箱根へ行ってきました。箱根のバイケイソウはいよいよ開花が始まりました。今年の調査は、標高の異なる3ヵ所の群生地を中心に行なっているのですが、一番低い標高940mの群生地では花成した4株とも開花しており、5~8分咲となっていました。2番目の標高1060mの群生地では20株の花成個体があるのですが、一部の個体はまだ1輪も花を咲かせていませんでした。そして最も標高の高い1100mの群生地では15株の花成個体のうち開花した花をつけているのは1株だけでした。いずれの群生地も成育環境に大きな違いは見られないので、開花状況の違いは標高の違いなのかもしれません。この時期に開花している花の殆どが両性花でした。
花成しなかったバイケイソウは朽ちて溶けてしまいました
標高の低い群生地のバイケイソウは花序の半分以上が開花し、独特の臭気を発していました
この時期開花している花は大部分が両性花でした
標高の高い群生地では開花していない個体が大部分でした