ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

チンチン電車に乗って ~阪堺電車の途中下車ぶらり旅 Vol.2

2017-09-24 | 大阪の旅

チンチン電車に乗って ~阪堺電車の途中下車ぶらり旅 Vol.2

              (南霞町駅)

 浜寺駅前駅を出た電車は堺が生んだ二人の偉人の住居跡を辿るようにして走る。
 宿院駅から、すぐのところにある「千利休屋敷跡」と「与謝野晶子生家跡」である。

              

              

              

 次の途中下車は綾ノ町。
 綾ノ町は沿線中、もっとも、昭和レトロを感じさせる町と聞いていたので楽しみにしていた。
 ところが、この町は昭和どころか、大正、明治、更に江戸時代、戦国時代が未だに息づいている町だった。

              

              

              

 鉄砲鍛冶屋敷あたりをぶらついて、ふらりと入ったのが、「堺鉄砲館」。
 町家の狭い潜り戸を開ければ、造りかけの銃身や道具類が無造作に置かれている。
 また、フイゴと炉がセットされ木炭が積まれている。
 すべてがリアルに実物の鉄砲鍛冶屋が再現されていた。


              

 しかも、1時間ちかくに渡って、館長さんから火縄銃の使い方から、種子島に伝わった鉄砲が如何にして、戦国武将を巻き込み、堺鉄砲の発展に至ったかを懇切丁寧に説明していただいた。
 途中下車ぶらり旅には面白い出逢いが付き物である。


              

              

              

 「これは美術品ですので銃刀法は適用されない」とのこと。

              

              

              

 当初は火薬入れなど雑物入れに使われていたという“ルソンの壺”。
 堺商人の独創的な発想で美術品となり、巨額の冨を得たという逸話があった。

              

 太平の江戸時代になって、鉄砲が不要になると、堺は包丁づくりの町へと変貌していったという。

              

 大和川を越えると堺市から大阪市になる。
 

              

              
              

 住吉大社を越えると、阪堺電車の小さな旅も終りに近づく。

              

 終着は恵比須町駅。身近なぶらり旅で素敵な時間を満喫した。
 


              


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