読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
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頑張れフォゲッタブル☆

2010-04-29 12:52:47 | ウェブ日記
5月2日に京都競馬場で行われる天皇賞(春)に出走予定のフォゲッタブル。
昨年の9月に記事を書いたときはまだまだ苦戦していましたが、そこから一気に急成長を遂げました
デビューから今までの成績を振り返ってみると以下のようになります。

2009.1.18  3歳新馬              5着  芝2000m
2009.2.14  3歳未勝利            1着  芝2200m
2009.3.01  すみれステークス        5着  芝2200m
2009.5.24  ぶっぽうそう特別         6着  芝2000m
2009.6.14  3歳500万下           2着  芝2000m
2009.7.05  生田特別             1着  芝2400m
2009.8.01  高千穂特別           8着  芝2000m
2009.8.23  阿賀野川特別          2着  芝2200m
2009.9.20  セントライト記念(GⅡ)      3着  芝2200m
2009.10.25  菊花賞(GⅠ)           2着  芝3000m
2009.12.05 ステイヤーズステークス(GⅡ) 1着  芝3600m
2009.12.27 有馬記念(GⅠ)          4着  芝2500m
2010.2.14  ダイヤモンドステークス(GⅢ)  1着  芝3400m

菊花賞2着、ステイヤーズステークス1着、ダイヤモンドステークス1着と長距離に高い適性を示すフォゲッタブル君なので、3200mの天皇賞(春)ではかなり期待しています。
しかし不安材料も…
当初はダイヤモンドステークス→阪神大賞典→天皇賞(春)というローテーションでいく予定だったのが、ダイヤモンドステークスから天皇賞(春)に直行することになってしまいました。
ダイヤモンドステークスの後、疲れが出たというようなことも聞きましたが、真相はよく分かりません。
ダイヤモンドステークスから天皇賞(春)に直行して勝った馬はいないようですし、果たしてフォゲッタブルはこのジンクスを破れるのか。。。
ひとまず最終追い切りの動きは抜群だったようですし、体調は万全の状態になっているはずです。
前走から間隔が空いたのは良いほうに捉えようと思います。
ずっと応援してきたこの仔がこの大舞台に出られるだけでも大満足です。
メンバー的にもオウケンブルースリの回避、ロジユニヴァースの回避、ドリームジャーニーの回避と、有力どころが次々と回避していったのは残念でしたが、逆に言えばフォゲッタブルにとってはチャンスです。
力を付けた今ならGⅠを勝てる可能性は十分あります。
この天皇賞(春)を快勝し、GⅠ馬の仲間入りを果たしてもらいたいと思います

「時をかける少女」筒井康隆

2010-04-29 11:41:14 | 小説
今回ご紹介するのは「時をかける少女」(著:筒井康隆)です。

-----内容-----
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。
壊れた試験管の液体からただようあまい香り。
このにおいをわたしは知っている――そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。
そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。
思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。
わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。

-----感想-----
時をかける少女という言葉は、これまで何度か聞いたことがありました。
二年ほど前には少しだけ映画をテレビで見たりもしました。
そのときは本当に一瞬しか見なかったので、どんな物語なのかは知らないままでした。
そして今回小説を読んでみたのですが、これがなかなかの面白さでした
ちょっと古い言葉で綴られる文章の数々。
最初にこの物語が書かれたのは随分昔のようです。

題名のとおり、この物語では主人公の芳山和子が「時」をかけることになります。
いわゆる「タイム・スリップ」です。
ある日、放課後の理科実験室に現れた謎の気配…それが全ての始まりでした。
てっきり誰かいるのかと思いきや、しかしそこには誰もいなく、壊れた試験管からはあまい香りの液体が流れ…
どうやらこの謎の液体が原因でタイム・スリップの力を身に付けてしまったらしい芳山和子。
ある日の登校中、信号無視の大型トラックに轢かれそうになる危機的状況に直面したとき、ついにその能力が発動する!

今でこそポピュラーな設定となったタイム・スリップですが、この小説が書かれた当時は結構新鮮だったようです。
中学三年生向けの雑誌に連載されていたらしく、主人公の芳山和子もその年齢です。
そして意外だったのが、物語の冒頭で放課後の理科実験室に現れた謎の気配の正体です。
お前が黒幕か!と驚かされました。
犯人は意外と身近なところにいたりするんですよね。
しかしこの犯人、表の顔とは別にまさかの裏の顔を持っていました。
この設定がかなり壮大で、犯人の正体を暴いて一件落着かと思われた物語は意外な方向へ。
最後まで、「時」をかける物語だったなあと思います。
興味を持った方は読んでみてください


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