CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

まさかのAOR

2024年04月13日 | AMERICAN ROCK/POPS

クリーム解散後、ブラインド・フェイスやジンジャー・ベイカー・エアフォースなど立て続けに新バンドを結成したジンジャー・ベイカー。

1974年にはガーヴィッツ兄弟とベイカー・ガーヴィッツ・アーミーなるトリオを結成、ジンジャー・ベイカーのどちらかと言えば主張し過ぎるドラムスを核にハードな演奏を展開、3枚のアルバムを残して解散。

(ガーヴィッツ兄弟のイメージとなるとやっぱりベイカー・ガーヴィッツ・アーミー)

一方ガービッツ兄弟はムーディー・ブルースのドラマー、グレアム・エッジのバンドに参加し2枚のアルバムを制作した後、ガービッツ兄弟の弟、エイドリアンがソロ・アルバムを制作することに。

1979年に出たソロ・デビュー・アルバムがこれ、Sweet Vendetta(甘い復讐)。

一聴してビックリ! ハードのハも見当たらないまさかのディスコ系AOR路線を突っ走っているじゃないの! 印象としてはボズ・スキャッグスのSilk DegreeやDown To Then Left風のメロウなサウンドが展開される。

それもそのはず、Toto結成前のデヴィット・ペイチ、デビッド・ハンゲートにポカーロ兄弟らがレコーディングに参加。

ハード・ロック一筋に活動を続けてきたガービッツ兄弟だったが、それまで期待されたほど売れなかった。そこでそれまでの評価を覆し見返してやろうと想像もしなかった芸風でSweet Vendettaを企てたのだろうか?

ハード・ロックのイメージは全く感じられないけれど、オイラはこのアルバム結構好きですね。