さて、ピアノを弾く~と云うからには、
ノブ君にも、楽譜を理解してもらわなければなりません。
最終的な目標は、
ノブ君に、楽譜を見ながらピアノを弾いてもらうことだからです。
私は、ノブ君を教える際に、音符に色を付けることにしました。
ドは赤 レは黄色 ミは緑~
音符を指差しながら、私は、ドレミ~♪と歌います。
次に、ドレミ~♪と歌いながら、
左手で楽譜を指差しつつ、右手でピアノを弾きます。
「先生の手を見てね。」と声掛けをしつつ、
それを、何度も、何度も、しっかりと見せます。
そして「ノブ君も、歌ってごらん。」と言うと、
発語が難しいノブ君は、オエイ~♪ と、小さな小さな声で一生懸命に歌うのです。
ノブ君は、心の中で、大きな声で歌っているのでしょう。
そして、ピアノを学びたい!と云う気持ちが溢れているのがわかりました。
その証拠に、ピアノのレッスンの間、
ノブ君は、一度もパニックを起こさず、集中しているのですから。
そして、それと平行して、音符を書く事も指導しました。
五線紙ノートに、色鉛筆で音符を書かせるのです。
今日は、赤い色鉛筆で、ドの音。
次の週は、ドの復習と、黄色い色鉛筆で、レの音~
何週も、いえ、何ヶ月もかけて、
ト音記号と、ヘ音記号の音階を覚えさせました。