★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

うちわとかね

2014-10-21 12:45:17 | 日記


「金だけに興味がある」といって批判するだけでは足りない。彼らの目標は思想統一だからである。だから、かかる連中を利用して出世を目論む場合、阿諛だけでは足りないことを理解しなければならなかったはずである。二人の大臣が辞めるのをみてそんなことを思った。

しかし、そんな生ぬるい「政治」はいやだと思う場合も問題だ。大阪市長とザイトク会の殴り合い寸前の罵りあいが映像で流れていたが、彼らの暴力への欲望も一部だけ理解できるというものである、安寧秩序より正義だというわけだ……。確かに、彼らがやっているのは、面子の問題――自分が自由に振る舞える範囲の拡大、つまりヤンキーの喧嘩のようなものであって、(彼ら自身が言っているように)「政治」ではない。

という風に傍観していたら、だいたい似たり寄ったりの人間が仲良く茶番劇をやっていたのだった、というのが歴史の教訓である。だいたいヤンキーまんがの最終局面は、旧友の対決ではなかろうか……