Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

異常なI’m not Abeな事態

2015-04-30 | マスメディア批評
朝日新聞が「フランクフルターアルゲマイネ新聞恫喝事件」を伝えている。ネットによると、ハムブルクに帰任したカルステン・ゲルミスに取材している。更にFAZの編集長であるシュテュルム氏を訪ねて経緯を取材し、更に当事者である坂本フランクフルト総領事にも取材している。興味あるのは、総領事が編集局を訪ねた2014年8月28日の日付だろうか。

朝日新聞は、「(中共の)在ベルリン大使の論文とそれに反応した日本国全権大使の読者からのお便り事件」が契機とされているが、日付が全く不正確だ。例のお便り反論があったのは2014年1月20日過ぎの出来事だった。しかし総領事は八月になって編集局を訪ねる。その間に、安倍政権内で情報操作戦略が強化されたのか、それともネットなどでこの論文が話題になったことで、そうした安倍のコアな支持層に押される形で、官邸主導でこうした動きなったのか。

しかし、一連の安倍政権批判は、東京特派員であったゲルミス氏以前から現編集長の前任者シュトュルム氏などの筆によって、第一次の2007年から継続して行われているもので、「灰色の印象」の安倍を「日本の有権者は、 安 倍 の 改 革 への展望を前にしながら、ハッキリと、その良き時代への 退 行 を 公 約 とした者に投票したのである」と言及している。

だから、第二次安倍政権発足時には、安倍らの先軍思想の台頭をして日本の歴史的な近代化への流れの中での出来事ととして捉えていて、飽くまでも友人としての立場を一貫して唱えていた。そのような書き方であるから、訳の問題とは別にそれらの輩には余り頭に入らない内容であり、全く連中の視座には入っていなかったに違いない。それはこのように日本語で書いていても読みとろうとする知能がなければ同じことだからである。

そのような中で2014年の夏になって何が起こったかはわからないが、少なくとも在ベルリン大使館が2014年当初以来注視していた新聞の記事内容を省みると、7月14日付けの第一面社説で「戦争の出来る普通の国になりたい政権」に向かって「安倍首相が辞めればきっと立役者として評価される」と書いている。この記事辺りが「決行」への契機なったと思われる。

実際にはその経済政策の改革路線がなっていないとしての批判と平行して、2013年の暮れには安倍の靖国訪問を解説して、橋下の慰安婦問題発言と侵略戦争への無反省などが社説として批評された。これが在ベルリン中華人民共和国大使への執筆依頼に結びついた背景であろう。そのときの今生天皇の誕生日の発言のメディア規制報道があった。

更に遡れば「四面楚歌の日本」の孤立化する外交姿勢とその国内状況を分析を2013年5月24日付け第一面の社説で危惧しているのである。2012年9月28日には尖閣や竹島の領土問題でも日本の民族主義者が日本を孤立させるとしている。

こうして振り返っていけば、一貫して安倍晋三の民族主義的な立場や修正主義者に対して厳しい姿勢を示しているのは、保守リベラルの高級紙としては当然のことであった。但し、同様の状況分析を前在東京ドイツ全権大使が語るときには、外交官としてのマナーからか、決して政治的な趣向は示さなかった。恐らく極東分析の研究者としての一面が強く出ているからであろう。

しかし、ジャーナリストに、一連の流れの中で、本来ならばありえない情報統制どころか、直接日本国外務省から圧力が掛かることになって、友好国のジャーナリストとして口を閉ざすことは出来なくなったのは当然なのである。メルケル首相が歴史に言及したことで日本政府高官は内政干渉と強く反応したらしいが、それならば友好国としての付き合いは出来ないのである。このような異常な状況になって我々も独日友好関係の団体としても看過することは出来なくなってきた。勿論安倍も退く時は遠くはないだろう、しかし、ここでメディアだけでなく、本来は無謬性をモットーとする外交官などがこうした破廉恥な行為を働いた事実は永遠に消えない。安部は消えるが、これは消えないのだ。それこそが異常な事態なのである。



参照:
あとの政策への期待薄感 2007-07-29 | マスメディア批評
保護観察下にある休耕地 2007-08-01 | マスメディア批評
「革命」は似合わない言葉 2009-09-01 | マスメディア批評
孤立へと逃げ込む小日本 2012-09-28 | マスメディア批評
四面楚歌の安倍と日本 2013-05-26 | マスメディア批評
奥崎、安倍晋三を撃て! 2013-12-28 | 歴史・時事
日本も普通になりたがっている 2014-07-16 | マスメディア批評
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フクシマ宣言、原子力村の逆襲 2013-01-13 | マスメディア批評
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