どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

偶然、再会した詩

2008年02月26日 | little story
ふと、本棚にある本が目に止まり、俺は本を開いた。
タイトルである「自分の感受性くらい・・・・・茨木のり子」ってのが、ひっかっかった。
何か知らないけれど、心のアンテナにひっかっかった。
そして、俺は、そのページまでめくる。

いつだったかは忘れたけれど、
前に読んだことのある詩だった。

その時は、そんな印象深かった印象もないから、
忘れていたに等しい。

ただ、今、読んでみると、
「良いなぁ」って心に響く。

「その時の置かれている環境や心境、考え方で、
心の響き方が、こうも違うのね」って、
改めて感じる久々の再会となった。

勉強なんて、つまらんことが大半だった学生時代にも、
そんな作品が散りばめられていたんだね。


あと、「言葉のダシのとりかた・・・・・長田弘」。
この詩も良い。
今の自分も、モノヅクリをしているから、響くだろう詩。


3月の個展にむけ、「あ~でもない、こうでもない」って、日々、過ごしている。
新たな調味料を入れたいと実験しているけれど、
なかなか納得した味は出ず。

間に合うのだろうか。
やばい。



臆病者、奮い立つ

2008年02月17日 | rakuunanzyuku
俺の部屋で、時計の機能を果たす唯一のビデオデッキは、
停電があった時から、「――:――」のままで、
時間を知りたい時は、パソコンの右下を見るか、
携帯電話を見るしかない。

遊びに来た人に、
時計がないことを聞かれたら、
「ディズニーランド風」ってことにしている。

「時間を気にせず、楽しんでいってください」


俺がよく行く喫茶店。
その喫茶店は、マニュアルがあるらしく、
決められた言葉を、いつも同じように発する。

俺は、毎回のように、「灰皿を貸してください」って言ってたんだけど、
ある日、熊のプーさんのような店員が、
すかさず、灰皿を出してくれた。
そんなちょっとした行為が嬉しい。

「こんな心配りができるのは、もしや、店長か?」
その日から俺の中では、店長ということになっている。

ここ最近は、それほど、足繁く、通った。
通称、一人作戦会議。


それは、2008年、最初となる個展を開くため。


日にちは、3週間後、3月8日(土),9日(日)。
場所は、新潟市、Gallery N7。


時間の都合がつけば、是非。

前と後

2008年02月12日 | little story
俺達は、結婚式に向かう途中、
除雪車を追い越そうとして、ハンドル操作を失い、
歩道を乗り上げ、雪山に激突した。

あれは20代前半の冬。
北海道。

俺達と言っても、2人しかいなく、
友達が、車のアクセルを踏めば、
おのずから、俺が、車を押すしかない。
押す矢先から、「こんなの無理に決まってる」と、
心の中でつぶやいた。

そうこうしていたら、ラッキーなことに、
親くらいの年代の夫婦が、助けてくれた。

俺達は、「ありがとうございました」と、その夫婦に伝え、
ラッキーだったとお互いを讃え合い車に乗り込んだ。

「いいか、結婚式では、このことは、絶対、口にするな。滑るってのは、縁起でもない」

俺は、これから受験を迎える友達と勘違いしたかのような、
「とりあえず、滑るってのは、縁起でもねぇぞ」って、
ハンドルを握る友達に言った。

友達もうなずき、俺達二人だけの内緒ってことになっている。


この前の土曜日の夜も、横転してもおかしくない道だった。
除雪車の後ろをチンタラ走る。

「油断するんじゃねぇぞ。楽しかった後に、事故るほど、虚しいもんはねぇ」
そんなことを思いながら、慎重に急いで帰った。

土曜日。ひさびさに再会を果たしたのは、
昨年の7月、楽雲庵塾展の時に出逢った人達。

「ひさびさに新潟に遊びに来る」って聞いたから、
その日を楽しみにしていた。

その後も用事があって、2時間くらいしか会えなかったんだけれど、
また、再会できたのが嬉しかった。


同年代は、同年代で、特別な連帯感みないなのがあって楽しいが、
いろんな年代の人達と出逢えるのも、また嬉しい。




『アイデン&ティティ24歳/27歳』みうらじゅん:角川文庫

2008年02月07日 | book
「YES」


虫眼鏡で見ないとわからないくらい小さな字で、天井に書かれていた文字。
その作品を見たジョン・レノンは、その作品を作ったオノ・ヨーコに恋をしたって聞いたことがある。

