つれづれ日記

~認知症に備えて~
(H26/11/21geocitiesから"goo"に引越)
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何回も泣いた

2017-03-27 20:21:46 | 大相撲
 12勝2敗の横綱稀勢の里は13勝1敗の大関照ノ富士と優勝をかけた大相撲春場所千秋楽を昨日迎えた。新横綱となった稀勢の里は、これまで12連勝をし、13日目には横綱日馬富士に初黒星を喫した。その際、左肩から腕付近を傷めその痛みに苦しんでいたが、救急車で運ばれてテーピングをして14日目も休まず出場した。しかし、横綱鶴竜との一戦は、「当たった瞬間(稀勢の里の)力が抜けていた」と鶴竜が言うほどで、稀勢の里はあっけなく敗けた。

 千秋楽は本割に勝ち、その上優勝決定戦と2番続けて勝たなければ優勝できない。しかも、左肩・腕に重大な傷を抱えて・・・。

 奇跡的といわれるように照ノ富士との直接対決を2連勝して、逆転優勝を果たした。これは、2002年初場所の大関栃東が2連勝して逆転優勝して以来となった。また、新横綱が2場所連続優勝したのは、史上8人目で、1995年初場所の横綱貴乃花以来22年ぶりであった。

 君が代を聞きながら、稀勢の里の目からは涙があふれた。「諦めず、最後まで力を出してよかった。何か見えない力を感じた15日間だった」とインタビューに答えていた。15歳で入門して以来、2014初場所で右足親指の靱帯を傷めて千秋楽をたった1度だけ休場したことを今も悔いている稀勢の里だから、今回の、多くの人が欠場を予想していたのに反して、強行出場し、記録にも記憶にも残る大勝負を勝ち抜いたものと思う。

 テレビで何度も何度も繰り返し放映されるの観て、その都度涙が溢れてしょうがない。すばらしいものを見せてもらった。