所在地 広渡廃寺跡 兵庫県小野市広渡町304‐1
国道175号の右には、「ひまわりの公園」があり、左に曲がり周りが田んぼの細い道を進んで行くと到着です。ガイダンスホールの建物があり、いろいろの説明・資料などを見学できますます。
7世紀の後半 (1400年ほど前) に建てられた寺院の跡が整備されて広渡廃寺跡歴史公園と呼ばれています。
広渡寺は7世紀後半頃に建立されたとされる寺院で、平安時代後半まで続いたと伝えられ、広渡寺が荒廃した後、本尊を浄土寺薬師堂へ移したと浄土寺縁起に記されています。
寺の建物は、重い瓦を屋根にのせるため、柱が沈まないように土をつき固め、基壇という基礎をつくります。その上に礎石(そせき)という大きな石を置いて、柱を立てました。この基壇の外側には、平たい川原石を積んで化粧がなされています。公園内には、この基壇を復元し、寺の配置や規模が一目でわかるようにしています。
金堂(こんどう)基壇は、
東西長約15m、南北長12.5m、高さ1.2mの長方形状の基壇の上に、本尊をまつるお堂が建っていました。基壇の外側は、平たい川原石で化粧の石積みがおこなわれています。平安時代終わりには、基壇が西側へ3m拡張されて、一辺15mの方形の基壇となり、拡張部のみ瓦積みの化粧となっています。
広渡廃寺跡は現在、国の史跡に指定を受け歴史公園として資料館が併設され1/20の伽藍の模型が展示されています。
次回をお楽しみに では またね