三太夫の残日録

俳句を詠み、PCでニュースを読むこれを日課とす。
三太夫は先祖の位牌に書いてあつた名前
これを一寸借用した。

俳句:金木犀と螳螂

2005年10月06日 | 俳句
     ・雀跳ね山の葡萄も食べ頃に

 俳句10月号は飯田龍太氏の特集号である。
俳句の結社では親の後を子が引継ぐ例が多く、創作では馴染まないと思つているが、飯田龍太氏は例外だと思う。
龍太氏の作品では第二句集「童眸」が好きである。
 ・耳そばだてて雪原を遠く見る
 ・雪の峰しずかに春ののぼりゆく
 ・竹林の月の奥より二月来る
 ・秋冷の黒牛に幹直立す    龍太

 庭の金木犀に青虫が一匹いたのを見付け、殺虫剤を一拭きしたら何匹もの青虫が糸を引いて垂れてきた、春よりこの時期は青虫は多いのでは、と思つたほどである。
その葉影に螳螂が擬態していたが、これらの青虫を食つていたのかも。