なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

大腿静脈からの挿入

2018年01月13日 | Weblog

 木曜日に誤嚥性肺炎の87歳男性にCVカテーテルを挿入した。エコーで内頚静脈は見やすく、穿刺もできそうだったが。両手がかなり動くことと、透視室まで降ろさずに病室で行いたかったので、結局大腿静脈からの挿入になった。

 大腿静脈からだと感染をきたしやすいという話と、案外どの部位からの挿入でも変わらないという話がある。印象としては感染しやすいような気がしている(個人の印象)。エコーで確認するので挿入は簡単にできる。

 若い先生は病室でも内頸静脈からも挿入しているが、認知症の高齢者は動いてしまうので、看護師さんが最低2名は付かないと危なくてできない。

 絶食にしていても唾液のmiroaspirationで誤嚥性肺炎をきたすので、普通に治療していったんは軽快しても、またすぐに発熱してくる。結果的に長期に使用しないので、大腿静脈から挿入して介護服で覆ってしまう(足の方からラインを出す)のはライン自体の安全確保になる。

高カロリー輸液の適応があるかという問題もあるが、末梢からのラインがとれなくなったり、何度も抜かれたりするので、看護師さんは助かる。

 部位としては好ましくはないが、今後も使用していくことになる。

 

コメント (1)
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