1973年12月、Lou Reedはニューヨークでのライブを収録したアルバム、Rock N Roll Animalを翌年に出す。
本作は5曲収録されていて、その内の4曲が以前所属していたVelvet Underground時代の作品。
2本のギター中心とするバック・バンドの演奏は明瞭だ。
(長い〜イントロの後、Sweet Jane登場!カッコイイ〜)
Undergroundってどうしても暗いとか翳りのあるイメージだが、このアルバムでは、もちろん同じ歌詞を歌っているものの、なんだかそれが一掃されたような感がある。
それはバックのバンドの演奏がそのように感じさせていて、特に2本のギターの響きが私には心地よく感じる。
(5人編成のバンドの方々)
ギターが主役のLou Reedの全面に出過ぎ!なんてご意見もあるそうですが、引き立て役のバック・バンドではなくLou Reedとその一味って感じの一個のグループとしてハードに練り上げられた Rock N Rollを味わって頂ければ...
まあ、1972年のヒット作、Transformerに続く翌年のアルバム、Berlinが一転暗〜いイメージだったから、多分Lou Reed御自身は商業主義とは迎合したくなかったのかも知れないけれど、たまには日の光を感じる表舞台に出てくるのも悪くないと思うけど...
ちなみに、同じライブからの残りの曲(Transformerからのヒット作が中心)を編集した第二弾、Lou Reed Liveが1975年に発売されたが当のLou Reedは発売を拒否していたらしい。
やっぱり、商業主義とは無縁のアンダー・グラウンドの世界の方が住みやすかったのかな?