ。

パーツというより、顔と帽子をまとめて絵にしたものを貼り付けている。
これまでのものは、ポストを「サンタの顔」に見立てていたが、これは顔を付けて、ポストを「サンタの体」に見立てているのか。
ほかに封筒を持ったサンタの手もある。そうそう、郵便局の郵便ポストなのだから、郵便物が出てきて当然。
さらに見落としがちなのは、「POST」の下に、黄色い丸のボタンらしきもの、そしていちばん下に黒い帯があるのはベルトでしょう。なかなか手が込んでいるけど、ちょっと目立たない。


以上で8局。残る1局。
秋田市中央地区とその周辺を可能な限り確かめたが、その1局以外はどこも装飾していなかった【25日追記・秋田中央局も遅れて実施した】。
それは秋田手形郵便局!
ポスト番号010421。ひさし一体型13号で脚長
将軍野局と同じ顔を少し大きめに、ひさし右上に貼付。
投函口下「郵便」の上に黒ベルト。よく見ると、その両脇左右に赤い帯も貼っているようだけど、地と同色で意味がない。
これだと、腰と顔がズレているし、全体的な高さやサイズ感が不自然。もうひと工夫というか、2口ポストにこのタイプは向かないかも。
※ここのサンタ終了後の状況


実施した各郵便局の工夫と遊び心が感じられ、楽しいサンタクロースポストでした。25日で見納めかな?
などと言っているうちにもう年末。年賀状投函はお早めに…
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2面サンタポスト2局

2020-12-23 00:19:26 | 秋田の季節・風景
先日アップした、目やヒゲなどを貼り付けてサンタクロースに扮した、郵便局前のポスト。
その後、秋田市内の郵便局を見てみると、前回の2局を含めて、少なくとも9郵便局で実施しているのを確認。うち8局は秋田市北部にあり、土崎郵便局配下の局が積極的に取り組んでいるような雰囲気。
※強風や雪で取れてしまう例もあった。もしかしたら、クリスマス間際に遅れて装飾する局もあるかもしれない。【25日追記・遅れて実施した局も実際にあったので、計10局で確認。続きの記事にて】

全国的にもそうであるように、秋田市内でも、パーツのデザインや貼り方はさまざま。今回は、特徴的でより楽しいサンタポストに仕立てた2局を紹介する。
もし、秋田市内のサンタポストを見てみたいという方がいらしたら、この2局をおすすめしたい。

まずは、

前回の2局とは違うパーツを使用しているが、今年の東京都内でもこれを使っている局があったので、共用パーツの1つなのだろう。
帽子が丸く、目が小さい。ヒゲが横長で、ピンク色の鼻がある。

サンタ以前に、このポストは秋田市内では珍しい。箱がいちばん大きい「郵便差出箱 12号」である。
銘板。平成11(1999)年5月マツダ工業製
秋田市内では、秋田中央郵便局前や県庁周辺ぐらいにしかなかったが、中央局のものは昨2019年に小型化されている。

これが設置されているのは、
秋田寺内郵便局
ポスト番号011301、1日2回取集。
左の定形郵便物の投入口に「《お願い》往復はがき・不在通知書 厚みのある手紙は、右側にお入れください。」というのが貼ってあった。他のポストでは見ないから、寺内局が独自に貼ったのだろうか。往復はがきは定形外側に入れるとは知らなかった。なかなか親切。

ここは、店や小学校などは近いものの、幹線道路からは外れた位置に、わりとひっそりとたたずむ郵便局。投函量がそんなに多いとは思えないのに、どうしてここだけ大きいポストにしたのか。
ちなみに、ATMは秋田市内では2番目に、通帳繰越機能付きに更新された。これは単に順番でそうなったかと思われる。
局舎は古そう。赤(かオレンジ色)の縦長の看板もない。そういえば、昔の特定郵便局は、こんな白くて箱型の平屋の建物が多かった。いずれも現在地に移転する前の通町局、保戸野局、旭北局(現・大町局)とか。


