地場・旬・自給

ホームページ https://sasamura.sakura.ne.jp/

2017年の穂揃い

2015-08-20 04:35:16 | 稲作

 

4番と奥が2番。左に5番と6番が少し見えている。

 

今年の穂揃いは、8月19日ということでいいようだ。しかし、昨年同様11番の喜寿もちはもう少しという状態。昨年は21日だったから、2日早いということになるが、田植えも2日早かったのだから、昨年とおおよそ同じ進み具合とみていいようだ。とすると、稲刈りは10月3日か4日で間違いない。あと7週間ということになる。稲は一般に13枚から14枚葉を出すと本には書いてある。一度マジックで葉に印をつけて追ったことがあるが、どうも12枚だった。正直なところよく分かっていない。5枚の時に田植えをしているのだから、その後、9枚目の葉が止葉として今大きく出ていることになる。それは中央の主軸の茎、主幹についていえばのことだ。10日に1枚ずつ葉が出て行く計算になる。最初のころは、7日に1枚出ているから、徐々に葉の出る速度はゆっくりになる勘定である。穂揃いになるころには、その14枚目の葉が止葉となり、最後の葉の役割として、穂を充実させてゆくことになる。稲穂が実の重みで弓なりになるに従い、止葉は立ち上がり、日光をいっぱいに受けることになる。

4番と奥の2番の田んぼに少し乱れがあるのが見える。いずれも穂揃いである。4番の横に線があるような状態は、実はこの下の地下水道がある。

稲は止葉の力量で粒張りが決まる。穂の大きさという意味では、粒数は穂孕みの時期には決まっているのだから案外に早い。止葉が作られる頃には、すでに穂の大きさは決まっている。7月初めの幼穂形成期にの稲の状態で粒数が決まり、8月初旬の生育で止葉の大きさが決まるのだろうか。そして穂揃い以降の8後半から、9月の生育で粒張りが決まってくる。そう考えると、稲は穂を充実させるこの時期こそ水が必要な気がしてくる。新鮮で山の落ち葉堆肥を通過した絞り水のような良い水が、十分にある方が良いお米になるだろう。田んぼが淀むことはよくない。静かに流れているような状態が良い。そして、受粉が終われば穂の稔りに合わせるように、水を減らしてゆく。実りの最終段階まで考えれば、お米が固くなるに合わせて土壌を乾かしてゆく。本来であれば土壌もお米も十分に乾いてから稲刈りというぐらいがいいのだろう。

中央の下が6番。右側に湧水があり、その周辺が遅れている。遅れているから色が濃い。その上の5番が例年一番よく実る。こちらは良いために色が少し濃い。その奥が2番。左側に7番が見えている。

今年は、6月後半から7月にかけて日照がなかった。そのために、稲は分げつが少し取れなかった。分げつ肥が足りなかったということよりも、日照がないために、稲自体の動きが止まったという感じだった。6月中旬の田植えの田んぼは、田植えのまま生育を止めてしまい、十分な稲作にならなかった。

3番の苗床の後の田んぼ。肥料は十分にあると思われるが、倒れるような状態ではない。やはり奥の入水口が生育が遅れていて、色が濃い。

11番の喜寿糯は出穂状態。もう少し穂揃いにはかかる。

8番の田んぼ。少し黄ばんでいるところがあるが、これは品種がおかしくなっていると思われる。なぜ違う品種が紛れたのだろうか。畔からよく見えないので、本当のところはまだわからない。

これも8番だが、黄色っぽい穂が見える。最初は病気かと思われたが、どうも品種の乱れのようだ。

 

10番の里地里山の田んぼ。左側に排水口を作ったら、今年は病気が出ない。全体に健全な状態である。昨年はその向こうの9番あたりには縞葉枯れ病が最後に少し出た。今年は今のところまだ出ていない。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 17回水彩人展出品作 | トップ | 自民党離党武藤貴也氏 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

稲作」カテゴリの最新記事