どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

たんぽぽ

2008年04月30日 | little story
最近、たんぽぽをよく眺めている。
どこにでもある、たんぽぽを眺めている。

夕方になると、しぼむのか?天気が悪いと、しぼむのか?
何も、たんぽぽは、白いふわふわの綿みたいになる手前で、
しぼむわけじゃないんだって、今になって知った。
いつも、そばにいるのにね。
見ようとして見ていないと気づかないこともあるんだね。


先日の休日。
俺は、ばあちゃんちに向かった。
ここのところ1週間おきに、ばあちゃんちに行っている。

幸いにして、4月から住んでいる俺の町から、
車を走らせ、1時間も経たないうちに、
ばあちゃんちがある。

ばあちゃんちに向かう途中も、
寄り道をしながら、たんぽぽを写真に撮る。

そういえば、カメラ。
俺が今まで使っていたカメラは、
3月の個展の手前、ちょうど、活躍どきに、
落として、壊した。

あいかわらず、冷蔵庫も、洗濯機もない、
そんな家具なし生活を送っているけれど、
なんとなく目途がたちそうだし、
カメラは、これからの俺の生活にかかせないってことで、
最優先で手に入れた。

そう。洗濯機がないもんだから、
ばあちゃんちに行って洗濯をしているわけ。


「ばあちゃん、また来たよ」

「風呂、沸かしてあるから入っておいで」

「ありがとう」

ここ一週間、同じ会話を繰り返す。

ちなみに、ガスも契約していない。
つまりは、家で風呂に入っていない。
ただ、体も頭も洗っているから、そこのところは心配しないで。


ばあちゃんちは、何か、時計の進み方が遅いんじゃないのかというくらい、
いつも、ゆっくりと時間が流れる。

その日は、天気があまり芳しくなく、洗濯物も半乾きのまま。
夕方だし、帰る時間だから、ばあちゃんと一緒に、洗濯物をたたむ。


帰り際、俺が靴(コンバース)を履こうとしている時、
背中越しに、ばあちゃんは言う。

「早く、楽になると良いね」

俺は、「どういうのが、楽ってこと?」と聞き返す。

「嫁さんもらって、金もある程度蓄えてさ」

ちょっとした沈黙の後、「そうだな」と俺はつぶやき、立ち上がった。

「また、来るよ」


心配かけた分、俺が最高の笑顔で生活しているところを、近々、見せるよ。


待っててくれな、ばあちゃん。










「青春ハートブレイカーズ」FSLパブリッシング

2008年04月30日 | book
この本に綴っている著者達に、俺はいつもパワーをもらっている。

MIZKさんは、FREESTYLELIFEというWEBマガジンをしていて、
誠一朗さんは、EASY-GOINGというWEBPAGEをしていて、
須田信太郎さんは、江戸川ハートブレイカーズ、ウルティモスーパースター等を描いている漫画家。

言葉集あり、小説あり、漫画あり、
パワーや、愛情や、魂がここには、
いっぱい詰まっている。

青春ハートブレイカーズは、自らの手で作り上げているから、またすごい。
自分達の手で、本を出してるっちゅうわけ。
大手出版社から出ている本ばかりが、すばらしいわけじゃないってのがわかるよ。
負けてない。

もっと、いろいろ伝えたいんだけど、うまく言葉にできん。
とにかく、読んで、自分自身で感じて欲しい本。
楽雲庵塾推薦本。


購入方法は、こちら→http://www.freestyle-life.net/seishun-heart-breakers-page.htm


*****

・「FREESTYLELIFE」http://www.freestyle-life.net/

・「EASY-GOING」http://stupid.yu-yake.com/easygoing/index.html

・「漫画の須田信太郎」http://manga-suda.com/


青春ハートブレイカーズ

2008年04月28日 | book
昨日の日記のトップ画像を覚えているだろうか?
そう、左に馬が写っていた写真。
ゴールデンマーケットで撮った1枚。
その写真の下、中央に写っていた本に気づいただろうか。
気づいていないのであれば、もう一度見てみて欲しい。
そう、そのアップの写真が、今日のトップ画像。

「青春ハートブレイカーズ」

この楽雲庵塾も、時々、参加させてもらっているFREESTYLELIFE
そのFREESTYLELIFEから本が出版された。
そして、先日、俺の元にも届いた。
期待通り。一言で言えば「最高」。
どのコンテンツも、俺のツボ。

手紙は、一度読んで、続けざまに、二度読む。
本は、一度読んだら、たいていは、もう読まない。
好きな本であれば、二度読む。
時間をあけて、二度読む。

この青春ハートブレイカーズ。
続けざまに、二度読んだ。
手紙のように、続けざまに二度読んだ。
そして、これからも、時々、開くであろう大切な一冊となった。

ここに掲載されている著者達のパワー、愛情、魂・・・。
何か知らないけれど、ひしひしと伝わってくる。

大切な一冊だから、ゴールデンマーケットに出店した時も、
ボロボロになるのが嫌だなぁって、出し渋ったんだけれど、そうも言っていられない。
微力ながら応援したい。

そんなわけで、ポストカードと共に並べた。
ちなみに、FREESTYLELIFEのフリーペーパー版、「フリスタMAG」は、
楽雲庵塾で、何か、イベントがある時は、いつも、一緒に持ち運ぶ。
フリスタMAGは、結構な人達に渡っている最中。


