昨日の続きです。
NHKのドキュメンタリー「自閉症の君がおしえてくれたこと」を観ていて、身につまされる場面がありました。
それは、直樹さんの本を英語に翻訳したアイルランド在住の作家、デイビッド・ミッチェルさんとの会話です。
ミッチェルさんには、直樹さんと同じ、自閉症の息子さんがいるのです。
ミッチェルさんは、直樹さんに、友だちの居ない息子さんのことを相談します。
すると、直樹さんは、
「僕に友だちは居ない。 僕のことは不幸に見えますか?」と問いかけます。
「結構、幸せそうみたいです。」と、ミッチェルさんが答えると
「僕たちが感じているのは、友だちが居ないと、可哀想で気の毒だ、と思っている人達の勘違いです。」
と、直樹さんは言うのです。
そこで、ミッチェルさんは、息子の幸せを自分の尺度で考えていたことに気づかせられます。
親や教師は、どうしても、自分の尺度で子どものことを考えがちです。
長男が幼稚園に入る前のことです。
長男は、外遊びが嫌いで、家の中ばかりで過ごしていました。
“外で元気に遊ぶ健康な子”をイメージしながら子育てをしていた私は、毎日、毎日、
嫌がる長男を外に連れ出していました。
まさに、自分の尺度で、子育てをしていたのです。
今思うと、長男には、かなり辛い思いをさせたのではないでしょうか。
家の中で、思う存分、彼の好きなことを熱中させてあげていたら、
長男には、もっと違った才能が芽生えていたのかもしれません。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そして今でも、私は息子達に、自分の尺度で物事を捕らえ、口出しをしてしまっています。
今回は、本当に反省しました。
もう、自分の尺度で、息子達を眺めることは、キッパリと止めようと思います。