箱が小さいポストでは、白い「郵便〒POST」の表示を鼻に見立てることができる。ところが、このサイズでは表示が上すぎて鼻とするには苦しいから、鼻も貼る仕様なのか。
目が小さいこともあって、余白(余赤)が多い感じはしてしまう。

まだおもしろい点がある。
上の写真の通り、局舎前に横向きにポストが設置されている。新国道側から来ると、ポストの背中が見えることになり、しかも隣接地は空き地。そこを活用して、




背面にもサンタ!
鼻とヒゲは、元々は別パーツのようだ。

秋田では数少ない(局設置では唯一?)、大型ポストならではの装飾だった。
もう1つは、
雪降りしきる土崎東郵便局
昔は、当時の町名の若松町を名乗る局だったそうだ。今の所在地は将軍野東一丁目。
このポストは土崎標準の「郵便差出箱10号」。番号011702、1日2回。

まずは、とてもかわいらしいサンタポストに見える。
基本のパーツは、前回の新国道局のものと同じ。ただ、目はやや小さそうで、ヒゲの中で口が開いている。帽子は投函口上のひさしではなく、下のまゆ毛のすぐ上。これは雪が積もっても取れづらいメリットもありそう。そして、これは局オリジナルだろうか、ほおがピンク【27日訂正・他局でも同じほおを使っていた】。
さらに、
横にも顔が!
向かって右面にも、ピンクのほお以外の各パーツが貼られていた。こちらは、右目がハート、左目が閉じて、ヒゲの中の口は舌を出している。
後ろのオレンジ色看板の白い丸は「P」が入るべき所
ここは玄関や道路に対して斜めにポストが設置されている。自衛隊側から来ると向かって左面が見えるが、そちらは扉であるためか装飾なし。

現時点で確認した、秋田市内のサンタポストで、顔が2面以上あるのはこの2局だけだった。
せっかくなので、他のサンタポストも紹介しましょう
この2局の翌2021年の状況
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本格的冬

2020-12-21 19:46:47 | 秋田の季節・風景
突然、真冬になった。
秋田県内陸南部などは12月として過去最高の積雪だし、新潟県では高速道路で大規模な立ち往生が発生した。
秋田市では、幸いなことに大きな被害や影響はないレベル。市街地では除雪車も稼働していないはず。でも、久々に本格的な雪と寒さが続いたなというところ。
14日から雪が積もり始め、最高で積雪19センチ。朝はマイナス4度台、真冬日もあった。屋根が飛ばされるような突風というよりも、吹雪を起こすやや強い風が継続した。
異常気象という考えもできるが、今回の秋田市のこの程度の天候なら、昔も12月下旬にあった。1986年とか1992年とか、冬休み前に吹雪の中を帰宅した思い出がある。

19日、久しぶりに吹雪の中を、けっこうな距離歩いた。
14時頃の秋田市北部・将軍野地区
“ホワイトアウト”に近い。道を見失うほど視界がないわけではないが。路面は滑りやすくもない。でも、足もとの段差や傾斜は分かりづらいし、顔に当たる雪が冷たくて前を向けない時も。
近づく車がライトを点けていないと、お互いに気付けず危ない場合もある。スモールライトでなく、ぜひヘッドライトを。車も人も、余裕を持って充分注意して、譲り合って!
自衛隊近くの交差点。後方が秋田駐屯地、奥が将軍野踏切、右が秋田総合車両センターの各方向
こんな天気でも車は多く、歩く人もそこそこいるのが、雪国。

僕は「寒さ」には強いようで、気温がマイナスなだけでは、歩いても苦にならない。手は冷えやすいようで、子どもの頃から手袋は必須。昔は意味が分からなかったマフラーは、歳のせいかありがたくなった。
「冷たさ」には弱いことが分かった。顔に当たる吹雪、毛糸の手袋に着いた雪が融けかけたものが、いつになくイヤな感覚。今年ならではで、顔の水をよくふかずにマスクを着けてしまったら、冷たいし呼吸しづらい。

吹雪がやんで、秋田駅。
東能代から到着した電車後部
後部には、列車自身が巻き上げた雪がまとわりつく。ワンマン運転なので、後部はガラスにも一面雪。
別の電車の前部
これは吹雪の中突き進んできたようで、側面にその痕跡。下手するとドアが凍りついて開かなくなる。

