経済なんでも研究会

激動する経済を斬新な視点で斬るブログ。学生さんの就職準備に最適、若手の営業マンが読めば、周囲の人と差が付きます。

今週のポイント

2021-10-11 07:11:31 | 株価
◇ 戻ったNY、戻らなかった東京 = ダウ平均は先週420ドルの値上がり。先々週の下げをほぼ取り戻した。コロナの勢いが鎮まったこと、政府の債務不履行が年内は回避されたこと、エネルギー価格の上昇が一服したことなどが株高の理由。だが、これらは投資家が資金を株式市場へ戻すための口実に過ぎない。ほんとうの理由は、豊富な資金を持て余した投資家が、下値拾いに殺到したことにある。

日経平均は先週722円の値下がり。3週間の続落で、この間の下げ幅は2450円に達している。ニューヨークは戻したのに東京は戻れなかった理由は、エネルギー価格の高騰が及ぼす悪影響がアメリカよりずっと大きいこと。ガタつき始めた中国経済の影響を受けやすいこと、それに岸田新政権の経済政策に対する一種の警戒感である。

中国の恒大集団については、新しい展開があるかもしれない。またニューヨーク市場では、FRBによる金融緩和政策の縮小が改めて意識されそうだ。さらに東京市場では、エネルギー・中国・新経済政策の3点が持ち越される。投資家の下値拾い意欲が東京にまで広がるかどうかが、今週のポイントだろう。

今週は10日に、9月の企業物価。13日に、8月の機械受注。アメリカでは13日に、9月の消費者物価。14日に、9月の生産者物価。15日に、9月の小売り売上高と10月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が13日に、9月の貿易統計。14日に、9月の消費者物価と生産者物価を発表する。なお14日に、衆議院の解散。

        ≪11日の日経平均は? 予想 = 下げ≫


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