今日は豊富町 兜沼周辺のコバイケイソウとサロベツ湿原センターのバイケイソウ、コバイケイソウを見てきました。今回調査した兜沼周辺の林床のコバイケイソウ群生地は、今年100株程度が花成しました。いずれの株もさく果が沢山付いており高い稔実率を示していました。次にサロベツ湿原センターのコバイケイソウ、バイケイソウの稔実状態を見に行きました。花成個体数はコバイケイソウが圧倒的に多く、さくの稔実率も高くなっていました。しかし、バイケイソウは花成個体が数個体しかなく、花序を見ると、稔実したさく果がまばらについているような状態でした。充分な稔実のためにはもっと花成個体が必要なのかもしれません。花序にカタツムリがいたので、花やさく果が食害を受けたためにさく果が少ないのかもしれません。このあと、バイケイソウとコバイケイソウが数多く混生しているベニヤ原生花園まで足を伸ばしたのですが、原生花園内でヒグマの足跡と糞が見つかったために立入禁止になっていました。残念。
兜沼周辺の林床に生えるコバイケイソウ さく果がよく稔実している
サロベツ湿原センターのコバイケイソウ こちらも稔実率は高い
サロベツ湿原センターでは、まだ花の白い色が見られるコバイケイソウも生えていた。
サロベツ湿原センターのバイケイソウの花序 コバイケイソウに比べると個体数が少なく、稔実しているさく果も少ない