千秋公園大手門の堀、広小路。奥が秋田駅
お堀は薄く結氷。奥の方は少し雪が舞って霞んでいるが、上空は雲が切れて青空が少々。

ぽぽろーど西端・フォンテ秋田前
クリスマスツリー(前回の記事)の横に、恒例の殺風景な風除けが設置された。それでも、床には雪がうっすら。
さらに大屋根の屋根にも、雪が積もっているので暗い。

今週は気温が上がって、10度近くになる日もある予報。秋田市は今日21日には、さっそく大きい道路は雪がなくなったのはいいが、路肩や歩道がぐしゃぐしゃになった【21日追記・屋根の落雪にも注意!】。ホワイトクリスマスにはならないかもしれない。そして年末はまた寒く、雪になりそう。めまぐるしいのは、やはり異常気象?
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「本の三浦」消える

2020-12-18 00:05:49 | 秋田の季節・風景
ほとんど行かない場所とはいえ、こんなモノがまだあったのか! というのを教えていただいた。以下は11月下旬撮影で、現在はなくなってしまった。
秋田駅から真東へ1.5キロ、県道41号・横山金足線と交わる大きな交差点「城東十字路」、地下横断歩道は「広面ジョイパス」。
北側から城東十字路方向
幹線道路沿いだけに路面店【2023年5月10日訂正】ロードサイド店が多いのだが、今はないはずのものがあるかのような看板がある。
向かい側から十字路を背に北方向
吉野家の上に、やや色あせた赤と白の高い看板が上がっているのだが…
再び向かいから
「三浦の本」か「本の三浦」かどちらにも読める看板が、吉野家の建物から突き出ている。
平成中頃までの秋田市を知る人には「本」「三浦」といえば、ピンと来て懐かしくなるかもしれない。

たしかに、吉野家と同じ建物に、書店(というかDVD店・買取店?)は入っている。だけど「Starbook書店」という名で「三浦」ではない。
看板にネオンや配線が付いているのが分かるが、営業時間内に暗くなっても点灯しなかった。
脚の下にブルーシートが巻かれる。側面には「BOOKS」
Googleマップ ストリートビューでは、2015年8月撮影までは現状と同じ。脚のブルーシートはなかったけど。ところが、その前の2012年10月撮影では、
「本 DVD&ビデオ」でライト付き、側面は同じ「BOOKS」
もともと「三浦」だった看板の上に、「本 DVD&ビデオ」の看板と照明を重ねていたのが、2012~2015年の間になくなって、「三浦」が再び現れていたのだった。
少なくとも5年間は、存在しない店の看板が出ていたことになる。12月初めに足場が組まれ、現在では脚ごとなくなってしまった。


さて、「三浦」のこと。
かつて「三浦書店」というのがあった。加賀屋書店と並んで、秋田市を代表する本屋であった。
特に昭和末は、どちらも秋田市中心部・広小路に面して店を構えていた。うち、加賀屋書店は広小路の本店を2012年に閉店しているが、今は中心部以外の他店【18日補足・企業や役所相手の外商も】で存続。

三浦書店は、広小路の本店を、平成初めにできたアトリオンの仲小路側一角に移転(旧店舗跡が三浦書店所有のまま「YESそうご電機」になったそうだ)。
その後、1999年か2000年辺りに、経営破綻・廃業したようだ。
アトリオンの書店はその後も営業していた(2008年までらしい)が、経営者が秋田共同書籍【2023年10月16日訂正】秋田協同書籍に代わって「ブックス・シティ アトリオン店」だった。

意識していなかったが、三浦書店も市内各所に支店があったそうで、その1つが、ここ城東十字路近くの広面字樋ノ沖。
教えていただいた話によれば、昭和末~平成初期頃にでき、1999年に一部を吉野家とした。秋田県初の吉野家。
それからまもなく、三浦書店が廃業したことになる。
しばらくは書店部分は空き家で、2004年にスターブックスが入ったとのこと。