その話が、なんか頭の中に残っていて、
オノ・ヨーコと聞くと、この作品のことを思い出す。

この前、ファミレスで、後輩と2人、コーヒーを飲みながら、くっちゃべっていた。

「ジョン・レノンとオノ・ヨーコが好きなんですよ」

俺は、後輩が話す、「ジョン・レノンとオノ・ヨーコ」の話を聞いた。
そして、「YESって作品の話も、以前、この後輩から聞いたんだっけ」と思い出した。

俺は、それからジョン・レノンとオノ・ヨーコが気になっている。


今日、紹介する『アイデン&ティティ24歳/27歳』にも、
ジョン・レノンとオノ・ヨーコが登場する。

俺が『アイデン&ティティ』を知ったのは、映画が最初。
それから、この映画が好きで、二度、観ている。
また、今度、三度目を借りてこようとさえ思っているくらい好き。

この漫画は、その映画の原作で、
前半部分は、映画にも使われていたもの。
タイトルは、『アイデン&ティティ』

そして、後半部分は、映画には、まったく使われていない部分。
タイトルが、『マリッジ』。
映画の続きの設定で話が続くから、嬉しい気持ちになって読んだ。
ここに、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが登場する。


「ロックってなんだ?」


それが、この漫画のテーマみたいになっているんだけど、
俺は、自分のモノヅクリに対して、問いながら読んだ。

時には、ボブ・ディランが登場して問いかけ、
時には、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが登場して問いかけてくる。


『マリッジ』って映画も作ればいいのになぁ。

楽雲庵塾塾長VS冬

2008年02月05日 | little story
冬が寒いせいなのか、
はたまた、めんどくさがり屋だからなのか、
ひとたび、めんどくさいってことになると、
人と会うのも億劫になる時がある。

そんな時は、「無理しないでおこう」って、
俺は、ストーブの前で、寝っ転がり、怠惰な生活を送る。

何か、今年は、例年になく寒く感じる。
このまま行くと、北海道の冬の厳しさには、到底、耐えられない。
マイナス30℃の世界。

「今日は、マイナス30℃だから、学校は2時間休みだ。ラッキー」
小学生の頃、マイナス30℃がラッキーだと思っていた自分が信じられない。
アホだ。


「毎年のごとく、冬に負けているわけにもいかない」そう自分に言い聞かせた1月。
何度となく、やられ、やられては立ち上がる日々。



「ひさびさに東京に行くか」


先週の金曜日、深夜バスに乗り、東京に向かった。
東京近辺には、会いたい人が、何人かいて、
ここのところ、楽しみにしながら、東京に辿り着く。


「う~、さみぃ。東京も変わらんな」
ここは、日本。季節は、冬。

夜も当然のように寒い東京、場所は錦糸町。
ウェブマガジン、フリスタ編集長のMIZKさんに再会。

そのフリスタ、2008年のテーマ、「勝手に生きる」。

俺も、同じようなことを感じてて、すごい共感できるテーマ。
ぜひ、読んでみて欲しい。


「今まで、棚からぼた餅なんて落ちてこなかったなぁ。たぶん、このまま、待ってても、落ちてこねぇな」

そんなことを考えてた。
だから、俺は悪あがくことにした。

自分の心で感じ、自分の頭で考え、自分で決めて、自分の足で歩く。
その過程で、仲間が支えてくれたら、ラッキー。
あくまでラッキー。


俺は、俺の「勝手に生きる」を表現しよう。
さぁ、いくぞ、冬。
今度は、俺からの攻撃だ。