どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

プレゼントじゃないけれどプレゼントのようで

2009年08月30日 | little story
こういう町、好きだなぁっと街並みを眺めながら、
新潟市古町の小路に入っていった。

長屋の建物は夏が似合う。

その長屋を改築したお店の白い扉が開いていた。
俺はゆっくりと店内に入る。

今年の5月に初めて行った店、shabby sic ポエトリー
店長のタケアキさんが、「塾長ー!」と歓迎してくれた。

「おすすめのCDってありますか?」

あらかじめ考えていたかのようなスピードで、
「これですね」と一枚のCDを俺に見せてくれた。

「このアーティストは、店を始めるきっかけになった人なんですよ。千葉県の方で・・・」

タケアキさんが話すその音楽とともにあるエピソードを聞くのが好きで、
俺は目をギラギラさせて、その話に耳を傾ける。

おすすめのCDを選んでもらうのは、
shabby sic ポエトリーでしかしない買い方で、
自分で金を出してはいるけれど、
人からプレゼントされたかのような感じがする。
どんな音楽なんだろうって、プレゼントの箱を開ける時と同じような気持ちで、そのCDを聴く。


店内に流れる音楽。
二人、店の脇に座り、煙草をすいながら話をした。

「店の売り方で、アーティストが数年後にダメになる場合があります」

店とアーティストの話を聞いていると、
こんなことを考えてくれる店に置いてあるCDは、
愛情が注がれて幸せだなぁと思った。

そして、自分自身のモノヅクリについて考えた。




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FACE VOICE

2009年08月28日 | book
スーツケースをひきずり、俺はドカベンの銅像が並ぶアーケードを歩いた。

開店まもない花屋はどことなく爽やかで、
日射しがあたってキラキラしていた。

驚くかなぁ。これでいないってのも十分あり得るからなぁ。

ひさしぶりの再会を、連絡なしで会いに行く。
まぁ迷惑な話だ。

アーケードに並ぶ店は、どちらかというとシャッターが閉まっている店が多かったから、
俺が目指していた”本間印鋪”も、まだ開店していないのかもしれない。

店が近づいてくる。
店の外には、お父さんと思われる人が、開店の準備をしていた。

良かった、やってた。
店の前には、ブログに書かれていたハンコが並べられていた。
ハンコを眺めながら、店内を見る。

いた、いた。
立った状態でパソコンを眺めるIMPORさん。

開店まもない店に客は俺一人。

いつ気づくかなと、店内を眺めながら、
チラッ、チラッとIMPORさんをちら見する。

二度・・・。三度・・・。
なかなか、こっちを見ない。

この状態だと俺は不審者だ。

もう声をかけちまおうとレジに向かったその時、
「うぉ、何でいるんすか?」
待っていたリアクション。

「FACE VOICEありますか?」

FACE VOICE。
IMPORさん達が、最近、発行したフリーマガジン。

俺は発行されるまでの様子を、ブログで読みながら、
手にするのを楽しみにしていた。

それから、IMPORさんとちょっと話をして、
バスの中で早速、そのFACE VOICEを読んだ。


”早速、あなたに質問です。


『A』


この1文字から連想することを教えてください。”



俺も、ぱっと思いつくことを頭の中で連想しながら、ページをめくった。
いろんな職業の人達が、『A』について連想し、記事を書いていた。

最後の方には、発行した理由が書かれていた。

”・・・お金にしばられることが、どれほど、人間の生々しさ、表現を奪っているんだろう・・・”。



FACE VOICEを手に取ってから、数日、『A』で連想することと表現について考えている。




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アマテラス

2009年08月26日 | little story
夜の公園でキャッチボールをした後、
公園の近くのお好み焼き屋で宴をした。

GALLERYN7で出逢った友達。

絵を描いている人だったり、
グラフィックデザイナーだったり、
音楽をしている人だったり。

その人達が話す話は、俺の心の琴線に触れることが多い。
本当、楽しそうに話をする。
はじめは、そんなイベントもあるんだぁ、ふ~ん。くらいだったのが、
話を聞いているうちに、どんなものなのか、俺も一度、味わってみたいなって思ってくる。

