ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

田中将浩さんと日本語で歌おう会 9

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 しかし、大トリの歌は「カチューシャ」でした。
 ロシア語の歌詞も日本語の歌詞もある歌で、みんなよく知っていて、楽譜もあって・・・という条件下、この曲にしました。

 これは会場の全員が参加。田中さんとエヴゲーニイさんのギターに合わせて、まず日本語で歌って、次にロシア語で歌いました。
 私も日本語のほうは、余裕で歌いました。(プロのギタリストに伴奏してもらいながら歌えるのなんて大変光栄です。)
 しかし、生徒のみんなは必死で歌う人、ときどき黙る人、歌いながらえへらえへら(自分で自分を笑いながら)歌う人がたくさんいました。
 でも、次にロシア語になると、みんな上手に歌っていました。(私はところどころ舌が回っていなかった。やっぱり、非母国語で歌を歌うのは難しいですね。)
 
 だけど、みんな楽しく歌ってくれたと思います。(少しでも日本語の勉強になったかな?)

 このように大盛会のうちにお開きとなったコンサート。田中さんを囲んで記念撮影しました。
 この後もサイン会があり、みんな大喜び。

 またいつか必ず田中さんと再会して、再びいっしょに日本語で歌いましょう! と誓い合ったのでした。
 (と勝手に田中さんの都合は無視して、激しく期待するベラルーシ人。)
 これからも日本語の鍛錬を続けなくてはいけませんねえ。

 一方で、このコンサートに参加して、
「そうだ、歌いながら日本語を勉強しよう。そのほうが楽しいし。」
と考える生徒が増えてくれたら、と期待しています。

 貴重な機会を与えてくださった田中将浩さん、準備時間もあまりなかったのに、こちらからの要望に細かく答えて下さって本当にありがとうございます。
 ぜひまたベラルーシへ来てください! 
 
・・・・・・・・・・・・・・・

 10月7日の追記です。
 ベラルーシからウクライナに移動した田中さんは、キエフで行われたフルマラソンに参加し、完走しました! 
 フルマラソンですよ! 感動しました!

田中将浩さんと日本語で歌おう会 8

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 そして、プロミュージシャンのオリガ・ボイノワさんの登場です。
 (この記事の最初に、ベラルーシ人出演者にプロはいない、と書いたけど、一人プロがいました。)
 オリガさんはふだんはアイルランドのフォークミュージックを演奏している竪琴奏者です。
 日本語で歌えるのはジブリアニメの「千と千尋の神隠し」のエンディング「いつも何度でも」だけということで、それを知っていた私からぜひにとお願いしました。
 オリガさんはいつもはこの曲を自分で竪琴を弾きながら歌っているのですが、せっかくなので、日本のプロギタリストと夢の競演がしたい、ということで、本当に夢が叶いましたね。

 やっぱりリハーサルのときから、オリガさんは完璧でしたね。
 (歌詞の翻訳も完璧でした。)
 この歌をトリにして正解でした。
 
 

田中将浩さんと日本語で歌おう会 7

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 次の曲は田中さんとエヴゲーニイ・パンチュホフさんの2人のギターによるブルース・セッションです。
 きゃー、かっこいい!!!
 とその場にいた人はみんなそう思いながら聞き惚れていたはず。
 2人でいっしょに練習する時間もあまりなかったのにもかかわらず、息がぴったりでしたね。感動。
 

田中将浩さんと日本語で歌おう会 6

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 次はスピッツの「チェリー」です。
 この曲のときは田中さんは一回休憩で、歌もギター演奏もエヴゲーニイ・パンチュホフさんが担当しました。
 やっぱり「日本語で歌える歌はないですか?」と尋ねたら、
「『チェリー』なら歌えます。」
と即答。
 自分のレパートリーがあるのはすばらしいことですね。しかも母国語じゃないのに・・・
 でも、この歌の歌詞の翻訳が一番難しかったです。
 タイトルの「チェリー」という言葉が、歌詞の中に出てこないし。(こういうの、最近のJ-POPに多くないですか? 翻訳者泣かせです。)
 
 会場はちゃんとしたコンサートホールでもライブハウスでもなく、児童図書館内であったため、マイクすらない状態で、ちゃんと歌っている声が聞こえるか心配していたんですが、実際には思ったよりよく歌が聞こえてよかったです。(^^)

田中将浩さんと日本語で歌おう会 5

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 続いては谷村新司「昴」です。
 歌うのはワレリー・ビクチェンタエフさんです。
 このコンサート開催の話が出たときに
「何か、日本語で歌える歌はないですか?」
と尋ねたら、
「『昴』が歌えます。」
と即答したワレリーさん。(でもずっとプログラムの歌詞を実ながら歌ってますね。)(笑)
 やっぱり自分が好きな歌を歌うというのがいいですね。
 