この青春ハートブレイカーズは、何か生きづらいって人に勇気を与えると思う。
パワーをもらいたい人は、ぜひ、手にとっていただきたい。
楽雲庵塾は、青春ハートブレイカーズを応援します。


購入方法は、こちら→http://www.freestyle-life.net/seishun-heart-breakers-page.htm






3/25,000

2008年04月27日 | rakuunanzyuku
「こりゃあ、すげぇや」

その長蛇の列を見て、胸、踊らせる。
開場前から長蛇。

北海道の初陣となる「ゴールデンマーケット」に、ポストカードを手にし、出展してきた。
このゴールデンマーケット。2日連続で開催されるんだけど、50,000人を超える来場者が来るらしい。

今回、友達も一緒につきあってくれることになり、
俺達2人は、人工芝の地べたに、ポストカードを並べ、2人、並び、座った。

左隣のブースは、UFOキャッチャーで取ったと思われるぬいぐるみを並べる店。
もう一方の隣は、手作りのエコバッグを売る店。
向かいは、おもちゃを並べる店や古着を売る店。

開始まもなくの1時間が過ぎた頃、すでに心折られそうになる。

「せめて、足を止めてってくれないかなぁ」

子ども達は、遊戯王カードが売っているブースに群がり、
女性達は、エコバッグや服に群がる。
つまりは、俺のブースは、素通り。
馬(上の写真)をさわり、素通り。

「くそっ。ここに来る来場者は、不要品を求めにくるのか。もう、こねぇ」

古着やおもちゃのブースに群がる人々を羨ましそうに眺める俺は、自分自身への慰めの言葉を探す。

路上でポストカードを並べ、人に見向きもされないのもきついが、
これだけの人が来ているのに、見向きもされないのも、またきつい。

この状態が続くんじゃないのかと思われた頃、一人の女性が足を止める。

「このアングル良いですね」

1枚、1枚、じっくり眺めながら、
感想や質問を交え、手にとってくれる。

「これ、ください」

嬉しそうに微笑みながら、そう言ってくれた女性の言葉が心に染みた。
もちろん、俺も満面の笑み。

今回に限らないんだけど、ポストカードを手にとってくれた人が、
また、楽雲庵塾を見てくれて、メッセージを残してくれることが、
密かな楽しみになっている。
また、会えると良いな。
そんなことを思いながら、名刺を添えてポストカードを、女性に手渡した。


3/25,000。
2日で50,000人だから、単純に計算して、1日、25,000人。
ポストカードを手にとってくれた人の人数、3人。

当然、3人の顔は覚えてるよ。
また、懲りずに、近々やるからね。
また、会えるのを楽しみにしてます。


北海道の初陣。
こうして、へとへとになりながら幕を閉じた。



【次回予告】

「第3回ポストカードコンテストinデザインフェスタ」

時:2008年5月18日
場所:東京ビッグサイト『デザインフェスタ内』
内容:ポストカードを展示し一般投票を元に審査。

※今回、楽雲庵塾から応募したのは3作品(うち1作品は新作)。


10 第5話

2008年04月20日 | little story
4月に入り、20日ばかりの時が流れる。
時々、「慣れた?」と人は俺に聞くが、
「慣れるわけがないでしょ」と心の中でつぶやく。

わかっているのです。
俺は、環境の変化に適応しがたいということを。

だから、俺は自分に言い聞かせる。
「図太くいけよ」と。


そんなある日のこと。
ポストに、長方形の一枚のハガキ。
郵便物等預かりのお知らせ。BY日本郵便。

差出人「チーム10」。

郵便局の、再配達なんか待っていられず、その長方形のハガキを持ち、郵便局の場所を確認し、足を運ぶ。

受け取った、一つの小包。
品名にはアルバムと書いてある。

俺は、車に乗ると、家まで待っていられず、その小包を開ける。
中には、アルバムが一冊。

「俺が先に送ろうと思ったのによ」

1ページ、1ページを、ゆっくりとめくる。
1ページ、1ページに、写真と、飾りと、メッセージ。
チーム10の歴史、俺等の大切な思い出。

「これは、やばいな」

そんなことを心の中でつぶやきながら、目には涙が溢れてくる。
郵便局に入っていく人がいるのに、人の目をはばからず、車の中で涙を流す。
家に帰ってきて、再びアルバムを眺め、また涙を流す。


