なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

帰るなら今だが

2014年05月19日 | Weblog

 肺癌と膀胱癌の78歳男性が、緩和ケアで入院している。鎮痛剤をオピオイドにして、ステロイドも投与した。入院時の倦怠感・食欲不振はほとんど消失して調子がいい。せっかく良くなったので、いったん退院して悪化時に再入院としたいところだ。ところが、家族はずっと入院継続を希望して、ご本人も退院する気はない。癌であることは診断時から知らされている。

 現在の処方は、オキシコンチン30mg/日、デカドロン2mg/日、ガスモチン3錠・マグラックス(330mg)3錠分3、ラキソベロン液頓用。このくらいで良くなれば緩和ケアとしては楽な方だろう。

 用事があって外出を2回したが、その後は勧めても外出も外泊もしていない。身体的に緩和されれば、あとはスピリチュアルな問題なのかもしれないが、そこまではできない。そういう問題で悩んでいるようには見えないが、実際はどうなのだろうか。

 一昨日入院した感染性胃腸炎の86歳男性は発熱・下痢が続いている。今朝細菌検査室から、サルモネラの可能性がありますと連絡がはいったが、夕方になっても確定はされていない。結果は明日のようだ。

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