どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

大晦日2008

2008年12月31日 | little story
「オトウは?」

「車を掃除してるよ」

俺は、台所に立つ母に聞いた。
母は、昼間から何か作っているみたいだ。

2008年最後の日、
俺は、いつもよりも遅く布団から出て、
酒は飲めないけれど、
つまみは好きだから、
”こまい”にマヨネーズと唐辛子をつけ、
むしゃりむしゃりと食べながら、
目的もなく新聞を眺め、テレビを眺めた。


冬は嫌いだけれど、その年、最後の日である大晦日は昔から好きだ。

好きな理由なんて考えるだけ無駄だって、
いつしか感情は考えるもんじゃないなと思ってはいるけれど、
12月に入った時に、俺が大晦日が好きな理由は・・・って、
頭の中に浮かんできたから、ぼぉっと考えた。

大晦日で一度、リセットされるような感覚が好きなんだろうなということになった。
おもしろくないことも、
何か嫌なことがあったことも、
今日で一度、リセットされる。

気持ちを切り替えるには、もってこいの日だ。


ここ近年、「今年は勝負の年だな」と思って迎えている。
それは2009年も変わらずに迎える。


この楽雲庵塾をどれほどの人が、
更新を楽しみにしてくれているかは、
わからないけれど、
”おっ、今日は更新されている”って思ってくれている人が、
いてくれたら嬉く思います。



今年も楽雲庵塾を楽しみにしてくれた塾生達に感謝します。



ありがとうございました。



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2008年12月27日 | little story
ガソリンが100円を切るかどうかって時代は、もうこないだろうな。
俺は、そんなことを考えていた。

冬に入り、ガソリンスタンドの看板は、
120円となり、100円となり、97円となった。
あれよ、あれよという間に下がった。

ガソリンの値段で、俺の楽しみは奪われんよと行動し続けてきたが、
安くなるにこしたことはない。

しかし、ガソリンは安くなったのに、俺は動かない。

なぜなら冬だから。
なぜなら寒いから。
寒くて、どうも億劫になる。

北海道は冬真っ盛り。
雪は断続的に降り注ぎ、道は凍てついている。
俺の体は凍え、どうも動く気がしない。

そういえば、ばあちゃんちも、ここのところ行っていないな、
いや、動くのがめんどうだから、来週にしよう。

そして、その来週になれば、いや、動くのがめんどうだから、
来週にしようと、気づけば1ヶ月も足を運んでいなかった。

あまりにも間があいたから、
ばあちゃんは元気なのかなと気になり、
電話をかけることにした。


「ばあちゃん、元気?」

「あぁ、元気だよ。ただね、ここのところ忘れっぽくてね」

「忘れっぽくなるのは仕方ないよ。だからカレンダーに予定を書いてるんでしょ。忘れたらカレンダーを見れば良いよ」

「そうだね」

「俺、27日に遊びに行くからね。カレンダーに書いといてや」

「27日ね。うちは何もないよ」

「何もいらんよ。茶があれば良い」


ばあちゃんちに行く前に、
交わす会話はいつも同じ。
ばあちゃんは、うちは何にもないよと毎回言う。
俺は、別にうまいもんを食いに行くのが目的じゃない。


俺は、ただ、ばあちゃんと茶を飲みながら、
時々、話をするくらいがちょうどいい。



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塾生へクリスマスに贈る

2008年12月25日 | little story
楽雲庵塾から贈るささやかなクリスマスプレゼント。
楽雲庵塾百科事典、一挙、5回連続更新。
楽しんでいただけたでしょうか?

楽雲庵塾百科事典は2005年から書き始めたシリーズですが、
3年経って、3回しか更新してないことに気づき、
クリスマスだし丁度良いなということで、
5回連続で更新させていただきました。