周りに他の看板が多く、信号待ちでなければ見過ごすかもしれないが、どれほどの人がこの看板に気付いていただろうか。
店(企業)がなくなって10年以上経った時、亡霊のごとく現れ、約5年間周りに溶けこみ、姿を消したのだった。あと、屋外広告物の届け出や手数料がどうなっていたかも、気になる。
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イオン土崎 領地拡大

2020-12-15 00:27:19 | 秋田の季節・風景
秋田市北部にあるイオン土崎港店。※「土崎店」ではなく、所在地名に合わせたのか「土崎港(つちざきみなと)店」。
1979年12月に、ジャスコ土崎港店としてオープンした店で、東北6県のイオン店舗(総合スーパーのイオンという意味でしょう)では青森店に次ぐ歴史がある。
建物は開店時と同じもので、2016年7月に耐震とリニューアルが行われた。
今年3月には、イオン東北株式会社が発足し、ここは所有と食品売り場運営がイオン東北、その他の直営売り場はイオンリテール東北カンパニーがテナントとして運営という形になったそうで、それぞれの会社の店長がいる形態(東北地方で同様の構成の店舗はどこも同じ)。
細かい点は別として、リニューアル後はほぼ変わらず営業が続いている。


正面の新国道こと秋田県道56号から店を見る。
秋田市もついに雪が積もりました
以前を知る人なら、あれっ? と思われたかも。
イオン土崎港店の建物は、新国道に面しておらず、奥まった位置にある。新国道には私道というか専用の通路が面していて、そこに信号機が設置されている。
その私道部分は、イオンの建物よりも幅が狭く、脇にはほかの建物があって、新国道からイオンの建物はほとんど見えなかった。それが、今はほぼ全体が見えている。
2020年8月Googleストリートビューより ※今年も秋田市内でストビューの撮影がされていた
↑木の葉も茂っていてストリートビューでも分かりづらいが、まっすぐ奥に店があるのに見えなかった。それが今は、
丸見え
新国道から見て、私道の向かって左・東側には、わずかに店の駐車場が面していた。AEONの看板とケヤキとフェンスがあるので、直接出入りはできず、奥から回りこむ構造。
そのさらに左には、民家らしきものがあったのが、解体された。そして、そこが、既存の駐車場とつながった。
正面はかつて家があった位置
だいぶ前から、解体作業はしていたが、イオンの土地が拡大したとは!

今まで、この部分の状況を把握していなかったが、正面の平面駐車場がだいぶ広くなった感じ。
解体前のGoogleマップ航空写真
黄色線の内側がイオン。赤で囲ったのが拡大した駐車場
今回解体されたのは、上の航空写真左側の赤枠。国道に面した家もかなり大きいのが分かるが、その後ろにあった複数の建物もなくなって駐車場に。
公式ホームページでは「正面側」駐車場に146台駐められるそうだけど、これは古い数値かも。もっと入りそう。

また、右・東側の赤い枠。もう次の交差点角にある調理師専門学校の隣になるが、ここは今年初めまで養老乃瀧 秋田土崎店があった。1月(25日?)に閉店し、解体され、やはりイオンの駐車場になった。

ところで、2つの赤枠にはさまれた、黄色い線内の車がたくさん駐まっている所。港南二丁目バス停に面している。構造上は車が出入りできるが、進入禁止扱いなので、正面からぐるっと回ることになる。明示されていないが、おそらく関係者はここに置く。
この土地も、開店時はジャスコのものではなかったようだ。今は2階のテナントとなったレストラン? 食堂? 「赤玉」が、もともとはここにあったのかな? イオン開店数年後にテナントになったそうだ。
公式ホームページでは「養老の滝側駐車場」として74台駐められるものがあるが、これって「~側」だから、養老乃瀧跡ではなく、こっちを指しているのか?
敷地内南東側から。左が既存の駐車場・右が拡張側

