三太夫の残日録

俳句を詠み、PCでニュースを読むこれを日課とす。
三太夫は先祖の位牌に書いてあつた名前
これを一寸借用した。

入道雲と遠雷

2009年07月30日 | 俳句
今日は青空と入道雲、久しぶりに見たような気がする。
裏の畑ではエンジンの音が騒がしく、梅雨の間に伸びた雑草が綺麗に無くなり、耕した後が筋を描いている。

今年はエルニーニョで冷夏の予想が当初からあったので梅雨の長さには驚かないが、先日の嵐にはちょっと驚き、上州では夕立と雷には驚かないが、
近年は赤城山の雷神の暴れ方が乱暴になつてきている。

館林の竜巻報道にも、ちょっと驚く。
上空にはヘリがくるわ!報道は凄まじい。テレビ放送のしつこい繰り返しに、長野の義父からわざ々々お見舞いの電話が入つてきた。
                      

   世の騒ぎ消す夕立や一眠り

鴉の朝飯

2009年07月24日 | 俳句
ただ事でないヒヨドリの鳴き声がした。
見慣れた親ヒヨドリが狂つたように楓の廻りを跳び回つている。
楓には黒い鳥が大きく羽根を広げて覆い被さっており、
一、二回羽ばたくと、悠然と飛び去つた。
鴉だった。
この辺りには鴉が多く、何れはヒナが襲われると思つていたが、
目の前でそれを見るのも嫌なものである。・・・

静かになった後、親鳥は巣に餌を咥えて戻つたが、
ヒナのいない巣を見て諦めたのか遠くへ飛び去つて、その後は一度も姿を見せない。

    雛鳥の消えし木下闇に立つ
               

  *上州俳句茶屋   http://haiku55.hp.infoseek.co.jp/

私の皆既日蝕

2009年07月23日 | 俳句
皆既日食の騒ぎも一晩過ぎると興味がなくなりTVは次の話題を求めている。

私の住んでいる街では、日蝕の時間生憎の曇り空で、
それでも私は野次馬根性で庭に出て宙を仰いだ
「薄曇りが雨の降る前の暗さ」まで変化したが、その程度!

昔々、少年時代に日蝕を見たことがあったが
そのときはハッキリと、暗くなり肌寒く風が吹き、怖くなって母の元に走つたのを覚えている。
今回はそのような感激はなし。
ちよつと寂しい。


   色褪せた紫陽花微か日蝕す

  *上州俳句茶屋   http://haiku55jp.hp.infoseek.co.jp/
  

ヒヨドリの贈り物

2009年07月20日 | 俳句
朝、新聞を取りに行つた女房がギャ!と悲鳴を上げ、戻つてきた。
「カエル」がシンデレラ~
見に行くと確かに小さな蛙が玄関先に死んでいた。
さては!話題のお玉杓子ならぬ蛙が天から降つて来たのかと、天を見上げて直ぐに犯人が判つた。
庭に巣を作つたヒヨドリ屋根の上から睨んでいた。

    炎昼や犬の寝ている風の道

  *上州俳句茶屋   http://haiku55jp.hp.infoseek.co.jp/
                     

ヒヨドリの威嚇

2009年07月17日 | 俳句
庭に出ると親鳥の威嚇する鳴き声が煩い
楓の巣から雌の姿が消えているので、羽化したらしいが、ヒナの姿は確かめられない。
抱卵期は楓の廻りでうろうろしていた雄が今はせっせとえさを運んでいる。

この鳥の名前は、見当がつかなかったが、大きさや、色から
どうもヒヨドリらしい。
鴉や雀、程度しか区別が出来ない知識なので確実ではないが野鳥図鑑で調べてみると、どうもそうらしい。

鴉に巣を荒らされないために、家の近くに巣を設け、羽化したら、今度は家人を威嚇している。
それにしても、この鳥の鳴き声は、悪声、うるさい。見た目も綺麗ではない。

まあ、そのうち慣れるだろう。


   ヒヨドリの威嚇に戻り梅雨晴れ間

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七夕と地蔵

2009年07月11日 | 俳句
車で5分程の道端にお地蔵さんがいる
いつでも、そのお地蔵さんには花が飾られている。
赤い帽子やちやんちやんこも色褪せる前に交換されて、小さな祠の廻りは雑草もなく
いつも掃除も行き届いて、ああ可愛がられているんだな、と判る。
七夕の日に通つたら色紙で作つた飾りが首に掛かつて、短冊まで吊してあつた。
祠のそばで小さな男の子と女の子が遊んでいた。

七夕の願いに地蔵思案顔

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孵化と梅雨の風

2009年07月08日 | 俳句
庭の楓で野鳥が卵を温めている。
どんな鳥だろうと眺めたが下からでは、
判らない
双眼鏡を引つ張り出して覗いても
尖つた嘴は見えるが判らない
雀よりちょっと大きい野鳥である
ここ四日程巣を空けた様子がない
鳥ごとなれど、親はたいしたものである

そのうち孵化していつそう騒がしくなるのを楽しみにしている。

今日、雄と思われる野鳥が廻りの屋根でギャギャ鳴いて居るのに気づいた。

   相愛の楓揺らして梅雨の風

  *上州俳句茶屋   http://haiku55jp.hp.infoseek.co.jp/

梅雨と床屋

2009年07月07日 | 俳句
床屋に行つてサッパリした。
どうも私は髪が長くなってくると「鬱気味」になるらしい。
こころ当たりはある
髪が伸びてくると、家に閉じこもり勝ちになり、女房の電気掃除機に追いまくられる。・・・うろうろ
床屋に行つてくると、俄然外で体を動かしたくなる。
高速道路でアクセルをいつぱいに踏み込みたくなる。
やたら買い物をしたくなる。 腹一杯喰いたくなる。・・・ちょっとおかしい。

髪を切つてもらい床屋から外に出たとき一瞬くらっ!とする程の眩しさ、
なぜか快感!?

此処まで書いてなぜか昔モノクロで見た映画「サムソンとデリラ」を思い出した、
男優はヴィクター・マチュア懐かしいね、いい男だね目がいいね!
女優は思い出せない・・・?

「昔のことだね!古いね!歳がわかる、」と
いつものごとく女房に言われそうである。

  薄き髪切れば眩しき梅雨の雲
  透明な傘で見上げる梅雨の雲

  *上州俳句茶屋   http://haiku55.hp.infoseek.co.jp/

三太夫の俳句:梅雨寒

2009年07月02日 | 俳句
隣の家の飼い犬が突然消えた、大型の洋犬で番犬として飼つていた。
どうも処分したらしい!。
近所に見知らぬ人が入つて来ると吠え、我が家もその犬の結界内に入っていてたのか、結構重宝していた。
番犬として随分と永く十年以上働いていただろう
最近呆けて、時々飼主に噛みつくので保健所に連れて行き処分したらしい。
日本では飼い犬を家族の一員としてベテベタした飼い方も多いが、
隣家のような割り切つた関係もある

それにしてもあつさり処分したものである。
梅雨寒がいっそう冷え冷えと身に沁みた。

   「兀然と消えし吠え声半夏生」

  *上州俳句茶屋   http://haiku55jp.hp.infoseek.co.jp/