塾生の方々からも、こんなことを知りたいということがありましたらメッセージください。
楽雲庵塾百科事典に掲載させていただきます。


それではメリークリスマス。



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楽雲庵塾百科事典第九巻

2008年12月25日 | rakuunanzyuku
楽雲庵塾塾紋【らくうんあんじゅく-じゅくもん】


①簡単に言ってしまえば”ロゴマーク”。2007年楽雲庵塾指定。

②上の円は、楽雲庵塾の”楽”をイメージし、日本の日の丸をもイメージし、
 下の雲は、楽雲庵塾の”雲”をイメージして作られた。

③名刺であったり、楽雲庵塾の掲示板に使用されている。



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楽雲庵塾百科事典第四巻

2008年12月25日 | little story
太郎【たろう】


①楽雲庵塾塾長の愛車の名称。太郎は名前。名字もあり、名字は、車の車種の名前になっている。

②愛車に名前をつけるのは、今回が初めてではなく、中学生の時に乗っていた自転車(チャリ)にも名前をつけていたと伝えられる。

③太郎は、楽雲庵塾の開塾と同時期に仲間に加えられた。それ以前は、友人の親からもらったサニーに乗っていたが、高速道路で黒煙を吹き、そのまま廃車となる。サニーの廃車が、あまりにも突然だったため、太郎を購入する時の頭金は8万円。

④2007年4月下旬から5月上旬にかけ、立て続けに3回、太郎をぶつける。この事件は、後に、”太郎ショック”と呼ばれる。





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楽雲庵塾百科事典第四巻

2008年12月25日 | rakuunanzyuku
橙ノ手帳【だいだいのてちょう】


①楽雲庵塾塾長が携帯しているオレンジ色のノートの通称。

②一人作戦会議(楽雲庵塾百科事典第六巻参照)の際は、必ず常備している。ノートには、一切、罫線は入っていない。橙ノ手帳は2007年から使用しているとのこと。

③内容については、プライバシーにも関わるため全部は記述できないが、塾長によると、作品の案だったり、ポストカードが出回った枚数だったりを記述しているとのこと。枕元に置いて、思いついたら書くこともあるらしい。



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楽雲庵塾百科事典第九巻

2008年12月25日 | rakuunanzyuku
楽雲庵塾塾生【らくうんあんじゅくじゅくせい】


①楽雲庵塾を読んでいる人が楽雲庵塾塾生。という設定。

②楽雲庵塾塾生を名乗るのは、あくまで自由。

③塾生は、楽雲庵塾○号生と呼ばれ、楽雲庵塾を開塾した年から読んでいる人が初代楽雲庵塾塾生、二年目から読んでいる人は、楽雲庵塾二号生と呼ぶ。楽雲庵塾塾生早見表は下記参照。

④それぞれ楽雲庵塾○号生には、筆頭が存在する。楽雲庵塾二号生筆頭というように。これもあくまで自称。

⑤楽雲庵塾塾生以外にも、楽雲庵塾営業部長、楽雲庵塾○○支部支部長、楽雲庵塾コレクターと自称が存在する。時に、塾長から指名を受けることもある。



[楽雲庵塾塾生早見表]

2004(平成16)年 初代楽雲庵塾塾生
2005(平成17)年 楽雲庵塾二号生
2006(平成18)年 楽雲庵塾三号生
2007(平成19)年 楽雲庵塾四号生
2008(平成20)年 楽雲庵塾五号生
2009(平成21)年 楽雲庵塾六号生
2010(平成22)年 楽雲庵塾七号生
2011(平成23)年 楽雲庵塾八号生
2012(平成24)年 楽雲庵塾九号生
2013(平成25)年 楽雲庵塾十号生


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楽雲庵塾百科事典第六巻

2008年12月24日 | rakuunanzyuku
一人作戦会議【ひとりさくせんかいぎ】


①楽雲庵塾で何か企む時に、文字通り一人で、たいていは、喫茶店に行き、たいていは、アイスコーヒーを注文し、煙草をふかしながら、時には、ノートに綴り、作戦をたてる意。