この物語に、最終話は存在しない。
いつか会い、そして、また綴る。


俺が、新潟で笑って暮らせるようになったのは、
みんなに出逢えたおかげです。


ありがとう。
本当に、ありがとう。





2008年04月19日 | little story
この鯨(上の写真)、実は潮を吹く。

潮を吹く時間は適当。
噂では、一日に何度か吹いているらしいんだけど、
俺には、潮を吹かない日もあるのではないのかとさえ思える。
何せ、7年間で、三度しか見たことがない。

だから、鯨が潮を吹いているのを見れば、
ラッキーな気分にすらなる。

三度の内の一度は、夜に吹いていた。
「おい、おい、鯨よ。夜に潮を吹く意味があるのかい?」と時計を見れば、
22:00ちょうどとかじゃなく、22:13とか、どうでも良い時間。
さらに、びびった。

その一件以来、どんな法則で、
鯨が潮を吹いているのか、気になり始めた。

交通量調査のように、じっと眺めていようかと思ったけれど、
鯨が潮を吹かなかったら、「俺の一日はなんだったんだろう?」という新たな疑問が沸き起こりそうでやめた。

市役所あたりに確認してみようかと思ったけれど、
そこまで一生懸命になるところでもないなと聞かずじまい。

だから、俺の中では、適当に、吹きたい時に吹いているってことになっている。

この鯨の役目は、地下道の入口。
反対側の入口、いや出口か?は、船。
圧倒的に、鯨に目がいく。
何せ、鯨は潮を吹く。

その地下道、7年間で、歩いている人を一度もみたいことはない。



そのいい加減さが好きだ。






『SHIDOH士道』高橋ツトム:集英社

2008年04月16日 | book
高橋ツトムさんの漫画で「スカイハイ」ってのがある。
その「スカイハイ」がおもしろかったから、
この「SHIDOH」も読んでみようかと手に取った。

最初、1,2巻を買ったんだけど、
どうも、入り込めなくて、続きを読むのはやめた。

先日、再び、気になったから、漫画喫茶で読んでみた。
3巻からね。

そしたら、止まらなくなって、3時間いる予定が、漫画喫茶に5時間いた。
おもろい。3巻くらいから、おもろさが加速する。

舞台は幕末の話。

主人公は兄弟なんだけど、その兄弟をみていると、
「俺もがんばろ」とか「たくましく生きよ」みたいな気持ちになってくる。

楽雲庵塾百科事典第八巻

2008年04月14日 | rakuunanzyuku
やきそば弁当【やきそば‐べんとう】


①楽雲庵塾塾長が、こよなく愛する北海道限定のカップやきそば。

②どうして全国展開をしないのかが不思議で、どうしようもない。
ちなみに、新潟にいる時、スーパーのお客様の声に、「やきそば弁当を入れてください」と投函。
見事、実現している。
やきそば弁当を、普及させたというのが、新潟にいた唯一の功績。

③北海道以外の友達にも、その旨さを味わってもらおうと、おみやげに渡すが、「旨いぞ」とアピールしすぎて、「そうでもないね」と、リアクションはいまいち。
人に紹介する時の、アピールは、ほどほどに。

④北海道以外で、「やきそば弁当」の話をすると、たいていの人は、カップやきそばだとは思わない。

桜も、人も

2008年04月13日 | rakuunanzyuku
桜の開花宣言が、ちらほら俺の耳にも届き、
「今年は、桜前線と共に、北上できないなぁ」と桜が最後に到達する北の大地で、一人、嘆きながら待つ。

「また、いつか会いに行こう」と、思っていた一本の桜は、もう、そろそろ花開いた頃だろうか。

いつでも会える距離にいる時は、なかなか会いに行かず、
いざ、こうして、会えなくなると、淋しさを痛感する。
桜も、人も。


新潟にいる最後の数週間。
近かったのに、なかなか会っていなかった人達に、お礼を言いに行った。

「はぁ」と人の溜息を聞き、溜息が「ありがたい」って思うのは、こんな時くらいなもんだなと、初めての感覚をあじわう。

「また、すぐ遊びに来ますよ」

そう、人に言った言葉。
その言葉は、自分への慰めの言葉でもあった気がする。
また、会えるとわかっているのに、どうしてこんなに辛いのだろう?


個展でも、何度となく言う。
「また、ここでやらせてもらいますよ。早くて来年には来ます」

楽雲庵塾展2008「新潟」は、新潟にいた7年間の一つの区切り。
ただ、最後の個展ではない。
2008年の開幕を、新潟、N7でスタートを切った。
そう思っている。


今度は北海道。
いつか北海道でも、やりたいと思っていたからね。
楽雲庵塾。またの名を、北の男塾という。

北海道、最大級のフリーマーケットに参上。
北海道の塾生諸君よ、ぜひ。


★ゴールデンマーケットVOL.21
日時:4月26日(土)10:00‐17:00
場所:つどーむ(札幌市東区栄町885-1)
入場料:500円

※ゴールデンマーケットは、26日、27日の2日間ありますが、楽雲庵塾の出展は、土曜日ですので、お間違いなく。