 

田中将浩さんと日本語で歌おう会 4

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 次の曲は坂本九の「上を向いて歩こう」です。
 なぜか60年代の日本の歌が好きと言うベラルーシ在住の高校生、辰巳結重さんが歌いました。
 やっぱり、緊張した・・・と後で話していました。
 田中さんのギター伴奏は、明るい曲調だったんですが。
 日本語の勉強という意味では、60年代ごろの歌の歌詞はうってつけですね。
 ちなみに、プログラムには各曲の歌詞のロシア語訳を載せました。
 聞いている人の中にはまだ日本語が上手ではない生徒もいるので。
 ロシア語訳は歌を担当した生徒がそれぞれ担当しました。
 (誤訳部分は私が修正しましたが、最近のJ-POPの歌詞はかえって内容が難しくて、また「リスナーは歌詞の行間を察して!」と主張しているものが多く、翻訳作業はスムーズなものではありませんでした。「上を向いて歩こう」は翻訳が一番簡単でした。(^^))

田中将浩さんと日本語で歌おう会 3

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 続いては Kiroroの「未来へ」。
 歌うのは現在子育て真っ最中のオリガ・ユシュケーヴィチさん。
 とても好きな日本の歌で、日本語で歌えるということだったので、登場してもらいました。 歌詞の内容がオリガさんにぴったりですね。
 しかし、日本のプロの方の伴奏ということで、緊張気味・・・
 歌詞が一部抜けてしまいましたが、ちゃんと田中さんがフォローしてくれました。(さすがプロ。)
 歌い終わった後はオリガさんも笑顔でした。(^^)
 

田中将浩さんと日本語で歌おう会 2

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 ・・・そして最初に登場するのは田中さんではなく、尺八です。
 尺八をギター曲の前座にしてしまうわけです。(笑)
(もちろん、この曲に関してはギターとの合奏ではなく、あくまで尺八のソロ演奏です。)

 曲目は、尺八楽古典本曲「虚鈴(きょれい)」です。
 演奏はエヴゲーニイ・ブラトゥンさん。日本語を勉強しながら尺八も修行している人です。
 尺八用の楽譜も見せてもらいましたが、全然意味が分かりませんでした。
 こんな人がベラルーシにいるんですね。
 せっかくだからみんな(他の生徒)の前で吹いてほしいと、頼んでみてよかったです。
 日本人も意外と和楽器のことが分かっていなかったりするので、大変勉強になりました。

田中将浩さんと日本語で歌おう会 1

2018-09-30 | 日本文化情報センター
 日本文化情報センターにとって大変運がいいことに、ベラルーシを旅行滞在中のギタリスト田中将浩さんのご厚意により、日本語教室の生徒が日本語で歌を歌う機会に恵まれました。
 田中将浩さんは、プロのギタリストでマラソンランナーでもあり、世界を旅しているという多才なミュージシャンです。
 こんなプロのギタリストに伴奏をお願いするなど、非常におこがましいのですが、日本語で歌が歌えるという生徒にとってはまたとない機会です。
 ご厚意に甘えて、準備時間もあまりないなか、無理矢理に・・・でもけっこう盛りだくさんの内容で(あくまで自分たちの日本語学習用の)コンサートを開催することができました。
 田中さん、本当にありがとうございます!

(田中将浩さんのインスタグラムはこちらです。)

 それから、初めに明記しておきますね。
 会場になったのはミンスク市立第5児童図書館内で、会場費無料。
 日本語の授業の一環として行った音楽会で、入場料無料。
 そもそも日本文化情報センターの日本語教室の授業料が無料。
 田中さんはノーギャラで演奏してくださいました。(プロなのに申し訳ない・・・)
 もちろん、歌った生徒たちもアマチュアなので、ノーギャラです。
 
 ・・・と明記しておきます。
(でないとJASRACが「著作権がどうの」と言ってきそうなので。
 ちなみにJASRACのHPによると・・・
著作権法第38条第1項は、公表された著作物は、以下の3つの要件を全て充たしている場合には、権利者の許諾を得ることなく演奏できると定めています。
(1)営利を目的としていない
(2)聴衆または観衆から、入場料ほか料金を徴収しない
(3)出演者等に報酬が支払われない
したがいまして、上記の3要件を全て充たしている演奏会については、JASRACへの手続きは必要ありませんが、ひとつでも該当しない場合は、手続きが必要となります。

 ・・・とありますが、今回の「田中将浩さんと日本語で歌おう会」は上記全ての条件を満たしています、と明記しておきます。)