さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは意外と気が短くて、僕はそれに抵抗できません

2018-09-13 11:21:45 | 買い物
3年ほど前から僕はポケットWiFiを使ってます。
訳あって時々近所のスーパーのフリーWiFiを利用します。
買い物ついでにフードエリアのテーブルでPCを使うのです。
昨日もPC作業をしに、さっちゃんとスーパーに出かけました。

さっちゃんはと言うと、同じテーブルで本を読みます。
難しい本は読めませんし、小説などでは前に読んだ話の筋を忘れてしまうでしょう。
ですから、ひとつひとつが短いエッセイ本や同じく短い漫画などを読みます。
猫の漫画を読み終わったようなので(確かなことは分かりません)、
スーパーの本屋さんに寄って、サザエさんを購入。
新聞連載の4コマ漫画で、しかも昭和24~27年のものですから気に入ったみたいですね。

でも、僕にとっては困ったことが・・・・
さっちゃんがテーブルに座るとすぐに「いつまでやってるの?」と言うのです。
以前は小一時間大丈夫だったんですが、だんだん30分になり、昨日なんかは10分です!
その後さっちゃんは明らかにイライラした雰囲気になってきます。
「外はあんなに暗いよ」と言ってるのか、近くの出入り口に行って外の様子を見に行ったりします。

昨日はまあ最低限の仕事は10分のうちに出来てましたから、
本当はもっと長くやりたいこともあったんですが、諦めることにしました。
僕自身、内心腹立たしく思ってますし、苛立ってます。

ですから、テーブルからプイッと立って、フードエリアから出て行きました。
さっちゃんをほったらかして・・・・
もちろんさっちゃんをおいてけぼりには出来ません。
すぐ近くの看板に身を隠して、ほんの少しですけど、さっちゃんに仕返しします。
ほんの数秒ですが隠れます。
でも、さっちゃんが不安がるでしょうからすぐに姿を現します。

買い物中もいつもとは違って互いにツンツンした感じ。
カートを押すさっちゃんは僕のことを見ずに先に進んでいっちゃいますし、
そんなさっちゃんを僕は呼び止めません。
ずうっと先に行ってしまって、さっちゃんが僕の姿を探し始めているので、
やっと僕はさっちゃんのところへ行きます。

そんな具合で買い物終了。
家への帰路につきます。

その途中、さっちゃんがポツリと話しました。
「ごめん」
具体的に何がごめんなのかは分かりませんが、気持ちは伝わります。
僕だって同罪ですから、お互い様ですね。
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