新しい駐車場。奥にポートタワーセリオンが見える。右の看板が冒頭の新国道に出る交差点

新国道を背に私道。左が新しい駐車場。新しい看板も
駐車場拡大に伴い、新国道から入る車の動線が変わった。従来は3階駐車場のスロープの先まで直進して平面駐車場に入って(そして左方向へ回りこむ)いた。今は直進できなくなり、こちら側の平面駐車場はすべて、スロープより手前で左へ曲がるように変更されていた。【15日補足】これまで直進入口だったところは出口専用になり、平面駐車場全体で時計回りになったのかな。利用の際は現地の表示に従ってください。

3階の駐車場とは別に、屋上の駐車場もあるが、けっこう前から閉鎖されているそうだ。駐車場が不足して、平面を拡大したわけではないかもしれない。
従来はごちゃごちゃしていたし、立体よりも平面で、広くスペースを取ったほうが、出し入れしやすく安全というところじゃないだろうか。
でも、除雪(の費用)が増えそう。イオンさんならどうってことないかな。

2020年だけで、新国道に面したイオンの“領地”がだいぶ拡張された。
航空写真の通り、現状ではイオンの領地(駐車場)にはさまれて新国道に面した、他の土地がある。家1軒と秋田県信用組合土崎支店【15日追記・2011年までは秋田銀行土崎南支店があったとのこと】。
あくまで勝手な妄想として、もし、仮に、ここもイオンのものになったとすれば… その時は、増築とか全面改築なんてことも…

【15日追記】コメントをいただき思い出したが、ジャスコはもともとは「東北製綱」という企業の所有地だった。また、東側一帯はかつて料亭があったとのこと。今もその両者が関わっているかもしれず、その辺の関係もあるのかも。
【2021年6月17日追記】その後、2021年6月に、調理学校だったビルの解体工事が始まった。学校(学校法人大内学園 秋田県調理師専門学校)は2020年度で閉校になったらしい。解体工事はイオンによるもののようで、さらに領地が拡大することになりそう。今後に注目。
【2021年7月15日追記】追記日時点では「駐車場の整備工事」として「8月10日頃」まで行う旨が、イオン店内に掲示。続きはこの記事にて

植物の話題ですが、次の記事もイオン土崎港店が舞台。
コメント (9)
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赤青赤青で試運転

2020-12-12 23:29:12 | 秋田の季節・風景
時折触れているように、来春のJRダイヤ改正が気になる時期。
これまでは、12月中頃の金曜日の同じ日に、JR各社がそれぞれ発表していた。今年は11日か18日と思っていたら、11日に発表されなかったので、18日の模様。
※2011年12月までさかのぼると、早くて13日(2019年)、遅いと21日(2012年)であった。ダイヤ改正日がいつになるかにもよるだろうから、第2とか第3金曜ということでもなさそう。

2021年春のダイヤ改正において、JR東日本秋田支社では、奥羽本線・泉外旭川駅開業、男鹿線の新型車投入、五能線(と奥羽本線、津軽線の各一部)の新型車投入は確定。早く詳細を知りたいところ。

五能線などに入る、電気式気動車GV-E400系は、順次納車され試運転がされていた
12月12日からは営業運転も始まった。まずは五能線内のみで、2両編成と1両編成各1本ずつ。
1両編成は、東能代-能代の1駅シャトル便のみ1日7.5往復。2両編成は、弘前まで全線通し(上りは快速)1往復のみ。
12日には、東能代駅で弘前行きの出発式が行われ、報道された。発車時には、GV-E400系自身のみならず、隣の留置線に入っているキハ40系気動車らしき警笛も鳴り響いたのが印象的だった。GV-E400系は、電笛と空気笛と両方鳴っていたから、3種類の音が聞こえた。


一方、蓄電池式電車EV-E801系が投入される男鹿線。
※EV-E801系は気動車(ディーゼルカー)やハイブリッド車ではありません。「電池を積んだ充電式の電車」です。過去の記事
2017年から運行されている2両編成1本に加え、2両編成×5本=計10両が投入され、計12両態勢でキハ40系気動車を置き換えるとのことだった。
関連して、公式発表はまだないが、それを機に、2両×2本の4両編成が最長となり、4両でもワンマン運転し、車内で運賃収受しない「中編成ワンマン運転」を開始するとの情報(過去の記事)がある。

