まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

ねこじゃらし

2016-10-11 | 暮らし

庭先にホトトギスが咲いていた。ねこじゃらしと一緒に活けてみた。

小さいころ、ホトトギスは、おばばのちゃんちゃんこみたいな色なので好きではなかったのに、今は渋くて良いと思う。大人になったというか、おばばになったというか。しぶいものの良さが分かるようになってきた。男も女も年を重ねた良さが出てくるのではないかと思えるのだ。

ねこじゃらしは、正式名称はエノコログサで、この草は非常にたくましい。枯れない。エノコログサは、C4回路という高性能な光合成システムを持っているらしい。「面白くて眠れなくなる植物」と、いう本に書いてある。さて、C4回路と言われても分からない。自動車のターボエンジンのようなものだという。それでも分からない。空気を圧縮し大量の空気をエンジンに送り込んで出力を上げる。そのため炭素を圧縮することになり、他の植物より高い光合成を発揮する。夏の高温と強い日差しは光合成の能力を超えてしまい、光合成量が頭打ちになる。要するに、アクセルを踏んでもスピードが出ない車のようだと。しかし、エノコログサは、どんどん光合成を行う。おまけに、乾燥に強い。だから萎れない。けれど、熱帯地域で優位性を発揮するが、温帯、寒冷地域では発揮できないとのこと。

と、いう訳で「面白くて眠れなくなる植物学」は、本当に眠れなくなる面白さがある。

 



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