所在地 坂上寺 兵庫県明石市和坂1丁目8-2
慶命山坂上寺は、真言宗のお寺で、弘法大師が創建したといわれ、「かにが坂の大師様」の名で知られております。石階段の側には、お大師さんの右手、お魚持っていますよ、鯖大師からきてるんでしょうかね~。
石階段をあがると「巡行大師堂」が、「坂上寺」となずけたのは藩主小笠原忠真の夫人が寛永九年(1631年)7月に再興、地蔵と大師堂を建てた時からです。
弘法大師空海の創建と伝わる真言宗のお寺で、このお寺も船上にある密蔵院の末寺です。山陽道(西国街道)に面する高台にあることもあって古くは高野道場といわれていました。この地は嘉吉の乱では赤松義雅と則尚を大将に塁を築いて大蔵谷に陣を構える幕府軍と対峙した場所であり、現在の坂上寺の名前は明石藩主小笠原忠政の夫人が寛文9(1632)年に再興してからのことです。
ここには弘法伝説があります。播磨鑑によりますと、昔この和坂に蟹が棲み、旅人を襲った。諸国を回っていた弘
法大師がこのことを聞かれ、蟹を封じ込めたので、蟹和坂村と称したが、その後「蟹」を省略して「和坂」となり、「かにがさか」と読ませたとあります。播磨名所巡覧図絵にも紹介があり、江戸時代の観光スポットの一つであったのだろうと思います。お大師さんを良く見るとカニさんが、まだ改心できないのかお大師さんに錫杖でがっちり押さえ込まれていますよ。
裏山には明石八十八ヶ所巡りができるようになっており、明石八十八ヶ所巡礼の第一番札所にもなっています。お寺から500メートルほど東の大道町(だいどうちょう)にある「蟹塚」へ
「蟹塚」は、大きな古墳のような塚だと想像しているかもしれませんが、実際は小さな公園の脇に、「蟹塚」と刻む石碑と弘法大師と蟹の絵の木製看板があります。
次回をお楽しみに では またね