越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

金四郎 二丁鎌毛引

2008-11-13 18:47:50 | 道具
金四郎 二丁鎌毛引 赤樫張 幅広 大


きれいに摺り合わされた二丁の刃


展示会などで説明すると、一番驚かれ、一番?人気がある商品です。

「二丁鎌毛引」は、木材の表面に刃先で筋をけがく道具で、

通常品は2~3千円くらいなのですが、金四郎は文字通り桁違いの1~2万円!

(大きさなど種類がいろいろあるので価格に幅があります。)

金四郎を知らない人の「何でこんなに高いんだ?」との質問に、

「刃がこんなに滑るようにスムースに動きます。」

「ネジを締める時に刃が全然動きません。」

「反対側にも刃が付いているので押しても使えます。」

現物を見せながらの、この説明で大抵の人はビックリされて「高いだけのことはある。」と納得されます。

中でも傾けただけでも刃が滑り出てくるのは、写真のように二枚の刃が当たる面と両サイド共にきれいに摺り合わせてあるからです。

作者は、三条の木工職人の名工 栗山昇氏で、これだけの物を作れる職人さんは他にはいません。

「オンリーワン」の商品を作れば、こんなに高くても受注が間に合わないほど売れるのですね。

私が出張しているエリアでは、新潟から遠くて入手しにくい京都で特に人気があり、「俺は2つ持ってる。」「僕は3つ。」「わしは4つだ。(何者?)」などと自慢大会で、持ってない人には「これを使ったら他の毛引は使えない。」などとみんなが薦めてくれて、この商品のセールスマン状態です。(笑)

昭和7年生まれとご高齢なので、お体に気をつけて多くの道具を作ってください。

  栗山さん!


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