フジロックの話にしてもそうだ。

今回は、「大地の芸術祭」の話を聞いた。


俺は、宴が終わった数日後のホテルで、”大地の芸術祭”をインターネットで調べた。

明日は、平日だし、昼間は予定があいてるから、
レンタカーでも借りて出かけようと、
朝、店があいてまもなく、レンタカーを借りに行った。

「本日は、車が全部出ているんですよ」と、
予想だにしない答えが返ってきた。
2軒ともだ。

ちなみに、1日借りるといくらになるんですか?って聞こうと思ったけれど、
聞いても借りられないしなと聞くのはやめにした。


そして、時間もあいちまったしなと、
俺は、開店まもないパチンコ屋に入っていった。
アホだ。


結局、大地の芸術祭は、ホテルのパソコンからしか観ていない。



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新潟の最も長い夏

2009年08月25日 | little story
今日から春です。今日から夏です。今日から秋ですってもんはないけれど、
夏の終わりは甲子園の決勝の日だと、いつの頃からか、
俺の中では、そういうことになっている。


2009年夏。
決勝に名を連ねたのは、新潟県勢初となる日本文理。

準決勝あたりから、携帯電話が鳴り響く。
新潟の友達から届く歓喜のメール。

あんなに緊張しながら、準決勝、決勝を迎えたのは、ワールドベースボールクラシック以来だ。
まさしく、故郷を応援するかのように、日本文理を応援した。

新潟の人々は、どれほど歓喜し、興奮したのだろうか。
新潟の最も長い夏となった。


話は遡り、日本文理がベスト8に進出した頃、
新潟市の街には、号外の新聞が貼られていた。

俺は、チラッとその新聞を横目に、
グローブをビニール袋に入れ、友達の所に向かった。

キャッチボールをしに、新潟に来たってのも、
北海道と新潟の距離を超越しているみたいで、なかなか愉快だ。

キャッチボールをしに新潟に来たってのはあながち嘘でもない。
GALLERYN7のオーナー、コータさんと前から約束していたんだ。


俺が新潟市に着いたのが夜の7時で、
キャッチボールには、少しばかり遅い時間になっちゃったけれども、
俺達は夜の公園でキャッチボールを始めた。

静かな公園で、鳴り響く、グローブに吸い込まれるボールの音。
街灯の明かりでするキャッチボール。

汗をかいた後に飲むコーラ。
わざわざ集まってくれたN7で出逢った友達。


いつも、いつも、ありがとう。




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UNKO!CHINKO!

2009年08月12日 | book
あれは、こんな暑い夏の日だった。


当時、大学生だった俺達は、栃木県の那須へ旅行に行った。

宿泊したペンションに着いて、時間を持てあまし、
あてもなく、男5,6人で、ブラブラとペンションの周りを歩いていた。

ほどなくして発見したのは、プール。
「プール!プール!」と俺達のテンションは一気に上昇していった。

当然、海パンなんて持っていない。
いや、そもそも山に来るのに、海パンなんて持ってきているはずがない。

それぞれがおもむろにズボンを脱ぎ出し、
トランクスでプールに飛び込む。

暑さのためか、暇だったためか、
そもそも何も考えていなかったのか。


はしゃぐ、トランクスで、はしゃぐ。


暑さから解放され、幸せそうな顔で、平泳ぎをしている者がそこにいた。


プールサイドで、ぼぉっと何人かが、そいつを眺めた。
まさしく水を得た魚の如く、そいつは、本当に気持ち良さそうだった。


ん?


何だ?あのトランクス。


・・・・・。


・・・・・。


・・・・・。



はみ出てている・・・。



ゆらゆらとした肌色の物体がトランクスからぽろり。

プールの水が、モザイクの役割を果たしていたが、
そのコントラストが、俺達を猛烈な笑いへと誘う。


トランクスからはみ出ているとは知らず、穏やかな表情で泳ぐ友達とともだちんこ。


「で、でてるぞ」そう教えてやりたいんだけど、声にならず笑い転げた。




*****



最近、漫画を読んでいて、
どうして、俺は、こうも、うんちの話だったり、ちんこの話だったりで笑うのだろうか?と思った。

大声で笑った幾つかの思い出は、
うんちだったり、ちんこだったりが絡んでいる。
今回、書いた話のように。


そもそも、今回は、読んだ漫画の紹介をしようと思っていたんだ。

『高校アフロ田中』、『中退アフロ田中』、『上京アフロ田中』。

この漫画は、本当に、うんち、ちんこの話が多い。
くだらねぇなって思いながらも、声を出して笑った。
漫画を読んでいて、笑ったのはひさびさだ。

もてない男どもが繰り広げる恋の話も、
ところどころ切なくて、おもろいよ。


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