「くいだおれ」の店が閉店すると朝から新聞、テレビで大騒ぎ。
そりゃ、びっくりするわね。６０年も続いた店、「くいだおれ太郎」で有名な店が閉めるとは思わなかったもの。
子供の頃、漫才好きな母に連れられ角座に行った帰りに、「くいだおれ」で大きな皿に盛られたランチを食べるのが嬉しかった。
２０才過ぎにも友達のお母さんが働いていた関係で、何度も行ったことがある。たくさんの部屋があり、仲居さんが右往左往走り回わり、何時も忙しかったこと覚えている。
だが、その後は店の前は通っても食べに入らなくなった。魚は魚、肉は肉、ふぐはふぐを食べさせてくれる店に行くようになったから。何でも揃っている大衆の店は時代に合わなくなったのか。又、家族揃って食べに行く事も少なくなっているし・・・
今では、若い子達や観光客が「くいだおれ太郎」と一緒に写真を撮ろうとパチパチしているだけだものね。
知っている人も少なくなったが、「くいだおれ」の店前にも、まるごと１軒の大きなレストランがあったんだ。が、随分昔、テナントビルになり、そのテナントも様変わりして昔の面影を残す店はない。時代の流れだけで終わらせたくないね。宗右衛門町も様変わりしたし、道頓堀も変わっていくと大阪南の良さがなくなり寂しくなるよ。