②あくまでも作戦会議だから、そりゃあ、真剣な表情で。

③何か企むつもりが、スポーツ新聞だけを読み、帰って来る時もある。

④企画を考える時もあれば、作品づくりの案を考える場合もある。

⑤ 作戦会議に煙草は欠かせないから、喫煙席がない喫茶店では、開催場所としてふさわしくない。



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もしも○○だったら

2008年12月23日 | little story
もしも宝くじで1億円が当たったら。
たぶん、多くの人が一度は考えているであろう。

俺も、中学生くらいの時に一度考えた。
そして、最近、ぼぉと頭の中に1億円が当たったら、
どうしようかなという考えが浮遊する。

1億円かぁ。

成功するまでの過程がおもしろいんであって、
一気に1億円が手に入ってもつまらんな。

そこそこが良い。
何百万くらいが当たるのが良いな。

ちょっとまてよ、1億円で、この後暮らせるのかなと、
電卓で何年くらい暮らせるかを計算した。
1億円じゃあ、どうも足りない。

一気に億単位を手にしたら、金銭感覚が麻痺し、
生活のバランス自体も崩れるだろうなぁ。
財布の口もガバガバ。
一度、味わった生活は、なかなか戻せない。

そもそも、その人が、コントロールできる金額ってあるんじゃないのか。
そのコントロールの範囲を一気に超えると、バランスが崩れる。
だから、少しずつその額を増やしていく必要があるんじゃないのか。

いや、どうなっちゃうかわからないから、
欲しがる心にブレーキがかかるのか。

それじゃあ、金のことを考えないくらい手に入れば、俺は何をするだろう。
いろいろ考えたが、最終的に、暇を持てあますんじゃないのかってことになった。

プロ野球選手は、億単位を稼ぐ。
半分は税金でとられるって話を聞いたけれど、それでも、手元に何億と残れば、
現役を辞めても、十分、食べていける。
そういう人達は、次は何を目指すんだろう。
名誉か。


今の俺のもしも1億円があたったらは、
中学生の時に考えた時とは、違った想像力が働いた。


それにしても、コツコツ金を貯めるのは大変だ。
昔は、もっとコツコツしていたのになぁ。


今の俺は、どうも結果をすぐに求めたがる。
いかん。


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月を見上げた(2)

2008年12月16日 | little story
昨日の日記には続きがあって、
結局、故郷の天気は曇りで、
月は見えないなと断念したわけだけど、
北海道の天気は、故郷以外は晴れているわけ。

それで、月を探しに出かけた。

月だからな、望遠があったほうが良いなと、
望遠つきカメラを持参し、
夜はブレるからなと三脚を持ち、
いずれも、父が使っていたカメラであり三脚なんだけど、
一式を車に積み込んで出発。

1時間か2時間ぐるぐる車を運転し、
街灯一つない、畑の農道に車を止め、
シャッターを押した。

まずは、デジカメで写真を撮るのだが、
予想以上にうまく撮れない。

こうなったら、持参した望遠つきカメラだなと、
準備をするが、うまく使いこなせない。

ボウガクダイに行く前に、
練習かたがた来て良かったと、
寒い夜空の下、
今日は、この辺にしておこうと、
家路に着いた。

北海道の冬は夜になると、さらに、その寒さは増す。

家のドアを開けようとキーケースを手にした。
何かいつもよりも、鍵の数が少ない気がして、
目で確認すると、家の鍵がない。
ない。

車に戻り、ハンドルの下のシートをひっくりかえし探すが、ない。
隣のシートも探すがない。
ない、ない、ない。

これからどうする?と頭の中をグルグル駆け巡る。
車から降りたのはどこだ?

畑。
展望台。
コンビニ。

畑は、もう辿り着けそうにない。
展望台も、暗闇の中を探しても見つかる気がしない。

いじけた。

財布を落とすのも、なかなかいじけるが、
鍵を落とし、家に入れないのもいじける。

そもそも、これで、鍵をなくしたのは何回目だ?

3回目か?
溜息を吐きそうになるが、ぐっと堪える。

財布を落としたのは2回だから、
財布を落とした記録を超えたな。

それにしても、そんなに落とすのに、
何で合い鍵を作らない?
他の人は、どうやってるんだろうか?

一瞬、一人、自分を責め、
今日の夜はどうする?と、
今日を生き抜くことを考える。

こんな冬の夜空の下、車中泊はできる限り避けたい。
できる限りというか、勘弁してほしい。

時計を確認する。
22:00。

まだ、起きてるな。
俺は、携帯電話を手にし、
親戚のおじさんに電話をした。


結局、親戚のおじさんの家で、その日は一泊させてもらい、
朝、鍵屋でも呼ぼうかと、家の駐車場に戻った時に、
なくした鍵を見つけた。


いい加減、合い鍵を作っておくことにする。



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