増備はどうなったかと思っていたら、11月中に、とっくに全部が秋田へ届いていた。その結果、
試運転中!
奥羽本線(通称・南線方面)で行われた、納品直後の試運転では、2両編成×3本でも実施された。営業運転しない区間で、さらに営業運転しないと思われる6両編成で、愛好家に注目された。

今回見たのは、男鹿まで行くと思われる、2本つないだ4両での試運転。わりと頻繁に行っているようなので、例の中編成ワンマンの確認や訓練か。
今までの2両編成でも赤と青の対象的な車体色が目を引いたが、それが4両になって赤青赤青だと、さらに強烈。
色のせいで701系4両よりも長く見える?


すでに営業している(量産先行車と呼ぶのかは不明)のが「G1」編成。今年製造された(量産車と呼ぶのかは不明)のはG2~G6。この時は写真の先頭・男鹿寄りがG2、後ろがG3。

G1編成とは4年の間があり、何か改善された点、相違点がないかと、探したくなる。デザイン面では違いはないかな。黒地に白のなまはげの顔もある。
G1編成では相手がいないので省略していたと思われる、連結器周りは違う。
他編成と連結時に行き来する、幌(いわゆる蛇腹)は設置。青いほうは「幌受け」なのであまり印象が違わないが、赤いほうは幌が出っ張るので、いかつくなった。
G1編成にもある、連結時に人が通る足元の「渡り板」は、形状が少し違って、先がとがるというかホームベースのような形になった。
あとは、連結器(銀色にJRマークのカバーの部分)の下に、電気系統を接続する黒いボックス状の「電気連結器」が付いて、それと重ならないためかスカート(排障装置)の形状が変わった。
 

赤青それぞれの車端部(運転台のない側も含む。つまり1両につき4つ)のドア上辺付近に、銀色の薄い物体が斜め下向きに設置された。その上には銀色の細長い物体も。
これが、中編成ワンマンに欠かせない、ホームや乗降状況の確認用の車載カメラ。すでに行われている東北本線の車両にも同じものが付いている。
前後するが、スカート付近には「ホーム検知装置」というのも搭載され、ホームでない所でドアを開けてしまわないようになっているとか。


今後は、G1編成にも、これらを搭載する改造を施さないといけない。運賃箱の撤去もしないと。
そして、G2以降も営業運転に入れるのだろうが、どういう手順でやるのか。運賃箱がないので、現行方式のワンマン運転のダイヤを単純には置き換えられない。ある段階で一気に置き換えるのか。
そもそも、2両編成6本で男鹿線の全ダイヤを回すことも、ちょっと心配なような。今のキハ40系は20両弱配置のようだが、それが12両になる。列車1本当たりの車両数が減るのは当然だけど、減便ということにならないか。男鹿駅での充電時間も必要だし。
キハ40系を上回る走行性能を活かして、所要時間が短縮されるのか(現在は予備車両がないので、キハ40系に合わせた遅いダイヤでちんたら走っている)も注目。次の金曜日に分かるはず。

あと、用済みとなるはずの、男鹿線・五能線用のキハ40系の中には、今年になって定期検査(全般検査)を通した車両がある。それはすぐには廃車とならないはずで、どこで使うことになるのか。

【13日追記】直接関係はないが、当初2021年春とされていた、秋田市内の路線バスなどへのICカード乗車券導入(中央交通でなく秋田市が主導)は、1年遅れて2022年春となることが発表(市、JR、中央交通連名での公式発表)された。遅れたけれど、JR東日本も関わる地域連携カードになるそうで、その調整もあるのかもしれないし、JR東日本が関わってくれるのなら安心感は増す。
一方、秋田地区の鉄道では、在来線への導入の話はいまだ聞こえてこない。
しかし、2021年春から、秋田新幹線を含む、JR東日本の新幹線全区間において、Suicaで自由席(または特定特急券/立席特急券)を利用できるようになる。それに伴い、現在Suicaエリア外の新幹線駅にも、チャージができる券売機を設置するそうなので、秋田駅でもそうなるはず。若干、進歩しそう。

※予想通り、12月18日に発表があった
追加製造分のG1編成との相違点などについて
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