先日起こった大阪での無差別殺人事件。
余りの理不尽さに、この話聞くだけで腹が立つので本当は取り上げるつもりは無かったのですが、どうにも納得が行かないので、敢えて書いてみる事にしました。
そもそも、どうしてこの犯人が大阪に来たのかってのも微妙なんですよねえ。
刑務所から出所後、行く当てもなく「友人の所に泊まりに来た」と言っていたそうですが、そういう友人がいるにも関わらず、次の日には“自殺”を決意して包丁を購入。
この話からしてすでに胡散臭いワケですが。
その後、犯人の話によると「自分で自分を刺すのはイヤだったので、『殺人をすれば死刑になる』と思って“通りすがりの人”を殺した」そうですが、その“殺された人”がたまたま東京から来ていた、音楽プロデューサー。
「偶然が重なっただけ」と言えばそれまでですが、あまりにも状況が不自然過ぎて「最初からこのプロデューサーを狙ってたんじゃないのか?」との疑問が私には消えません。
又、犯人は今でも「死刑になりたかったから(殺人を犯した)」と主張しているそうですが、これはおそらく「後付け設定」でしょう。
本当に「死にたい」ヤツは普通そんな事はしませんし、ましてや一人の人に対して、馬乗りになって数十回も刺し続けるなんて事もしません。
どう考えても、人を刺すことで快楽を覚える「快楽殺人者」としか見えませんわ。
「死刑になりたい云々」ってのも、もしかすると、そう主張すれば“人権派弁護士”が擁護してくれて死刑を回避出来るとでも思ったのか、若しくは“誰か”にそう主張する様、吹き込まれたのではないのかな、と。
なにせ「死刑制度があるからこんな犯人が出てきた!死刑制度を廃止すべし!」と主張している連中が、早速湧いて出てますから。
お前等、自分達が
「刑法があるから犯罪者が生まれるんだ!犯罪者を生み出す刑法を廃止しろ!」
ってのと同じくらい、ムチャクチャな主張をしているって事に気づけよな!
更に私が疑問に思ったのが、なぜかマスコミが次の日には親族のインタビューを取り付けて、その上「犯人も昔は良い子だった」と言う内容をやたらと流しまくっている事。
礒飛容疑者の親類「なんでそんな馬鹿なことを…」 小学校時代に生活暗転
大阪・ミナミの路上で男女2人が刺殺された通り魔事件で、大阪府警に逮捕された住所不定、無職、礒飛(いそひ)京三容疑者(36)は、幼少時代を栃木県那須塩原市などで過ごした。材木商を営む裕福な父親のもと、3人兄弟の末っ子として生まれ、とりわけ両親や親類にかわいがられて育ったという。親類の女性(85)は「『おばちゃん、おばちゃん』となついてきてとても良い子だった」と振り返る。
ところが、小学校に通い始めたころ、生活は暗転する。母親が亡くなり、父親の材木店も倒産。家族は逃げるように同市を離れ、新しい勤め先に決まった同県下野市に転居したという。
礒飛容疑者は地元の中学校に進学したが、その後、生活が荒れ、暴走族の一員となってバイクを乗り回すなど非行が目立つように。それでも、14~15年前に父親が体調を崩したときには病院に連れて行くなどの一面もあったという。
その父親も、間もなく死亡。女性は「厳格な父親が亡くなってたがが外れてしまい、だんだんと道を踏み外してしまったのだろう。長い間会っていなかったが、仕事を一生懸命頑張り、結婚して幸せな家庭を築いていると思っていた。なぜ、縁のない大阪でそんなばかなことをしたのか」と声を震わせた。
こういう記事って、どういう意図で書かれているのでしょうね?
こんな記事を読んでも、少なくとも私には、
「“不幸な過去”がどうした?それと殺人犯す事は別だろうが!」
としか思えんのですが。
「不幸な過去」が免罪符になるのならば、世の中苦労はせんわ!
それ以前に、この犯人と似た様な環境でも“真っ当”に生きている他の人達に対して“失礼”だろうに。
そして、なぜか大阪府知事にまでコメントを求めたワケですが・・・
大阪・ミナミの通り魔事件で、松井一郎大阪府知事は11日、現行犯逮捕された礒飛京三容疑者が「人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述していることに対し、報道陣に「『死にたい』と言うんだったら自分で死ねよと(言いたい)。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言した。
府は自殺予防対策を行う立場だが、松井知事は「(容疑者が必要とするなら)相談窓口に来ればいいし、『行政の支援は受けたくない、この世からいなくなりたい』と言うなら止めようがない」と述べた。
私も概ね賛成なのですが、なぜかこの発言が「問題発言」となっているようで。
確かに公人としては少し“踏み込んだ”発言なのかも知れませんが、それだけ今回の殺人犯のやった事に対して憤りを感じていると言うのが、批判している人達には感じられないのでしょうか?
この事件に関しては、まだまだ情報が少ないので何とも言えませんが、マスコミが庇うって事は、やっぱり・・・・・・でしょうかねえ。
どっちにしても、こんなキチガイに殺された人達はタマッたもんじゃありませんが。
ホント、理不尽だよなあ。
そういえば、秋葉原無差別殺人事件も2008年の6月でしたな。
一説によると、こういう殺人事件が発生しやすいのは6月と9月なんだとか。
それに「春には頭のおかしいヤツが湧いて出る」とも言われているように、季節の変わり目ってのは人の精神を“おかしく”してしまうのでしょうかね。
でも、昔は「他人を殺して自分も」なんてのは、日本には殆どいなかったんですけどねえ。
どうもこの辺も、日本人のメンタリティとは合わないんだよなあ。
って事は、やっぱり・・・・・・・。