古里の蕗と三つ葉が庭先に繁りて風にさ緑揺らす
庭先の蕗と三つ葉を摘みて作る今宵ひとりの夕餉香に立つ
出来るなら母と食みたき里の味蕗の炒り煮と三つ葉の浸し
庭には古里から持ち帰って根付いた蕗と三つ葉が所狭しと育って、さわやかな緑を揺らせています。筋が硬くならないうちに食べなくてはと思い、今日の夕食にと両手いっぱいに摘みました。三つ葉は茹でておひたしに、蕗は茹でて皮を剝き炒り煮にしました。独りの夕食でしたが、古里の蕗と三つ葉の懐かしい香りの中で、母がここに居てくれたらいいなあ・・・と思いながらほろ苦い味を堪能しました。